インカレを終えた4年生シリーズ、3回目は女子ロードレースで2度の優勝を成し遂げた福田咲絵選手(慶應義塾大学)にお話を聞きました。
■インカレロード振り返り
Q:インカレロード優勝おめでとうございます。今回レースはどのような気持ちで臨みましたか?
福田さん:インカレロードの優勝は、3年前の修善寺以来2度目でした。ただ、3年前に優勝した時とは全く違った嬉しさでした。
3年前のインカレは、優勝してナショナルチームに入りたいという想いで走っていました。
一方で今年のインカレは、昨年からラストレースにすると決めており、今まで応援し、支えてくださった全ての方々に結果で恩返ししたいという想いで走っていました。 結果、独走で勝つことが出来、多くの人に喜んでもらえて、本当に良かったです。
■学連レースや4年間の思い出
Q:福田さんにとって学連競技生活はどのようなものでしたか?
福田さん:今年は就活があったり、インカレ2週間前には大きな落車をしてしまい、一時はインカレのスタートラインに立てるかどうかすらわからないような状況になってしまったりと、ここまで決して順調ではありませんでした。
しかし、4年間の経験と自信、そして応援し、支えてくださった多くの方々のおかげで、このような結果を残すことが出来ました。当日は多くのOBの方々が現地まで来て応援してくださり、非常に力になりました。また、後輩たちが全ての登りで正確なタイム差を教えてくれたおかげで、安心して走ることが出来ました。最後の勝負を決めたアタックも、後輩たちの声援が後押しになりました。 もちろん、誰にも負けないと思えるだけの練習はしてきました。
ただ、その練習が出来たのも支えてくれる仲間がいたからでした。 ここに全員の名前をあげることは出来ないですが、特に4年間支え続けてくれた蔭山マネージャーには感謝してもしきれません。サポートに加え、夜遅くまでマッサージしてくれたり、楽しい話でリラックスさせてくれたり。彼女がいてくれて、本当に良かったです。
もう一人、今年怪我でインカレに出場出来なくなってしまったにもかかわらず、夏合宿中、暑い中毎日全力でロードのサポートをしてくれた纐纈。彼のサポートのおかげで、しっかり乗り込みが出来たことは大きかったです。インカレに出られない彼が1番辛かっただろうに、笑顔でサポートしてくれた彼から元気をもらい、彼の分まで頑張ろうと思っていました。来年のインカレは、今年の悔しさを胸に頑張って欲しいです。
他にも一緒に練習してくれた後輩たち。そして4年間支えてくださった監督。そして家族。本当に感謝してもしきれません。 そんな支えてくださった方々に、喜んでもらいたいという想いを最後に優勝という形で叶えることが出来て、幸せです。
自転車競技に出会い、4年間頑張ってきて良かったです。 4年間、本当にありがとうございました。
■今後の自転車との関わり
Q:今後の活動について決まっていることはありますか?
福田さん:来年の春から社会人になる予定です。 残り半年の大学生活は、まとまった時間が取れる最後の時間なので、今まで出来なかったことを思いっきりやりたいと思っています。
特に旅行が好きなので、出来る限り多くの国に旅をして、視野を広げたいです。
自転車は競技としては引退しますが、自転車に乗ることは大好きなので、初心に戻って、趣味としてツーリングを楽しめたらと思っています。競技の練習では出来なかったような、ちょっとエクストリームなグルメライドとかもやってみたいです(笑)
■学連を目指す選手たちへ
Q:これから学連を目指そうとする選手たちへのメッセージをお願いします。
福田さん:大学から競技を初めても、努力次第で学生日本一になれるところが、自転車競技の良いところだと思います。 4年間はあっという間なので、1日、1日を大切に頑張ってください。
インカレを終えた4年生シリーズ バックナンバー
・男子ロード優勝:武山 晃輔選手
・古山稀絵選手(女子総合優勝 日本体育大学キャプテン)
photo&編集 深井文浩(学連ウォッチャー)