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第57回全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル

個人ロードTT前日の6月2日に開催されたチーム・ロード・タイムトライアル。大学ごとに4人がチームを組み、単独走の時間を競う競技です。
今年は23チームが出場。2年連続で中央大学が優勝を飾りました。
昨年も出場していた中央大学 直井駿太選手よりコメントをもらいましたので写真と共に紹介します。
第5位までのチームの写真も掲載しています。

チームロードTT表彰式

■優勝:中央大学チーム TIME:1:17’19”76
直井駿太選手コメント
今回のTTTは中央大学にとって、優勝しなければならない大会でした。

向かって左より今村駿介選手、山本哲央選手、直井駿太選手、奥村十夢選手。 今村選手と直井選手は昨年の優勝メンバー。

去年の覇者としてのプレッシャーなども重なり、私を含め、選手の意識が非常に高かった事がパフォーマンスに繋がった要因の1つと言えます。勝たなければいけない理由がある、誰かのために何かのために、そういった気持ちが私たちを勢い付けました。

レースは昨年優勝校である中央大学が先頭で出走。

しかし、特別抜きん出て私たちのパフォーマンスが高かったとは走り終わった今も思っていません。ただただ「準備」の差がリザルトに反映されただけだと思います。

機材の差が多く出るTTTに対して、機材準備といっても選手個人ではたかが知れています。
一台に何十万円もかかるTTバイクを私物として持っている選手は多くなく、毎年借り物競走状態です。
チームに対して様々なサプライヤー様、スポンサー様、協力してくれる皆様がいらっしゃったおかげで準備の「じゅ」の字が始まりました。これにはチーム一同本当に感謝しています。そして、そのような方々に優勝、連覇達成という結果で恩返しできて良かったと思います。

チームメンバーのサポートを受けながら2周目に向かう中央大学。

まだシーズン半ばで、今回の優勝はチームに強い追い風を吹かせる事ができました。
チーム悲願のインカレ優勝を果たすためにも、日々努力を続け、「闘う心」とチームメイトへの「信頼」を忘れずに過ごしていきます。
皆様のご支援ご協力、そしてご声援よろしくお願い致します。

中央大学自転車競技部 副将
直井 駿太

チームメイト、添田監督、関係者の方々と共に。

 


第2位:京都産業大学チーム TIME:1:18’30”47

1位とのタイム差+01’10”71。2周目はかなり追い上げ、中央大学チームに約14秒差まで迫っていた。

第3位:日本体育大学チーム TIME:1:20’19”17

第4位:日本大学チーム TIME:1:20’26”92

第5位:法政大学チーム TIME:1:21’00”08


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>
このレース(個人TT含め)は数ある学連レースの中でも最も苦しい、という話を選手たちから聞きました。全チームの完走おつかれさまでした。
なお最終組で出走の神奈川工科大学。同校としては7~8年前に一度出場して以来の参加とのこと。「2年生の時からずっと出たいと思っていたこのレース、4年生になってようやく出場できました」と語る木村就広選手(写真先頭)。今回出場で多くのことが得られた由です。

2周目に向かう神奈川工科大学チーム。木村選手によれば「実践に参加してみて補給の課題などもよくわかった」とのこと。

[みどころ]第55回全日本学生選手権TTT

今年で創立80周年を迎える日本学生自転車競技連盟は今週末(2016年4月28日(土))埼玉県加須市・羽生市・利根川上流域にある特設コース(62.4km)で全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会を開催いたします。

昨年度の学生選手権チームTT優勝の鹿屋体育大学 
昨年度の学生選手権チームTT優勝の鹿屋体育大学
今大会で55回目を迎えるチームタイムトライアルは大学ごとに4人1チームでレースを行うロードタイムトライアル競技です。例年100km近い距離でレースが行われていましたが、2014年度大会より約62kmに距離が短くなり、各大学の戦略も変化しています。

スタートは11時30分より
レースは前年度の優勝チームから上位8校までが2分間隔でスタートし、それ以降は1分間隔でスタートします。4人1チーム編成でフィニッシュは3人目の選手がフィニッシュラインを通過した時間がフィニッシュタイムとなります。レースは11時30分より昨年度の優勝チームである鹿屋体育大学から出走予定です。

2015年大会は僅差で3連覇を達成した鹿屋体育大学
昨年度大会は2位の朝日大学とわずか8秒79差の僅差で優勝し鹿屋体育大学が3連覇を達成しました。3位の明治大学は各大学が後半ペースを落とす中、4名のままフィニッシュし、11秒差と3位までのチームが僅差の激戦となりました。

風の影響が勝敗を左右するチームタイムトライアル
このチームタイムトライアルは各大学のチーム総力戦ともいえます。レースの各大学の状況を確認しながら走る選手に伝えチーム一丸となってタイムを競いあう大学対抗の意味合いをもつ大会です。 毎年、風の影響をうけるチームも多く、追い風・向かい風の状況をうまく利用し、ペースコントールすることも重要な戦略の一つとなります。

3名でフィニッシュ?チームの特色は様々
チームロードは約15km×2往復(62.4km)しますが、1周目が終了した時に4人残っているか、1人脱落しているかが注目されるポイントの一つです。3人になると通常ペースが落ちますが、3人になってから粘るチームや4名で均等に分担しながらペース管理をしてレースをすすめるチームもあります。各大学の体力を温存する戦略が勝敗を分けるポイントになります。

今年の注目大学
直近10年で6度の優勝をしている鹿屋体育大学には2016アジア選手権U23個人ロードTTで銅メダル獲得、現在、学生選手権個人ロードTTでも2連覇をしている山本大喜(鹿屋体育大学)や過去インカレロード2連覇の徳田優などの活躍が注目されます。昨年2位の朝日大学も昨年度の学生選手権個人TT 4位でトラック競技でも活躍する渡邊翔太郎(朝日大学)や金田聡士などのチームTTの経験あるメンバーを揃えています。 過去1回大会から16連覇をした日本大学も昨年は8位でしたが、昨年度インカレロード優勝の吉田悠人(日本大学)、外苑クリテで献身的な走りをみせた森口寛己などのメンバーがエントリーしています。 新1年生の加入と全体的に若いメンバーでエントリーしている中央大学や、RCSで活躍する野本空(明治大学)、2016スクラッチ全日本選手権チャンピオンの小林和希などの有力選手を揃えている明治大学にも注目が集まります。

2015学生選手権チームTT3位 写真:明治スポーツ提供
2015学生選手権チームTT3位 写真:明治スポーツ提供
第55回 全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会のエントリーリストなどの詳細は公式HP内の大会概要ページで配信しています。

大会概要ページ:http://jicf.info/2987/

なお、翌日2016年4月29日(日)は全日本学生選手権 第28回 全日本学生個人ロードタイムトライアル 自転車競技大会が同コースで開催されます。
エントリーリストなど詳細はこちらから
全日本学生選手権 第28回 全日本学生個人TT自転車競技大会 大会概要ページ:http://jicf.info/2981/

大会に関する速報情報はTwitterで配信予定です。
日本学生自転車競技連盟競技速報Twitter https://twitter.com/jicf_jimukyoku

日本学生自転車競技連盟