11月24日、埼玉県行田市にてRCS第8戦&東京六大学対抗ロード大会が開催されました。
前日の会場準備は終日冷たい雨となり当日の天候も心配されましたが、関係者の願いが通じたのかレース開始に合わせたように急速に回復していってくれました。
今回、六大学ロード&各クラス優勝選手からコメントをもらいましたので大会の模様と共にお知らせします。
※レース写真は大会特設facebookページ(こちら) よりご覧ください。
地元の方々のご理解とご協力をいただき開催されているレース
毎年、レース外でも様々な催し物があるのも本大会の特徴です。今年も地元実行委員の皆様により豚汁がふるまわれ、多くの選手、観客のみなさま、関係者がおいしくいただきました。
写真上段:地元実行委員の皆様 写真下段:豚汁を楽しむ選手たち
■Class3A
第1位 藤本遥翔選手(東海大学)※Class2昇格
第2位 中村吉伸選手(日本大学)※Class2昇格
第3位 上原雅主選手(山梨学院大学)
Class3A表彰式。写真左は大会来賓の埼玉県議会議員 柿沼貴志様
藤本遥翔選手コメント
やっとクラス2に昇格できてとても嬉しくかつホッとしています。自分は4周目で逃げることがレースの作戦でしたので実際に作戦通りにいき自分ではとても良い勝ち方だったかなと思います。自分は毎回毎回勝負所で踏み負ける部分が多く何回も昇格できない悔しさがあったからこそメンタル負けせず逃げ切ることができたと思っています。あとはチームメイト,両親などの応援のおかげで逃げているときのチカラになったのでとても感謝しています。
これからクラス2で頑張っていきたいと思います。応援してくださった方ありがとうございました!
女子クラスもClass3Aと同時開催され、2選手が参加しました。
第1位 中川由理選手(日本大学)
第2位 阿部花梨選手(順天堂大学)
女子クラス表彰。写真左は大会来賓の埼玉県議会議員 柿沼貴志様
■Class3B
第1位 沢野大地選手(作新学院大学)※Class2昇格
第2位 角宗哉選手(日本大学)※Class2昇格
第3位 新垣慶晃選手(鹿屋体育大学)
Class3B表彰
沢野大地選手コメント
今回のレースはコーナーの減速を抑えて他の選手と差をつける走りが良い結果に繋がったと思います。クラスも上がったので今後のレースも頑張っていきたいと思います!
(編集者より)
沢野選手のレース詳細レポートがご自身のfacebookにUPされています。沢野さんの許可を得てリンク(こちら) を記載します。
■Class3C
第1位 長崎優祐選手(大阪経済大学)※Class2昇格
第2位 依田淳之介選手(東京大学)※Class2昇格
第3位 長谷川大選手(学習院大学)
Class3C表彰
長崎優祐選手コメント
今回のレースは雨上がりでウェットコンディションでしたが、コーナーに自信があったので自分にとってアドバンテージになりました。
この行田クリテリウムは去年初めて入賞できた縁起の良いレースで、今回も昇格を目標に走っていました。
序盤はクリテリウムらしく活発なレース展開で集団後ろではインターバルがキツかったので、コーナーごとに前へと位置を上げました。最終周回に逃げを吸収して、理想的な順位でゴールスプリント体勢に入り、ラスト200m力を出し切りスプリントを制す事が出来ました!
最後に、大会運営の皆様、応援して下さった皆様、ありがとうございました!
■Class2A
第1位 久保田寛栄選手(朝日大学)※Class1昇格
第2位 中西啓選手(法政大学)
第3位 坂野匠選手(東京大学)
Class2A表彰
久保田寛栄選手コメント
今回のレースでは前回あった袋井ラウンドで2位と言う悔しい結果だったので、行田クリテリウムでなんとしてもクラス1に上がりたかったので、スタート前から優勝を狙ってました。実際レースを走り、他の大学が何度かアタックをしてるなか、自分はあまり先頭にでず脚を使わないように走り、残り二周の時にはスプリントができる位置まで先頭の方に上がって、最後のゴールスプリントでは残り300mを切って自分から仕掛けそのまま一着でゴールできたのでとても嬉しかったです。来年からはクラス1で走るので、今回のレースみたいな展開を作れるようにこの冬場の練習を頑張っていきたいと思います。
大会を終えてチームメンバーと。
■Class2B
第1位 青木拓穂選手(明治大学)※Class1昇格
第2位 円谷義誠選手(日本大学)
第3位 重田恵杜選手(順天堂大学)
Class2B表彰。写真左は大会来賓の埼玉県議会議員 柿沼貴志様
青木拓穂選手コメント
今年度で初めて出場するロードレースであったため、スタートするまでは非常に緊張しました。しかし、周回を重ねるごとに路面やコーナー、風向きの処理に慣れ、常に集団前方で余裕を持って走ることができました。
ここ最近の練習からスプリントに自信があったため、逃げや集団の小規模化を狙いアタックをする選手に対してマークすることを考えて走りました。
最終コーナーでは3番手を位置取ることができ、最高のスプリントができました。
レース後半になって決定的な逃げが決まらないよう、冷静に集団を処理し、パワーメーターを見て身の丈にあった走りが出来たことが今回の勝因だと思います。
今後はクラス1として、よりハイレベルな走りが求められるので気を引き締めて行きたいです。
大会を終えてチームメンバーと。
■Class1
第1位 安彦統賀選手(日本体育大学)
第2位 大町健斗選手(Team Eurasia-IRC tire)
第3位 佐藤健選手(日本大学)
Class1表彰。写真左は地元総務委員として毎年の大会を力強くサポート頂いている田口英樹様
安彦統賀選手コメント
昨年の行田クリテリウムでクラス1に昇格して同じ場所でまた地元で勝てたことを嬉しく思います。
今年はRCSにあまり出場しておらずクラス1残留のため表彰台に上がることを目標に走りました。今回の勝利は展開と關根が最終コーナーを先頭で入ってくれたおかげです。
また、クラス1のレースにIRCチームの選手がオープン参加するとのことで同期の大町と花田に久しぶりに会うことができ、一緒に走ることができて嬉しかったです。
特に単独で逃げていた大町はとても強かったです。
レース序盤から中盤にかけ、単独での果敢な逃げをみせてくれた大町選手(Team Eurasia-IRC tire)
これから幸手、川島と地元で素晴らしいクリテリウムレースが行われますのでぜひ皆様参加して下さい。
(編集者より)
安彦さんによれば「今回の勝利は・・・關根が最終コーナーを先頭で入ってくれたおかげです。」
とのことで、同チーム關根論容選手にもその時の状況やレースの振り返りをもらいました。
關根論容選手コメント
最終周回に残っていたメンバーをみて瞬時に自分に勝機はないと確信して、せめて日体大の誰かを表彰台へあげたいと思いました。展開、位置取りで安彦が良い位置にいたので、最終コーナーを抜けるまで先頭でコントロールしました。
ロードレースが苦手でいつも控えめな走りしか出来なかったのですが、今回のレースはトラックレースのように積極的に走ることにチャレンジしてみました。結果はまだまだですが、今後のレースに活かせる内容を作ることが出来たので、トラックとロードの両立を成功させるように頑張ります!
安彦選手の優勝を確認し、拍手しながらフィニッシュする關根選手
大会を終えてチームメンバーと。
■東京六大学対抗ロード
第1位 宇佐美颯基選手(明治大学)
第2位 渡邉慶太選手(明治大学)
第3位 風間竜太選手(法政大学)
東京六大学対抗ロード個人表彰
宇佐美颯基選手コメント
六大学対抗なので、今大会の一番の目標は明治大学の総合優勝。そのため先輩方と対早稲田を考えたチームプランをレース前に話し合って決めていました。そして密かに個人優勝をちょっとだけ狙っていました。
レース序盤の宇佐美選手
僕自身スプリントが得意ではないのでどんどんアタックをかけて前々で展開してポイントを取れたら良いなと思っていましたし、コース自体も90度コーナーの連続で中切れ祭り状態だったので前にいて良かったなと思いました。
それに加えて同期の白尾とも一緒に逃げることもでき楽しかったです。
しかし最後のゴールスプリントでは花田さんのリードアウト後、トラックメインの渡邊さんや風間には敵わずスプリント力の無さを痛感しました。
レース後半は明治大学4選手+法政大学風間選手による集団リードが続いた
チーム的にはどこの大学よりも連携が取れていてチーム戦の楽しさも分かりましたし、クリテリウムは大磯クリテなどにも出た甲斐もありコツを掴めてきたので、来シーズンはRCSのクリテにもたくさん挑戦していきたいです。
又、僕自身夏のシーズン中は調子が良くなくあまり結果を残せていなかったので今シーズン最後に1位を取ることができて良かったです。
六大学対抗ロードの明治大学の優勝は7年ぶりだそうでとても嬉しいです。
ありがとうございました。
六大学対抗ロード総合表彰。明治大学優勝は7年ぶりの由
■ウィーラースクール行田の開催
今回は学連レースとしても初めての試みとして、ウィーラースクール行田(自転車教室)が開催されました。
午前と午後の2回、近隣の小学生を対象に「安全に楽しく乗る」スキルについて実体験を通して学ぶ機会となりました。
開催趣旨等はこちら
路面に置かれたコーンの間を走る実技練習中の子どもたち
鹿屋体育大学自転車競技部に所属する道見優太選手は4,5歳の頃から小学校6年まで本スクールにお世話になっていたとのことです。午後の部では道見選手がゲスト参加し、子どもたちが作った難コースに挑戦。子どもたちの見守るなかでコースクリアに苦労していた様子です。
子どもたちの作ったコース攻略に挑戦する道見選手。 ※写真の一部を加工しています。
<編集後記>
地元のみなさまのご理解とご協力により今年で9回目を迎えられた本レース、来年はいよいよ10周年ということで、さらに様々な試みがなされそうです。個人的にも楽しみにしています。
Photo & 編集:深井文浩