セーフティ・ライドのために-脳震盪-

脳震盪を知っていますか?

日常生活でもよく聞く脳震盪。サッカーやアメフトなどのコンタクトスポーツでは近年とても問題となりルールが改正されるなど対応がなされています。

皆さんがチームスタッフ、審判員などとして競技会に参加する際、落車した選手を直ちに競技復帰させていませんか?

脳震盪を繰り返すと、簡単な算数ができなくなったり、物を覚える能力が低下したりと日常生活に支障が出てくるだけでなく、場合によっては10-15年後に死に至ることもあるとても危険な病気です。

UCIも問題視しており、その特設サイトがあります。
(画像をクリックすると当該ページにジャンプします)

このサイトの中で脳震盪の疑いがある場合の対応手順が示されています。今回その日本語訳を作成しました。

それぞれの詳細な方法・手順はここでは省略しますが、上記の手順を踏まない限り選手を競技に復帰させるべきではないと提言がなされています。

自転車競技はフィールドが広く、直ちに医療スタッフが現場に駆け付けられないこともあります

そんなとき現場の審判・チームスタッフの判断に迫られる場面があります。

もちろん、上記の手順をすべて覚えておくのは難しいです。

しかしながら昨今のスポーツシーンにおいて脳震盪は重要視されています。

実際、リスクのある選手をとにかくニュートラルで集団に戻したという経験があると思います。

少しでもおかしいなと思ったらその選手は競技に戻さないということが大切です。

文書:古田雅拓(広報委員会/理学療法士)