「#00_ニュース」カテゴリーアーカイブ

学連外レースで活躍する選手たち

学連選手が出場するのはもちろん学連主催レースだけではありません。ロード&トラック、そして冬はシクロクロスに出場する選手も多いようです。

トラックレースでは伊豆ベロドロームで毎冬開催されている「ウィンターシリーズ戦(静岡県車連主催)」があります。現役学連選手とOB選手をあわせるとエリートクラスの8割以上となる時も珍しくありません。また、このレースの常連だった高校生が学連校に進学し、春から真新しい学連ウェアでデビュー!というのもよく見られるシーンです。
2月24日に開催されたシリーズ第3戦はオムニアム形式で行われ、学連選手がエリート表彰台を独占しました。

優勝の荒井佑太選手(法政大学)は福井県庁チームとして出場。第2位は山下祥平選手(日本体育大学)、第3位は近藤翔馬選手(法政大学)

その翌日25日にも伊豆CSCで「東京都ウィンターロード(東京都車連主催)」が開催され、こちらにも多くの学連選手が出場。普段とは異なる出場メンバーのレースを競い合っていました。

ウィンターロードでは日本体育大学の中村魁斗選手(向かって左)が第3位、岡部祐太選手が第4位に入賞。他カテゴリーでも学連選手が上位入賞している。

ウィンターシリーズ戦でよく見かけた選手が翌シーズン学連レース初戦でいきなり好タイムを記録する、というシーンにもよく出会います。
学連外レースについても目が離せません。

Photo&text F.fukai

伊豆CSC屋外トラック競技場の思い出

ご存知の方も多いと思いますが、ベロドロームができるまで伊豆CSCの学連トラックレースは屋外の北400m or 250m競技場で開催されていました。

2011年5月 雨のTRS第3戦 ポイントレース

北400m屋外トラックで開催されたTRSの写真を見つけました。
もちろん屋外ですからこの日のように雨が降ることもあります。撮影者にとっても天候に左右されないベロドロームはたいへんありがたい環境です。


もうひとつ、屋外250mトラックの方はベロドローム完成とともに役目を終えました。現在では路面も荒れてしまっているようです。
こちらも2011年撮影の懐かしい写真を見つけました。250mトラックで開催されたレース中に見かけた中央大学選手たち。壁はべニヤ張りだったので叩くことができました。

2011年5月 第52回全日本学生選手権(個人トラック)250m屋外トラックにて

個人的には屋外250mのこぢんまりとした雰囲気が好きでした。ただ、250mトラックからCSC入口までの帰途、いつも道に迷ったのは私だけでしょうか。木立の先に管理棟が見えているのに、なぜかたどり着くことができず…

photo&text F.Fukai

今年度のロードランキング トップ選手

たくさんの観客に見守られながらトップでフィニッシュする武山選手(2017年インカレロード)

「昨年度は、個人戦ロードやインカレロード優勝などの成績を挙げることが出来ました。本年度の目標は2つあります。一つ目はインカレロード2連覇を達成し、総合優勝に貢献すること。もう一つは自転車に真剣に向き合い、この先どのように関わっていくべきなのか、その答えを見つけたいと思っています。どちらも簡単な事ではないのですが、その想いを胸に今年度も走っていきます!」‬
と語る武山晃輔選手(日本大学)は学連ロードレースランキング1位を獲得。僅差で草場啓吾選手、岡本隼選手が続き、日本大学が3位までを独占して幕を閉じました。
※ロードランキングはインカレで最終順位確定

RCS最終戦となる神宮クリテリウムは岡本隼選手が2015~16年と2連覇を果たしています。今回の神宮は武山晃輔選手、沢田桂太郎選手、草場啓吾選手のチームでグループ1レースに出場予定。武山さんからは「ぜひ日大に注目していただきたいです! 今年は沢田が勝ちます!」とのこと。こちらのレースも楽しみです。

インカレロード終了後の日本大学メンバー。 学連ロードランキング首位の武山選手(向かって左から二人目)、ランキング2位の草場選手(右から三人目)、ランキング3位の岡本選手(右から二人目)が揃っている。

photo&txt F.Fukai

今年のTRSチャンピオン

渡部選手は4回の全TRSポイントレースに出場しすべて入賞(第1回と第4回で1位)。TRS男子総合優勝を獲得した。
表彰状を掲げる渡部選手と法政大学メンバー

「TRSは実践練習のような感覚で出場しています。深井さんに写真を撮って頂けたり、定期的に行われる大会のため、フィードバックしやすい環境にあることが魅力だと思います。その経験がインカレなどの大舞台での結果に繋がったと思います。」

1年生の頃からウォッチしている渡部将太さん(法政大学)はTRSランキングも5位→2位→1位と順位を上げてきています。
来年度はいよいよ4年生。TRSの経験を活かし、ますます活躍されることでしょう。

photo&txt:F.Fukai


“学連ウォッチャー”の深井と申します。いつもレース撮影へのご協力ありがとうございます。
写真を撮るだけでなく、学連レースや選手たちの活動を幅広くフォローしていきたいという気持ちから”学連ウォッチャー”を目指しています。今後ともよろしくお願いします。
投稿ネタも募集中です。こちらからも声をおかけしますが「自分も紹介しろや!」と思われる方はぜひ会場でお知らせください。(学連選手、OBの方でしたら学連外レースもOKです)

[西日本学連NEWS]台風の目の勢いで昨年一年を振り返り!

★☆学連レースをこよなく愛する世界中の皆様!こんにちは。

昨年一年間の西日本の総決算記事として西日本加盟校で優勝した選手を怒涛の勢いで振り返っていきたいと思います!今回最後の見どころ記事は西日本新人戦トラック・全日本インカレを振り返りたいと思います。振り返り記事は最後となります。

新人大会になるので学連登記1年目、2年目の選手のみの大会となります。※普及種目は除く

※記事の方はスマートフォンでも閲覧できますがどうしても改行のずれがある場合がございます。ご了承ください。

スプリント                       13名エントリーのスプリント。2分の1決勝を勝ち上がった堀江選手(鹿屋体育大)vs末廣選手(同志社大)との決勝戦となった。西日本選手権と同じく大粒の雨が降りしきる中での大会となった。そして気温が著しく低い。手前より末廣選手(同志社大)アウト側より堀江選手(鹿屋体育大) 予選タイムは堀江選手11.430秒 4位 末廣選手 11.261秒 3位両名とも僅差の戦いとなったが2本とも勝ち取って堀江選手が優勝となった。

ケイリン                        17名エントリーのケイリン。決勝では朝日大学5名、京都産業大学岩本選手の戦いとなった。

※西日本メモその2デルニーを務めるのは立命館大学自転車競技部OBで現役競輪選手の石口慶多選手。第64回全日本インカレ(長野県かりがね競技場)において早稲田大学・工藤薫さんと三本目まで縺れた激戦の対戦を制しスプリント覇者に輝いた人物だ。なお、立命館大学の優勝は実に56年ぶりで前回の優勝が1952年(昭和27年)である。なお、石口慶多選手は本年よりS級2班に格付けされている。4番キャップの森本選手(朝日大)が優勝した。

★ポイントレース                     28名エントリーのポイントレース。ゴール倍点で10点を加算し藤田選手(京都産業大)が優勝した。 雨は一向に止まずむしろ強くなるばかりだ。優勝した藤田選手(京都産業大)二位に甘んじた2番キャップ永田選手(朝日大)雨のため、検車場での表彰式であった。優勝した藤田選手(京都産業大)二位の永田選手(朝日大)三位の溝口選手(京都産業大)

3kmIP                         3名エントリーの3kmIP。大学から自転車競技を始めた寸田選手(立命館大)が優勝した。3kmIP優勝の寸田選手(立命館大)

※西日本メモその2優勝した寸田選手は高校時代に陸上競技部に所属し全国高校駅伝を走ったバリバリのアスリート。当時の写真を本人よりいただきました。 他の方の目線にぼかしを入れました。 全国高等学校駅伝での力走!京都・都大路を激走する寸田選手

★4kmIP                         10名出走の4kmIP。酷雨の中制したのは小野選手(朝日大)が勝利した。

チームパシュート                    9校エントリーのチームパシュート。決勝では朝日大学vs京都産業大学との戦いとなった。 京都産業大学チーム・一走より曽我部選手、藤田選手、溝口選手、伊藤選手2位京都産業大学チーム 4.32.432秒朝日大学チーム・小野選手、永田選手、栗山選手、亀谷選手  ※いずれも先頭からではありません。1位朝日大学チーム 4.26.824秒

チームスプリント                    7校がエントリーのチームスプリント。決勝では朝日大学勢の決勝試合となった。

★全日本インカレ編                    美鈴湖の高速バンクでのインターカレッジ。         西日本勢が大いに活躍し、永田選手(朝日大)・小原選手(朝日大)・松下選手(京都産業大)が優勝し会場をを大いに盛り上げた! 興奮覚めぬ中の松下選手・塚本マネージャー、短距離で活躍中の岩本選手(中央)2017年度は西日本の学生委員長として学生委員をまとめ、試合会場ではリーダーシップを発揮した松下選手。選手と学生委員の両立は大変だったが素晴らしい結果に筆者も会場で涙した。西日本新人戦での最後の委員長の挨拶 過去の写真を(1回生~2回生)是非とも載せてくださいと松下選手より写真をいただきました。

先頭は中井唯晶選手と若かりし頃の松下選手         ※上記3枚は松下選手よりいただきました。

★ポイントレース                     永田選手が強豪ひしめく中、うまくポイント絡み優勝。ビックタイトルを掴んだ!優勝の永田選手(朝日大) お母様との記念の写真。ジーンと胸が熱くなりました。

ケイリン                        完全復活の小原選手の豪脚が冴えわたる!!         約1.5周回先行での逃げ切りに美鈴湖の皆を虜にさせた。 ハンドル投げが小原選手(朝日大)                優勝の小原選手(朝日大)                   なお、筆者はこの前後にバンクで蜂に刺され救護室で約1時間の手当てを受けた。愛車のBTと共に。

 

★☆振り返り記事はいかがだったでしょうか。

写真はいずれも学連オフィシャルフォトグラファーの深井様の写真を使わせていただきました。今後もこのような形で先取り記事・ピックアップ記事・注目選手紹介記事をご紹介できればと考えています。

最後に、本年も皆様にはお世話になるかと思いますが宜しくお願いいたします。

 

WELCOME TO JICF OFFICIALS

 

[西日本学連NEWS]猛烈な勢いで昨年一年を振り返り! ~西日本インカレ編~

★☆学連レースをこよなく愛する世界中の皆様!こんにちは。

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。

今年も西日本関連の記事を昨年よりパワーアップしてお届けしていく予定です!今年もお世話になりますが宜しくお願いいたします。

昨年一年間の西日本の総決算記事として西日本加盟校で優勝した選手を怒涛の勢いで振り返っていきたいと思います!本来なら昨年に掲載する予定でしたが諸事情により今年度となりました。ご了承ください。

それでは最初の紹介は2017年8月12日・13日に市営岸和田競輪場で開催された第 53回西日本大学対抗選手権自転車競技トラック大会をプレイバック!!

※記事の方はスマートフォンでも閲覧できますが改行のずれがある場合がございます。お許しくださいませ。

ケイリン                        12名エントリーのケイリン。西日本トラックに引き続き小原選手(朝日大)が大暴れ。予選、決勝と他の選手を追随しない走りで場内を大いに盛り上げた。決勝スタート前。最奥が小原選手(朝日大)他の選手を寄せ付けない走り。まさに『圧巻』の走りでした。ケイリン、一キロ、二種目制覇の小原選手(朝日大)

ポイントレース                     10名エントリーのポイントレース。24キロ一発決勝で行われた。ラップポイント、ポイント加算した植益選手(大産大)が他の選手より抜きん出て優勝した。牽制が入るレース中盤。先頭が優勝した植益選手(大産大)最後のゴール倍点を1位でフィニッシュし58点で優勝した。ポイントレースを優勝した植益選手(大産大)

スクラッチ                       12名エントリーで12キロ一発決勝で行われた。例年、牽制状態で最後のゴール勝負になることが非常に多いスクラッチレース。本年もそのようなレース展開であったが落ち着いてレースを運んだ佐々木選手(朝日大)が優勝した。 序盤から中盤あたり次の一手を考える佐々木選手(朝日大)最後はゴール争いとなったがゴールラインに先着する佐々木選手(朝日大)二位は12番キャップの竹澤選手(鹿屋体育大)スクラッチレースを優勝した佐々木選手(朝日大)

スプリント                       10名エントリーで行われた。予選、決勝と勝ち上がった長谷部選手(朝日大)が優勝を飾った。 優勝した長谷部選手(朝日大) 同校同士での争いとなった決勝戦。奥が優勝した長谷部選手、手前が二位の中村選手優勝の長谷部選手(朝日大・中央下段)と入賞した選手たち

1kmTT                                                                                                                            1kmTTは11名がエントリー。最終6組でスタートした小原選手(朝日大)がケイリンとニ種目制覇。優勝した小原選手(朝日大) タイムは1.04.640秒。岸和田競輪場での1.04秒台での優勝は素晴らしいタイムだ。

 優勝した小原選手と入賞した選手たち

500mTT                        500mTTは3名がエントリー。内村選手(鹿屋体育大)が勝利を掴んだ。 優勝した内村選手(鹿屋体育大) タイムは39.006秒 優勝した内村選手(鹿屋体育大)優勝した内村選手と入賞した選手たち

タンデムスプリント                   タンデムスプリントは3校がエントリー。層の厚い朝日大学チームが2本連取して優勝を飾った。 予選タイム 21.635秒 前より畝木選手・中村友哉選手(朝日大) 予選タイム 21.982秒 前より堀江選手・岸田選手(鹿屋体育大)予選タイム 23.720秒 前より岸本選手・森下選手(関西大)優勝した朝日大学チーム・鹿屋体育大学・関西大学チーム

チームスプリント                    5校エントリーのチームスプリント。決勝では朝日大学vs鹿屋体育大学チームとの戦いとなった。  予選、決勝とメンバーを入れ替えた朝日大学チーム。上記の写真は決勝時。鹿屋体育大学チーム 一走より堀江選手・岸田選手・釘尾選手鹿屋体育大学チーム 1.17.595 朝日大学チーム 1.18.310優勝した鹿屋体育大学チームと入賞した朝日大学・大阪産業大学・関西大学チーム優勝した鹿屋体育大学チーム

チームパシュート                    4校エントリーのチームパシュート。予選を終えて上位2校、朝日大学vs大阪産業大学での決勝レースとなった。※インカレ前での開催となるが各校インカレ前の叩き台としてチーム、各々の力を最大限発揮する場(レース)でもある。その中例年チームパシュートは各校の仕上がり具合を確認できる場でもある。 朝日大学チーム 先頭より安達選手・浦田選手・佐々木選手・中村選手  大阪産業大学チーム 先頭より植益選手・源田選手・小川選手・土橋選手7周回ホームで朝日大学チームの追い抜きとなり朝日大学チームの優勝となった。なお予選タイムは4.22.210秒優勝した朝日大学チーム 佐々木選手・中村賢人選手・浦田選手・安達選手優勝した朝日大学チーム・大阪産業大学・関西大学・大阪経済大学チーム

4kmIP                         6名エントリーの4kmIP。決勝進出を果たしたのは永田選手(朝日大)・手嶋選手(関西大)の争いとなった。予選一番時計で決勝進出した永田選手(朝日大) 決勝4.52.590秒手嶋選手(関西大)決勝5.00.055秒4kmIPを優勝した永田選手(朝日大) 優勝した永田選手と優勝した選手たち

3kmIP                        3kmIPは2名がエントリーであったが、一名DNSのため阪本選手(朝日大)のみの出走となった。阪本選手(朝日大) タイムは4.08.435秒

次は西日本新人戦のまとめになります!

今しばらくお待ちください!!

[西日本学連NEWS]怒涛の勢いで今年一年を振り返り!! ~西日本選手権トラック編~

★☆学連レースをこよなく愛する世界中の皆様!こんにちは。

いつも大変お世話になっております。西日本学生自転車競技連盟事務局の中の人です。

今年一年の西日本の総決算記事として西日本学連加盟校で優勝した選手を怒涛の勢いで振り返っていきたいと思います!    最初の紹介は2017年5月5日・6日に市営岸和田競輪場で開催された第 37回西日本学生選手権トラック自転車競技大会をプレイバック!                           出場選手は116名(エントリー数は120名)で昨年は99名エントリーで17名参加者が増え熱い戦いが2日間市営岸和田競輪場で開催されました。

★ケイリン                        15名エントリーのケイリン。小原選手(朝日大)が昨年の大怪我から超完全復活。予選、準決勝、決勝と他を追随しない走りで場内を大いに盛り上げた。 決勝ラスト一周前、先行する小原選手(八戸工大第一高校出身)他を一切寄せ付けない走りで勝利をもぎ取る!

★スクラッチ                       25名エントリーで10キロ一発決勝で行われた。今年入学したばかりの吉岡選手(京都産業大)が落ち着いてレースを運び勝利を手中にした。 積極的に前を走る吉岡選手(奈良北高校出身)集団内で足を溜める吉岡選手ラストは集団が追い上げたが逃げ切り優勝する!

★スプリント                       9名参加のスプリント。高校時代から短距離選手で活躍していた末廣選手が(同志社大)が上回生を跳ね除け3本勝負まで縺れる中、僅差で勝利を手にする。決勝前に激しい雨に包まれた予選を勝ち上がり決勝に駒を進めた末廣選手(三田学園高校出身)酷雨の中、3本目まで縺れる死闘を僅差で制する末廣選手

★ポイントレース                     30名エントリーのポイントレース。Jr世界戦ポイントレース出場経験もある曽我部選手(京都産業大)が最終ゴールスプリントで10点を加算し逆転で勝利し優勝した。果敢に走る京都産業大勢6番キャップの曽我部選手(府立城東工科高校出身)11回目のポイント獲得までに中井選手(京都産業大)が19点、曽我部選手が16点でポイント争いをしていたが最終ゴール倍点で曽我部選手が逆転し勝利を収めた。

★1kmTT                                                                                                                            1kmTTは19名がエントリー。最終11組スタートの栗山選手(朝日大)が1.06.846秒のタイムで優勝した。1.06.846秒のタイムで優勝した栗山選手(岐南工業高校出身)優勝した栗山選手と入賞した選手たち

★500mTT                        500mTTは2名がエントリー。阪本選手(朝日大)が僅差で勝利をもぎ取った。優勝した阪本選手(県立榛生昇陽高校出身) 二位の八木選手(北桑田高校出身)優勝した阪本選手と2位の八木選手

★3kmIP                        3kmIPは2名がエントリー。阪本選手(朝日大)が500mTTに引き続き優勝した。 一位の阪本選手 4.08.884秒で優勝した 二位の八木選手 4.23.502秒優勝した阪本選手と八木選手

★4kmIP                         17名エントリーの4kmIP。決勝進出を果たしたのは林選手(朝日大)・安達選手(朝日大の)同校同士の争いとなった。優勝した安達選手(真岡工業高校出身)二位の林選手(岐南工業高校出身)優勝した安達選手と入賞した選手たち

★チームスプリント                    8校エントリーのチームスプリント。雨が強く降りしきる中での決勝は朝日大学VS立命館大学の戦いとなった。先頭より長谷部選手(岐南工業出身)畝木選手(興陽高校出身)小原選手(八戸工大第一高校出身)優勝した朝日大学チーム 1.20.372秒で優勝した三走の小原選手先頭より山住選手(興国高校出身)田野口選手(横浜高校出身)三井選手(高水高校出身)立命館大学チーム 1.21.505秒で二位となった三走の三井選手

★チームパシュート                    6校エントリーのチームパシュート。予選を終えて上位2校、京都産業大学、朝日大学チームの雨の降りしきる中での決勝レースとなった。京都産業大学チーム先頭より中井選手(瀬田工業高校出身)曽我部選手(府立城東工科高校出身)吉岡選手(奈良北高校出身)松下選手(倉吉西高校出身)朝日大学チーム先頭より永田選手(岐南工業高校出身)中村選手(九州学院高校出身)亀谷選手(岐阜第一高校出身)栗山選手(岐南工業高校出身)優勝した京都産業大学チーム 4.29.613秒で優勝した朝日大学チーム 4.39.153で二位となった優勝した京都産業大学チームと入賞した各大学

次は西日本インカレのまとめになります!

今しばらくお待ちください!!        http://jicf.info/officials/

[西日本学連NEWS]ツール・ド・シンカラレポート~出発事前準備から帰国まで 実は出発までが一番大変!?~

★☆学連レースをこよなく愛する世界中の皆様!こんにちは。

いつも大変お世話になっております。西日本学生自転車競技連盟事務局の中の人です。

西日本学連選抜チームにて(以下WJICF)で11月18~26日にかけてインドネシア・スマトラ半島(パダン)を舞台にツール・ド・シンカラレース(UCI2.2)に選手6名・監督1名で参加してきました。
各々現地で感じたことを一番最後にレポート形式で記載しています。最後まで読んでいただければ幸甚に存じます。

選手は前回の西日本学連ニュースに述べたように下記の6選手+1監督のオール大学生チームで構成された。

(選手)
栗田龍之介(大阪経済大学 3回生)
久保田悠介(関西大学 3回生)
川嶋裕輔(中京大学 1回生)
吉岡優斗(立命館大学 3回生)
井上文成(岡山理科大学 2回生)
二宮誉仁(関西大学 2回生)

(監督)
福島綾野(京都大学 4回生)

話をいただいてから参加決定、出発までほとんど時間がなく約3週間弱、実質2週間ちょっとで全ての書類、必要不可欠な物を整える必要があった。とにかく時間がないの一言であった。

立命館大学茨木キャンパスにて出発2日前に石井章氏のミーティングを受ける選手たち。各々固唾とメモを取る。 photo:k.kitayama
上記と同じく立命館大学茨木キャンパスにて菊池津根徳氏からミーティングを受ける選手たち。        photo:k.kitayama

※この事前ミーティングでは現地での食事、暑さ対策、持参する物、海外レースの流れ等、現地での主催者への気配りなど、事細かく選手たちは話を聞いてメモを取っていた。約2時間ミーティングを実施した。

今回、一番苦労したことは事務作業もさることながら何より監督、スタッフを集めることであった。東西の学連関係者、OB・OG、実業団・クラブチーム関係者、知り合いの英語堪能な方、定年を迎えてお時間がある方など、出発までに多くの方に連絡してスタッフ、監督になっていただける方を探した。紆余曲折を得てインカレロード終了後からシンガポールに語学留学中であった京都大学自転車競技部マネージャーの福島綾野氏であった。英語も堪能で何より自転車が大好きで試合会場にいつもいる関西圏では知らない人はいてないマネージャーである。福島氏にお願いして快く了承を得た。ようやく、課題であった、選手6名、監督1名のギリギリの課題はクリアした。

【出発までの事務作業の道のり】
選手6名が正式に決まると絶対にしなくてはならない作業がある。パスポート申請、国際ライセンス申請、海外活動許可願、UCIID取得、主催者側からのエンロールメント作成、海外保険関係、各大学への推薦書(公欠の場合があるため)、各所属車連への副申書依頼と多岐に渡った。果たして出発までに間に合うのか!?出場することは既に決まったのでもう後戻りはできない。パスポート取得(未取得の方)、海外保険加入、国際ライセンス取得を各々に任せ、“UCIレター“と言われる日本の選手が海外で活動することをJCFが承認したという書類の申請に取り掛かる。海外レースの申請は実は初めてであり戸惑うこともたくさんあったがたくさんの方にご協力・ご尽力いただきレース出発までに何とか海外活動許可証を取得することができた。これで正式に海外のレースに出れる!あとは出発を待つだけだ。

たくさんの方にご協力・ご尽力いただきやっとの思いで手に入れた海外遠征許可願。※個人情報欄は削除いたしました。ご了承ください。

至る、11月15日(水)、関西国際空港19時集合で選手が集まった。なお、監督である福島綾野氏は現在海外留学中であるため留学先であるシンガポールからジャカルタに来ていただくよう事前にお願いした。すでに6名が早々に到着していた。

予備ホイールを梱包する吉岡(立命館大学)   photo:k.kitayama
日本食を大量に持参する二宮(関西大学)     photo:k.kitayama
空港で没収されたオイルやスプレー      photo:k.kitayama
出発前に全員で記念撮影           photo:k.kitayama

左より                          川嶋裕輔(中京大学1回生)二宮誉仁(関西大学2回生)    吉岡優斗(立命館大学3回生)井上文成(岡山理科大学2回生)  久保田悠介(関西大学3回生)栗田龍之介(大阪経済大学3回生)

マグネットは京都産業大学自転車競技部OB根津誠氏に作成していただいた物。選手からも車の判別がしやすく大変好評であった。                  photo:Fukushima
OS-1の粉末も富和清訓ドクターより熱中症予防に差し入れいただいた物である。 photo:Fukushima

11月15日(水)全ての準備が整い選手たちは保安ゲートを潜り関西国際空港から羽田空港へ乗り継ぎ一路ジャカルタへ向かった。

ゲートを潜る栗田龍之介(大経大)    川嶋裕輔(中京大)吉岡優斗(立命館大)   photo:k.kitayama

現地到着後ジャカルタへ到着後、無事に福島氏とも合流でき7名はパダン(都市名)に国内線に乗り継いだ。体調不良者も出ることなく、荷物の破損、ロストバゲージも無く大きなトラブルは皆無であった。

開幕前夜の主催者主催のパーティーでの様子。真ん中の長身の方は現地の王族の方だ。 photo:Tour de Singkarak
チームプレゼンテーション会場で。   photo:Tour de Singkarak

【個人レポート】
ここでレースに出場した選手6名のレポートを見ていただきたい。全レポートはあえて一切修正していません。ありのままを見ていただきたいからだ。

川嶋:
(第1ステージ)今日はスタート同時に逃げができていた。逃げを追おうと集団から次々アタックがあり、初めの登り2つまでがとてもきつかった。なんとか登り初めで前にいたためなんとかさがりながら登りをクリアできた。残りは下りや平坦だったのでなんとか完走できた。補給するタイミングが遅かったため、明日から早めにするようにしたいです。第1ステージ、今日はスタート同時に逃げができていた。逃げを追おうと集団から次々アタックがあり、初めの登り2つまでがとてもきつかった。なんとか登り初めで前にいたためなんとかさがりながら登りをクリアできた。残りは下りや平坦だったのでなんとか完走できた。補給するタイミングが遅かったため、明日から早めにするようにしたいです。
(レース2日目)今日は一級山岳があり、150キロだった。一級山岳前に補給ポイントが設置されているはずだったのだが補給ポイントがなくなったらしくそれに合わせてボトルを消費していたので補給がなくなり、一級山岳に入った、先頭がどんどんペースを上げ、集団が分解した。自分は初めはグルペットにいたのだが水がなくなり脱水症状気味になってしまった。サポートカーを呼んでいたのだが全然気づいてもらえず、一人で登ることになった、登りきり下りでカーペーサーを使ってなんとかグルペットに追いつきそのままゴールした。
(レース3日目)今日は逃げがすぐでき集団で160キロゆっくり走った一日だった。ゆっくりだったが先日の疲れがしっかり溜まっていた。
(レース4日目)今日は序盤に一級山岳があり、残りは下りで100キロだった。一級山岳で千切れてしまい。しばらくひとり旅になった。カーペーサーを使ってなんとか前のグルペットに追いつきそのまま30人ぐらいでゴールした。疲れがだいぶ溜まってきている。
(レース5日目)今日のレースは一つの山に一級が一つと超級が2つあるコース。これを乗り切ったらあとは下りでなんとかなるコースだった。山岳に入り、すぐに逃げ、メイン20人、第2集団30人40人ぐらいに別れ、なんとか第2集団に残り、下りに入った。下りは道が悪く、とてもコーナーがき使った。コーナーの入り口で前の選手が急にふくらみ、少し動揺してうちに入ったら段差で吹っ飛んで転んでしまった。幸いチームカーがすぐ近くにいて、すぐに自転車に乗れたものの、ペダルが折れてしまい、予備もなく残り70キロそのまま走った。サポートカーなどに助けてもらいなんとか集団に追いつき残りの下りをこなしてゴールまでたどり着けた。
(レース6日目)今日はフラットなコースだった。足の調子はそんなによくなかった。パレードが、終わり逃げがなかなか決まらず、ずっとペースが速かった。20キロ当たりで集団で落車があり、自分もそこに巻き込まれた、自転車の故障もなく、すぐに乗り直した。パダンの選手と二人で回していたが、集団のペースが速すぎて、サポートカーが来るまでに足がおわっており、カーペーサーをうまく利用できなかった。そのまま集団に追い付けず千切れてしまい、70キロ地点で降ろされてしまった。このレースで良かったことは、外国のプロの選手走れて、体験したことないようなスピードを体感できました。今回のほとんど毎日千切れてしまったんですけど、なんとか諦めず、チームカー(福島さんがうまくバラバラになった選手を集めてくれました)使いなんとか、6日間走ることができました。このレースで悪かったことは、きつくなってしまうと、すぐに下を向いてしまうのでそこを直して行きたいです。あと、日に日に食べる量が減ってきていたので、嫌でももっとしっかり食べて次の日にしっかり備えれるようにして行きたい。レース中に気が緩んでしまった部分が自分でも感じるほどあったので、ちゃんと最初から最後まで集中できるようにする。インドネシアでは、いっぱい写真を撮ったり、話したりとても楽しかったです。こんな経験をさせてもらって本当にありがたいです。

井上:
(第一ステージ)このステージは今回の大会の中では1番苦しく感じた。レースの後半はほぼフラットとで、前半の山岳をクリアできればなんとかなると考えていた。また、日本との気候の変化が大きかったので事前の対策として濃ゆめのドリンクを準備し、レース中の塩分補給を意識して行った。しかし、予想以上に出る汗の量や塩分濃度が高く、レースを半分程終えたところで脚が軽く攣り始め、ラスト7kmで両足攣ってしまい集団から千切れて最後ゴールした。
(第二ステージ)このステージはレース前半はフラット、中盤に一級山岳がありそれをクリアできれば完走が望めるステージでした。予想通り前半は集団で過ごし、一級山岳をクリアしゴールをすることができた。しかし、一級山岳ではプロと大学生の力の差を痛感した。全部で10kmに及び、所々の勾配が15%を超える山岳を経験したことがない速さで超えていくプロに付いて行くことは出来ずグルペットで何とか付いていける状態であった。
(第三ステージ)このステージはほぼフラットで、ステージ優勝を狙うチーム以外は休息感の強いステージになりレース序盤で逃げが決まり、逃げ切り優勝をした。そんな中で総合上位をかかえるチームはプロトンの先頭を40オーバーで引き続け、最終的に逃げの吸収はできなかったがゴール前の集団スプリントに向けた動きや雰囲気は初めて経験するものであった。
(第四ステージ)自分は第一ステージが終わった時点で膝に痛みが発生しこれまでの3ステージはテーピングやアイシングを行い痛みを我慢しながら走ったが、第四ステージの朝は膝が腫れあがり痛みも増してきていた。レース序盤がフラットだったので出走はできたが登りに入るとトルクをかけた走りをすることが出来ず集団から千切れ、レースを棄権した。また、レースを棄権してからはメカニックやマッサージ、洗濯などを棄権したメンバーで分担して行い選手がストレスなく走れるようにサポートを行うことができた。
(全体を通して)日本のレースとは異なり集団の密度はあまり高くなくレース経験が少ない自分でも安心して走れた。また、集団の後方を走っても中切れが起きる心配はなかった。一方で、詳しいコースがわからない中での高速ダウンヒルは非常に怖く、度胸とブレーキング技術が試された。また、1,2,3ステージを通して新たな自分の走りの課題や、海外レースを走る際に気を付けるべきこと、準備すべきものを学ぶことができたのでの今後の活動に活かしていきたい。膝の痛みの原因については体の柔軟性が低いことや、連続で高強度のレースを走る耐性がなかったことが考えられので、今後の練習方法や、体のメンテナンス方法を改善していきたい。

吉岡:
今回tour de singkarakへのお話を頂いたのは、出発の約2週間前。絶対いい経験ができる面白い機会だと二つ返事で行くことになりました。そこから急ピッチで準備を始めましたが、間に合わなくてもおかしくない。それほど短い期間でした。しかしライセンスや航空券の手配を西日本学連の北山さんをはじめ多くの人に裏で準備していただいたお陰で「僕は」スムーズに進み無事出発することが出来ました。
11月16日ジャカルタに到着。そのまま乗り換えスマトラ島へ向かう。現在日本は冬。一方赤道直下のインドネシアは雨季。曇ってはいるものの、常に汗ばむ高温多湿。はじめは温室にいるかのよう。また、ここから宿泊するホテルまで移動。迎えの待ち時間がかかったことよりインドネシアの交通事情に戸惑った。常にクラクションを鳴らし反対車線を走る。外は真っ暗。2、3人乗りの原付がわらわらと突っ込んでくる。生きた心地がしない。そんなこともありホテルは全く期待していなかったが、想像以上にいいホテルで驚いた。その日は自転車を組んで終了。
11月16日お昼過ぎから1時間ほど自転車に乗りに行く。思っていたより道もよく危なさを感じなかった。この日の夜、オープニングセレモニーに行き食事をするのだが、噂で聞いていた素手でご飯を食べるという一大イベントが待っていた。自分はお腹が弱いのでいけるかどうか周りの様子を伺いながらタブリーズなどの選手が手をつけていないものは食べないなど自衛した。
11月18日第一ステージ。この日はとても晴れて暑かった。身支度を済ませサイン。ここからスタート地点に行くが何の前触れもなくスタート。最初はパレードのため真ん中らへんでキープ。リアルスタートは道幅の狭い緩斜面。ペースは速いが千切れるほどではなくクリア。長いくだりを過ぎ長い緩斜面の途中で前輪がパンク。ペースがはやいのでそのまま集団の後ろにくっつき気持ち落ち着いたところでとまる。車列が後ろなので来るまで時間がかかりそわそわしていたが何とか交換。ここからカーペーサーで集団に復帰しようとしたが、なぜかコミッセールに使うなと言われ自力に。とりあえず自力では集団には追いつかないので明日につなげるためとりあえずゴールを目指す。前方のパックに追いつくが体調不良でやめる人のため1人でその後20分ほど走ってきられた。もう少し余裕を持った走りが出来ていれば対処できていたかも知れない。レース自体はすぐに終わってしまったが、チームカーに乗りサポートすることで普段経験できないインドネシアという環境でのレースや違う視点からレースを見ることができ、とても刺激の強い濃厚な2週間を過ごす事が出来ました。

栗田:
結果からいうと自分は第一ステージでリタイアとなった。ツールドシンカラ第一ステージでリタイアとなった。一日目でレースが終わってしまった私のレースレポートは内容が薄いので二日目以降に残った選手のレポートでレース内容は見ていただきたい。私はそれ以降選手サポートととなった。二日目以降に残った選手は三名で、私は主にレース後のマッサージや同じくリタイアの二宮メカニックの手伝いをした。レースが終了するとゴール地点から宿ま2~4時間ありレース後の疲れと移動の疲れがある足をマッサージする。足先から徐々に心臓へ向けて血流を流したり、足の筋肉をやわらかくするために揉んだ。自分の知っている知識だけでは技術が少なく最初は二宮からもアドバイスをもらって自分だけでは知らなかった方法やつぼがあり教えてもらって早速使わせてもらう。素人のためマッサージに効果があるかはわからなかったしぎこちない動きで不快感もあったかもしれないが選手は皆受けてくれた。一人約三十分程度のマッサージが終わると二宮の手伝いに行く。一人で三台の自転車を整備、洗車、注油はもともと選手で来ていてメカニックでもなく要領が掴めなかったので二人で行う。私は変速機は触れないので主に洗車を行い、時には日をまたぐこともあったが、自分たちより走り続けている選手のほうが大変なんだと思いサポートに尽くした。後半には人数も減り要領もつかんできたのでマッサージもメカニックも日をまたぐことはなくなっていき精度、技術が上がっていったと感じていた。次の日、また次の日と走る選手がいる中で何をしにせっかくの機会をいただいてインドネシアに行ったのか、なぜ自分は走らずにサポートをしているのか、と思うことも多々あった。ただその悔しさや経験は自分だけのものにせず自分の後輩に伝えられることを伝えて行きたい。

二宮:
こんにちは。関西大学二回生の二宮誉仁です。今回ツールドシンカラにWJICFとして参加させて頂きました。この大会の前から調子は上がっており遠征前の合宿で最後の追い込みを行い合宿中に発症した腰痛が気になるものの良いコンディションで参加しました。走る前は自信とやる気楽しみで溢れていました。インカレのロードでDNFになってしまい、悔しさもありこれではいけないと思いインカレ終了後も練習も行いモチベーションが上がっている中で試合に挑むことができました。しかし、脚の調子は良かったもののパレードランから腰が痛み始めレース中盤になるころはペダルを踏むと激痛が走りサドルに座っているのも厳しい状況でした。でも、日本で応援してくれているたくさんの方や街道で応援してくれてる現地の人の熱い応援を力に変えて踏み続けましたが初日でDNFになってしまいました。凄く悔しくて涙が出そうなほど悔しかったです。次の日からはチームのサポートに徹しました。今回の遠征チームメンバーにはメカニックもマッサージャーもいません。僕たちはプロではなく学生で作られたチームですから。今自分が出来ることはWJICFで一人でも多くの完走者を出すこと。他のチームのメカニックがしていることを目で盗んだり、話を聞いたりなどして次の日に自転車が完璧な状態で選手に受け渡すことを心がけました。しかし、レースはとても難易度が高く日に日にWJICFのメンバーはDNFになってしまい最後は先輩である久保田さん一人が完走することができました。チームで団結して完走できたのは凄く嬉しかったです。嬉しい反面また先輩と差が出来てしまったのは自分の中では喜べませんでした。自分より競技経験が少ない先輩が完走出来て、自分が完走出来ないのか。遠征期間中たくさんのことを学ぶことが出来ました。この貴重な経験を生かして来年のインカレは今年より一皮いや、二皮剥けれるようにオフシーズン過ごしたいと思います。もし、またチャンスがあればもう一度行きたいと思っています。最後に全国の自転車に乗っている日本人の方々。彼女が出来ないと困っているならばインドネシアを強くオススメします。凄くモテますよ、マジで。

久保田:
出発の準備をするにあたって、基本的に向こうでは白ご飯以外手を付けないほうがいいと聞いていてので缶詰、レトルトカレーなどを準備した。結局毎日分用意したが消費したのは半分くらい。ホテルが一日を除いてすごくきれいでビュッフェ形式で魚のフライ、鳥を辛く焼いたもの、野菜炒めみたいなものがあったのでそれほど困らなかったが、白ご飯は日本と違ってぱさぱさしていて4日目くらいから本当に食べたくなくなった。パスタ、パン、コーンフレークなどでやり過ごした。自転車の梱包もネットで調べて出てきたとおりにやれば何ら問題はなかった。梱包の袋は一応飛行機輪行用のソフトケースを使った。向こうの空港に着いてすぐにコーディネーターさんのような人が迎えてくれたがホテルまで移動するための車がなかなか来ない。結局2時間以上空港の外で待っていた。他チームも同じ状況だった。向こうで何をするかと言ったら寝る―バス移動―レース―バス移動―寝る大まかにいえば本当に毎日これの繰り返し。特にバス移動が長い。スタートまでの移動で2時間とか、ゴールしてから4時間とか普通にある。僕は基本的にずっと寝ていた。交通法規があるのかないのかよくわからないような運転なので目を開けていたら、怖くて疲れてしまう。寝るのが一番いい。寝れなくても基本的に目をつぶっていた。9ステージではスタート前の移動で酔ってしまい最悪だった。酔い止めは準備しといてもいいかもしれない。何が一番楽しかったって、女の子にちやほやされることだ。フォトok?サインok?日本じゃありえない。もちろん写真もサインも書きます。けどサインなんてないので日本語で自分の名前を書くくらいです。                         なぜ9ステージ完走できたか?先ほど書いたようにチーム一丸になれたこと、日本からたくさんの応援があったことがある。走りに関していえば省エネを徹底した。とにかく省エネ。そして集団内で一番足を休めているのは自分と思い込んでいた。集団内での位置はほとんどの時間集団最後方にいた。ふらふらしても誰にも怒られない。ストレスなく走れるのがよかった。タイトなコーナーとかもほとんどないので立ち上がりとかは全く気にせず良かった。エリミネーションのような走り方をしてた。下りから上り返しでは下りの勢いを使ってなるべく足を使わず登りをクリアするようにしていた。レースの強度は序盤のアタック合戦、ゴール前のスピードアップがしんどい。そして登りでどれだけ我慢できるか。何度も千切れかけた。そして千切れた。たとえちぎれてもあきらめずに踏めば追いつける。しかし九ステージ目ではちぎれていつも通り踏み続けたが追いつけなかった。もう本当に足がスカスカだった。最後のステージにしてdnfがよぎったが、幸い数名他の選手も千切れていたので協力しつつ完走をした。
このような海外遠征という機会を与えてくださり本当にありがとうございました。今回学んだ経験をもとに学連で活躍できるように精進してまいります。これからもよろしくお願いします。

立命館大学茨木キャンパスにて報告会を行った。photo:k.kitayama
photo:k.kitayama

【 あとがき 】
WJICFチームは久保田(関西大学)の49位で残りのメンバーはDNFという結果でした。オフシーズン間際のハイレベルな国際大会を経験することによって競技力の更なる向上、経験、チームでの協力体制を経験できたと思う。この経験を来季以降も学連大会、各々のチームで語り継ぎ、レースで大いに活躍してほしいと切に願う。

また、今回の遠征はたくさんの方のご協力なしでは到底行けない遠征であった。選手たちの海外レース出場にご理解していただいたご父兄の皆様、香川県自転車競技連盟、岡山県自転車競技連盟、大阪府自転車競技連盟、福井県自転車競技連盟、三重県自転車競技連盟の5つの各車連の事務局の方々、日本自転車競技連盟の大脇恒夫氏、白崎考紀氏、立命館大学自転車競技部OB足立和哉氏、西日本学生自転車競技連盟の皆様にはこの場をお借りして感謝申し上げます。

WC銅メダル獲得記念!橋本優弥選手/梶原悠未選手/古山稀絵選手 インタビュー

全国の学生自転車競技を愛する皆さん、こんにちは!
2017年11月13日(現地時間12日)、英国マンチェスターで行われた「2016-2017 UCIトラックワールドカップ第2戦」の女子4kmチームパーシュートで、日本チーム(梶原悠未選手/古山稀絵選手/橋本優弥選手/中村妃智選手/鈴木奈央選手)は同種目の史上初となる銅メダルを獲得しました。

(参考記事)https://morecadence.jp/keirin/4905

銅メダル獲得時の出走4選手は、古山稀絵選手(日本体育大)/梶原悠未選手(筑波大)/橋本優弥選手(鹿屋体育大)は現役の学連選手、そして中村妃智選手は日本体育大のOGで、すべて学連にゆかりのある選手でした!

この快挙を祝して本連盟では、学連出身の4選手に独自にインタビューを行いました!
前回は中村選手へのインタビューをお送りしましたが、今回は学連の現役選手へのインタビューです。三選手に同じ内容の質問をしてみました。
学連の試合では敵同士として戦っている彼女たち。どのような形で力を合わせ、素晴らしい記録を達成したのか、興味深いところです。

因みに、今年7月に行われた全日本学生選手権のポイントレースと3kmインディヴィデュアルパーシュートでは、この三人で表彰台を独占しています。

本ページのトップ写真とも全日本学生選手権時に撮影(2017年7月)

Q1:銅メダルを取った直後と現在で、心境の変化はありましたか?
橋本選手(橋)やる気が増しましたね。あの舞台に立てた事やみんなで喜んだことを思い出すと、ここで終わりたくない。またみんなで表彰台に乗りたい。と、強く思いながら練習に励んでいます。
梶原選手(梶)直後は嬉しさで感情が溢れ、このような快挙を成し遂げられたことに、とても興奮していました。現在は、次の目標へ向かって貪欲な気持ちに切り替えられています。
古山選手(古)取った直後も現在も信じられず嬉しい気持ちは変わりません。しかし今はしっかりと切り替え、新たな目標に向けてスタートしなければならないと思っています。

全日本学生選手権トラック ポイントレースを競い合う3人(2017年7月)

Q2:学連出身の選手とは、普段の試合ではライバルとして戦っていますが、チームワークを向上させるために何かやったことはありますか?
(橋)これといったことはありませんが、合宿の日数が増えたことでチーム全体で過ごす時間が多くなり、コミュニケーションが増えたことが良かったのかなと思います。
(梶)コミュニケーションです。レース前後だけでなく、レース中のコミュニケーションを心がけました。
(古)合宿等でメンバーと一緒に過ごす時間が増えました。そのため、コミュニケーションをとる機会も増え、よりチームワークが高まったと思います。

レースが終わればこんなシーンも(2016年7月 全日本学生選手権トラック)

Q3:最後に、このHPを見ているファンの皆さんへ一言お願いします。
(橋)いつも応援ありがとうございます。この度、ワールドカップ第二戦にて団体追い抜きで銅メダルを獲得することが出来ました。銅メダルが偶然と言われないよう、これからも頑張っていきますので、引き続き応援をお願い致します。
(梶)応援ありがとうございました。これからも団体追い抜きでは日本新記録を更新し続け、3年後の東京オリンピックの舞台では、表彰台に立てるよう切磋琢磨していきますので、今後ともよろしくお願いします。
(古)たくさんの応援ありがとうございました。リアルタイムで見てくれた方も多く、とても嬉しかったです。今後ともよろしくお願い致します。

ご回答ありがとうございました!

WC銅メダル獲得記念!中村妃智選手 インタビュー

全国の学生自転車競技を愛する皆さん、こんにちは!
2017年11月13日(現地時間12日)、英国マンチェスターで行われた「2016-2017 UCIトラックワールドカップ第2戦」の女子4kmチームパーシュートで、日本チーム(梶原悠未選手/古山稀絵選手/橋本優弥選手/中村妃智選手/鈴木奈央選手)は同種目の史上初となる銅メダルを獲得しました。

(参考記事)https://morecadence.jp/keirin/4905

銅メダル獲得時の出走4選手は、古山稀絵選手(日本体育大)/梶原悠未選手(筑波大)/橋本優弥選手(鹿屋体育大)は現役の学連選手、そして中村妃智選手は日本体育大のOGで、すべて学連にゆかりのある選手でした!

この快挙を祝して本連盟では、学連出身の4選手に独自にインタビューを行いました!
まずは、中村妃智選手のインタビューです。現在は日本写真判定に所属しながら選手生活を続けていますが、大学4年時の2014年 、伊豆ベロドロームで初めて行われた大学対抗選手権で、3kmインディヴィデュアルパーシュート/ポイントレース/チームスプリントの3種目を制覇しています!(チームスプリントは斎藤望選手とのコンビ:トップ画像はチームプリントのスタート時)

Q1:銅メダルを取った直後と現在で、心境の変化はありましたか?
東京オリンピックでのメダル獲得への可能性があると自分自身でもハッキリ確信を持ってトレーニングに臨めるようになりました。

Q2:現在社会人として競技生活を継続されていますが、学連での試合の経験が活かされた点はありますか?
学連時代はレースが多かったので、自分に合ったアップの仕方、調整の仕方を研究していました。現在は学連時代と同じ様な流れでレースに望んでいます。

Q3:同じチームの梶原選手、古山選手、橋本選手もすべて学連の現役選手ですが、学連の後輩の活躍ぶりについてどう思いますか?
どんどん学連のレベルが上がっていると日々思っています。いつも一緒に練習している仲間なので学連での結果も楽しみにチェックしています。

Q4:最後に、高校や大学の女子選手に対して、アドバイスがあればお願いします。
今を頑張ってください。私自身あの時なんでもっとやってこなかったんだろうと後悔している部分があるので(笑)。アジアはヨーロッパに勝てないと言われてましたが私達でその歴史を塗り替えていきます。 どんどん後世にその勢いが伝わっていけば嬉しいです。

2014年インカレでTSPを共に走った斎藤望選手とのウィニングラン          Photo by F.Fukai

ご回答ありがとうございました!