こんにちは!2016−17シーズンも残すところ、あとRCS2戦で学連の今シーズンは終了となります!
■今シーズンの最終戦!2017/03/12(日)■
2016RCS最終戦 第11回 明治神宮外苑⼤学クリテリウム
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先月に今シーズンのシリーズ戦を終了したTRSについて今シーズンの振り返る記事を作成致しましたので、是非、ご覧下さい!
【インタビュー】2016TRSを終えて(前編)
2017年1月15日に開催された全日本TRS第6戦をもって、2016年度のTRS(トラック・レース・シリーズとは?)はすべての大会を終えました。
トラックレース競技のシリーズ戦であるTRSは2013年から始まり今年で4年目を迎え、着実に学連、日本の中でのトラックレース競技力の向上を目的とした効果がでてきています。
今シーズンは男子は荒井佑太選手(法政大学)が史上初のシリーズ年間優勝を二連覇達成、続いて2位に同じく法政大学の渡部将太選手、3位に森口寛己選手(日本大学)となりました。
女子は伊藤真生選手(日本体育大学)が初優勝、2位に同じく日本体育大学の谷伊央里選手、3位に福田咲絵選手(慶應義塾大学)という結果となりました。
本連盟で来年度(2017年度)も引き続きTRSを継続していくにあたって、今年度の結果をどのように振り返るべきか、また来年度以降にTRSをどのように位置付けていこうと計画しているのか、日本学生自転車競技連盟の三宅秀一郎強化普及委員長に聞きました。
Q.今年のTRSを振り返えると全体的にどのようなものでしたか?
普及委員長「まず言えるのは、全体的に走り方が上手くなって来たと思います。250m走路に慣れたということもありますが、明らかにスキルが上がり落車が減少し、発送機を使ったスタート時のトラブルやフライングも減りました。
かつてはオフという感覚だった冬期の参加者が数年前に比べて非常に増えました。
そして少し遠方に所在地を置く学校も積極的に参加してくれるようになり、今年度のTRSポイントリーダー争いは過去に比べて混戦だったと思います。
強化面での目的は果たせつつあると感じます。
一方、普及というTRSのもう一つの目的は達成できていません。最近トラック競技を始めた、または始めようとしている選手が対象のクラス3の参加者が少ないままなので、もっと積極的に出場して欲しいと思います。
伝統的にトラック競技に参加している大学や高校からのトラック競技に取り組んでいる選手とは大きな差があると感じてしまい、今更始めてもと感じてしまうのかもしれませんが、伝統校の中にも大学入学後から始めた選手がトップレベルに十分に追いついていますので、是非クラス3の選手にもっと参加してもらいたいと考えています。
もう一つ参加者の話でいうと女子の参加者が少ないことも大きな課題です。
これまで通り学連登記者以外にも広く参加者を募集し、女子選手の強化にも積極的に取り組んでいきたいですね。
来年度以降も開催コストの問題や競技役員の負担が大きいことから簡単にはTRSを増やせませんがトラック競技に参加する機会は増やしていきたいと思います。他連盟の記録会も積極的行われ、そこにも学連選手が出場するようになって来ていますので、役割を補完しながらもっとトラックレースができる環境を提供していきたいですね。」
Q.今シーズンの荒井選手は二連覇については?
普及委員長「荒井選手は元々力のある選手ですが、誰よりも積極的にTRSを始めとする大会に出場し続けて来たことによる練習効果が挙げられるでしょう。そして荒井選手はJCFの中距離強化指定に入りました。
そう言った意味で、他の選手はもっと積極的にTRSに参加してもらい、選手同士で互いに切磋琢磨してほしいと思います。
この機会にTRSの趣旨をお話しすると、250mという周長の短い木製バンクでは同じ種目でも他の競技場とはレース内容が異なって来ますし、タイム種目でもコーナーの走り方を覚えさえすれば好タイムが出ます。
強化のためには250m走路を多く経験してもらう必要があります。短距離系の種目に関しては、世界はもちろん日本国内でも競輪選手に遠く及ばず、基礎的なパワーが足りていないと感じていたので、250mでの走行スキル向上以前の問題が大きいためTRSでは強化の効果が薄いと考えました。
一方ポイントレースならば周回数が多いだけではなくスプリント回数も多いためバンク内の様々な部分を様々なスピードで走る事になります。また展開も様々経験することが出来ます。中距離強化には効果的です。
ポイントレースの展開はロードレースの縮図であると思っていますのでロード選手の展開経験値が上がり、またスピード強化になりますので、本当はロード選手にこそ多く参加してもらいたいのです。
JCF強化指定になっている日本体育大学OBの倉林選手も積極的にTRSを活用し、学連を代表する選手に育ちました。
倉林選手の走り方は積極的に逃げるという非常に苦しいレースを展開し、他の選手を圧倒していこうというものでした。それは倉林選手にとってもそうですし、周りの選手にとっても逃げを追わなければならないため、常にハイスピード巡行を続けなければならないという、大変厳しい良い練習になっていたことでしょう。実際当時でもクラス1は50km/h位の平均速度だったのではないでしょうか。
選手の皆さんには是非、TRSは大会ではなく練習会として位置付けてほしいと思います。 荒井選手のいるクラス1の層は厚くなってきましたが、私はまだまだ伸び代があるように感じます。そしてこれに影響されるかのようにクラス2のレベルも確実に上がって来ており、先ほど申し上げた通りベロドロームにも選手全体が慣れて来たように感じるのは確かですね。」
後半へ続く