明治神宮外苑クリテ2023【西村行生選手:慶應義塾大学】

【全日本学生RCS最終戦・第17回明治神宮外苑大学クリテリウム選手レポート特集】
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選手レポート①
GROUP1 大学対抗クラス優勝:西村行生選手(慶應義塾大学)

スプリントを制しフィニッシュを迎える西村選手

Q:優勝おめでとうございます!
レース前の気持ちや準備したことがあったら教えてください。

西村選手:一昨年はチームメイトの川野が優勝、昨年は学校対抗優勝ときていたので、今年はどちらも1位をとって完全優勝を目標にしていました。
山田がスプリント、佐藤と自分が逃げを狙うという大まかな作戦を立てていましたが、決めたのはそれだけで、状況に応じて臨機応変に動こうと話していました。

Q:レース展開やレース中に心がけたことはありましたか?
西村選手:前半から脚を使いすぎずに、中盤からの動きに乗っていくことを意識しました。
途中から慶應が2名になってしまったので、学校対抗順位をあげるには残った2名でスプリントを狙うのが必要だと考え、集団ゴールに備えました。最後から二番目のコーナー前でアタックしたのですが、本当にギリギリ前に出られました。

レース中盤。同チーム佐藤岳選手(前方ゼッケン5番)とともに。

Q:4月から西村さんは4年生ですね。大学最終学年の競技に向けた抱負などはありますか?
西村選手:もう半年したら夏になります。インカレに向けてよく考えながら練習していかないといけないと思っています。
今年こそはチームとしてインカレで活躍して、慶應強いな!と言われたいです。

Q:ちなみに西村さんはちょうど高校~大学生活を新型コロナに翻弄された世代だと思います。どんな感じで過ごされたのでしょうか?
西村選手:コロナウイルスの脅威が訪れたのは高3の春、大学自転車部での合宿中でした。(私は慶應義塾高校の自転車部に所属していて、毎年大学生の合宿に参加していました。)
合宿は突然中止になり、部活動も停止、大会も中止となり多くの選手が目標を失っていたと思います。
そんな中で私たちはビデオ通話を繋ぎながらzwiftでグループライドをしたり、ミーティングの回数を増やしたりと継続的にコミュニケーションをとり、試合再開に向けて準備ができていたのではないかと思います。また、大学の授業もほとんどオンラインに切り替わり、練習に割ける時間も増やせたと思うので、そこはプラスに捉えています。

Q:ありがとうございます。最後に、この場で伝えたいことなどがあったら教えてください。
西村選手:毎年ここ神宮外苑で走れることに感謝しています。たまたまレースを見て、自転車競技に興味を持ってくれる人が少しでもいたら嬉しく思います。

レースを終え、カメラに囲まれていた西村選手

西村選手は大学生活の多くを新型コロナに翻弄された世代です。いろいろな苦労をされたと思いますが、ようやくそれが実ったようです。まずは本レース優勝おめでとうございます。

(Photo&編集:Fumihro Fukai )

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