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[みどころ]世界大学自転車競技選手権

2018年7月31日-8月4日にポルトガル・ブラガで開催される2018世界大学自転車競技選手権(WUC)に日本学生自転車競技連盟は、選手派遣を行い、大会へ臨みます。

大会公式HP(英語サイト):https://wuccycling2018.uminho.pt/
大会公式Instagram:https://www.instagram.com/2018wuccycling/
公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8256/
前回大会の競技結果:http://jicf.info/2009/

世界大学自転車競技選手権とは?
ユニバーシアードなどの主に大学生を対象とした国際競技大会を主催・統括する国際大学スポーツ連盟(Fédération internationale du sport universitaire、略称FISU)が主催する国際競技大会です。


自転車競技はユニバーシアードでも実施競技種目になることが少なく、そういった競技種目で主にユニバーシアードに含まれていない競技を対象として偶数年に開催する国際競技大会が世界大学選手権です。主催は各国際競技連盟が運営を行っています。

2000年以降は開催が増えている
2006年に急遽、開催1ヶ月前に大会情報が周知され、派遣団を編成し、大学日本代表チームを派遣しました。
基本的に偶数年に開催が行われ、最短でも2年ごとの開催になっており、2000年以降は大会開催が増えています。

直近の大会:2016年 第7回大会
フィリピン・タガイタイで開催された第7回大会では、ロードレース競技の他、マウンテンバイクの大会も開催されました。

競技結果はロードレース競技は女子クリテリウムでは樫木祥子選手(駒澤大学)が4位、個人ロードでは男子は伊藤宏人選手(順天堂大学)が9位、女子は斉藤望選手(日本体育大学)が8位となりました。

マウンテンバイク競技ではクロスカントリー・エリミネーター(XCE)では相野田静香選手(松本大学)、クロスカントリー・オリンピック(XCO)では前田公平選手(法政大学)が銅メダルを獲得しました。

JICF情報系サイトofficials
紹介ページ:http://jicf.info/officials/jicf_wuc

今大会のみどころは?
開催種目はロードタイムトライアル、個人ロードレース、MTBクロスカントリー、MTBダウンヒルです。

すでに開催地入りしている大学日本代表メンバー
現地からの情報では開催地のポルトガルのブラガは首都リスボンから北に400km弱、バスで4時間北上したあたりに位置する街でブラガの街の中心には近代的な建物が建ち並ぶものの、見渡すと伝統的な建物がうかがえるような町並みだそうです。

大学日本代表チームの様子は積極的に他国の大学生選手とコミニュケーションを取ろうとする様子があり、工具や空気入れを他大学チームに貸したり、ロードチームはチェコの代表チームと一緒にコース試走に行き英語での意思疎通を行いながら交流を深めているそうです。

大学生選手の国際競技大会ということで、毎回、他チームの戦力の状況がわからない中でも開催国のポルトガルや強豪国のオーストラリアチームなどが有力なチームといえます。

大学日本代表チームの注目選手
タイムトライアルは学連でも存在感のある石原選手(順天堂大学)が男子個人TTに出走します。
ロードレースでは例年、チームごとの連携がうまく取られず、強力な選手が逃げきってしまう展開が多いため、個々の能力が試させる展開が予想されます。
積極的な逃げを持ち味とする冨尾選手(鹿屋体育大学)などに期待があつまります。

女子ロードも国際大会でのレース経験もある福田選手(慶應義塾大学)、中井選手(鹿屋体育大学)が積極的にレースをすすめることで、メダルが期待されます。

MTBの選手たちも、前回大会ではメダルを獲得しており、今大会もメダルが期待されます。お互いのレース以外のサポートに入り交流を図りながら、大学生として良い経験を積んできてもらいたいと思います。

レースは31日個人TTよりスタートします!

 

派遣選手一覧

ロード男子
石井駿平 鹿屋体育大学

石原悠希 順天堂大学

川嶋祐輔 中京大学

重満 丈 鹿屋体育大学

冨尾大地 鹿屋体育大学

西尾憲人 明星大学ロード
女子
中井彩子 鹿屋体育大学

福田咲絵 慶應義塾大学

MTB・XCO 男子
穴田玖舟 札幌大学
上野 蓮 日本経済大学
江越昇也 桐蔭横浜大学

黒瀬文也 東海大学札幌キャンパス
松田賢太郎 慶應義塾大学
松本佑太 法政大学
MTB・XCO

女子
山田夕貴 松本大学

 

■関連情報サイト・SNS■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
JICF情報系HP officials:http://jicf.info/officials/
JICF競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku
JICFFacebookページ:https://www.facebook.com/jicfjoho/

[JICF国際トラック]韓国チームインタビュー

JICF国際トラックレースはその名称通り海外からも多くの選手が参加していました。
海外チームのうち韓国から来日の「韓国体育大学」と「蔚山市チーム」にコメントを頂きましたのでご紹介します。


■韓国体育大学

韓国体育大学チームメンバー。写真奥の左から2人目が李ヨンウ監督

韓国体育大学 李ヨンウ監督コメント
今回、今まで経験したこともない暑さもあり、韓国体育大学の選手が思うような成績を残すようなことができなかったことは少し残念でしたが、各選手にとっては日本の大学生や実業団のエリート選手、海外の猛者と相まみえることができたのはよい経験となったと思います。韓国では年間の試合数が少なく、試合の中で経験を積むのが難しいので、こういう機会がもっと増えればと思います。

また、今回の試合を通じて競技以外の部分でも、韓国が見習わないといけない部分が多いと思いました。
学生が大会の運営に参画していること、女子学生のマネージャーが選手をサポートしていること、先輩や部の自転車や部品を大切に使用していることなど、限られた資金の中で様々な工夫をして大会運営が行われていること、自発的にかつ規律正しく部の運営が行われていることは非常に参考になったと同時に、うらやましくも思いました。日本と韓国では、スポーツに対する考え方やシステム、大会の参加者数や競技人口も違うので単純にどちらがよいかを比較することはできませんが、よいところはこれからも貪欲に吸収していきたいです。

私は韓国大学自転車連盟の会長も兼任していますが、「日本で感じたこと、日本のよいところを韓国での大会に活かす」という宿題が課されたと感じています。実は、2年前に終了した日韓対抗戦を将来的に復活させることを模索しているのですが、お互いに切磋琢磨しながら両国の競技力の向上につなげるような大会にできればと考えていますし、韓国で開催する際には、精一杯のおもてなしができればと思います。

機会があればまた参加させていただきたいと思います。最後になりますが、本大会の開催のために様々なご尽力をいただいた皆様に改めて感謝いたします。ありがとうございました。

マディソン決勝に出場中のLEE Hong Jun選手&KIM Dong Min選手(韓国体育大学)
1kmTTに出場中のPARK Sung Min選手(韓国体育大学)


■蔚山市チーム

蔚山市チームメンバー

蔚山市チーム 朴イルチャン監督コメント
まず、日本学生自転車競技連盟の皆様、今回は本当にお世話になりました。
限られたリソースの中で試合の事前準備から運営までご苦労が多かったと思います。
雨続きの天候や猛暑もあり、この試合に向けてのコンディション調整は難しかったですが、長野での一週間は私にとっても、そして選手たちにも良い経験になりました。
普段私たちは韓国内の実業団レースに参加しているので、日本の学生選手や実業団の選手と走れたことは新鮮でしたし、世界的に知られている有名な選手の走りを間近で見ることができたのは本当によかったと思います。
また、美鈴湖のバンクですが、あのような高地にある自転車競技場は韓国にはなく、非常にスピードに乗りやすく、とくにタイム系の種目で好記録が狙える競技場だと思いました。
今後も日本で行われる競技については、Japan Track Cupなど多くあるので、機会が合えば積極的に参加することで一つ一つ経験を積み上げ、それが日韓の選手がよい意味で切磋琢磨することにつながればと考えています。


■1kmTT 第3位 KIM JI HUN選手

KIM JI HUN選手コメント
ほかのチームよりも早目に松本入りしたのですが、天候に恵まれず思うように乗り込めなかったので、調整が難しかったです。
その状況の中で自分なりに最善を尽くし表彰台に乗ることはできたので、自分としては最低限の仕事はできたと思っています。ただ上位2人は本当に強すぎましたね。
私自身、国際試合の経験は多くあるのですが、大学生の自転車選手がこれだけ多くいることに驚きました。大会役員のサポートも非常に献身的で素晴らしかったですし、貴重な経験をさせていただきました。今後も機会があれば参加できればと思います。

1kmTT表彰式にて。写真右側がKIM JI HUN選手

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
本記事は韓国に造詣の深い学連理事 井上武夫様より両チームにコメントをお願いし、寄稿頂いたものです。
コメントの日本語訳とトップに表示される画像作成(↑こちら)は井上様に対応いただきました。

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝選手

7月14~15日、長野県松本市美鈴湖自転車競技場で開催されたレースはJICF国際トラックカップ&全日本学生選手権オムニアム、更にはTRS第3戦を兼ねたものとなっていました。
全日本学生選手権オムニアムについて、現学連登記選手で最上位となった男女2選手にコメントをもらいましたので紹介します。

なおJICF国際トラックカップのレース総括は学連 三宅秀一郎様寄稿のレポートをご参照ください。
http://jicf.info/officials/5231

全日本学生選手権オムニアム表彰式(男子学連選手の部)
全日本学生選手権オムニアム表彰式(女子学連選手の部)

■男子優勝
安彦統賀選手
コメント
今回の大会では国内外で強い選手が出場しており予選を通過することすら厳しかったのですが、強い選手相手に積極的に仕掛けることができたのでこのような結果になれたのだと思います。
しかし、まだまだ上位の選手との力の差は大きくあるので練習して縮めていけるように頑張ります。

ポイントレース後半、先頭集団に残る学連選手は安彦選手のみという状態が続いた。

 

レース外ではいつも気さくな笑顔を見せてくれる日本体育大学メンバー。

■女子優勝
古山稀絵選手コメント
今年度に入ってからあまり参加できていなかった学連のレースは、灼熱の太陽の下、暑さに負けないくらい楽しむことができました。
今大会のちょうど1週間前に行われたジャパントラックカップでは思うように走ることができなかったので、今回学連選手で優勝できたことを嬉しく思います。
いよいよインカレに向けてラストスパートとなります。日体大らしい元気な走りができるように頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します!

ポイントレースにてアタックをかけ後方から一気に先頭に出た古山選手(写真最左)

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝は男女とも日本体育大学が獲得した。

<編集後記:学連ウォッチャー深井>
ちなみにオムニアム女子の総合優勝は橋本優弥選手(鹿屋体育大学)です。橋本選手は今年度は学連登記をしておらず、学連総合優勝は古山選手となっています。

レース後に橋本選手と2ショット。

本レースが開催された週末は全国的に暑さが話題となった日でもありました。海抜1100mの高地である美鈴湖自転車競技場も昼間はとても暑い状態となりました。選手、関係者、観戦のみなさまおつかれさまでした。

[レースレポート]JICF International Track Cup 5th Edition 第5回JICF国際トラックカップ

表記大会が2018年7月14・15日、長野県松本市の美鈴湖自転車競技場において行われた。この大会はUCIクラス2のトラック競技大会であり、上位者にはUCIランキングポイントが付与される。日本の学生競技者の強化策の一つとして・かつ全日本学生選手権オムニアムを兼ねた日本学生自転車競技連盟が主管する低予算大会にも拘らず、国外選手約40名・総勢200名に上る選手が参加した。

 

女子200mでアジア記録・1分00秒台の男子1㎞TTなど高次元の戦い。

女子スプリントで優勝した香港のLee Wai Sze選手は、予選200mフライングでアジア記録である10“571をマーク。

200mFTTフィニッシュを迎えるLee Wai Sze選手

 

また1㎞TTではオランダのBuchli選手が1‘00“581、Bos選手が1’00”847という素晴らしいスピードを観客や学生参加者に披露してくれた。

1kmTT中のBÜCHLI Matthijs選手
1kmTT中のBOS Theo選手

 

Bosはケイリン予選でも最後の200mを9“97。1/2決勝ではこのBosと競って日本大学の中島選手が1位となった。3位以上が決勝に進むためそのまま順位通りの評価にはならないが中島選手の挑戦的な走りは観客から喝さいを浴びることとなった。

ケイリン1/2決勝でトップフィニッシュする中島詩音選手(日本大学)

 

男子スプリントは新田選手が優勝、予選の200mが10”044とこれも好記録であった。

スプリント1-2位決定戦で連勝し優勝を決めた新田祐大選手

 

最多表彰台の橋本英也選手
2日間のうちにマディソン2位、オムニアム2位、ケイリン3位を獲得した。中でも2日目はオムニアムの合間に1㎞TT,ケイリン1/2と決勝を合間無く、また、どのレースにおいても積極的に先頭を走り上位を獲得した。大会前日まで競輪に出場していたと聞いてさらに驚かされた。

多くのレースで上位を獲得した橋本英也選手(写真はマディソン決勝戦)

世界でもトップレベルの選手の参加により、高いスピードの見ごたえのある競技となるとともに大学生選手にとって良い刺激となった。

日本学生自転車競技連盟 三宅秀一郎

写真撮影:深井文浩

[みどころ]JICF International Track Cup 5th Edition 第5回JICF国際トラックカップ

今年で5回目を迎えるJICF主催の国際トラックカップ
日本学生自転車競技連盟は、2018年7月14−15日(土・日)に長野県松本市美鈴湖自転車競技場にて第5回JICF国際トラックカップを開催いたします。

公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8263/
昨年度大会の競技結果:http://jicf.info/6555/

TRS、学生選手権オムニアムと同時開催!!
ワールドカップ出場に必要なUCIポイント獲得大会として日本学生自転車競技連盟主催によるUCI国際トラック大会クラス2の競技大会です。
実施種目はUCIクラス2競技としてオムニアム、スプリント、マディソン、スクラッチ、ケイリン、国内競技としてタイムトライアル、個人追抜、団体追抜、チームスプリントを実施予定です。

松本市美鈴湖自転車競技場のポイント・特性
長野県松本市美鈴湖自転車競技場は、浅間温泉国際スケートセンターの跡地に2015年6月に開場した周長333mの「日本一高い」自転車競技場です。
標高1100mの高地にあり気圧が低く空気抵抗が少ないことがこの競技場ではタイムトライアル系の種目で学生新記録や大会記録が多くでています。

注目の海外選手紹介!
オランダより2004年アテネ五輪スプリント銀メダリストのテオ・ボス(Theo Bos)選手、2016年リオデジャネイロ五輪ケイリン銀メダリストのマティエス・ブフリ(Matthijs BUCHLI)選手が日曜日に開催される1kmTTに出場します。
マティエス・ブフリ(Matthijs BUCHLI)は7/6-7で伊豆ベロドロームで開催されたジャパントラックカップのスプリントで優勝を飾りました。
また、テオ・ボス選手は2005年世界選手権の1kmTT優勝、今年3月に開催された世界選手権では1kmTT59秒.955というタイムで銅メダルを獲得しています。
他にもニュージーランドから、また香港からはナショナルチームを含む2つのチーム、韓国のクラブチームの参加もあり、非常にレベルが高い戦いが予想されます。

活躍が予想される学生トラック競技選手紹介
注目競技の男子オムニアムにはTRSで活躍している渡部選手(法政大)、今シーズンの学生選手権個人トラックポイントレース2位の曽我部選手(京都産業大)、ナショナルチームのメンバーとして海外のトラックレースの経験もある松本選手(鹿屋体大)、ロード・トラック競技で強さを見せる草場選手(日大)などが出場予定です。

女子オムニアムでは昨シーズンから海外遠征でメダルを獲得するなど、ナショナルチームとして活動を通して成長している古山選手(日本体育大)、橋本選手(鹿屋体育大)と、今シーズンから学連登記しすでに学生選手権チャンピオンになっている中冨選手(京都産業大)などに注目が集まります。

国内のトップレベルのトラック競技選手も参加
今大会には国内のトラック競技でも多くの成績を残している学連出身選手も出場します。大学時代にTRSで年間総合2連覇を達成した荒井選手(福井チーム/法政大学OB)国際大会でも活躍する近谷選手(ブリヂストン・アンカーチーム/日本大学OB)、橋本選手(ブリヂストン・アンカーチーム/鹿屋体育大学OB)など、大学時代に多くのトラックレースで成績を残して現在も日本のトップレベルで活躍する選手たちも大会に参加します。
また、国内トップレベルの日本短距離界を代表するオリンピアンでもある新田祐大選手(Dream Seeker)の出場も追加で決定しており、こちらにも注目が集まります。

 

学連注目選手(男子選手)
法政大学
渡部将太選手 WATANABE Shota
2017年JICF/トラック・レースカップシリーズ年間総合優勝

法政大学
近藤翔馬選手 KONDO Shoma
2017年全日本大学対抗選手権インカレ男子スクラッチ優勝

京都産業大学
曽我部厚誠選手 SOGABE Atsunori
2018年全日本学生選手権個人トラック男子ポイントレース2位

松下 綾馬選手 MATSUSHITA Ryoma
2017年全日本大学対抗選手権インカレ男子4kmIP優勝

明治大学
隈園 郷史 選手KUMAZONO Satoshi
2018年全日本大学対抗選手権インカレ男子1kmTT優勝

鹿屋体育大学
長松大祐選手 NAGAMATSU Daisuke
2018年全日本学生選手権個人トラック 男子ポイントレース優勝


日本大学
貝原涼太選手 KAIHARA Ryota
2018年全日本学生選手権個人トラック男子4kmIP優勝

草場 啓吾選手 KUSABA Keigo
2018年ツアー・オブ・ジャパン ナショナルチームメンバー

早稲田大学
中野 慎詞選手 NAKANO Shinji
2018年全日本学生選手権個人トラック男子スプリント優勝

孫崎 大樹選手 MAGOSAKI Daiki
2018年JICF/RCSランキング1位(第3戦まで終了時/平成30年7月1日現在)

学連注目選手(女子選手)
日本体育大学
古山 稀絵選手 FURUYAMA Kie
ナショナルチームトラック強化指定選手
2017年UCIワールドカップ第2戦・第4戦女子4kmTP3位・銅メダル獲得

鹿屋体育大学
橋本優弥選手 HASHIMOTO Yuya
ナショナルチームトラック強化指定選手
2017UCIワールドカップ第2戦・第4戦女子4kmTP3位・銅メダル獲得

京都産業大学
中冨尚子選手 NAKATOMI Shoko
2018年全日本学生選手権クリテリウム優勝
2018年全日本学生選手権個人トラック女子ポイントレース優勝

学連OB選手紹介
愛三工業レーシングチーム AISAN RACING TEAM
渡邊 翔太郎選手 WATANABE Shotaro(朝日大学OB)

福井チーム Fukui
荒井 佑太選手 ARAI Yuta(法政大学OB)

福井チーム Fukui
寺崎 浩平選手 TERASAKI Kohei(法政大学OB)Photo by F.Fukai

TEAM BRIDGESTONE Cycling
近谷 涼選手 CHIKATANI Ryo(日本大学OB)2014年チャレンジロードU23でトップフィニッシュする近谷選手(2014.4.6) Photo by F.Fukai

TEAM BRIDGESTONE Cycling
原田 裕成選手 HARADA Hiroaki(鹿屋体育大学OB)2014年度神宮外苑クリテClass2Bでトップフィニッシュする原田選手(2015.3.8) Photo by F.Fukai


TEAM BRIDGESTONE Cycling
橋本 英也選手 HASHIMOTO Eiya(鹿屋体育大学OB)
2015年西カレ ポイントレースにて(2015.8.15)Photo by F.Fukai

 

■関連情報サイト・SNS■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
JICF情報系HP officials:http://jicf.info/officials/
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第59回全日本学生選手権トラック(女子優勝選手&初参加校)

男子優勝選手を先行紹介した第59回全日本学生選手権トラック大会結果、続いては女子優勝選手のコメントです。
また、本レースにはトラックレース初参加の新潟食料農業大学、約30年ぶり復活という明治学院大学も参加していました。こちら2校の選手にもコメントをお願いしました。


【1.女子優勝選手コメント】

■女子スプリント
優勝 平井杏奈選手(順天堂大学)
今大会はインカレに向けて自分がどれだけ走れるのか確かめるためのレースでした。
大学に入学してから悔しい思いしかしていなかったので、今回やっと結果を残すことができて素直に嬉しいです。タイムや内容は満足できるものではなかったですが、ずっと応援してくれていた人たちの喜ぶ顔を見ることができたことが1番の喜びです。
スプリントは苦手意識があったのですが、たくさんの人にアドバイスを頂き、リラックスしてレースに臨めたのがよかったのかなと思います。また、高校の同期や後輩の頑張り、声援も大きなパワーになりました。
そして暑い中ずっとサポートしてくれたチームメイトにも感謝しています。
インカレまでまだ少し時間があるので、今回見つかった自分の課題を克服するために、トレーニングを積んでいきたいと思います。


■女子500mタイムトライアル
優勝 小泉夢菜選手(早稲田大学)37秒966
この試合に合わせて気持ちを持ってきました。試合当日はとても暑かったので、身体を冷やすことだけを考えていました。本番もたくさんの方々のサポート、応援で頑張れました。インカレもタイトル獲りにいきます!


■女子ポイント・レース
優勝 中冨尚子選手(京都産業大学)
今回の大会は毎週連戦の中でまたJCFの合宿のまま直行できたため全く調整せずに挑みました。
1日目は合宿を優先したため欠場して、2日目の朝の周回でバンクの感触を急ピッチで掴んでいきました。 4月に学生チャンピオンジャージを1枚獲っていたのでそのままの勢いで獲ろうと思いました。
ポイントレースは目標としては最低限逃げてラップすること、優勝すること。この2つを最低限の目標としていました。 しかし走ってみると意外と前半から中途半端なアタックを何度もしてしまって無駄足ばかりを使ってしまいました。 私の得意とする展開に持って行けず焦りましたが、4回目のポイント周回でスプリントで1着を獲ったそのままの勢いでアタックしていき集団をバラバラにして日体の2人の選手と逃げてラップすることができてよかったです。
自分から動き、自分がレースを展開していくことを意識していきました。 結果、2位と20点の差をつけれたのでよかったですがまだまだ弱いのでインカレに向けて強くなります。
周りの方々からの声援がたくさん聞こえてとても力になりました。ありがとうございました。 もっともっと応援される、愛される選手になっていきます。


■女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 菅原朱音選手(八戸学院大学)4分04秒413
3キロでは優勝を狙っていたのでとても嬉しいです
予選タイムはコンマの差だったので決勝戦では緊張したのですが、逆に緊張感がいい刺激になったんじゃないかと思います
この調子でインカレのトラック、ロードどちらも頑張ります!!


【2.学連トラックレース初参加校コメント】
今年度に学連新規加盟(再加盟)した2校は今回が初(久方ぶり)の学連トラックレースとなりました。

■新潟食料農業大学
西村剛選手コメント
今回の全日本学生選手権トラックは大学としても私個人としても初めて出場する大会でした。 まずは無事に、この大会を終えることができよかったです。
出場したポイントレースではレースの展開に上手く乗れなかったり自分の力不足、強豪チームとの力の差を大きく感じました。 また今回の大会では全国の場でどれくらい自分が走れるかという事も知ることができ収穫が沢山ある大会となりました。
最後にインカレまでにしっかりと今回の反省点を修正し、高い目標を持って結果に結びつくよう部員一同練習に励みたいと思います!

ポイントレース中の西村剛選手(写真提供:西村剛様)

■明治学院大学
麦野一希主将コメント
明治学院チームのデビュー戦、個人的には2年ぶり、1年ぶりのレースになり、全く戦うことができませんでした。力不足がわかったのでこれからより一層練習を重ねて、学連で戦うことができるレベルまでチーム全体でレベルアップしていきます!

明治学院大学自転車競技班メンバー。麦野主将によれば、同校としての学連トラックレース出場は約30年ぶりとのこと(写真提供:麦野一希主将)

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
女子クラスには10校の選手がエントリー。うち6校から1年生選手が出場するなど、新鮮なメンバーでのレース展開となりました。女子ポイントレース出場全選手が写っている写真を明治学院大学より提供いただきました(本記事トップ部分に表示されるバナー写真もこちら)
学連女子レースの益々の隆盛を楽しみにしています。

フレッシュメンバー含め開催された女子ポイントレース。(写真提供:明治学院大学自転車競技班マネージャー 林様)

※本文中の表彰式写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て転載しています。

第59回全日本学生選手権トラック(男子優勝選手編)

6月30日から7月1日にかけ福島県 泉崎国際サイクルスタジアムで開催された第59回全日本学生選手権トラック大会は全国から27校、300名以上の選手がエントリー。インカレのトラック競技メンバー決定の重要材料ともなる本大会に選手達は全力を尽くし臨んでいました。
各レースを勝ち抜いた優勝選手からコメントをもらいましたので紹介します。まずは男子選手から。


■男子スプリント
優勝 中野慎詞選手(早稲田大学)
大学に入学して初の全国大会で緊張しましたが優勝できて嬉しかったです。
今後は9秒台で走ることと、対戦の精度を上げていくことを目標に頑張っていきます。


■男子1kmタイムトライアル
優勝 鈴木陸来選手(法政大学)1分05秒481
東日本に引き続き個人戦でも優勝することができました。
とてもバンクが重たく感じ、東日本ほど調子がいいわけでもなかったので不安が多かったですが、アップをいい感じに調整できたのが良かったと思います。
タイム的に見るとまだまだなのでインカレまでに仕上げていきたいと思います。


■男子ケイリン
優勝 甲斐俊祐選手(明治大学)
ケイリンは高校以来久しぶりに走ったんですけど、まさか自分が優勝できると思ってなくてビックリしました。
レース前は悔いのないように力を出し切れる走りをしようと思って特に作戦などは考えてなかったです。
今回の結果に満足する事なくこれからも精進して行きたいと思うので応援よろしくお願いします。


■男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 貝原涼太選手(日本大学)4分41秒580
自分はそろそろタイトルが欲しいと思っており、1ヶ月前から個人戦に向けてきっと誰よりも頑張ってきました!
自信もあって1週間前から優勝宣言もしてたので勝てて本当に良かったです!
今自分がカッコよくしか見えないのでそろそろ現実に戻って天狗にならないようにインカレも勝ちに行きます!


■男子スクラッチ
優勝 遠藤拓巳選手(日本大学)
周りの人も驚いていると思いますが、優勝した自分自身が1番驚いています。同期が活躍していたので少しは追いつけて良かったです。
今後は、自分からレースを展開しても勝てる選手になれるよう頑張ります。


■男子タンデム・スプリント
優勝 田川翔琉選手/甲斐俊祐選手(明治大学)
田川翔琉選手コメント
今年はタンデムであまり練習はせずに個々の力を伸ばす為に単車やウエイトトレーニングをメインに練習をしてました。
去年からタイムは出ていたので後は対面技術の問題だったのでレース当日甲斐とどのようなレース展開にするかなどを話して対面に望みました!
タンデム決勝前に甲斐がケイリン決勝で優勝したのでお互い勢い付いてタンデム決勝に望むことができ優勝する事ができました。
今年の明治は短距離で荒川、甲斐、隈園さん、中距離で渡辺、梅本、長距離で野本さん、竹村など優勝することが可能なメンバーが多い為インカレ個人で優勝以外に総合にも絡める可能性が高いため楽しみです!
—–
甲斐俊祐選手コメント
タンデムスプリントは先輩の田川さんと一緒に走りました。とにかく先行することだけを考えてレースに臨んで自分たちが思う展開に持っていけたのが今回の勝因だと思いました。
インカレでもしっかりと気を緩めることなく走って行きたいと思います!
今回二冠できたことは日頃から自分を支えてくれている親や先輩後輩、監督、OBの方達の支えがあってのことだと思うのでしっかりと結果で恩返しをすることができてとても良かった大会になったなと思いました!
これからも感謝の気持ちを忘れずにしっかりと練習に励んで行きたいと思うのでこれからも応援よろしくお願いします!


■男子ポイント・レース
優勝 長松大祐選手(鹿屋体育大学)
大学に入って、初めての優勝なのでとても嬉しいです。この日はとても調子が良く、レースも得意な展開になったので勝てたのだと思います。
ですが、まだまだ自分より強い選手はたくさんいると感じたので、気を抜かずに鍛錬を続け精進していきたいです。
インカレでは団体種目、個人種目共に優勝目指して頑張ります。


■男子マディソン
優勝 中井唯晶選手/吉岡衛選手(京都産業大学)
中井唯晶選手コメント
今回の個人トラックの1週間前に全日本選手権がありました。その後体調を崩してしまい、個人トラック出場出来るか怪しい状態でした。
ですがマディソンは京産で3連覇、僕自身も2連覇懸かっていたので万全ではありませんが、出場を決めました。
マディソン決勝は最終日で予選走った感覚も体調が悪いなりにはよかったので、大丈夫と自分に思い込ませて決勝はモチベーションを保ちました。
レースは前半はとにかくポイントを取り、後半に抜け出し、ラップまたは大量得点を取るという作戦でした。
予想通り前半パートナーの吉岡とうまく連携に確実にポイント周回に前に残りポイントを稼いでいきました。
そして後半、暑さで疲れが見えた集団から吉岡が上手く抜け出すことに成功しました。
ラップ狙いで抜け出しましたが、そのまま逃げきり優勝することができました!
年々レベルが上がっている学生のマディソンで3連覇することができ、個人でも2連覇がすることができてとても嬉しいです。
—–
吉岡衛選手コメント
今回のマディソンは3連覇がかかっていたので、無事に勝つことができてホッとしています。
個人種目では2人とも残念な結果となってしまい、マディソンでは優勝しようという強い気持ちで終始走りました。
逃げている最中にチームメイトの応援が聞こえ、ペダルを踏み込む力になりました。
この勢いでインカレのマディソンでも優勝して、華麗にウィニングランをします!
殺気、強気、やる気で頑張ります!


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は私の方で出向くことができず、写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て借用しています。写真が少なめとなっていますがご容赦のほどお願いします。
現地はとても暑かったとのこと、選手、関係者のみなさま二日間おつかれさまでした。

※女子選手編も近日中に公開予定です。

[みどころ]第59回全日本学生選手権トラック自転車競技大会18/6/30-7/1

日本学生自転車競技連盟は2018年6月30日(土)-7月1日(日) に福島県・泉崎国際サイクルスタジアム(333.33m)で第59回全日本学生選手権トラック自転車競技大会を開催いたします。

公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8246/
昨年度大会の競技結果:http://jicf.info/5956/

開催地は泉崎国際サイクルスタジアム!333.3mバンク!
泉崎国際サイクルスタジアムは、1995年に設立された福島県西白河郡泉崎村に位置する周長333.3mのバンクです。福島県有数の桜の名所、泉崎村さつき公園の中にあり、周辺には野球場や宿泊施設もあり地元のスポーツを親しむ人でにぎわいます。
泉崎国際サイクルスタアムはコーナーの最大カントは38度と、カントがきついバンクの一つです。傾斜角度が高く走路幅が333としては比較的広いためフライイングで速度が出やすい特徴があります。
タイム系種目以上にレース系種目にこの特性が生きてスピードが上がることとなります。

個人トラック競技種目のみ競技大会
開催競技種目は男子: スプリント・1kmTT・4kmIP・ポイントレース・ケイリン・タンデム・スプリント・マディソン・スクラッチ 女子: スプリント・500mTT・3kmIP・ポイントレースです。
個人種目のトラックレースとして開催されるため、チームスプリント、チームパーシュートなどの団体種目は行われません。
現在、学連・パラリンピックの種目のみで行っている「タンデム」と2人1組で行われる「マディソン」は2名で行われる種目ですが、個人種目としての扱いになっています。
8月末から9月にかけて開催される学生自転車競技最大のイベント、「インカレ」前に各大学トップ選手たちが力を披露する場でもあります。

注目のレースは?

男子スプリントは新入生に期待
スプリント予選では1年生ながら2017年のアジア選手権ジュニアスプリントで1・2位だった梶原選手(中央大学)・中野選手(早稲田大学)の成長とその挑戦を受ける昨年インカレの2位の荒川選手(明大学)などの上級生により日本学生自転車競技連盟の記録である10秒3の更新が期待されます。
また対戦となっても競技場の特性から高いスピードで見ごたえのある勝負となるでしょう。

東日本トラック スプリントで優勝している中野選手(早稲田大学) ※写真は2018年TRS第2戦

 

2人乗り自転車でのスプリント勝負
タンデムスプリントでは、5月のベロドロームでの記録会で早稲田・法政が好タイムを出しておりこちらも学連記録更新の期待が持てます。
2人乗り自転車であるタンデムでのスプリント勝負は非常に高いスピードの争いとなるので注目が集まります。

法政大学チームは2017インカレ優勝時と同じペアでの出場 ※写真は2018年TRS第2戦)

誰が勝つか分からない混戦必至のレース系種目
大会への競技参加者が増え、かつ学連全体の競技レベルが底上げされているケイリン・ポイントレース・マディソン等のゲーム種目は誰が勝っても不思議ではありません。
特に2020年東京オリンピックの正式種目となっているマディソンは今年度のインカレ種目に採用されたこともあり史上最多チームがエントリーしています。注目は京産大、日大が経験、実績ともにあります。

マディソンで注目の日本大学チーム(写真は2018年TRS第2戦出場メンバー)
マディソンで注目の京都産業大学チーム(写真は2018年TRS第2戦出場メンバー)

ゲーム系種目はかつて多くの選手が走る特定の大学が有利な面がありましたが、参加者が多く予選が行われることにより、多様な学校の選手により決勝が行われることとなり展開が読みにくく誰が勝つか予想が難しいレースとなるでしょう。

参加者増の女子ポイントレース
女子ポイントも参加者増となっており、かつての2チームの争いの様相はなく、見ていて面白いレースになることが期待できます。
大学生はトレーニングへの取り組み方などで数か月でパフォーマンスが大きく変わります。

※写真は2018年東日本トラック 女子スクラッチ

突出した選手が居るより誰が勝つかわからない今回の学生選手権は見る観点からも面白いレースが多く繰り広げられることが予想されます。

■関連情報サイト・SNS■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
JICF情報系HP officials:http://jicf.info/officials/
JICF競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku
JICFFacebookページ:https://www.facebook.com/jicfjoho/

第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会

断続的に降る雨と風、そして気温も低めに推移した6月10日、静岡県 伊豆CSC 5kmサーキットにて2018年の個人ロードが開催されました。
男子140 km(5km×28 周)、女子60 km(5km×12 周)はインカレロードよりも長く学連で最長距離となるレースです。しかも従来開催地の味噌川ダム周回や岩手県紫波町に比べ勾配差が大きく「登りと下りしかない」と評される伊豆CSC。厳しい天候の中を4時間以上走り続けた選手、そして残念ながら完走が叶わなかった選手たちに観客も熱い声援を送っていました。
そしてこのような悪条件下で1人の落車もなくレースを終えることができたのが、運営関係者にはなによりの朗報だったかと思います。

厳しい天候下でのレースとなった2018年 個人ロード

女子は出場12名のうち10選手が完走、そして先頭より約7分で失格とされる男子は出場121名のうち完走わずか21選手。そんな厳しいレースを勝ち抜いた優勝選手にコメントをもらいました。


■男子優勝:石井駿平選手(鹿屋体育大学)コメント

この学生選手権ロードでの優勝は鹿屋にとって久しぶりの優勝だったのでとても嬉しかったです。
レースでは、鹿屋としては僕、冨尾さん、重満が勝ちに行くため、他のメンバーでアタックや逃げをする予定でいました。
しかし、普段から逃げに乗りたい自分がいたので「決まるっ!」と思った逃げにはすぐ飛びついてしまいチームメイトにちょっと心配されてました笑

3周目の先頭集団。石井選手は序盤から終始逃げ集団に位置した。

そこからは常に逃げに入ることができたのできつい反面、ペースで行けたので、ペースなら強い方なのでしっかり最後まで行けました。最後のゴールスプリントでは、ラスト500mで牽制状態になり、孫崎さん、大前は二人とももがける人だと知っていたので半分諦めかけていました。なので先にかけないとまくりきれないと思い、ラスト200mで先にかけ、後ろを気にせずまくられてもいいぐらいの気持ちでスプリントしました。最後まで誰も横に来なかったので、後ろを確認するとちぎれていたのでそこでやっと勝利を確信しました!

後方を確かめ勝利を確信する石井選手。

鹿屋らしい走りができ、鹿屋の悪い流れを断つことが出来たのでとても良かったです!
ここまで走れたのは、一緒に走ったチームメイトの献身的なサポート、補給などしてくれたスタッフの方々、応援してくださった方々、そして何よりスポンサーの皆様のおかげだと思います!
本当にありがとうございました!

表彰式後、チームメンバーと共に。

 


■女子優勝:福田咲絵選手(慶應義塾大学)コメント


今週末から全日本選手権が始まるので、まずは安全にトラブルなく走りきること、そして勝って良い形で全日本選手権に繋げようと思って走りました。

雨+風という悪コンディションだったこともあり、リスクを負わずに確実に勝てる方法を考えて走りました。

3周目の時点で先頭は4名まで絞られていた。

周りの人の息遣いや脚を見ながら、終始冷静にレースを進め、1人ずつ人数を減らしていき、最後は独走でゴールすることができました。

徐々に雨が強くなるレース後半。11周目は西選手と2名で先頭に。

勝つことが出来て嬉しいというよりは、正直ホッとした気持ちの方が大きいです。
雨の中、たくさんの方々が応援してくださり、とても力になりました。ありがとうございました!

いよいよ今週末から全日本選手権が始まります。この2週間よりずっと厳しいレースになると思いますが、この勢いのまま思い切って走ります!


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>

女子優勝の福田選手は前週の個人ロードTTでも優勝して本コラムに登場いただいています。
そして迎えた男子のラスト1周。この時点で先頭は3名に絞られていました。もしここで大前選手が優勝したら先週と同じペアになるかも、とふと思いながらレースを見ていました。

ラスト1周を迎える男子先頭グループ

その約1分後に4位通過する竹村拓選手。いつも優しい表情の竹村さんはご本人がツイートされていたように「大学での全国大会初入賞」とのこと、おめでとうございます。

ラスト1周を単独4位で迎える竹村選手。フィニッシュまで順位を維持した。

 

第57回全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル

個人ロードTT前日の6月2日に開催されたチーム・ロード・タイムトライアル。大学ごとに4人がチームを組み、単独走の時間を競う競技です。
今年は23チームが出場。2年連続で中央大学が優勝を飾りました。
昨年も出場していた中央大学 直井駿太選手よりコメントをもらいましたので写真と共に紹介します。
第5位までのチームの写真も掲載しています。

チームロードTT表彰式

■優勝:中央大学チーム TIME:1:17’19”76
直井駿太選手コメント
今回のTTTは中央大学にとって、優勝しなければならない大会でした。

向かって左より今村駿介選手、山本哲央選手、直井駿太選手、奥村十夢選手。 今村選手と直井選手は昨年の優勝メンバー。

去年の覇者としてのプレッシャーなども重なり、私を含め、選手の意識が非常に高かった事がパフォーマンスに繋がった要因の1つと言えます。勝たなければいけない理由がある、誰かのために何かのために、そういった気持ちが私たちを勢い付けました。

レースは昨年優勝校である中央大学が先頭で出走。

しかし、特別抜きん出て私たちのパフォーマンスが高かったとは走り終わった今も思っていません。ただただ「準備」の差がリザルトに反映されただけだと思います。

機材の差が多く出るTTTに対して、機材準備といっても選手個人ではたかが知れています。
一台に何十万円もかかるTTバイクを私物として持っている選手は多くなく、毎年借り物競走状態です。
チームに対して様々なサプライヤー様、スポンサー様、協力してくれる皆様がいらっしゃったおかげで準備の「じゅ」の字が始まりました。これにはチーム一同本当に感謝しています。そして、そのような方々に優勝、連覇達成という結果で恩返しできて良かったと思います。

チームメンバーのサポートを受けながら2周目に向かう中央大学。

まだシーズン半ばで、今回の優勝はチームに強い追い風を吹かせる事ができました。
チーム悲願のインカレ優勝を果たすためにも、日々努力を続け、「闘う心」とチームメイトへの「信頼」を忘れずに過ごしていきます。
皆様のご支援ご協力、そしてご声援よろしくお願い致します。

中央大学自転車競技部 副将
直井 駿太

チームメイト、添田監督、関係者の方々と共に。

 


第2位:京都産業大学チーム TIME:1:18’30”47

1位とのタイム差+01’10”71。2周目はかなり追い上げ、中央大学チームに約14秒差まで迫っていた。

第3位:日本体育大学チーム TIME:1:20’19”17

第4位:日本大学チーム TIME:1:20’26”92

第5位:法政大学チーム TIME:1:21’00”08


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>
このレース(個人TT含め)は数ある学連レースの中でも最も苦しい、という話を選手たちから聞きました。全チームの完走おつかれさまでした。
なお最終組で出走の神奈川工科大学。同校としては7~8年前に一度出場して以来の参加とのこと。「2年生の時からずっと出たいと思っていたこのレース、4年生になってようやく出場できました」と語る木村就広選手(写真先頭)。今回出場で多くのことが得られた由です。

2周目に向かう神奈川工科大学チーム。木村選手によれば「実践に参加してみて補給の課題などもよくわかった」とのこと。