「#04_フォトブログ」カテゴリーアーカイブ

インカレを終えた4年生(女子ロード優勝:福田咲絵選手)慶應義塾大学

インカレを終えた4年生シリーズ、3回目は女子ロードレースで2度の優勝を成し遂げた福田咲絵選手(慶應義塾大学)にお話を聞きました。

多くの観客に見守られながら2度目のインカレ優勝を決める福田選手

■インカレロード振り返り
Q:インカレロード優勝おめでとうございます。今回レースはどのような気持ちで臨みましたか?

福田さん:インカレロードの優勝は、3年前の修善寺以来2度目でした。ただ、3年前に優勝した時とは全く違った嬉しさでした。
3年前のインカレは、優勝してナショナルチームに入りたいという想いで走っていました。
一方で今年のインカレは、昨年からラストレースにすると決めており、今まで応援し、支えてくださった全ての方々に結果で恩返ししたいという想いで走っていました。 結果、独走で勝つことが出来、多くの人に喜んでもらえて、本当に良かったです。

インカレ優勝は3年前の修善寺でも成し遂げている(2016.8.28)

■学連レースや4年間の思い出
Q:福田さんにとって学連競技生活はどのようなものでしたか?

福田さん:今年は就活があったり、インカレ2週間前には大きな落車をしてしまい、一時はインカレのスタートラインに立てるかどうかすらわからないような状況になってしまったりと、ここまで決して順調ではありませんでした。
しかし、4年間の経験と自信、そして応援し、支えてくださった多くの方々のおかげで、このような結果を残すことが出来ました。当日は多くのOBの方々が現地まで来て応援してくださり、非常に力になりました。また、後輩たちが全ての登りで正確なタイム差を教えてくれたおかげで、安心して走ることが出来ました。最後の勝負を決めたアタックも、後輩たちの声援が後押しになりました。 もちろん、誰にも負けないと思えるだけの練習はしてきました。

インカレロード表彰式

ただ、その練習が出来たのも支えてくれる仲間がいたからでした。 ここに全員の名前をあげることは出来ないですが、特に4年間支え続けてくれた蔭山マネージャーには感謝してもしきれません。サポートに加え、夜遅くまでマッサージしてくれたり、楽しい話でリラックスさせてくれたり。彼女がいてくれて、本当に良かったです。

全日本選手権にて。マネージャーはじめ支えてくれた方々に心から感謝している(写真提供:福田さん)

もう一人、今年怪我でインカレに出場出来なくなってしまったにもかかわらず、夏合宿中、暑い中毎日全力でロードのサポートをしてくれた纐纈。彼のサポートのおかげで、しっかり乗り込みが出来たことは大きかったです。インカレに出られない彼が1番辛かっただろうに、笑顔でサポートしてくれた彼から元気をもらい、彼の分まで頑張ろうと思っていました。来年のインカレは、今年の悔しさを胸に頑張って欲しいです。

夏合宿中、ロードメンバーをサポートする纐纈さん(写真提供:慶應義塾體育會自転車競技部マネージャー 佐々木様)

他にも一緒に練習してくれた後輩たち。そして4年間支えてくださった監督。そして家族。本当に感謝してもしきれません。 そんな支えてくださった方々に、喜んでもらいたいという想いを最後に優勝という形で叶えることが出来て、幸せです。
自転車競技に出会い、4年間頑張ってきて良かったです。 4年間、本当にありがとうございました。

レースを終え、宇佐美監督と握手する福田選手
インカレを終え部員やOBの方々と。 写真提供:慶應義塾體育會自転車競技部マネージャー 佐々木様

■今後の自転車との関わり
Q:今後の活動について決まっていることはありますか?

福田さん:来年の春から社会人になる予定です。 残り半年の大学生活は、まとまった時間が取れる最後の時間なので、今まで出来なかったことを思いっきりやりたいと思っています。
特に旅行が好きなので、出来る限り多くの国に旅をして、視野を広げたいです。
自転車は競技としては引退しますが、自転車に乗ることは大好きなので、初心に戻って、趣味としてツーリングを楽しめたらと思っています。競技の練習では出来なかったような、ちょっとエクストリームなグルメライドとかもやってみたいです(笑)

■学連を目指す選手たちへ
Q:これから学連を目指そうとする選手たちへのメッセージをお願いします。

福田さん:大学から競技を初めても、努力次第で学生日本一になれるところが、自転車競技の良いところだと思います。 4年間はあっという間なので、1日、1日を大切に頑張ってください。

 


インカレを終えた4年生シリーズ バックナンバー
・男子ロード優勝:武山 晃輔選手
・古山稀絵選手(女子総合優勝 日本体育大学キャプテン)

photo&編集 深井文浩(学連ウォッチャー)

インカレを終えた4年生:古山稀絵選手(女子総合優勝 日本体育大学)

インカレを終えた4年生シリーズ、続いては古山稀絵選手(日本体育大学)です。
女子チームキャプテンとして、日本体育大学をインカレ女子総合優勝に導いた古山さんに現在の心境を教えてもらいました。


古山稀絵選手コメント

まずは女子総合優勝3連覇を達成し、後輩に繋げられたことを嬉しく思います。
私自身、大学生の後半2年間はナショナルチームとしての活動が忙しく、学連のレースだけでなく大学の練習にもあまり参加できていませんでした。しかし、そんな私を女子チームのキャプテンとして慕ってくれた後輩達と女子総合3連覇を目標に掲げて1年間頑張ってきました。そんな頼もしい後輩達がトラック総合優勝を成し遂げてくれたので、より一層気合が入った状態でロードレースを迎えました。

インカレロード出走前にチームメンバーと。

■2019インカレについて
2位の鹿屋体育大学とは昨年同様3点という僅差だったため、油断できない状況でした。
今年の6月に行われた個人ロードレースでの反省を活かし、序盤から1年の岩元が落車するというハプニングがありましたが、臨機応変に対応することができました。チーム力の結果がこの結果に繋がったと思います。

また、選手だけでなく、朝からサポートしてくれたチームメイトや保護者、関係者の皆様のおかげで、レースに集中して走ることができました。そして温かい応援が何より力になりました。ありがとうございました。
レース中、男子部員より補給を受ける古山選手
  ■学連生活を終えるにあたり
大学4年間、日本体育大学として走れたことを誇りに思います。先輩、後輩、同期、たくさんの人脈に恵まれました。
来年もきっと後輩達が強い日体大を魅せてくれると思うので、今後とも温かい応援をよろしくお願い致します!
閉会式後、西山監督はじめチームメンバーと。

インカレを終えた4年生シリーズ
・男子ロード優勝:武山 晃輔選手編はこちら
photo & 編集:深井文浩

インカレを終えた4年生(男子ロード優勝:武山晃輔選手)

今年もたくさんの名勝負が繰り広げられたインカレが終わりました。
出場選手、運営の皆様、おつかれさまでした。そしてロード会場を提供いただいた美麻地区の皆様、ありがとうございました。
インカレは4年生が引退し世代交代するタイミングでもあります。昨年に引き続き、今回もインカレで活躍した4年生の選手たちにコメントをもらいました。
まずは男子ロード優勝の武山 晃輔選手(日本大学)から。

男子ロード表彰式

■インカレロード振り返り
Q:インカレロード優勝おめでとうございます。今回レースはどのような気持ちで臨みましたか?

小出樹選手(京都産業大学)を振り切って優勝を決めた武山選手

武山さん:今年のインカレロードは絶対に獲ると決めて1年間やってきました。目標は優勝のみ。個人としても、できる限りの準備をし、身体的にも機材的にも一切の妥協なく、当日を迎える事ができました。
これは、自分だけの力で出来ることではなく、部員、監督、コーチ、家族、チームスタッフ、沢山の人の支えがあっての事だと心から思っています。ありがとうございます。
チーム全体としても、今年走ったほぼ全てのレースは、インカレで成績を残す事だけを考えて取り組んで来ました。レースの前後には、沢山のミーティングを重ね、レースに対する意識を磨き、確実に力をつけてくれました。その結果、1名の機材トラブルがあったものの、7名が25位以内で完走する圧倒的な力を見せつける事が出来たと思います。

7名が25位以内で完走した日本大学ロードメンバー
日大「N」指マークの作り方を後輩に指導する武山さん。Nマークはこれからも引き継がれていく

■学連レースや4年間の思い出
Q:武山さんはずっとインカレロードで優勝や上位だったイメージがありますが、振り返ってみてどんな4年間だったでしょうか。

武山さん:4年間の思い出としては、やはりインカレだと思います。
1年目からロードメンバーに選ばれ、レースを走る事になりましたが、早々に落車に巻き込まれ、集団復帰することなく終了しました。
前年、同じく1年目のインカレで苦い思いをした草場先輩がインカレの借りはインカレで返すと言っていた、その言葉通りの走りに魅せられ、2年目に繋がる事となりました。
2年目には優勝したものの、3年目は2位に沈み、集大成として4年目に再び勝って終える、全てはインカレが繋げてくれた4年間だったのかなと思います。

2年生、2回目のインカレでトップフィニッシュする武山選手(2017.9.3)

■今後の自転車との関わり
Q:今後の活動について決まっていることはありますか?

武山さん:これからも自転車選手として活動していくつもりです。
これまでの活動はU23カテゴリーの枠の中でしかなく、エリートに混ざれば、挑戦者の1人でしかありません。現状に満足せず、さらなる高みを目指し、エリートでも頂点を目指して行きたいです。

■学連を目指す選手たちへ
Q:これから学連を目指そうとする選手たちへのメッセージをお願いします。

武山さん:4年間という時間はあっという間です。現に自分は気づいたら4年間がもう終わりつつあります。ですが、その4年間は自分の人生を大きく変える時期でもあります。
高校を卒業し、その後の進路を決めるのに、就職、大学、専門学校など、色々な選択肢があると思います。もし大学へ進学し競技を続けるか悩んでいて、その大きな理由が自身の競技レベルだとしたら、気にする事はありません。
高校時代に輝かしい成績を残して進学してきた人が、そのまま大学レースで活躍するとは限りません。進学後見る影もなく落ちぶれて行く人を沢山見て来ました。逆に、インターハイのロードに出場すら叶わなかった選手が、インカレのロードへ出場し、チームに貢献して完走を果たす姿も見てきました。
どんなに努力したって結果に恵まれない事もあるかと思います。しかし、努力すらしなければ、その可能性すら生まれてきません。
そして、進学する大学の選択は大切だと思います。多くの人に活動の様子など実情を聞き、自分がここだと感じた大学へ行くべきです。
全ては自分次第。本気の思いがあれば、必ず周りの人は共鳴し、支えとなってくれるはずです。今ある環境が当たり前だと思わず感謝し、そして今ある環境に満足せず高みを目指し頑張って下さい。 ありがとうございました。

4年間の思いを込め日本大学校歌を斉唱する武山選手(写真中央)

<編集後記>
ロードレースでいつも表彰式の常連だった武山選手。本コラムでも直近では2019年5月の修善寺ロード優勝時にコメントをもらっています。当時の記事はこちら

photo&編集 深井文浩(学連ウォッチャー)

第55回 西日本大学対抗選手権自転車競技大会

梅雨が明け連日の猛暑となった8月4日、大阪府岸和田競輪場にて第55回となる西日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称:西カレ)が開催されました。
今回は8校53選手がエントリー。インカレ前の最終学連レースとして、選手たちは暑さ対策も考慮しながら懸命に競技に取り組んでいました。

本レポートでは各チーム主将や選手のコメントを写真と共に紹介します。
レース結果はこちらよりご覧ください。

総合表彰にて。総合優勝は14連覇を果たした朝日大学

朝日大学 栗山和樹主将

西カレではテスト期間の合間の大会ということで、まとまった練習が出来ていなかったですが、今出せる最大の力を出し総合14連覇することができたので良かったです。
これからインカレ合宿などを経てインカレに挑みますが、そこで今よりパワーアップしてインカレでは西カレ以上の結果が残せるようにしていきたいです。

チームスプリント出走前の栗山主将とチームメンバー

多くの種目で首位を獲得した朝日大学


京都大学 向井田直選手

京都大学からは4kmIP、1kmTT、スクラッチ、ポイントレ​ースに出場しました。
最近では京大でトラックをやっているのは私だけでした。
今年は1回生が興味を持ってくれて4回生1名、1回生2名の計3​名で参加させていただきました。
1回生2名にとっては初めてのトラックの大会となりまだまだ力及​ばずでしたが、いい刺激を受けたと思います。

ポイントレース中の向井田選手

私は1回生の頃からこの大会に参加させてもらっています。今回こ​の大会に向けて準備はしてきたつもりでしたが、スクラッチ、ポイ​ントレースともに良い結果ではありませんでした。
非常に残念ですが、最後のインカレロードまで精進していきたいで​す。
本大会を運営していただいた皆様、大変暑い中ありがとうございま​した。

今回トラックレースは1回生2名も初参加。

大阪大学 野崎翼選手

いつも大会を支えてくださる大会関係者の方々、本当にありがとう​ございます。今回は、学連のトラック大会で初めて表彰台に上がる​ことができ、とても嬉しいです。
インカレもケイリンに出場しますが、入賞目指して精一杯走ります​。

ケイリン決勝 3位でフィニッシュする野崎選手
龍谷大学 河地選手とともに。

龍谷大学 河地拓巳選手

こんにちは。
龍谷大学の河地です。
西カレは合宿と重なっている大学が多いため、ケイリンは走れば入​賞という状況でした。
3位以上はメダルがあるとのことだったので、持って帰りたいなと​思っていたのですが、わずかに叶わず4位となりました。
5月の西学よりは成長を感じられたので、このまま練習を重ねてい​きたいです。
運営や学生委員の方々、ありがとうございました。

ケイリン決勝出走前の河地選手
ケイリン出走前に。

大阪経済大学 長﨑優祐主将

こんにちは!
大阪経済大学、自転車部主将の長﨑です。
今大会は、部員各々が持てる力を最大限に発揮し、去年に引き続き​総合で2位を取ることが出来ました!
この勢いをそのままに、インカレトラックでも良い結果を残せるよ​うに、頑張ります!
最後に運営の皆様、応援して下さった皆様、いつも素晴らしい写真​を撮って下さる深井様、ありがとうございました!

長崎主将と同校メンバー

大阪経済大学 スクラッチ優勝 三浦翔馬選手

まず始めに、とても暑い中大会の運営やタイム計測をしてくださっ​た方々に感謝を述べさせていただきたいと思います。
次に、スクラッチについてです。
正直出走前は格上の選手が多いことから、優勝は厳しいと思ってい​ました。
しかし、ラスト7周地点で集団から飛び出しても誰も追いかけて来​なかったので「これは行けるかも!」と思い徐々にペースを上げて​いくと逃げ切ることができました。
今回はかなり運の要素が強かったので、油断せずインカレまで練習​を積んでいこうと思います!

後続選手を大きく引き離し単独フィニッシュする三浦選手

大阪経済大学 女子スプリント優勝 平岡早紀選手

昨年から始めたトラック競技で、自分の力で優勝できたのが初めて​だったので嬉しいです!
正直勝てる自信がなかったですが、積極的に自分から仕掛けていく​と決めていたので上手くいってよかったです。しかしイメージ通り​に走る事が出来なかったのでこれからも勉強していきたいと思いま​す!

スプリント優勝の平岡選手(写真右)
スクラッチ優勝の三浦選手を中心に。

中京大学 川嶋祐輔主将

インカレ直前の最後のトラックの大会で、天候もすごく良くいい大​会でした。
インカレまでの期間今回の反省点を克服できるように練​習に励みたいです。
暑い中お疲れ様でした。ありがとうございまし​た。

ポイントレース中の川嶋選手(写真中央)
表彰式を終えて。なお、ロード選手として活躍中の中根英登さん(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)も中京大学出身。

大阪産業大学 村上翔馬選手

今回の西日本インカレはテスト期間中ということもあり、どの競技も​あまり良い成績を残すことが出来ませんでした。

チームパーシュート レース中の大阪産業大学チーム

しかし団体種目は​前回の西日本学生選手権大会の時より良いタイムが出せたのでチー​ム全体のレベルは上がってきてると実感しています。
インカレまで​の残り少ない時間精一杯努力し1人でも多く入賞出来るように頑張​りますので応援よろしくお願いします!

ポイントレース第2位を獲得した植益選手


関西大学  西田優大主将

主将コメント
チームとしては、一回生が経験を積めたことが収穫でした。また、​インカレ前に怪我なく終われたことも良かったです。
ただ、団体追​い抜きでは納得いく結果は出せなかったので、インカレに向けてし​っかり合わせていきたいです。
今回も大会関係者の皆様お疲れ様で​した。ありがとうございました。

西田主将とチームメンバー

チームスプリントについて
意外な終わり方でしたが、優勝という形で終われて良かったです。​予選タイムも大きな差があったものの、自分たちとしては思ったよ​り良かったので、インカレではもっと上のタイムを狙っていきます​。

チームスプリント レース中の関西大学チーム
チームスプリント表彰式

 


編集後記

今回の選手コメント入手&取りまとめを西日本学連学生委員長の木下晴音さんにお願いしました。ご協力ありがとうございました。

競技役員の皆様 一件の落車もなく暑いなかの執務おつかれさまでした。

photo&編集 深井文浩

全日本学生選手権 チームロードTT&個人ロードTT

2019年6月1日~2日、埼玉県利根川上流河川敷特設コースにて全日本学生選手権 チーム・ロードTT&個人ロードTTが開催されました。

【チーム・ロードTT】
日本大学が11年ぶりの優勝。中央大学はレース終盤のパンクが響き、13秒87差で3連覇を​逃す結果となりました。
【個人ロードTT】
大学選手権においては男子は今村駿介選手(中央大学)が優勝。
女子は福田咲絵選手(慶應義塾大学)が2連覇を果たしました。
普及大会を制したのは​中山和輝選手(京都府立医科大学)でした。

各レースの優勝選手からコメントをもらいましたので写真と共に紹介します。


■チーム・ロードTT

優勝:日本大学チーム コメント

チームタイムトライアルはロード・チームランキングを大きく左右する大会であるためチームとして力をいれてきました。
今大会を日本大学としては、11年ぶりに、個人としては、4年生の年に、優勝という形で終われたことをとても嬉しく思います。

個人タイムトライアルの結果を見て分かる通り、私たちは、他の大学よりも個々の能力が長けていた訳ではありません。


チームでいかに速く走るか、準備の段階で、思考を凝らしたことが、今回の結果に繋がったと思っています。
チームとしては、今後も重要度の高い大会が続きます。今回の結果に慢心することなく、インカレを最終目標に、取り組んでいきます。
日本大学自転車部 主将 小嶋 健太

二日間のレースを終えてチームメンバーと。

第2位 中央大学
第3位 朝日大学

■個人ロードTT男子選手権

優勝 今村駿介選手(中央大学)コメント

自身として大学選手権の優勝がなく、勝てればいいなと考えていました。
チーム内の山本選手が強いのはわかっていたので、彼に負けないようにと意識していました。


前日に(日本大学チームに)負けてしまったので、悔しさはありましたが、疲れがあるのは分かっていたのでトレーニングと思ってエントリーしていました。
全力で出し切れれば勝てるかなと思っていましたが、うまくペースを刻めたので良かったです。

最後のタイムトライアル大会でチームでは勝てませんでしたが、個人で勝てた事に嬉しさがあります。
来年からの記録更新されないためにもう少しタイムを伸ばしたかったなと振り返れば思います。
全日本選手権に向けてコンディションを上げてU23で勝ちたいです。

チーム内のよきライバル山本選手、普及クラス第3位の武井選手らとともに。
第2位 大前翔選手(愛三工業レーシング)
第3位 中川拳選手(早稲田大学)

【学生選手権表彰】
第2位の大前翔選手はオープン参加のため、学生選手権としては1位 今村​駿介選手(中央大学)、2位中川拳選手(早稲田大学)、3位矢部駿人選手(法政大学)です​。

学生選手権表彰
学生選手権第3位の矢部駿人選手(法政大学)

■個人ロードTT 女子選手権

優勝 福田咲絵選手(慶應義塾大学)

2連覇することを目標にしていました。
ただ前日まで就職活動をしており、正直練習する時間がなかなかとれない日がずっと続いていて不安になることもありましたが、出来る範囲で練習をしてきました。
前日に1年弱やってきた就職活動を無事に終えることが出来たので、気持ちの面ではスッキリとした気持ちでレースに臨めました。また、今出来る精一杯のことをやろうと思えたところが、あえて緊張しすぎず良かったのかも知れません。

レース中は、今年は路面に石がかなり落ちていたので、パンクをしないように路面を選びながら慎重に走りました。他の人とのタイム差などは気にせずに、自分の走りに最後まで集中して走れました。去年よりも1分以上タイムを縮めて優勝することが出来て、良かったです。

このような結果を残すことが出来たのは、日頃よりご支援していただいているOB、OGの皆様、タイムトライアル用スーツを作ってくださったビオレーサー様、パイオニア様、夜遅くまで完璧に自転車を組んでくださり、ホイールを貸してくださったBicicletta SHIDOの安藤さんなど、本当に多くの方々のおかげです。ありがとうございました。
就職活動が終わり、やっと自転車に乗れる時間を確保出来るようになったので、ここから最後のインカレに向けて調子を上げていきます。
でもまずは、来週の全日本学生選手権個人ロードで2連覇できるように頑張ります!応援よろしくお願い致します。

レースを終えてチームメンバー、OBと。

女子第2位 古山稀絵選手(日本体育大学)
女子 第3位 石上夢乃選手(鹿屋体育大学)

■普及大会

優勝 ​中山和輝選手(京都府立医科大学)コメント

今回の大会はテスト真っ只中での参加で、あまりまとまった練習時間が取れず、少し不安を抱えた中での参加でした。
しかし、今年は非常に好調な状態が続いており、昇格は出来るかもしれないとは思っていました。
僅差ではありましたが、1位という予想外の結果で、自分でもとても驚いています。

個人TTは孤独な自分との戦いですが、一人ではここまで来ることは出来ませんでした。様々な人のサポート、練習を共にする仲間にとても感謝しています。
インカレを目指してここまで頑張ってきたので、念願のクラス2に良い形で昇格することができ安堵しております。
まだまだ十分な実力があるとは全然言えないので、これからも引き続き選手として成長していきたい所存です。

 

いつも行動を共にしている京都大学チームメンバーと

普及大会 第2位  花見和哉選手(明星大学)
普及大会 第3位 武井稜哉選手(中央大学)

編集&写真撮影 深井文浩

第21回 修善寺カップ女子&RCS第3戦&TRS第2戦【選手コメント編】

第21回 修善寺カップ女子&RCS第3戦&TRS第2戦
【選手コメント編】
掲載済レースレポートの追加版として、本レースの優勝選手や注目選手のコメントを紹介します。

※レースレポート編はこちらよりご覧ください。


【修善寺女子カップ】
総合優勝 池上あかり選手(早稲田大学)

こんにちは。早稲田大学に入学しました一年の池上あかりです! 福岡出身なので、いまだに都会の風についていけないのが悩みの種です。 これからの学連の大会に出るのがとても楽しみです。よろしくおねがいします!!


今回は大学に入って二回目の大会でした。大学の大会の印象はキラキラしてて世界が違う感じです!
また今回のような、2日間で五種目の総合点を決める大会は多分初めてでした。200FTT種目はタイムがでなくて、点数とれるかな…と思いましたが、だんだん上位をとることができました。 1つの種目で勝敗が決まらないので、スリルがあってすごく楽しかったです。

200mFTTでは焦りを感じたが3kmIPでは第1位を獲得(Time:4.07.486)

これからもっと試合が増えてくるので、大学生の方々についていけるように頑張ります!

1日目トラックレースを終えてチームメンバーと

【男子オープンロード(RCS第3戦)】

■Class1+2

優勝 武山晃輔選手(日本大学)コメント
今回は積極的に走る事を意識し優勝を目指しました。 終始余裕を持って走れていたので冷静にこなす事ができました。
序盤はチームメイトへの指示を出しつつ、中盤から自分も逃げにブリッジし勝ち逃げに乗る事が出来ました。 逃げ集団の中では数的有利もあり、メイン集団もチームメイトが多くいたのでしっかりチェックしてくれていたので、すごく走りやすかったです。
最終周の秀峰亭あとの登りで周りの選手の脚を見れていたので、最後スプリントになっても勝てると確信しました。
二号橋後の登り返しで少しペースの緩んだタイミングでアタックし、後続は反応してきましたがついてこれず、2位狙いの動きに変わっていました。 ラスト200くらいは流してゴール、2位にも片桐が入り上手くまとめられたと思います。


個人、チームともに修正すべき点は多くありますが、今回は全体として良い走りができたのではないかと思います。 ですが、強豪選手のエントリーが少なく、展開もシンプルな中での成績ですので、今以上に個人の能力とチームプレーに磨きをかけ、個人戦、インカレに向けてパワーアップして行きます。


■Class3

優勝:松崎広太選手(法政大学)コメント
今回の大会は今年度class3に降格してしまいインカレ出場ができないかもしれないということで確実に昇格、優勝を狙って走りました。

トップでフィニッシュを迎える松崎選手

前日のTRSの疲れも少しありましたが途中のトラブルなどを極力回避するために途中で抜け出すというのが作戦でした。作戦通り途中で四人で抜け出し強調して最後も1着をとれたのでよかったです。

松崎選手は前日のTRS第2戦でもマディソンとポイントレースに出場していた。写真はマディソンレース中の法政大学チーム

去年はインカレ前に怪我をしてしまい出場できなかったので今年は去年走れなかった分、結果を出したいです。

レースを終えてチームメイトと。

【TRS第2戦】
1年生ながら積極的な走りが印象的だった兒島直樹選手(日本大学)にコメントをもらいました。

■兒島直樹選手(マディソン&ポイントレースClass2 第1位)
コメント

Q:学連レースを走ってみた感想はどうでしたか?
初出場だった東日本トラック ポイントレースでも強豪選手達をかわして優勝でしたね!

これまで走ってきた高体連に比べ、学連レースはレベルが上がります。5月初旬に出場した東日本トラックが最初の少し大きい大会だったからとても楽しみにしていました。
実際にポイントレースを走ってみた印象としては、高体連のレースと違って速いペースでレースが進行してペースが落ちることが少なかったけれど、その少ないペースが落ちた時に逃げを決めることができたから学連のレースでもしっかり走れていると思いました。
今年は東日本で勝てたからといって満足するのではなく、これからの個人戦やインカレ、全日本などの大きな大会でも表彰台に上がれるように頑張ります。

ポイントレースClass2B最終周、集団から躍り出た兒島選手。残る半周で2位以下選手を大きく引き離しフィニッシュした。

Q:得意な種目は?
中距離レース全般です。その中でも特にポイントレースが得意だと思っています。でも、これからはオリンピック種目であるオムニアム、マディソンをたくさん経験して得意になれるといいなと思います!

Q:トラックとロード、どちらが好きですか?
自分はトラックが好きです。理由は高校からずっとトラック競技に力を入れてきたからです。 でも、ロードも少しは走れるようになりたいと思っています。

Q:今後の抱負を教えてください。
今までの競技生活は全国で何度か勝ったり自分の記録を持つこともしました。しかし、過去の栄光にいつまでも囚われていてもなにもならないし、囚われすぎて成績が落ちるような人も少なからずいると思います。だからこれからも一歩ずつ前進できるように初心を忘れず頑張っていこうと思っています。

マディソンを終えて、ペアで出場した髙橋舜選手(写真右)やチームメンバーと。

【新規加盟校紹介】
今年度に新規加盟したチームも参加していました。
撮影許可を得られた志學館大学と九州大学を紹介します。

志學館大学
木村純気選手コメント 
今年から新規加盟しました、志學館大学です。 自転車競技部は今年発足しました。 現在部員は5名で、選手は1名です。 平日は基本1人で練習し、休日はレース思考の社会人や鹿児島大学の方々と練習しております。
学連では、全日本学生選手権個人ロードで入賞することを目標に頑張ります。 よろしくお願いします。

レース前の木村純気選手。レースでは初出場のClass3を2位でフィニッシュし昇格を決めた。

九州大学(コメント依頼中)
今回は4選手が出走し、平田成基選手が13位で完走しています。

修善寺ロードClass3出走前の九州大学選手

編集後記:学連ウォッチャー  深井>
トラック、ロードとも開催されるこの修善寺レースはいつもながら密度の濃い二日間でした。
5kmサーキットはオリンピック準備に向け閉鎖されるとともに、その後も大きく姿を変えるようです。果たして2021年、どのような姿で再会できるでしょうか。

本記事で紹介した池上あかり選手と兒島直樹選手は前年度のウィンターシリーズ戦(静岡県車連)でもベテラン学連選手を相手に活躍する姿をお見かけしており、今回も注目していました。これから学連ウェア姿での益々の活躍、個人的にも楽しみにしています。

第21回 修善寺カップ女子オープン(トラック、ロード)&RCS第3戦&TRS第2戦【レースレポート編】

【第21回 修善寺カップ女子オープン(トラック、ロード)&RCS第3戦&TRS第2戦 レースレポート】
別記事の優勝&注目選手コメント編と合わせご覧ください。

511日~12日、静岡県伊豆CSCにて第21回修善寺女子カップ(トラック、ロード)およびRCS3戦 修善寺オープンロードが開催された。
11日には全日本学生トラックレースシリーズ(TRS)第2戦も同会場で開催され、二日間にわたり多くの学連選手がレースに参加した。

選手12名が走る女子ポイントレース

【修善寺女子カップ】
修善寺女子カップは1日目にトラックレース、2日目にロードレースが開催され、トータルの得点で優勝者を決する。

①女子トラックレース
1日目、北400mトラックにて行われた修善寺女子カップトラックレースには女子選手12名が参加し、全種目をバランスよく走った五味田奈穂選手(順天堂大学)が首位を獲得。

ポイントレース序盤の五味田選手(写真先頭)

②女子ロードレース
距離40km5キロサーキットを8周する2日目ロードレースは13名の選手が参加。レース序盤より下山美寿々選手と福田咲絵選手(慶應義塾大学)が2名で逃げを形成。最終周で福田咲絵選手を振り切った下山美寿々選手が単独トップでフィニッシュを飾った。

レース序盤の下山美寿々選手と福田咲絵選手

③総合優勝は池上あかり選手
トラックとロードを合わせた総合成績では池上あかり選手(早稲田大学)が優勝。1年生ながらトラック3kmIPとポイントレースで1位を獲得、ロードでも4位でフィニッシュしており今後の活躍が期待される。

ポイントレース中の池上選手

【男子オープンロード(RCS3戦)】
男子ロードはClass3カテゴリーとClass1+2カテゴリーの2レースを開催。

①男子Class3
75名の選手が出走しコースを10周、距離50kmで争われた。レース中盤より今回1位~3位となる3名による逃げ集団が形成され、最終周でフィニッシュ前スプリントを制した松﨑広太選手(法政大学)が優勝した。

レース中盤より最終週まで続いた3選手による逃げ

②男子Class1+2
距離が100kmとなり114選手が参加したClass1+2は序盤より数名の逃げ集団が形成。少しずつメンバーが入れ替わりながらレースが展開した。

最終周回、5名で構成された先頭集団

武山晃輔選手(日本大学)、片桐東次郎選手(日本大学)、大森竣介選手(信州大学)、小出樹選手(京都産業大学)、宇佐美颯基選手(明治大学)の先頭集団5名で迎えた最終周。武山晃輔選手(日本大学)が2号橋からの登りで後続を引き離し2位と3秒差でトップフィニッシュ。2位に終わった2018年インカレロードの悔しさを晴らした。
6位に入賞した仮屋和駿選手(日本大学)もレース中頃から終盤にかけ先頭を走り、1年生ながら注目される存在となった。

レース中盤から後半にかけ先頭を独走した仮屋和駿選手(日本大学)。1年生の活躍に注目が集まった。

TRS2戦】


11日には同じく北400mトラックにてシリーズ戦方式の「全日本学生トラックレース・シリーズ(通称:TRS)」の第2戦も開催された。
今回はTRSとしては唯一、マディソンとタンデム200mFTTも実施され、今後の全日本選手権やインカレに向けた貴重な練習の場となった。

タンデムスプリント第1位の早稲田大学チーム

TRSでも1年生の兒島直樹選手(日本大学)がポイントレースClass2B組で第1位を獲得。マディソンでも同選手&高橋舜選手の1年生ペアが日本大学Bチームとして第1位となるなど、総じて1年生選手の活躍が目立つ二日間であった。

マディソン第1位の日本大学チーム(兒島直樹選手、高橋舜選手)

photo&txt : Fumihiro fukai


※本記事の文章は学連facebookに掲載したものとほぼ同内容です。
別記事の優勝&注目選手コメント編と合わせご覧ください。

第39回 西日本学生選手権トラック大会(後編 各校主将メッセージ)

第39回 西日本トラックのフォトレポート、後半編では各校主将からのメッセージを紹介します。


京都産業大学 主将 吉岡衛選手

チームパーシュートを終えて。

京都産業大学からはポイントレース、スクラッチ、4kmIP1kmTT、団体追い抜きとチームスプリントに出場しました。
我々が一番力を入れている団体追い抜きで優勝できたことが今大会での一番の収穫だと思います。
またこの時期に410秒台のタイムを出すことができ、「新チームでも僕たちはやれるぞ!」というアピールにもなったかと思います。
しかし決勝で対戦した朝日大学も410秒台のタイムを出し、東日本では中央大学が416秒を出しているので、まだまだ強くならないとインカレでは優勝できないとも感じました。

決勝戦を制した4kmTP。先頭は吉岡選手

また、個人種目では同期の伊藤がポイントレースで優勝しました。
今年の伊藤はひと味もふた味も違うので、これからの走りも必見です。

ポイントレースで優勝し、メンバーの祝福を受ける伊藤選手

スクラッチでも水谷が新入生ながら2位に入り、チームに良い流れを作ってくれました。
チーム全体としての結果は良いものでしたが、個人個人での結果を見るとまだまだ力不足な面が多いと感じました。
チーム全体の能力を底上げして、今年こそインカレで優勝できるように、チーム一丸となり頑張ります!


朝日大学 主将 栗山和樹選手

ケイリン決勝は同校選手同士の戦いに。

シーズンが始まり大会がたくさんあり疲れが残っている中での大会でしたが、今出せる最大限の力を個々が発揮できたと思います。

惜しくも二位となったものの会場を沸かせた朝日大学チームの4kmTP
チームスプリント予選

まだまだ改善していけるところがあるのでインカレに向かってチーム一丸で頑張っていきます。

40名の選手が出場した朝日大学は全競技で存在感を示した。

同志社大学 主将 末廣快理選手

お疲れ様でした。同志社大学体育会自転車競技部主将3回生の末廣です。今大会は、部員の多くが良い結果を出せたと同時に解決すべき課題を見つけられた、収穫のある大会になったと感じています。
特に自分の中ではチームスプリントに関してこの事を痛感しており、去年の同周長、同メンバーで行ったチームスプリントのタイムを3秒縮める事が出来、チームの成長を感じる事が出来たものの、メンバーそれぞれが自分の走り、仕事に対して「完璧ではない」と感じています。

「チームの成長を感じた」と末廣主将が語るチームスプリント

それは各個人種目でも同じことが言えます。
なのでこの西日本大会を糧にして我が部はロードメンバーも含めて、夏の全国大会に向けて成長していきたいと思います。
今大会でサポート、補助をしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
引き続き精進していく次第ですので応援よろしくお願いします!


立命館大学 主将 大山慶祐選手

上回生が抜けて初めての西日本大会は、直前までいくつかの問題がありましたが、団抜きという共通の目標が出来たことにより雰囲気も良かったと感じています。今回の反省点を改善し、インカレ入賞に向けて頑張ります!

良い雰囲気で迎えられたチームパーシュート。

個人種目については、1日目のTT種目での入賞からいい流れがあり、同期がしっかり優勝・入賞してくれました。新入生もあと一歩及びませんでしたが、今後に期待が持てる走りをしてくれ、嬉しく思います。
今年はインカレでポイントを取りに行きます。


関西大学 主将 西田優大選手
今大会は合宿直後ということで全員かなり疲労が残った中での出走となりました。
しかし、バンクも軽く天気も良く、これ以上ない環境でもありました。

西田選手も出走した4kmTP

個人としては納得のいく結果を残せた者は少なかったようですが、団抜きでは設定タイムをクリアして夏に向けて良い感触が掴めたので良かったです。
今回も大会関係者の方々はお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

レースの合間に。

大阪経済大学 主将 長﨑優祐選手

こんにちは!大阪経済大学自転車部主将の長﨑です。

4kmIPレース中の長崎選手

西学では思い通りの走りが出来た人、出来なかった人と、それぞれでしたがインカレトラックに向けさらなる競技力向上に努めたいと思います!

レースを終えたチームメンバー(「前編」記事より写真移動しました)

中京大学 主将 川嶋祐輔選手

2日間ありがとうございました。ポイント、スクラッチともに今の現状を知ることができました。

ポイントレース出走中の川嶋選手

まだまだ力不足なので個人戦、インカレに向けてしっかり練習に励みたいと思います。暑い中お疲れ様でした。


<編集後記>学連ウォッチャー 深井
本ページも西日本学生委員長の木下さんに協力いただきスムーズに取りまとめることができました。ありがとうございます。

私としては初めて経験した和歌山競輪場。当初想像と異なり、電車の場合むしろ新大阪からアクセス良好なのがありがたかったです。
西日本地区の選手、運営関係者の皆様とまたご一緒できる日を楽しみにしています。

第39回 西日本学生選手権トラック大会(前編)

令和初の学連レースとなった西日本トラック大会。
今回は西日本学生委員長の木下晴音さんに協力いただき、各校主将や出場選手からコメントをもらいました。
本記事(前半編)では出場選手コメント、後半記事で主将メッセージを紹介します。

※後編(主将メッセージ)はこちら

編集&写真撮影:深井文浩


西学トラック総括レポート
大阪経済大学 真部拓海選手

53()4()に和歌山競輪場で西日本学生選手権トラック自転車競技大会が行われた。

各校選手が揃って並ぶ開会式

男子は計10校が出場した中、特に目立っていたのは朝日大学と京都産業大学だ。

朝日大学はチームスプリントでの優勝を始め、4kmIP1kmTT、スプリントで1位の成績を残した。特にケイリンでは決勝に出場した6人全員が朝日大学の選手という層の厚さが目立ったレースとなった。

朝日大学選手のみで争われたケイリン決勝フィニッシュシーン

京都産業大学はチームパーシュートやポイントレースで優勝の成績を残した。チームパーシュート決勝は朝日大学とのデッドヒートが会場を沸かせた。

その2校以外で唯一優勝を飾ったのはスクラッチに出場した大阪産業大学の村上翔馬選手だ。残り6周で集団からアタックをして単独で逃げ切った姿は圧巻だった。

女子は同志社大学の松井優佳選手が500mTTとスプリントで2冠を達成した。また女子チームスプリントが2015年大会以来に出場するなど、女子の自転車競技発展も進んでいるのではないだろうか。

500mTTとスプリントで2冠を達成した松井選手(同志社大学)

西日本学生選手権は終了したが、まだ2019年度は始まったばかり。いい結果を残せた選手もそうでなかった選手も含めて今後どのような成長をするのか注目だ!

真部選手は4kmTPと1kmTTに出場した。写真4kmTPで先頭を走る真部選手。

■続いて出場選手コメントです。

大阪産業大学 村上翔馬選手(スクラッチ優勝)

西学トラック振り返り
今回の西日本学生トラック選手権は個人種目で優勝者、またタイムトライアルでは自己ベスト更新した者もいてチームのレベルが上がってきていることが結果で現れてきていると思った大会でした。
これからはもっとチーム一丸となってインカレ等の大会で活躍できるように競い合い、高め合っていけるチームを目指して頑張りたいと思います!

大阪産業大学チームメンバーと

スクラッチレースレポート
今回のスクラッチは最近トラック競技の調子が良く優勝を狙っていました。

レース中盤で先頭を走る村上選手

レース中は終始有力選手の逃げには注意をしつつ自分から動いて後手を踏まないように立ち回り最後のゴールスプリントに持ち込もうと考えていました。しかし残り6周に単独で逃げる事になってしまいどうなることかと思いましたが何とか逃げ切り優勝することが出来て良かったです。
これから先の全日本学生トラックやインカレトラックなどでもこの調子で上位入賞目指して頑張りたいと思います。

 

後続を引き離しフィニッシュを迎える村上選手

大阪大学 野崎翼選手

阪大でトラックをやっているのは自分だけで、今大会も周りの大学には大変お世話になりました。学連最後の1年となりましたが、トラック競技で表彰台に立てるように努力していきます。

スクラッチレース中の野崎選手(14番キャップ)

龍谷大学 河地拓巳選手

初めての学連の大きなトラックの大会でした。
まだケイリンを始めて間も無い中、ほとんど朝日大学の人たちで不安しかありませんでした。

「不安しかなかった」と河地選手が語るケイリンスタート(写真は敗者復活戦)

脚力、走力がまだまだ未熟なので少しでも良い結果を残せたらと思い挑みましたが、なす術なく全敗に終わってしまいました。

しかし、この大会はすごく良い経験となったと思うので、この悔しさを次に繋げるため練習したいと思います。

2日間ありがとうございました。

今回、単騎で出場していた大阪大学 野崎選手(写真左)と龍谷大学 河地選手(写真右)

学生委員長 木下晴音さん

大阪経済大学のマネージャーで、今年度の西日本学生自転車競技連盟の学生委員長を務めさせていただきます、木下です。

今年度になって初めての西での大会で、事前の準備設計段階から運営に携わったのは今回が初めてです。自身が深く運営に携わった大会で、選手の皆様が一生懸命に走り、自己ベストを更新したり、一丸となってチームの目標を達成したり、そのような姿を見ることができて本当に幸せな気持ちになりました。選手の皆様、暑い中2日間お疲れ様でした。

また、多くの関係者の方々のご協力があり、初めて大会が成り立つのだと改めて実感いたしました。お忙しい中ご尽力くださった審判団・各関係者の皆様、本当にご協力ありがとうございました。

今シーズンは始まったばかりです。これから1年間、安全で快適なレース運営に努めて参りますので、学生の皆様・審判団の皆様、これからもご協力お願い申し上げます。

レースを終えて審判団、学生委員とともに。

2019チャレンジロードA-Uクラス

4月最初の週末、桜が美しい伊豆CSCにて毎年JCF主催チャレンジロードレースが開催されます。
新規加盟選手含め多くの学連選手が出場するA-Uクラス、今年も表彰台に立ったのは全員が学連選手でした。

今回記事ではA-Uクラス 第1位~3位の選手コメントを紹介します。


■A-U優勝:山本哲央選手
2月3月と合宿漬けで非常にいい状態でチャレンジロードに挑めました。 前半は奥村先輩や後輩の中村が動いてくれていたので足を休ませることが出来ました。
皆の疲れが見え始めたラスト5周に入る手前に中川拳さんのペースアップがあったのでそれに便乗して下りで抜け出しました。誰もついてこなかったのは想定外でしたが、集団には何人も中央大学のメンバーが残っていたので、チャレンジしてみようと思い、1人でペースを刻みました。他のメンバーがアタックを潰してくれていたこともあり、直ぐに差が1分.2分と開いたので勝ちを確信し踏み続けました。

後半は山本選手の独走が続いた

チームとしても1位3位5位と表彰台を埋めることが出来、良いレースだったと思います。 学生選手権のTTT.TTを直近の目標に置きインカレのロード、トラックで勝利を上げていきたいです。

フィニッシュと同時に愛用の自転車を抱える山本選手


■A-U 第2位 小出樹選手(京都産業大学)
昨年は卒業した中井唯晶さんが優勝したこともあり、二連覇を狙って挑みましたが、2位という結果に終わってしまいました。 優勝した山本哲央選手はマークしていたものの、隙を突かれて逃がしてしまい、二人で追走するも差は広がり続け、結局捕まえることができませんでした。

レース中盤より久保田寛栄選手(朝日大学)と懸命の追走を続けた。
久保田選手(写真奥)に追走への謝意の握手。同選手からもフィニッシュ後「一緒に逃げて楽しかった」と言ってもらえた。

今回のレースで一番強かったのはどう見ても山本選手であり、どのような展開になっても負けていたと思っています。それほど彼は強かったです。 また、中央大学のチーム力もすばらしいものでした。 しかし、まだシーズンは始まったばかりなので、さらに強くなり、個人戦・インカレに臨んでいきます。

第2位でフィニッシュする小出選手
レース後、チームメンバーと

■A-U 第3位 奥村十夢選手(中央大学)
今回のチャレンジロードではチームメイトが逃げていたので、逃げ切れるタイム差まで開くのを集団で待ち、最後のゴールで集団の頭を取れたので良かったです。

メイン集団から抜け出し先頭でフィニッシュする奥村十夢選手。奥村選手は前年2018チャレンジロードでも第5位に入賞している。
TRS第1戦出場チームメンバーと

■A-J1でも学連選手が入賞
4月6日に行われたA-J1クラスでも2名の学連選手が入賞しました。
第4位 仮屋和駿選手(日本大学)
第5位 高橋舜選手(日本大学)

A-J1クラス表彰式。前方に仮屋和駿選手と高橋舜選手(ともに日本大学に今年度入学)が並ぶ。

■編集後記<学連ウォッチャー 深井>
前年の2018チャレンジロードを振り返ってみると、今回A-Uクラス第5位の中村龍吉選手(中央大学)はA-J1で第2位(当時 学法石川高校)に入賞していました。

2018年A-J1クラス表彰式

今回A-J1クラスで第4位 の仮屋和駿選手は前年A-J2で第3位(当時 和歌山北高校)。ちなみにこのとき第2位の武井稜哉選手(当時 日川高校)は今年度、中央大学に進学しています。彼らのますますの活躍も楽しみです。

2018年A-J2表彰式。今年度A-J1優勝の川崎三織選手(栄北高校)も並んでいる