RCS第9戦 浮城のまち行田ラウンド&東京六大学対抗ロード

11月18日、埼玉県行田市にてRCS第9戦&東京六大学対抗ロード大会が開催されました。
心配された天候もまずまず、大きな事故なく無事終了しました。
今年で8回目となる本レースは紅葉が綺麗に色づく行田総合公園周辺に設定された1周2キロのコースを走ります。選手の視点では「平坦で道幅が広く走りやすい」とのことです(選手コメントより)。
今回、六大学ロード&Class1&2優勝選手とClass3有志の選手にコメントをもらいましたので大会の模様と共にお知らせします。

銀杏並木はじめ紅葉が美しいレース会場

※大会レースの詳細写真は特設公式facebook(こちら)よりご覧ください。


■東京六大学対抗ロード
第1位 早稲田大学 18 点
第2位 慶應義塾大学 7 点
第3位 法政大学 6 点

各校5選手、合計30名がエントリーした東京六大学対抗ロードはポイントレース形式で実施された

優勝:孫崎大樹選手コメント
早稲田大学は対抗戦を十分に勝てるメンバーで挑みました。そのため、今回の結果は当然であったと思います。チームとして機能し勝てた事は今後にも繋がると思います。
また、僕自身、チームで戦うことはこれで最後になります。そのレースを勝利で飾れ、後輩に感謝したいと思います。
(RCSリーダーについて)今年度は常に上位成績を残すことができ、現時点で2位以下に大きな得点差を開けることに成功しています。しかし、優勝回数は多くはなく、今後は貪欲に勝利を目指して走りたいと思います。

全ポイントを孫崎大樹選手(早稲田大学)と大前翔選手(慶應義塾大学) が1or2位通過。最終ポイントを制した孫崎大樹選手が優勝した。
孫崎大樹選手は午後のClass1でも第2位に入賞しRCSリーダーを維持した
レース後、チームメンバーと。

■Class1
第1位 篠田幸希選手(日本体育大学)
第2位 孫崎大樹選手(早稲田大学)
第3位 大前翔選手(慶應義塾大学)

優勝:篠田幸希選手コメント
今回のレースはクリテリウムと私の得意とする平坦のレースでした。コースは単調でコーナーが少なくコーナでの立ち上がりでもあまり足を使わずにクリアできるようなコースレイアウトです。

レース中盤、集団内で勝機をうかがう篠田選手。

何度か逃げに乗ろうとチャレンジした場面もありましたが、なかなか逃げが決まらずにレースは進行していきました。
ラストはチームメイトの強烈なアシストのおかげでゴールスプリントを制することができました。
この調子でチーム共々、RCS最終戦 神宮外苑クリテリウムに向け頑張っていきたいと思います。

レース後、チームメイトと。レース展開については特にチーム内で決めてはいなかったがメンバーの信頼で勝利を勝ち取ることができた、とのこと。

■Class2A
第1位 高橋翼選手(東北学院大学):Class1昇格
第2位 床井亮太選手(作新学院大学)
第3位 平安山良希選手(日本体育大学)

優勝:高橋翼選手コメント
今回の大会ではクラス1への昇格ができるチャンスの大会だと思っていたので狙っていました。

レース序盤の高橋選手

行田のコースは90度のコーナーが多く何度も立ち漕ぎをして足を使ってしまう場面がありましたが最後のスプリントにためることができたので全力でもがきました。
次からはクラス1でのレースになるのでまずはクラス1でしっかり走れる力をつけ積極的なレースをしていきたいです。

 


■Class2B
第1位 安彦統賀選手(日本体育大学):Class1昇格
第2位 和田樹選手(朝日大学)
第3位 及川一総選手(作新学院大学)

優勝:安彦統賀選手コメント
今回の行田でクラス1に絶対上がってやるという気持ちが強く、珍しく洗車し、チェーンにオイルをさし、ボトルゲージまで外しました。
結果は2周目から逃げて最後勝てたので嬉しいです。
クラス1のレースはスピードと技術が高く、なかなか勝てないと思いますがクラス2に落ちないように頑張ります。あと、日体大ではクリテリウムは篠田君。明治では渡邉君が強いと思われるので倒しに行きます。

出走前に周囲から”安彦コール”がおこり、解説栗村さんアナウンスにも登場

■Class3A

第1位 中村優太選手(作新学院大学):Class2昇格
第2位 津田悠太選手(明星大学):Class2昇格
第3位 坂野匠選手(東京大学)

岡本真治選手(関西学院大学)よりコメント
昇格を目標に臨んだレースでしたが、クラス3A 10位という結果になりました。本当に悔しいです。
練習を重ねてきて、昇格できるかもしれないと感じてきて臨んだレースだったので、とても悔しいです。
それでは、レースを振り返っていきます。
埼玉で開催されたレースだったので、レース会場の近くの宿に宿泊してレースに臨みました。
スタート位置は1番前を確保
第1コーナーを曲がり、5番目を走行。
周回を重ねると龍谷大学のの森選手がいたので、その後ろを残り2周回くらいまで走ってたんですが、実際かなりしんどかったです…
先頭付近の選手がコーナーの立ち上がりで強く踏んでいたので、集団後方ではインターバルがかかり、ダメージを受け続けました。
レース後、速度のデータを見てみると、他の人より上下が激しかったです…
中切れを埋め、ホームストレートで位置をあげて最終周回に入りましたが、途中先頭集団からちぎれてゴールという結果になりました。

残1周時の岡本選手

反省点としては、自分の位置取りが悪く無駄に脚をつかってしまったというのが1番の反省点です。
想定していたのと違い、かなり激しいレースだったので、レース中にその状況に対応する対応力が必要だと感じました。
このレースで良かったと思うのは、落車をしなかったこと。
まだまだ実力不足だとレースで感じさせてくれたので、練習を頑張ろうというモチベーションをくれたことです。
もっともっと速くなりたいし、速くなれると思うので、今後の練習頑張りたいと思います。
レースに出るまでは、行田クリテリウムが年内最終レースの予定でしたが、悔しすぎるので、12/9の埼玉幸手工業団地クリテリウムに昇格目指して出場します。
応援よろしくお願いします!

レース前、自チーム&西日本学連メンバーと。

■Class3B

第1位 村山浩司選手(作新学院大学):Class2昇格
第2位 松山涼選手(京都大学):Class2昇格
第3位 上原雅主選手(山梨学院大学)


■Class3C

第1位 吉村光也選手(大阪工業大学):Class2昇格
第2位 大前雄暉選手(大阪産業大学):Class2昇格
第3位 尾形昂隼選手(朝日大学)

第2位の大前雄暉選手(大阪産業大学)よりコメント
今回は現地に前日入りをしてコースの試走をし、このコースは平坦で道幅が広く走りやすい自分に合ったコースでした。同期からの電話で「絶対に昇格しろよ」との励ましの電話もあり昇格出来る自信がありました。

前日に現地入りし試走していた大阪産業大学チーム

翌朝の天気は曇っていて寒かったですが徐々に晴れて来て安心しました。いつも通りのアップを行いスタートラインに向かうまでローラーで足を回していたのでスタート位置は最後尾でしたが道幅が広いので問題ないと判断しました。
そして号砲が鳴り1~3周は集団の中ほどにいてそこからは集団の先頭でローテーションをしてゴールスプリントに備えていました。

レース中盤、先頭集団に位置する大前選手。

調子が良かったのか最終局面まで足を使うことがなくさらに自信が湧いて来ました。ラスト一周の合図で後方から位置を上げてくる選手に前に入られないように走り最終コーナーを5番手くらいの位置で曲がりゴールスプリントが始まりました。必死で状況はあまり覚えていないですが「入賞で終わってしまう」と思って全力でスプリントをして最後にハンドルを投げると2位だったので驚きました。
先輩からも祝福してもらいようやくC2になれて久々にレースの楽しさを思い出しました。1位になれなくて悔しさも残りゴールスプリントの位置取りなどが今回のレースの反省点だと感じました。次からはC2なのでレースのレベルも格段に違うと思うのですごくプレッシャーがかかっていますがこの機にさらに練習に励もうと思います。
これからも応援よろしくお願いします。


■Class3D

第1位 高橋一斗選手(東北学院大学):Class2昇格
第2位 湯口龍生選手(朝日大学):Class2昇格
第3位 北原知樹選手(新潟大学)

第2位の湯口龍生選手(朝日大学)よりコメント
今年の目標であった クラス2に上がる を達成できたのでとても良かったです。
元々最終周回で逃げる予定だったので6周回目でうまく飛び出し、「行ける! 」と思ったのですが、最後の最後に東北学院大の高橋さんにゴールスプリントで負けてしまったのは悔しかったです。結果は2位でしたが、自分自身の足りない部分がはっきりわかるレースでした。
この課題点を克服して、次はクラス1昇格を目指して頑張っていきます。

2位でフィニッシュする湯口選手。
レース後、チームメイトと。

■会場では行田市真名板薬師太鼓保存会様による勇壮な薬師太鼓の披露や豚汁など、さまざまなお楽しみも用意されていました。
行田市真名板薬師太鼓保存会様による薬師太鼓の披露
勇壮な太鼓により選手も大いに元気づけられた

豚汁やコーヒーサービスもあり選手や観客もほっと一息。

豚汁を楽しむ法政大学選手たち

レース中はJSPORTSサイクルロードレース解説でおなじみの栗村修さんがスペシャルゲストとして実況解説。植田瑞貴さん(東京大学)とのテンポのあったやり取りが会場を楽しませていました。


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
本レースは会場設営や運営など地元のみなさまの多大なご協力で成り立っています。今年はさらに薬師太鼓の披露や栗村さんの解説などが加わり、更に華やかな大会となりました。
なお本大会は毎年、学習院大学が当番校を担ってくれています。今年も前日準備からレース後の後片付けまで精力的に対応していただきました。おつかれさまでした。

学習院大学 運営&出場メンバーのみなさん

ちなみにClass1は昨2017年も篠田選手が優勝しています。フィニッシュシーンを見ながら既視感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。

2017年Class1フィニッシュシーン