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[レポート]世界大学自転車競技選手権その2

世界大学選手権 ロードレースレポート その2

・8/4 土曜日 個人ロードレース

8:55~ 女子個人ロードレース(89.3km)

【結果】 
1位 Marta Lach(ポーランド) 2時間54分57秒 
2位 Karolina Sowa(ポーランド) 2時間54分57秒 
3位 Jaqueline Dietrich(ドイツ) 2時間56分23 

7位 福田咲絵(慶應義塾大) 3時間01分57秒
10位 中井彩子(鹿屋体大) 3時間03分42秒

近年まれに見る猛暑が予報されたため、午前中のレースながらも距離が5km弱短縮されたコースで総勢23名が争うこととなった。

コースは3カ所の登坂を含む大周回コースを回った後、5kmの登坂がある17kmの小周回を1周回るレイアウトとなっており、6名のエントリーをしてきたオランダや強豪オーストラリア、またタイムトライアル優勝者を擁するチェコチームを中心にレースが展開することが予想された。

暑さによる消耗を懸念してか、序盤はオランダ勢がコントロールしながら一つの集団で落ち着いたペースで走行。大周回最後のもっとも険しい登りでTTチャンピオンのTereza Korvosová選手(チェコ)がペースアップしたことで集団が一気に絞られる。

一時は先頭の7名に日本チームの2名が残るも、登坂をクリアする前に2人同時にドロップを余儀なくされる。

こぼれてくる選手を捉えようと、福田、中井両選手は追い上げを図るも、小周回で後方の選手に捕まり、スプリントのすえ、福田選手が7位、中井選手は最後の下り坂でコースアウトしてしまうトラブルもあり、10位でフィニッシュした。

14:00~ 男子個人ロードレース(105km)

【結果】 
1位 Ande Van Engelen(オランダ) 2時間56分33秒 
2位 Jacob Mathijs(オランダ) 2時間57分35秒 
3位 Liam Magennis(オーストラリア) 2時間57分35秒 

12位 冨尾大地(鹿屋体大) 3時間01分01秒 
15位 石原悠希(順天堂大) 3時間03分46秒 
完走 西尾憲人(明星大)  
完走 重満丈(鹿屋体大) 
DNF 川嶋祐輔(中京大) 
DNF 石井駿平(鹿屋体大)

男子も同様に猛暑の影響で後半の小周回が3周から2周回に短縮されてのレースとなった。スタート前から氷や水をかぶる選手が多くみられ、異常な暑さを物語っていたものの、女子とは対照的にリアルスタートからハイペースな展開となった。

日本チームからは序盤のアタック合戦に冨尾、石井、重満選手を中心に参加し、積極的な動きをみせていた。15km地点あたりで冨尾が単独で飛び出し、そこに先日のTTチャンピオンであるLiam Magennis選手(オーストラリア)含む3名の選手が合流し、逃げが形成される。

徐々に集団との差を広げていくが、強力な引きと急勾配の坂によって冨尾選手は逃げグループからドロップしてしまう。どうにか体制を立て直したい日本チームであったが、下り区間で石井が単独落車によってDNFとなり、主力を欠く中での戦いを強いられてしまう。気温がさらに上昇し、ばらばらとメイン集団から選手がドロップしていき、川嶋選手もその一人となってしまうも、石原選手はメイン集団で冷静に展開し、重満、西尾選手の献身的なサポートの動きが見られた。

小周回に差し掛かったあたりでメイン集団が活性化し、日本チームの選手も統率がとれなくなってしまうが、冨尾選手がそこから5,6名で抜け出すことに成功し、9位集団のスプリントで4着、12位でフィニッシュし、日本チーム最上位となった。

学生レベルとはいえ、レベルの高いレースをこなす他国の選手を相手にどう立ち向かうかが試された今大会。レース戦術のみではなく、自国とは異なった気象や文化、環境の中でいかに順応して戦っていくかという総合的な能力が問われていたようにうかがえた。2年後のオランダ大会では、より選手として多角的な能力が試される世界大学選手権へのチャレンジ精神を抱いた多くの学生が名乗りを上げてくれることを期待したい。

本遠征にご支援いただいた関係者の皆様に、心から御礼申し上げます。

TEXT:橋本直(鹿屋体育大学)

新井優樹 (明星大学)

2016/03月:外苑クリテ出場選手紹介
2015年初めて開催されたアジア大学選手権のロード大学日本代表に選出された新井選手。 明星大学は創部してから新しい大学ですが、今シーズンは部員数も増え、クラス3で優勝する選手や昇格する選手も増えて来ています。外苑クリテリウムは地元東京での開催なので、積極的な走りで観客を湧かせられる姿を魅せられます。

スライド7

ー今年の外苑クリテリウムにむけてー
昨年の外苑クリテリウムでは大学側からたくさんの応援やサポートをして下さったにも関わらず、直前の合宿で調子を落としてしまい個人として、チームとしても不甲斐ない結果に終わってしまいました。
昨年のリベンジを含め、そして今シーズン悪い結果でも変わらぬサポートや応援をして下さったたくさんの方々に感謝の気持ちを込めて今年こそは結果で恩返しをしたいと思います。
今年を振り返ると、調子が上手く上がらず苦しいシーズンで、期待を裏切ってしまう結果になってしまった事もありました。ですが、調子が上がらない時こその振る舞いや行動、そしてたくさんの海外遠征を経験させてもらい、今まで以上の経験値を貯めることができた非常に勉強になったシーズンでもありました。
チームとしては昨シーズンに比べ今シーズンは部員数が2倍に増え、さらに部員ほぼ全員がクラス2以上、インカレロード出場人数枠を一杯に使えたという成長を遂げました。私はこの成長率を学連1だと自負しています。この成長を遂げたのも監督やコーチの尽力のおかげであり、これからは個々の成績もですが、チームとして何か一つでも大きな成績を残したいと思っています。
直前までタイや修善寺で合宿を行っており、調子も上がってきているので見ている方もワクワクさせられるような、そして自分自身も楽しかったと思えるような走りを目指したいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします!!”

選手プロフィール
新井優樹 (あらいゆうき) 
明星大学2年/東京高等学校

2015アジア大学選手権 大学日本代表
2015RCS白馬クリテリウム C2 総合3位
2015RCS浮城のまち行田クリテリウムクラス2 優勝

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