本シリーズ4回目は日本大学をインカレ総合第2位、ロード総合優勝に導いた小嶋健太 自転車部主将です。
■小嶋健太 日本大学自転車部主将コメント
インカレは私たちにとって最重要試合でした。
毎年この大会が終わるたびに代変わりをし、次の年のインカレに向けて準備を始めます。
先代と交代をしてからのこの一年は、一昨年から続く連覇の継続と、昨年の成績(トラック総合1位・ロード総合2位)を上回る結果を残すことを目標に取り組んできました。
■主将としての取り組み
そのために主将として様々な取り組みを行ってきました。部員には日の練習への姿勢から、普段の寮生活、授業への出席や単位に関すること、試合会場での佇まいなどといった一見競技と関係のないことにも、指導をしてきました。
また、主将としての自覚を持ち、普段から自分を律することを心がけ、同時期に行われた大学のキャプテン研修へ積極的に参加し、得られた知見を総務の平崎(法学部4年)と協力しながら部に反映するなどしました。
これだけに事足りず、多くの視点からの意見を求めて、事あるごとにミーティングを行ってきました。このミーティングは、重要な役割を担っていました。ここでの扱われたテーマは、日常の問題・課題だけでなく、選手が練習や試合後に思う疑問や課題などにも焦点を当てていました。練習や試合で出る疑問や課題の解決には、多くの選手が知恵を出し合い、回を重ねるごとに選手の成長を感じるものでありました。
取り組みが功を奏したのか、今年は、チームタイムトライアルを11年ぶりに優勝し、個人選ロードのワンツーフィニッシュを達成しました。
■2019年インカレを振り返って
チームの運びは年間を通して順調に思えました。しかし実際にインカレが始まるとはトラックで大きく点差を与えてしまいトラック終了時点で4位。結局、ロード総合は1位にまとめるも、トラックでついた点差を埋めることができずに総合成績は2位に終わりました。
総合争いにおいて日に日に厳しい状態に置かれているのは一目瞭然で、そのことはチームの全員が認識していました。それでも選手は、ベストを尽くすよう最善を尽くし、サポートは前向きで、選手を快く送り出してくれていました。サポートの力は絶大で、厳しい状態に置かれていてもできないことはないのではないと思わせてくれました。
優勝することは叶いませんでしたが、ここまで戦ってくれたチームのみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。
来年がある後輩たちは、これからの新体制の1年間で良いチームを作って最後に監督を胴上げできるよう頑張って欲しいです。
私たちは全力を尽くしましたが、今年の中央大学チームには敵いませんでした。全日程を通して素晴らしい成績でした。タイム系の種目で大会新記録を連発し、競技場を完全に支配していました。
中央大学チームには、昨年私たちが総合優勝を果たしたインカレでもロード総合をとられていましたし、インカレに限らず他大会でも種目に関係なく上位をとられた強いチームでした。また、強いだけではなく、好意的な選手が多く、雰囲気の良いチームでした。
そんなチームが創部初の総合優勝を達成されたことは嬉しく思います。
■最後に
最後になりますが、このように4年間競技活動に勤しむことができたのも、多くの方々の支えがあってこそのことです。本当にありがとうございました。
インカレを終えた4年生シリーズ バックナンバー
・武山 晃輔選手(男子ロード優勝)
・古山稀絵選手(女子総合優勝 日本体育大学キャプテン)
・福田咲絵選手(女子ロード優勝)
photo&編集 深井文浩(学連ウォッチャー)