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インカレ2018優勝選手(トラック女子編)

インカレトラック2018優勝選手コメント、ラストは女子選手編です。
500mTT、オムニアム、3kmIP、スプリント、マディソン、チームパーシュートをそれぞれ掲載しています。


■500mTT

優勝:小泉夢菜選手コメント
大学に入学してから、高校生の時とは違う環境での練習や1人暮らしが苦手で昨年は全く結果が出ない辛い1年間でした。試合でも、どのように気持ちを持っていって走っていたかを忘れていました。今回のインカレに向けて練習をして、優勝しようと思って準備していました。

インカレに入る前日に、父親の方の祖父が亡くなりました。ちょうど18日の500mの日にちに試合を観に来る約束をしていました。その日にお通夜がありましたが、母親の方の祖父母も試合を観に行く約束をしていました。あと何年私の走る姿をみれるかわからないと、父親は祖父母をつれて試合を観にきてくれました。より一層勝ちたい気持ちを持ってインカレに臨みました。

500mTT決勝でフィニッシュする小泉選手

500mTTの優勝が決まった時は、本当に嬉しかったです。たくさんの人の応援、サポート、そして亡くなった祖父の告別式の日に金メダルを取ることが出来て、嬉しかったです。
今回の試合で、やっと高校生の頃のような自分の走りに戻ってこれました。ここからどんどん上を目指して頑張っていきたいと思っています。応援よろしくお願いいたします!

約束通り応援に来られた祖父母様と一緒に。 ※小泉夢菜さんの許可を得て掲載しています。

 

男女ともトラック総合成績3位の早稲田大学 (ドーピング検査中で不在の選手がいます)

■オムニアム&3kmIP

上段:オムニアム表彰 下段:3kmIP表彰

優勝:中井彩子選手コメント
会場で他の大学の方も声をかけていただいたり、ポイントレースの会場の雰囲気も最高でワクワクしました。

ポイントレース中の中井選手
3kmIPの記録は3分49秒635。

3年前、部屋で悩みを聞いてくれた先輩のウイニングランが嬉しく羨ましかったのです。今年の自分がその花束をもっているのが夢のようです。
男子がにぎってくれたおにぎりも最高でした!ロードもがんばります!

ついに自分で花束を持つことができた。

■スプリント

優勝:西島叶子選手コメント
チームとしての雰囲気は、インカレ前から絶好調で選手全員が万全の状態でレースに挑むことができました。
私自身、最後のインカレで、鹿屋体育大学としてこのウェアを着て出場するラストレースという事もあり、この大会だけは絶対勝ちたいと思って練習してきました。

スプリント決勝戦は3回勝負となり、後半2本で勝利した西島選手の優勝となった。

最後まで諦めず、優勝することができ、みんなで校歌を歌う事ができて本当に良かったです。
男女共にトラック終了時点での総合は1位に届きませんでしたが、次はロード班のみんなにバトンタッチして、しっかりサポートします!
たくさんの応援ありがとうございました!

トラック女子総合2位の鹿屋体育大学。アジア大会に向け練習中の橋本優弥選手も駆けつけてくれた。

■マディソン&チームスプリント

優勝:日本体育大学チーム
<マディソン>伊藤真生・中村愛花選手
<チームスプリント>松本詩乃・中村愛花選手

※二冠達成の中村愛花選手に代表してコメントを頂きました。

チームスプリントとマディソンで優勝できたことは素直に嬉しいです。チームスプリントの合わせは数回しかやっていなくて、マディソンはこのペアで走るのは初めてでした。不安なことが多かったけど、優勝できたのは、一緒に走ってくれた松本詩乃や伊藤真生先輩のおかげです。自分自身まだまだ力不足なので、練習して強くなりたいと思いました。

伊藤選手・中村選手のペアは初めてだったがうまく連携することができた。
チームスプリントの記録は37秒166。
マディソン優勝ペアの伊藤真生・中村愛花選手
チームパーシュート優勝ペアの松本詩乃・中村愛花選手

まだロードも残っているので、チームメイトみんなで戦って、総合優勝目指します!応援よろしくお願いします!

トラック女子総合1位の日本体育大学。男女ともロードでの活躍が期待される。

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は少し駆け足の紹介となっています。インカレロード終了後、改めて選手生活の4年間を振り返っていただく対談風記事を計画中です。あわせてお楽しみに!

インカレ2018優勝選手(トラック男子編-2)

続いてインカレ優勝選手コメント「トラック男子編ー2」です。
こちらでは、オムニアム、タンデムスプリント、チームスプリント、ケイリンの優勝選手から頂いたコメントを写真とともに紹介します。


■オムニアム

優勝:渡邉慶太選手コメント
いまだにインカレで、優勝した事が信じられません。
優勝や上位入賞ではなく、入賞狙いだった事で、気負わずに走れました。

オムニアム予選出走前に。

スクラッチ・テンポ・エリミと3種目とも、大きなミス無く、5・6位を維持し次に繋げられるレースが出来ました。

エリミネイションでも確実にポイントを獲得した。

最終種目のポイントでは、コーチに「ラップをすれば優勝も有り得る、最低でも3位以内」と言って頂き、入念なアドバイスをしてもらい、実際にレースでは逃げに持ち込む事が出来ました。終盤ににげる予定でしたが、早くに逃げられた事で、予想以上にポイントを稼げたのが勝因ではないかと思います。

5回目ポイント以降、最後まで主に橘田選手(立教大学)、植益選手(大阪産業大学)とともに逃げ続けた。

走っていて周りの選手とは、脚の無さが明らかだったので、しっかりと練習をしてどんな展開でも、戦えるようにします!
サポート、応援してくたさったスポンサー様、監督、コーチ、OBの方々、マネージャー、チームメイトに感謝したいです。

チームメイトやOBの応援に応える渡邉慶太選手。
トラック男子総合成績第2位となった明治大学。応援に駆けつけてくれたOBの方々とともに。

■男子タンデムスプリント
優勝:早稲田大学チーム

安倍大成選手コメント
今年のタンデムの目標はインカレで優勝することでした。昨年のインカレでは3位と悔しい結果に終わってしまいましたがその時、先輩である中井さんが優勝は後輩に残しておくんだと言葉を残してくれました。その優勝を今年することが出来てとても嬉しいです。

3回戦目、先行してフィニッシュし優勝を決めた。

今年のタンデムは川副くんが入学して、出来て1年目のペアでした。昨年は似たもの同士のペアでしたが、今年は対照的なペアとなりました。最初は上手くスピードにのせることが出来ずにかなり苦戦しましたが、練習を重ねここまで来ることが出来ました。今回の勝利は2人で積み重ねてきた賜物です。
来年も2人で試行錯誤して理想のタンデムの走りを作り上げて行きたいと思います。

川副雷斗選手コメント
私たちはインカレ優勝を目標に練習していました。インカレに近づくにつれて2人共調子が上がってきて、予選の目標であった12秒台も出すことができ、勢いに乗れたことが勝因ではないかと思います。まだ圧倒的な力が無いのでこれからしっかり力をつけていこうと思います。

決勝戦は去年優勝メンバーの法政大学との3回勝負となった。

 


■チームスプリント
優勝:明治大学チーム

隈園郷史選手(自転車部主将)コメント
チームスプリントについては今年の明治の中で一番力を注いだ種目です。インカレという場で優勝できたので嬉しかったです。
最強世代といわれた小林元主将の代も波に乗らなかった二年前、全日本チャンプとして臨むも本番だけ噛み合わなかった昨年。そんな先輩方の気持ちを優勝という形で自分の代で叶えることができて本当によかったです。
1走は直前の合宿でメンバー変更で1年塩島になりました。1年目のインカレという大きなプレッシャーの中、しっかり仕事を果たしてくれました。

第1走は直前の合宿で1年生の塩島選手(写真右)に決定した。

2走の荒川に関しては明治のチームスプリントの主軸として最高の走りをしてくれました。本当に二人には感謝しています。

1走離脱時の明治大学チーム。決勝戦にて。
チームスプリント優勝メンバー。 オムニアム優勝の渡邉慶太選手(写真左)とともに。
隈園主将チャンピオンジャージの手書きサイン?(メダル右側)にもご注目!

 


■ケイリン

優勝:鈴木玄人選手コメント
今大会は四年生で最後のインカレということもあり綿密に調整をし万全の状態で挑んだ大会でした。
特に今年はスプリントに力を入れており、当大会においても当然予選でタイムを狙って行くという予定だったのですが自分のミスにより10秒7というタイムで予選を終え精神的にも不利な状況でした。

個人的には悔いが残ったというスプリント予選。

しかしターニングポイントとなったのがスプリント1/8決勝での治田選手との対戦で勝利したことで、調子が悪いのではなく予選が上手く行かなかっただけだと自分でも納得することが出来ました。
そして翌日迎えたケイリンは高校時代に専門としていた種目だったためある程度のレースプランは立てており、バンクとしては250mでスピードも乗りやすくギアもかけ積極的に走るといったプランでした(ギアは60×14)。4倍を超えていたギア係数だったためなるべくペーサーの作った惰性を逃すことなく最後までトップスピードを保つ意識でレース運びを心がけました。 ケイリン予選第一戦目では自分の調子や上がりタイムを参考にしたかったため残り2周を過ぎたバックストレッチから一気にペースに乗せそのまま逃げ切る形となり、前日の不安要素をさらにかき消すことができました。

予選は逃げ切りで先着。

第二戦目である1/2決勝では一着や上がりタイムを意識するのではなく確実に三着以内に入り決勝へと駒を進めるために先行策は絶対だと考えておりました。調子も良かったため迷うことなく先行し狙い通り3着以内(2着)に入れたため作戦勝ちだと自負しておりました。

1/2決勝では作戦通り2着でフィニッシュ。

そして最後の大一番決勝でのレースプランとしては大前提は先行策。かつ勝ちを狙う為に逆に色気づかないこと、思い切りよく行くことをイメージしておりました。惰性を減衰させる訳には行かなかったためペーサーの後ろであった鹿屋体育大学の徳田選手からはペーサー退避後から少しづつ車間をあけ後方の選手の動きを見ておりました。 早稲田大学の安倍選手と東北学院大学の鈴木選手が前方へと動き出しましたが、ゴールまでは2周半あったため動き出しませんでした。その後残り2周となったホームストレッチ手前で中央大学の東矢選手が飛び出したタイミングは250mのケイリンではかなりのスイートスポットだったためここで位置を前方へ上げスパートをかけようと考えました。調子もよく身体の反応も抜群で大外を回されても最前へ飛び出せる自信がありました。大外を回されておりましたが体力も残っており、残り1周半でほぼトップスピードに乗っていたため残り1周のホームストレッチでは完全に前方へと位置を上げることが出来ました。

残り1周のホームストレッチ時点で首位に位置。

大外を回されてからゴール線までの残り2周は全力でひたすら踏むだけでしたし法政大学の代表であることや、親や親戚、監督、コーチ、OBの方々、そして部員の同期や後輩からの声援が胸に響いておりました。脚力以上の推進力となったのだと思います。

決勝戦でフィニッシュを迎える鈴木玄人選手

よく自分一人の力では成し得ないなどと言いますが今大会はそれを身に染みて感じることが出来ました。 恩師である市原コーチには付きっきりで身体のケアをして頂き僕自身はただ走るだけの状態という最高の環境を作り上げてくださいましたし、レースについては信頼してくださっていたため『玄人の考えた通りにやれ』とお言葉を頂き意見を尊重してくださっていたので、心身共に一切ストレスのない最高な状態でレースを迎えることが出来ました。また、声援によって本来の力以上に力を発揮することが出来たためそういった意味でも『自分一人では成し得なかった』と痛感しております。本当に関係者皆様には感謝しております。
高校から自転車競技部を初め、7年間の自転車競技人生で自身初の全国優勝だったため記憶は曖昧ではありますがゴール時に声が出てしまったこと。ガッツポーズを何度も何度もしていたことを覚えております。各SNSにも投稿させて頂いたのですがやっと。やっと優勝することが出来たので本当に嬉しかったです。

観客の声援に感謝しガッツポーズで応えた。

しかし、後日談ではありますが2日目のケイリン決勝を終えた時点で身体は疲弊しており3日目のスプリントにおきましては完全にバテていたのは言うまでもないので未熟さとやり切った感共に感じていたのはここだけの話です…笑

 


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>
学連レースの頂点となるインカレだけあって優勝選手から詳細コメントを頂けました。
鈴木玄人さんからは「ケイリン種目外の部分はカットしてもよいです」と連絡頂いていましたが、臨場感あふれるメッセージですので全文掲載し、文に合わせた写真を選んでみました。

※インカレ2018優勝選手(トラック男子編-1)はこちら!

インカレ2018優勝選手(トラック男子編-1)

今年のインカレは既報のようにトラックとロードが分離開催となり、まずは8月17~19日に伊豆ベロドロームにてトラックレースが開催されました。
選手自身に加え各校の名誉をかけ出場するインカレ。観客席がフィールドから近いベロドロームということもあり、どのレースも多くの観客と選手が一体となりたいへんな熱気に包まれていました。
そんな戦いを制したインカレトラック優勝選手男女15人(組)にコメントをもらいましたので紹介します。
まずは男子選手その1(スプリント、1kmTT、4kmIP、4kmTP、マディソン)から。


■スプリント
優勝:中野慎詞選手(早稲田大学)コメント

今回は初めてのインカレで緊張と楽しみでいっぱいでした。
予選は1位で通過しましたが、狙っていたタイムより遅くとても悔したかったです。なので、気持ちを切り替えて対戦では絶対勝とうと思い走りました。
決勝では3本勝負となりました。今まで決勝で3本勝負になった事がなくとても緊張しましたが優勝することができてとても嬉しかったです。

スプリント決勝戦 3回戦目で先行フィニッシュする中野選手。

こうして優勝できたのもたくさんの人が応援、サポートをしてくださったおかげで、のびのびと、楽しくレースをすることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
この結果に満足せず、もっと上を目指して努力して行きたいと思っています。
今後とも応援宜しくお願い致します。

ベテラン4年生の坂本紘規選手(日本大学)との決勝戦はそれぞれが1勝し、3回戦目が開催された。
優勝を決め塩原コーチと喜び合う中野選手

 


■1kmTT
優勝:鈴木陸来選手(法政大学)コメント

東日本、個人戦と1kmTTで優勝していたのでインカレも優勝したいとは思っていましたが、優勝のことより最後なので自己ベストで終わりたいと言う気持ちの方が強かったです。そのためには自分の持ち味の前半に突っ込んで後半耐えるといった走り方に磨きをかける必要があったのでスタンディング2周の練習をメインにしていました。おかげで予想より高タイムで突っ込むことができ、僅かではありますが自己ベストを更新することができました。今後も自転車には関わっていくつもりなので法政大学自転車競技部と鈴木陸来の応援よろしくお願いします。
応援、ありがとうございました。

4年生として最後のインカレを優勝で飾った鈴木陸来選手。

■4kmIP
優勝:貝原涼太選手(日本大学)コメント

自分は三冠をする事を目標にしていたので、本当に良かったです。インカレ前の合宿では調子を落としてしまい、皆んなが心配してくれました。その中でも監督さんの有難いお言葉を頂き、しっかり気持ちの切り替えができた事が三冠に繋がったと思います。自分は監督さんの為に勝ちたいという気持ちがとても高く、監督さんを喜ばせる為にも勝ちたかったので、これからもたくさん監督さんを喜ばせる為に頑張ります。

レースを終え、チームメイトや家族に祝福される貝原選手。本インカレで4kmIP、4kmTP、マディソンで優勝し三冠を達成した。

■4kmTP
優勝:日本大学チーム:草場啓吾選手コメント

今回4kmチームパーシュート優勝は予想もしていませんでした。
去年のメンバーでしたら可能性はあると思っていましたが、沢田君はアジア大会、坂本君は短距離への移行によりかなり戦力が落ちたと思っています。
今回優勝したメンバーで合わせをしたのも現地入りしてからで、正直順位決定にのれれば総合優勝の為には十分と言われていました。
それなのにここまでの記録を残せたのは本当に自分達でも不思議です。
そこには応援して下さる皆様を始め、監督、コーチ、家族、最後に体をメンテナンスして下さった柳川さんなど、様々な方々の支えがこの記録を叩き出せた勝因だと思っています!
ですので周りの方々には感謝しかありません!
この気持ちを忘れずに後輩達は来年以降も優勝して欲しいですし、その前にロードレースでも優勝して総合優勝を確実なものにしたいです!
これからも応援よろしくお願いします!

決勝戦を走る日本大学。先頭が草場選手。
ベテランメンバー(中央2人)と若手メンバーによる組み合わせとなった。草場選手は9月2日のインカレロードにも出場する。

■マディソン
優勝:日本大学チーム:武山晃輔選手コメント

今回、初開催のマディソンで優勝できましたが、インカレトラック種目自体初出場で、そのマディソンもギリギリまで出場するメンバーは決まっていませんでした。
インカレ前の直前合宿もロードしか乗っておらず、トラックに入ったのは現地入りしてからで、マディソンの合わせは当日の朝練が最初でした。
これまでにもTRSや国際トラックで組んできたペアですが、一年前のTRSでは最初の交代で出遅れて、そのままレースをすることなく降ろされるといった走りだったので、そこから考えたら大きく成長できたかと思います!
今回はペアの貝原に3冠がかかっていたので、その目標を果たすべく走りました。無事勝つことができてよかったです!

多くの選手が走る中での交代シーン。今回マディソンは特にヒートアップしていた。
ロードでも期待がかかる武山選手(写真左)とインカレトラック三冠を達成した貝原選手。

■トラック総合優勝は日本大学

上記3種目優勝のほか、多くの種目で上位入賞を果たし男子トラック部門優勝の座を獲得した。

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
インカレを一つの区切りとして新体制に入る学校も多く、4年生にとってはこれが実質最終レースともなるインカレ。順位にかかわらず出場の感慨もひとしおだったようです。
ご家族も多く来場されており、ウィニングランでは感動的なシーンを見せていただきました。詳細は学連facebookよりご覧ください。

第54回 西日本大学対抗選手権自転車競技大会

8月4日から5日にかけ大阪府岸和田競輪場で開催された本大会は9校から50名の選手がエントリー。各校のインカレ合宿や試験期間とも重なる時期となり参加人数は少なめでしたが、そのぶん密度の濃いレースが行われました。

レースは朝日大学が安定した強さをみせ総合優勝。続いて大阪経済大学、関西大学、大阪産業大学、中京大学という順位となりました。

トラック学校対抗総合表彰。朝日大学が13連覇を遂げた。

今回は選手2名以上がエントリーしていた総合順位上位4校の主将からコメントをもらいましたのでご紹介します。インカレへの思いも語っていただきました。
また、本レース学生委員として活動した西日本学連委員長の手嶋さんからもメッセージをもらっています。


■第1位 朝日大学
⻑⾕部 龍⼀主将コメント
西カレでは合宿の合間での大会ということで疲れがある中での大会でしたがみんな今出せる力をだして13連覇することができたので良かったです。
インカレでは去年総合4位だったので今年は総合優勝を目指しチーム一丸となって頑張りたいです。

チームスプリント決勝中の朝日大学。先頭が長谷部選手。

開会式では昨年度優勝の朝日大学から一旦トロフィー返還が行われた。

※朝日大学は合宿期間中でしたが参加メンバーは合宿を中断して本大会に出場し、終わり次第また戻るというスケジュールで臨んでいた由です。上記コメントも合宿中の長谷部主将よりいただきました。


■第2位 大阪経済大学
真部 拓海主将コメント
今回の西カレは出場校が少ないこともありましたが、大学対抗で2位という成績を残せたのは大変うれしく思っています。この成績が残せたのは主に1年生2人の貢献があってからこそなので感謝したいです。
インカレ(トラック)は伊豆ベロドロームということですが、ベロドを走った経験がない選手が数人います。そこのところが不安要素ではありますが、今出せる力を精一杯出して大経史上最高の結果が残せるよう頑張ります。 応援よろしくお願いします!

開会式で選手宣誓する真部主将
チームパーシュート出走前の大阪経済大学チーム(真部主将は写真左より2人目)


■第3位 関西大学
⼭神 海晴主将コメント
昨年の西カレでは3位。今年の西カレでは2位を取ろうとチーム一丸となって挑みました。しかし、結果は昨年と変わらず3位。悔しい結果となりましたが、これを糧に後輩たちが来年リベンジを果たしてくれると思います。
インカレでは個人・チームでの入賞を狙っています。目標を達成出来るよう、残された少ない時間を最善全力で過ごしていきます。応援宜しくお願い致します!

チームスプリント決勝出走前の関西大学チーム(山神主将は写真左)
チームスプリント予選中の関西大学チーム

手嶋 豊 西日本学連 学生委員長(関西大学)
今回の西日本インカレはいつも大会を仕切っている北山さんが諸事情で休まれるというアクシデントがあり、いつも北山さんの指示で動いていたのが、自分で何をしなくてはならないのかと考えて動かなくてはいけない大会でした。しかし東の学連委員の前委員長の小島さんや大人の役員の方々に色々教えてもらったりして何とか出来ました。

閉会式にて閉会を宣言する手嶋委員長

反省点としては、今回、大会の運営をしながら団体追い抜きの選手として走ったことです。運営の方に気をとられ、気持ちが作れないまま望んでしまいました。学連の仕事は大変ですが、色んな人たちと話せたりして結構楽しいです。西日本の大会はけいはんなロードと新人戦が残っているので最後まで気を引き締めて頑張っていきたいです。

チームパーシュート中の関西大学チーム(写真左から3人目が手嶋選手)

 


■第4位 大阪産業大学
源田 真也主将
今年の西カレは団体種目には出場せず、個人種目だけの出場でしたが、個人種目で表彰台に3人が乗ることができ、総合4位という結果を勝ち取る事が出来ました。
インカレでは2人がオムニアム、1㎞TTに出場し、7人がロードに出場します。 去年はトラック、ロード共に結果を残す事が出来なかった為、今年は、その悔しさを力に変えて上位入賞目指して頑張ります。 大阪産業大学をよろしくお願いします。

ポイントレースでは大阪産業大学選手が第2位(植益和行選手)、第3位(大前雄暉選手)でフィニッシュした。

 


■各種目表彰式(順不同)
全レースにおいて第1位を朝日大学選手が占める結果となりました(非エントリーの女子スプリント除く)。

男子チームパーシュート
男子チームスプリント
男子ケイリン
男子4kmIP
女子3kmIP
男子スプリント
女子スプリント
タンデムスプリント
ポイントレース
男子スクラッチ
男子1kmTT
女子500mTT

<編集後記 学連ウォッチャー:深井>
全国的に猛暑のなかでの開催となりましたが、幸いにも熱中症等の発生なく終えることができました。選手はじめレース中ずっと炎天下での執務となった競技役員や学生委員の皆様、おつかれさまでした。

西カレ2018競技役員、学生委員の皆様

白馬クリテリウムラウンド2018 &学連新規加盟校(長野大学)

台風の通過が心配された7月28日から29日、幸いにも長野県白馬村では大きな影響がなく、二日間ともレースを開催することができました。
毎年、本レースはClass3選手にとってインカレロード前の昇格ラストチャンス。今年も多くの選手たちが真摯な表情でレースに臨んでいました。

本コラムでは各クラスのフィニッシュシーンと表彰式の様子をダイジェストでお知らせします。
Class1で総合優勝しRCSリーダーの座を維持した孫崎大樹選手(早稲田大学)にはコメントをお願いしました。

また、本レースでは今年度学連新規加盟の長野大学選手が出場していました。こちらもあわせてご紹介します。


■RCS第4戦Class1総合優勝
 孫崎大樹選手(早稲田大学)コメント
2日間ともに優勝し、総合成績優勝を取る予定で挑みましたが、4年間RCSでも何度も戦ってきた野本選手に阻止されてしまいました。2日間総合成績では勝てましたが、とても悔しい気持ちでいっぱいです。 インカレでは負けないよう頑張ります!

第1日目Class1。チャンピオンジャージでレースに臨む孫崎選手(写真中央)

 

  ■第1日目 

Class1

Class2A

Class2B

Class3A

Class3B 

Class3C

Class3D


■第2日目

Class1

Class2A

 

Class2B

Class3A

Class3B

Class3C

Class3D

 

■女子クラス

女子クラスは池田ゆめこ選手(早稲田大学)のみの出走。男子Class3との混走となった。
二日目、強い雨の中を走る池田ゆめこ選手

 

RCSリーダージャージは2日間とも孫崎大樹選手(早稲田大学)が維持

Class1総合第1位の孫崎大樹選手と早稲田大学チーム
Class1総合第2位の野本空選手と明治大学チーム
Class1総合第3位の山本哲央選手と中央大学チーム

■学連新規加盟校(長野大学)

本コラムでは今年度の学連新規加盟校をご紹介していますが、今回は長野大学選手に初めて出会うことができましたのでご紹介します。今年長野大学に入学した橋本嶺登選手です。

1日目出走前に。写真右が長野大学 橋本嶺登選手。

 

表彰式にて。2日目Class3Dで5位に入賞。

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は台風接近により開催が危ぶまれましたが幸いにも大きな影響なく開催されました。気候の変動が大きいなか、選手、関係者、応援のみなさまおつかれさまでした。

2日目Class3Dにちょうど雨が強くなり厳しい環境下でのレースとなった。先頭が上欄で紹介した橋本嶺登選手。

白馬会場は個人的にも大好きな場所です。これからも変わらぬ風景に会えますように。
本レースは今年も長野県白馬村の皆様のご理解とご協力で無事開催することができました。ありがとうございました。

[JICF国際トラック]韓国チームインタビュー

JICF国際トラックレースはその名称通り海外からも多くの選手が参加していました。
海外チームのうち韓国から来日の「韓国体育大学」と「蔚山市チーム」にコメントを頂きましたのでご紹介します。


■韓国体育大学

韓国体育大学チームメンバー。写真奥の左から2人目が李ヨンウ監督

韓国体育大学 李ヨンウ監督コメント
今回、今まで経験したこともない暑さもあり、韓国体育大学の選手が思うような成績を残すようなことができなかったことは少し残念でしたが、各選手にとっては日本の大学生や実業団のエリート選手、海外の猛者と相まみえることができたのはよい経験となったと思います。韓国では年間の試合数が少なく、試合の中で経験を積むのが難しいので、こういう機会がもっと増えればと思います。

また、今回の試合を通じて競技以外の部分でも、韓国が見習わないといけない部分が多いと思いました。
学生が大会の運営に参画していること、女子学生のマネージャーが選手をサポートしていること、先輩や部の自転車や部品を大切に使用していることなど、限られた資金の中で様々な工夫をして大会運営が行われていること、自発的にかつ規律正しく部の運営が行われていることは非常に参考になったと同時に、うらやましくも思いました。日本と韓国では、スポーツに対する考え方やシステム、大会の参加者数や競技人口も違うので単純にどちらがよいかを比較することはできませんが、よいところはこれからも貪欲に吸収していきたいです。

私は韓国大学自転車連盟の会長も兼任していますが、「日本で感じたこと、日本のよいところを韓国での大会に活かす」という宿題が課されたと感じています。実は、2年前に終了した日韓対抗戦を将来的に復活させることを模索しているのですが、お互いに切磋琢磨しながら両国の競技力の向上につなげるような大会にできればと考えていますし、韓国で開催する際には、精一杯のおもてなしができればと思います。

機会があればまた参加させていただきたいと思います。最後になりますが、本大会の開催のために様々なご尽力をいただいた皆様に改めて感謝いたします。ありがとうございました。

マディソン決勝に出場中のLEE Hong Jun選手&KIM Dong Min選手(韓国体育大学)
1kmTTに出場中のPARK Sung Min選手(韓国体育大学)


■蔚山市チーム

蔚山市チームメンバー

蔚山市チーム 朴イルチャン監督コメント
まず、日本学生自転車競技連盟の皆様、今回は本当にお世話になりました。
限られたリソースの中で試合の事前準備から運営までご苦労が多かったと思います。
雨続きの天候や猛暑もあり、この試合に向けてのコンディション調整は難しかったですが、長野での一週間は私にとっても、そして選手たちにも良い経験になりました。
普段私たちは韓国内の実業団レースに参加しているので、日本の学生選手や実業団の選手と走れたことは新鮮でしたし、世界的に知られている有名な選手の走りを間近で見ることができたのは本当によかったと思います。
また、美鈴湖のバンクですが、あのような高地にある自転車競技場は韓国にはなく、非常にスピードに乗りやすく、とくにタイム系の種目で好記録が狙える競技場だと思いました。
今後も日本で行われる競技については、Japan Track Cupなど多くあるので、機会が合えば積極的に参加することで一つ一つ経験を積み上げ、それが日韓の選手がよい意味で切磋琢磨することにつながればと考えています。


■1kmTT 第3位 KIM JI HUN選手

KIM JI HUN選手コメント
ほかのチームよりも早目に松本入りしたのですが、天候に恵まれず思うように乗り込めなかったので、調整が難しかったです。
その状況の中で自分なりに最善を尽くし表彰台に乗ることはできたので、自分としては最低限の仕事はできたと思っています。ただ上位2人は本当に強すぎましたね。
私自身、国際試合の経験は多くあるのですが、大学生の自転車選手がこれだけ多くいることに驚きました。大会役員のサポートも非常に献身的で素晴らしかったですし、貴重な経験をさせていただきました。今後も機会があれば参加できればと思います。

1kmTT表彰式にて。写真右側がKIM JI HUN選手

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
本記事は韓国に造詣の深い学連理事 井上武夫様より両チームにコメントをお願いし、寄稿頂いたものです。
コメントの日本語訳とトップに表示される画像作成(↑こちら)は井上様に対応いただきました。

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝選手

7月14~15日、長野県松本市美鈴湖自転車競技場で開催されたレースはJICF国際トラックカップ&全日本学生選手権オムニアム、更にはTRS第3戦を兼ねたものとなっていました。
全日本学生選手権オムニアムについて、現学連登記選手で最上位となった男女2選手にコメントをもらいましたので紹介します。

なおJICF国際トラックカップのレース総括は学連 三宅秀一郎様寄稿のレポートをご参照ください。
http://jicf.info/officials/5231

全日本学生選手権オムニアム表彰式(男子学連選手の部)
全日本学生選手権オムニアム表彰式(女子学連選手の部)

■男子優勝
安彦統賀選手
コメント
今回の大会では国内外で強い選手が出場しており予選を通過することすら厳しかったのですが、強い選手相手に積極的に仕掛けることができたのでこのような結果になれたのだと思います。
しかし、まだまだ上位の選手との力の差は大きくあるので練習して縮めていけるように頑張ります。

ポイントレース後半、先頭集団に残る学連選手は安彦選手のみという状態が続いた。

 

レース外ではいつも気さくな笑顔を見せてくれる日本体育大学メンバー。

■女子優勝
古山稀絵選手コメント
今年度に入ってからあまり参加できていなかった学連のレースは、灼熱の太陽の下、暑さに負けないくらい楽しむことができました。
今大会のちょうど1週間前に行われたジャパントラックカップでは思うように走ることができなかったので、今回学連選手で優勝できたことを嬉しく思います。
いよいよインカレに向けてラストスパートとなります。日体大らしい元気な走りができるように頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します!

ポイントレースにてアタックをかけ後方から一気に先頭に出た古山選手(写真最左)

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝は男女とも日本体育大学が獲得した。

<編集後記:学連ウォッチャー深井>
ちなみにオムニアム女子の総合優勝は橋本優弥選手(鹿屋体育大学)です。橋本選手は今年度は学連登記をしておらず、学連総合優勝は古山選手となっています。

レース後に橋本選手と2ショット。

本レースが開催された週末は全国的に暑さが話題となった日でもありました。海抜1100mの高地である美鈴湖自転車競技場も昼間はとても暑い状態となりました。選手、関係者、観戦のみなさまおつかれさまでした。

第59回全日本学生選手権トラック(女子優勝選手&初参加校)

男子優勝選手を先行紹介した第59回全日本学生選手権トラック大会結果、続いては女子優勝選手のコメントです。
また、本レースにはトラックレース初参加の新潟食料農業大学、約30年ぶり復活という明治学院大学も参加していました。こちら2校の選手にもコメントをお願いしました。


【1.女子優勝選手コメント】

■女子スプリント
優勝 平井杏奈選手(順天堂大学)
今大会はインカレに向けて自分がどれだけ走れるのか確かめるためのレースでした。
大学に入学してから悔しい思いしかしていなかったので、今回やっと結果を残すことができて素直に嬉しいです。タイムや内容は満足できるものではなかったですが、ずっと応援してくれていた人たちの喜ぶ顔を見ることができたことが1番の喜びです。
スプリントは苦手意識があったのですが、たくさんの人にアドバイスを頂き、リラックスしてレースに臨めたのがよかったのかなと思います。また、高校の同期や後輩の頑張り、声援も大きなパワーになりました。
そして暑い中ずっとサポートしてくれたチームメイトにも感謝しています。
インカレまでまだ少し時間があるので、今回見つかった自分の課題を克服するために、トレーニングを積んでいきたいと思います。


■女子500mタイムトライアル
優勝 小泉夢菜選手(早稲田大学)37秒966
この試合に合わせて気持ちを持ってきました。試合当日はとても暑かったので、身体を冷やすことだけを考えていました。本番もたくさんの方々のサポート、応援で頑張れました。インカレもタイトル獲りにいきます!


■女子ポイント・レース
優勝 中冨尚子選手(京都産業大学)
今回の大会は毎週連戦の中でまたJCFの合宿のまま直行できたため全く調整せずに挑みました。
1日目は合宿を優先したため欠場して、2日目の朝の周回でバンクの感触を急ピッチで掴んでいきました。 4月に学生チャンピオンジャージを1枚獲っていたのでそのままの勢いで獲ろうと思いました。
ポイントレースは目標としては最低限逃げてラップすること、優勝すること。この2つを最低限の目標としていました。 しかし走ってみると意外と前半から中途半端なアタックを何度もしてしまって無駄足ばかりを使ってしまいました。 私の得意とする展開に持って行けず焦りましたが、4回目のポイント周回でスプリントで1着を獲ったそのままの勢いでアタックしていき集団をバラバラにして日体の2人の選手と逃げてラップすることができてよかったです。
自分から動き、自分がレースを展開していくことを意識していきました。 結果、2位と20点の差をつけれたのでよかったですがまだまだ弱いのでインカレに向けて強くなります。
周りの方々からの声援がたくさん聞こえてとても力になりました。ありがとうございました。 もっともっと応援される、愛される選手になっていきます。


■女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 菅原朱音選手(八戸学院大学)4分04秒413
3キロでは優勝を狙っていたのでとても嬉しいです
予選タイムはコンマの差だったので決勝戦では緊張したのですが、逆に緊張感がいい刺激になったんじゃないかと思います
この調子でインカレのトラック、ロードどちらも頑張ります!!


【2.学連トラックレース初参加校コメント】
今年度に学連新規加盟(再加盟)した2校は今回が初(久方ぶり)の学連トラックレースとなりました。

■新潟食料農業大学
西村剛選手コメント
今回の全日本学生選手権トラックは大学としても私個人としても初めて出場する大会でした。 まずは無事に、この大会を終えることができよかったです。
出場したポイントレースではレースの展開に上手く乗れなかったり自分の力不足、強豪チームとの力の差を大きく感じました。 また今回の大会では全国の場でどれくらい自分が走れるかという事も知ることができ収穫が沢山ある大会となりました。
最後にインカレまでにしっかりと今回の反省点を修正し、高い目標を持って結果に結びつくよう部員一同練習に励みたいと思います!

ポイントレース中の西村剛選手(写真提供:西村剛様)

■明治学院大学
麦野一希主将コメント
明治学院チームのデビュー戦、個人的には2年ぶり、1年ぶりのレースになり、全く戦うことができませんでした。力不足がわかったのでこれからより一層練習を重ねて、学連で戦うことができるレベルまでチーム全体でレベルアップしていきます!

明治学院大学自転車競技班メンバー。麦野主将によれば、同校としての学連トラックレース出場は約30年ぶりとのこと(写真提供:麦野一希主将)

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
女子クラスには10校の選手がエントリー。うち6校から1年生選手が出場するなど、新鮮なメンバーでのレース展開となりました。女子ポイントレース出場全選手が写っている写真を明治学院大学より提供いただきました(本記事トップ部分に表示されるバナー写真もこちら)
学連女子レースの益々の隆盛を楽しみにしています。

フレッシュメンバー含め開催された女子ポイントレース。(写真提供:明治学院大学自転車競技班マネージャー 林様)

※本文中の表彰式写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て転載しています。

第59回全日本学生選手権トラック(男子優勝選手編)

6月30日から7月1日にかけ福島県 泉崎国際サイクルスタジアムで開催された第59回全日本学生選手権トラック大会は全国から27校、300名以上の選手がエントリー。インカレのトラック競技メンバー決定の重要材料ともなる本大会に選手達は全力を尽くし臨んでいました。
各レースを勝ち抜いた優勝選手からコメントをもらいましたので紹介します。まずは男子選手から。


■男子スプリント
優勝 中野慎詞選手(早稲田大学)
大学に入学して初の全国大会で緊張しましたが優勝できて嬉しかったです。
今後は9秒台で走ることと、対戦の精度を上げていくことを目標に頑張っていきます。


■男子1kmタイムトライアル
優勝 鈴木陸来選手(法政大学)1分05秒481
東日本に引き続き個人戦でも優勝することができました。
とてもバンクが重たく感じ、東日本ほど調子がいいわけでもなかったので不安が多かったですが、アップをいい感じに調整できたのが良かったと思います。
タイム的に見るとまだまだなのでインカレまでに仕上げていきたいと思います。


■男子ケイリン
優勝 甲斐俊祐選手(明治大学)
ケイリンは高校以来久しぶりに走ったんですけど、まさか自分が優勝できると思ってなくてビックリしました。
レース前は悔いのないように力を出し切れる走りをしようと思って特に作戦などは考えてなかったです。
今回の結果に満足する事なくこれからも精進して行きたいと思うので応援よろしくお願いします。


■男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 貝原涼太選手(日本大学)4分41秒580
自分はそろそろタイトルが欲しいと思っており、1ヶ月前から個人戦に向けてきっと誰よりも頑張ってきました!
自信もあって1週間前から優勝宣言もしてたので勝てて本当に良かったです!
今自分がカッコよくしか見えないのでそろそろ現実に戻って天狗にならないようにインカレも勝ちに行きます!


■男子スクラッチ
優勝 遠藤拓巳選手(日本大学)
周りの人も驚いていると思いますが、優勝した自分自身が1番驚いています。同期が活躍していたので少しは追いつけて良かったです。
今後は、自分からレースを展開しても勝てる選手になれるよう頑張ります。


■男子タンデム・スプリント
優勝 田川翔琉選手/甲斐俊祐選手(明治大学)
田川翔琉選手コメント
今年はタンデムであまり練習はせずに個々の力を伸ばす為に単車やウエイトトレーニングをメインに練習をしてました。
去年からタイムは出ていたので後は対面技術の問題だったのでレース当日甲斐とどのようなレース展開にするかなどを話して対面に望みました!
タンデム決勝前に甲斐がケイリン決勝で優勝したのでお互い勢い付いてタンデム決勝に望むことができ優勝する事ができました。
今年の明治は短距離で荒川、甲斐、隈園さん、中距離で渡辺、梅本、長距離で野本さん、竹村など優勝することが可能なメンバーが多い為インカレ個人で優勝以外に総合にも絡める可能性が高いため楽しみです!
—–
甲斐俊祐選手コメント
タンデムスプリントは先輩の田川さんと一緒に走りました。とにかく先行することだけを考えてレースに臨んで自分たちが思う展開に持っていけたのが今回の勝因だと思いました。
インカレでもしっかりと気を緩めることなく走って行きたいと思います!
今回二冠できたことは日頃から自分を支えてくれている親や先輩後輩、監督、OBの方達の支えがあってのことだと思うのでしっかりと結果で恩返しをすることができてとても良かった大会になったなと思いました!
これからも感謝の気持ちを忘れずにしっかりと練習に励んで行きたいと思うのでこれからも応援よろしくお願いします!


■男子ポイント・レース
優勝 長松大祐選手(鹿屋体育大学)
大学に入って、初めての優勝なのでとても嬉しいです。この日はとても調子が良く、レースも得意な展開になったので勝てたのだと思います。
ですが、まだまだ自分より強い選手はたくさんいると感じたので、気を抜かずに鍛錬を続け精進していきたいです。
インカレでは団体種目、個人種目共に優勝目指して頑張ります。


■男子マディソン
優勝 中井唯晶選手/吉岡衛選手(京都産業大学)
中井唯晶選手コメント
今回の個人トラックの1週間前に全日本選手権がありました。その後体調を崩してしまい、個人トラック出場出来るか怪しい状態でした。
ですがマディソンは京産で3連覇、僕自身も2連覇懸かっていたので万全ではありませんが、出場を決めました。
マディソン決勝は最終日で予選走った感覚も体調が悪いなりにはよかったので、大丈夫と自分に思い込ませて決勝はモチベーションを保ちました。
レースは前半はとにかくポイントを取り、後半に抜け出し、ラップまたは大量得点を取るという作戦でした。
予想通り前半パートナーの吉岡とうまく連携に確実にポイント周回に前に残りポイントを稼いでいきました。
そして後半、暑さで疲れが見えた集団から吉岡が上手く抜け出すことに成功しました。
ラップ狙いで抜け出しましたが、そのまま逃げきり優勝することができました!
年々レベルが上がっている学生のマディソンで3連覇することができ、個人でも2連覇がすることができてとても嬉しいです。
—–
吉岡衛選手コメント
今回のマディソンは3連覇がかかっていたので、無事に勝つことができてホッとしています。
個人種目では2人とも残念な結果となってしまい、マディソンでは優勝しようという強い気持ちで終始走りました。
逃げている最中にチームメイトの応援が聞こえ、ペダルを踏み込む力になりました。
この勢いでインカレのマディソンでも優勝して、華麗にウィニングランをします!
殺気、強気、やる気で頑張ります!


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は私の方で出向くことができず、写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て借用しています。写真が少なめとなっていますがご容赦のほどお願いします。
現地はとても暑かったとのこと、選手、関係者のみなさま二日間おつかれさまでした。

※女子選手編も近日中に公開予定です。

第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会

断続的に降る雨と風、そして気温も低めに推移した6月10日、静岡県 伊豆CSC 5kmサーキットにて2018年の個人ロードが開催されました。
男子140 km(5km×28 周)、女子60 km(5km×12 周)はインカレロードよりも長く学連で最長距離となるレースです。しかも従来開催地の味噌川ダム周回や岩手県紫波町に比べ勾配差が大きく「登りと下りしかない」と評される伊豆CSC。厳しい天候の中を4時間以上走り続けた選手、そして残念ながら完走が叶わなかった選手たちに観客も熱い声援を送っていました。
そしてこのような悪条件下で1人の落車もなくレースを終えることができたのが、運営関係者にはなによりの朗報だったかと思います。

厳しい天候下でのレースとなった2018年 個人ロード

女子は出場12名のうち10選手が完走、そして先頭より約7分で失格とされる男子は出場121名のうち完走わずか21選手。そんな厳しいレースを勝ち抜いた優勝選手にコメントをもらいました。


■男子優勝:石井駿平選手(鹿屋体育大学)コメント

この学生選手権ロードでの優勝は鹿屋にとって久しぶりの優勝だったのでとても嬉しかったです。
レースでは、鹿屋としては僕、冨尾さん、重満が勝ちに行くため、他のメンバーでアタックや逃げをする予定でいました。
しかし、普段から逃げに乗りたい自分がいたので「決まるっ!」と思った逃げにはすぐ飛びついてしまいチームメイトにちょっと心配されてました笑

3周目の先頭集団。石井選手は序盤から終始逃げ集団に位置した。

そこからは常に逃げに入ることができたのできつい反面、ペースで行けたので、ペースなら強い方なのでしっかり最後まで行けました。最後のゴールスプリントでは、ラスト500mで牽制状態になり、孫崎さん、大前は二人とももがける人だと知っていたので半分諦めかけていました。なので先にかけないとまくりきれないと思い、ラスト200mで先にかけ、後ろを気にせずまくられてもいいぐらいの気持ちでスプリントしました。最後まで誰も横に来なかったので、後ろを確認するとちぎれていたのでそこでやっと勝利を確信しました!

後方を確かめ勝利を確信する石井選手。

鹿屋らしい走りができ、鹿屋の悪い流れを断つことが出来たのでとても良かったです!
ここまで走れたのは、一緒に走ったチームメイトの献身的なサポート、補給などしてくれたスタッフの方々、応援してくださった方々、そして何よりスポンサーの皆様のおかげだと思います!
本当にありがとうございました!

表彰式後、チームメンバーと共に。

 


■女子優勝:福田咲絵選手(慶應義塾大学)コメント


今週末から全日本選手権が始まるので、まずは安全にトラブルなく走りきること、そして勝って良い形で全日本選手権に繋げようと思って走りました。

雨+風という悪コンディションだったこともあり、リスクを負わずに確実に勝てる方法を考えて走りました。

3周目の時点で先頭は4名まで絞られていた。

周りの人の息遣いや脚を見ながら、終始冷静にレースを進め、1人ずつ人数を減らしていき、最後は独走でゴールすることができました。

徐々に雨が強くなるレース後半。11周目は西選手と2名で先頭に。

勝つことが出来て嬉しいというよりは、正直ホッとした気持ちの方が大きいです。
雨の中、たくさんの方々が応援してくださり、とても力になりました。ありがとうございました!

いよいよ今週末から全日本選手権が始まります。この2週間よりずっと厳しいレースになると思いますが、この勢いのまま思い切って走ります!


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>

女子優勝の福田選手は前週の個人ロードTTでも優勝して本コラムに登場いただいています。
そして迎えた男子のラスト1周。この時点で先頭は3名に絞られていました。もしここで大前選手が優勝したら先週と同じペアになるかも、とふと思いながらレースを見ていました。

ラスト1周を迎える男子先頭グループ

その約1分後に4位通過する竹村拓選手。いつも優しい表情の竹村さんはご本人がツイートされていたように「大学での全国大会初入賞」とのこと、おめでとうございます。

ラスト1周を単独4位で迎える竹村選手。フィニッシュまで順位を維持した。