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外苑クリテ出場注目選手!#01

こんにちは!学連広報委員会です!まもなく、今年度の最終レースとなる第11回明治神宮外苑クリテリウムが開催になります!

今年度、80周年を迎えた学連は、2007年に70周年記念行事大会として54年ぶりの都⼼部サーキットロードレースとして、この外苑大学クリテリウムを開催し、多くの⽅々が観戦可能な都⼼部での⼤会として継続開催されています。

2015年度 大学対抗(グループ1)は日本大学が優勝

注目の学連選手紹介!!
今大会にエントリーしている選手を一部紹介します!
過去に外苑クリテで活躍をした選手たちが外苑大学クリテリウムにむけてメッセージをくれました!


岡本隼 おかもとはやと
日本大学3年/和歌山県立和歌山北高等学校

主な成績
2015外苑クリテ 大学対抗グループ1 優勝
2016RCS第3戦 クラス1 優勝
2017アジア選手権U23ロード 優勝

Q :今年度の最終レースとなりますが、意気込みは?
昨年の外苑クリテリウムグループ1大学対抗で初優勝することが出来ました。今年も、もちろん順位は狙って行きたいですが、レースをかき乱す様な走りができたらいいと思います。

2015年度は岡本選手が1位、森口選手が3位でフィニッシュし、日本大学を優勝に導いた。

今年、大学対抗戦にでるチームメイトの沢田選手・森口選手を含め、自分もRCSのレースで優勝していてそのメンバーで大会に臨めることがとても心強く感じています。

Q:外苑大学クリテの印象は?
出場選手にとって外苑クリテはF1で言えばモナコグランプリの様な特別な大会だと思います。沢山の歓声があり応援してくださる方々との距離も近く、華のある大会だと思います。

Q:最後に一言メッセージを
今回は日本大学がチームとしても勝つためにチーム一丸となってロード練習をしてきたので、その成果が結果として出せるよう精一杯走りますので、ご声援よろしくお願いいたします!!!


鈴木天 すずきたかし
朝日大学 3年

主な戦績
2014外苑クリテ グループ2A 優勝

Q:外苑大学クリテへの意気込みを
今年度最後のレースなので気合いを入れて走りたいです。
外苑クリテリウムは歓声が走っていてもよく聞こえて楽しく走れるレースの一つです。
今大会の大学対抗戦は去年と違ってチームメイトに若い選手を起用して大会に臨む予定です。大会に向けて平地でのロード練習をメインにしてきました。

2014年度グループ2Aにてトップでフィニッシュする鈴木天選手(写真中央)

Q:チームの注目選手は?
チームメイトの永田選手(朝日大学)はトラックでもかなりの成績を残していますのでぜひ、注目してください。

Q:最後に一言メッセージを
今シーズンチーム対して大きなご声援ありがとうございました!シーズン最終戦となりますが、チーム一丸となって戦いますので、朝日大学にご声援よろしくお願いします!


森口寛己 もりぐちひろき
日本大学 3年//和歌山県立和歌山北高等学校

主な戦績
2015RCS外苑クリテリウム 大学対抗3位
2016RCS第9戦浮城・行田ラウンド 優勝

Q:今年度最後のレースへの意気込みを教えてください!
外苑大学クリテリウムは東京と言う大都会での大会なので楽しんで走りたいと思います!
大会の雰囲気も いつもの学連レースより観客の方々が多く盛り上がってる感じが好きです!

2015年度グループ1レースで集団をけん引する森口選手

Q:チームについて教えてください
今回、自分が出場する大学対抗戦のチームメイトにはスプリンターが二人がいます。
同級生の岡本選手と1年生の沢田選手です!
二人ともすごく走れるし強いので注目してもらいたいと思います!

昨年同様に、精一杯頑張るので日本大学チームの応援よろしくお願いします!


岡部 祐太 おかべ ゆうた
日本体育大学 2年/広島城北高校(広島県)

主な戦績
2015RCS外苑クリテリウム グループ2 優勝
2016RCS第1戦飯山ラウンド クラス1 優勝
2016RCS第10戦行田ラウンド クラス1 優勝

Q:外苑大学クリテの印象を教えて下さい
外苑クリテリウムは去年、グループ2で勝ったレースなのでとても良い印象です。大会自体のギャラリーが多く都会で行われるので気持ちも乗ります。

2015年度クラス2Aで優勝した岡部選手

Q:大学対抗にでるチームメンバーは?
今回の大学対抗戦にでるメンバーは1年、2年生中心のチームです。1年生の當原選手は平地での独走力や積極的な走りが見られると思います。 今回のクリテリウムは強度が高いので、練習でもレース走や高速ローテーションを行ってきました。

Q:今シーズンの印象的なレースは?
今シーズンは1月8日のRCS第10戦行田クリテリウム第2戦は印象に残ってます。成人式を蹴ってやってきてスプリントで勝つことが出来たので嬉しかったです。

レース前に野本選手とプチ成人式を行いました(笑)

その野本選手がRCS年間チャンピオン獲得したら、来年は奪いたいと思います。 当たって砕けます! 宜しくお願いします!


まだまだ注目選手がおりますので、引き続き紹介していきたいと思います!!

大会までもうすぐ!ぜひ、会場までお越しください!!

明治神宮外苑大学クリテリウムの情報は!!
 日本学生自転車競技連盟公式サイト:
http://jicf.info/

 外苑大学クリテリウム大会概要ページ:
http://jicf.info/5512/

 神宮外苑大学クリテリウム公式サイト:
http://gaiencriterium.tokyo/

特設情報サイトofficials:
http://jicf.info/officials/

 競技速報Twitter:
https://twitter.com/jicf_jimukyoku

 公式Facebookページ:
https://www.facebook.com/jicfjoho/

【広報】外苑クリテリウムここに注目!vol.02

こんにちは!学連広報委員会です!まもなく、今年度の最終レースとなる第11回明治神宮外苑クリテリウムが開催になります!

今年の外苑クリテリウムではパラサイクリング・ロードレースの開催します!

パラスポーツで、未来を変えよう。
東京2020年大会
、そしてその後に向け、オリンピックとパラリンピックを融合した新たなシステムの構築が日本のスポーツ界には大きく求められています。

その中でも、障がい者と健常者がともに参加でき、かつ競技ルールに則った公式の競技大会の開催が特に重要となります。
私たち日本学生自転車競技連盟では、パラスポーツを通してみんなが個性を発揮できる未来を目指すチーム「TEAM BEYOND」に参加し、障がいのある人もない人も、誰でもいきいきと生活できる社会を作り上げることを目指しています。

そこで、明治神宮外苑クリテリウム大会では健常者レースと同日に、タンデム自転車(二人乗り用自転車)を使用した障がい者向けのパラサイクリング競技大会を開催いたします。

「パラサイクリング」とは
UCI(国際自転車連合)の規定する競技規則のもと行われる障がい者の自転車競技です。
選手は障がいの種類と使用する自転車により4つのカテゴリーに分けられ、さらに障がいの度合いにより分類されます。
競技にはロード競技とトラック競技があり、健常のルールがほぼ同様に適用されます。

視覚障がいの選手が参加するBカテゴリーは、タンデム自転車(二人乗り用自転車)を使用して競技を行います。視覚障がいの選手は後ろに乗り、前には「パイロット」と呼ばれる晴眼の選手が乗ります。
視覚障がいタンデムは、2人の選手のお互いの息をぴったり合わせることで、1+1が2以上になる力を出すことができます。
2人の選手のペアリングが生み出すそのスピード迫力は、通常の1人乗り自転車とは違う魅力があります。

昨年度行われたリオデジャネイロパラリンピックでは、視覚障がいBクラス・女子・ロードタイムトライアルで鹿沼由理恵選手(パイロット:田中まい選手)が銀メダルを獲得するなど、このカテゴリーでは日本の選手が国際的に活躍しています。

本大会のパラサイクリング・ロードレース(タンデム)は、国際自転車競技連合(UCI)公認C1グレードレースとして国内外の選手が集まり、白熱したレースを繰り広げます。

写真は鹿沼由理恵&和地恵美ペア@2015UCIパラロード世界選手権@スイス・ノットヴィル

学連によるパラサイクリングへの貢献
現在、日本国内開催で本格的にタンデム競技を実施しているのは「全日本大学対抗選手権(インカレ)」と「全日本学生選手権自転車競技トラック大会」といずれも学連主催の2大会のみとなっていますが、このタンデムの経験を生かしてパラスポーツ大会で視覚障害選手のパイロットを務める学連選手も多くいます。
先述のリオオリンピックでパイロットを務めた田中まい選手は日本体育大学在学中にインカレ等学連主催大会で活躍し、卒業後は競輪選手として成績を残す一方、タンデム競技のパイロットとしても日本を代表する選手となっています。
本大会では国際競技日程に登録されたパラリンピックにつながるランキングポイント獲得可能な本格的なタンデム大会を実施し、競技と振興の両面からこれをサポートしていきます。

第36回アジア自転車競技選手権大会パラサイクリング 個人追抜きでは大城竜之選手(東京都立文京盲学校)のパイロットとして照井拓成選手(日本大学)が優勝    ※写真は2016年 学連TRS第2戦より
パラサイクリングレース出場選手紹介


大城 竜之選手
 2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドンの3回のパラリンピックに出場。全ての大会で入賞を果たしている(最高位4位)。飛躍的に国際レベルの上がるBカテゴリーの中で、日本のエースの1人として、パラサイクリングを牽引している。 


葭原 滋男選手
1996年アトランタパラリンピック・陸上競技で銅メダル(走高跳)を獲得。その後、自転車に転向し、2000年シドニー、2004年アテネの両パラピンピックで金メダルを含む3個のメダルを獲得するなど、日本を代表するパラリンピック選手である。現在はブラインドサッカーも行なっている。 


柳川 春己選手
 1992年バルセロナ、1996年アトランタ、2000年シドニーの3回のパラリンピックに出場。特にアトランタ大会では陸上競技・マラソンで金メダルを獲得した。現在はトライアスロンも行なっている。

 

 

【広報】外苑クリテリウムここに注目!vol.01

こんにちは!学連広報委員会です!まもなく、今年度の最終レースとなる第11回明治神宮外苑クリテリウムが3月12日(日)に明治神宮外苑外周コースで開催になります!!

今年度、80周年を迎えた学連は、2007年に70周年記念行事大会として54年ぶりの都⼼部サーキットロードレースとして、この外苑大学クリテリウムを開催し、多くの⽅々が観戦可能な都⼼部での⼤会として継続開催されています。


今年の大会の注目は!!!!

・RCS年間チャンピオンが決まる!
日本学生自転車競技連盟が主催する「ロードレースカップ」(通称:RCS)の最終戦となる外苑クリテリウムは、今シーズン1年間を通して10数戦のレースを各地で開催し獲得ポイントをランキングで争うシリーズ戦形式の戦いの最終戦となります!

今シーズンは13戦で、RCS12戦終了時のランキングリーダーは野本空選手(明治大学)が初RCS年間王者に向けてリーダーを維持しています!

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2016インカレでもその強さを発揮した野本選手(明治大学)、一緒に走る松本選手もナショナルチームメンバーとして活躍する年代を代表する選手の一人 Photo by F.Fukai

しかし、1年生ながら現在ランキング2位の石原悠希選手(順天堂大学)にも逆転優勝の可能性は残っており、最後の最後までわからない展開です!!

・トップカテゴリのグループ1は大学対抗戦!
RCSの年間優勝争いとともに、グループ1のレースはメインイベントとなる大学トップカテゴリに属する選手たちの大学の名誉をかけた争いも注目です。

昨年の外苑クリテリウム・グループ1大学対抗戦をスプリントで制した岡本選手(日本大学)のフィニッシュシーン Photo by F.Fukai

昨年は、岡本選手(日本大学)がオランダより招待チームとして参加したアムステルダム大学とのSjors Handgraaf選手とのスプリント勝負を制し初優勝を飾りました!最大3名の選手がエントリー可能なグループ1大学対抗戦は今年の学連ロードレースで活躍した選手たちが一斉に揃う注目のクリテリウムレースです!

【速報】:本日、3/1バーレーンで開催中のアジア選手権ロードU23男子で優勝した岡本選手(日大)おめでとうございます!!!

今大会も、今シーズン学生選手権クリテリウム優勝、RCSクラス1のレースでも優勝をしている岡本選手を筆頭に日本大学のメンバーは強力な選手を揃えています。

また、RCS総合リーダーを目指すインカレ2016男子ロード優勝の野本選手の所属する明治大学、TRS総合優勝をした中距離トラックを中心に活躍する荒井選手の法政大学、レースの駆け引きを得意とする中央大学の原井選手、今村選手、昨年の外苑クリテリウムのグループ2優勝経験のある岡部選手の日本体育大学、アジア大学選手権のクリテリウム優勝ワンツーの黒枝選手、徳田選手のいる鹿屋体育大学など、学連を代表する大学生自転車ロード選手の戦いは必見です!!

昨年の外苑クリテ・グループ2で優勝した岡部選手(日体大)今年はグループ1大学対抗戦に出場する Photo by F.Fukai

また、海外からはオーストラリアよりメルボルン大学チーム、アジアから韓国・慶雲(ギョンウン)大学校が招待チームとして参加します!

 ・今シーズンのRCSのクラス1レースでの優勝者一覧

大会名 場所 選手名 大学名
RCS#1 Day1 飯山 岡部 祐太 日本体育大学
RCS#1 Day2 飯山 伊藤 宏人 順天堂大学
RCS#2 修善寺 野本 空 明治大学
RCS#3 大町美麻 岡本 隼 日本大学
RCS#4 Day1 白馬 原 祐紀 順天堂大学
RCS#4 Day2 白馬 小林 泰正 日本体育大学
RCS#5 お台場 小林 泰正 日本体育大学
RCS#6 けいはんな 中西 健児 同志社大学
RCS#7 山形村 北野 龍人 立命館大学
RCS#8 浮城・行田 森口 寛己 日本大学
RCS#9 行田① 沢田 桂太郎 日本大学
RCS#10 行田② 岡部 祐太 日本体育大学
RCS#11 行田③ 岡本 隼 日本大学
RCS#12 行田④ 中止
RCS 最終 明治神宮  ??? ???

 ・グループ2・3、女子オープンも例年以上にハイレベル!
グループBも今シーズン成績を残している選手たちが揃っており、例年よりもハイレベルになることが予想されます。2015RCSランキング年間王者となった小林和希選手(明治大学)、今年のインカレロードで3位に入った中川拳選手(早稲田大学)、トラック中距離を得意とする松本憲斗選手(鹿屋体育大学)など多くの有望な選手がエントリーしています!
グループCも優勝者には今年度最後のRCSクラス昇格のチャンスでもあり、大歓声の中、フィニッシュラインを駆け抜ける瞬間は今までとは全く違うものとなるでしょう。

2016外苑クリテグループ3優勝・川上選手(東海大) 大歓声のホームストレートを抜け出しフィニッシュ! photo by F.Fukai

昨年、女子オープンに高校生として出場して優勝した岡本二菜選手。今年度、日体大に加盟し全日本学生選手権クリテリウムでも優勝していますので、今大会も優勝候補です!

2016外苑クリテリウム・女子オープン優勝の岡本選手(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ・現日本体育大学所属) photo by F.Fukai

ほかにも大学女子トラック短距離で成績を残す清水知美選手(八戸学院大学)も外苑クリテ初出場 、2016インカレロード3位の中井彩子選手(鹿屋体育大学 )なども参加し、ハイレベルな大会になりそうです!!!!

外苑大学クリテリウム大会の情報は!!
日本学生自転車競技連盟公式サイト:http://jicf.info/

外苑大学クリテリウム大会概要ページ:http://jicf.info/5512/

神宮外苑大学クリテリウム公式サイト:http://gaiencriterium.tokyo/

特設情報サイトofficials:http://jicf.info/officials/

競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku

公式Facebookページ:https://www.facebook.com/jicfjoho/

ぶらり部室と寮の旅【⑥鹿屋体育大学編】

全国の大学自転車競技ファンの皆さん、こんにちは!
日本学生自転車競技連盟学生委員長の方山堯です。
すでに恒例化したこの部室取材記事、今回は鹿屋体育大学の中井彩子選手に鹿屋体育大学の”倉庫”を紹介してもらおうと思います。
それでは中井選手、よろしくお願いします!

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みなさんこんにちは!鹿屋体育大学の中井彩子です。
今回の部室記事は、全国でただ一つの国立の体育系大学、鹿屋体育大学です!

2016年度インカレでは男女総合優勝を果たしました!

16年度インカレ1㎞TT優勝、ナショナルチームでも活躍する、堀航輝選手(3年)、
大学から自転車競技を始めた一般入学生、新田東弥選手(1年)、
そして私、「こけし」の愛称でお馴染みの、中井彩子(2年)でお送りいたします。

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】
ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】
ぶらり部室と寮の旅【③京都産業大学編】
ぶらり部室と寮の旅【④同志社大学編】
ぶらり部室と寮の旅【⑤大阪経済大学編】

Q.部室について教えてください。

堀「ここでは部室ではなく、『倉庫』、とみんな呼んでいますね。とにかく、広い!(笑)」

新田「奥に入ると、団らんスペースもありますものね!僕にとっては、お家のような落ち着く場所です。授業の空き時間や昼休みにフラっと帰ると、必ず誰かしらいて。」

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ローラー練習もバッチリ、天井にはcannondale バイクがズラリ。

中井「そこで誘い合って一緒にご飯いったり、自主練でロードに出たりとか。テスト前になると、勉強室になったりしますよね~。
勉強できない子は、倉庫に行けば先輩たちの優しーい講習が受けられるかも(笑)

堀「ロッカーや、テレビ(モニター)、冷蔵庫もあって、ほんまに家かってくらい!ローラー8台、パワーマックス、ワットバイクとトレーニング機器もそろっとるし。ミーティングも倉庫に集まってできるし。」

堀「あとは倉庫から出てすぐの夕日が最っ高に綺麗!

中井、新田「ああー!!!(激しく同感)」

新田「練習後に『失礼します!』で撮影!倉庫出て、夕焼け撮って帰る流れですよね(笑)」

堀「朝練前の朝焼けも、昼の青空も、夕焼けも、夜の星も、田舎の鹿屋のいいところ!」

 

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向かいの薩摩半島まで見渡せる

Q.学生寮の事情について教えてください。

堀「自転車部の寮ではなく、学生寮。他の部活の学生と一緒です。部屋は個室の六畳。風呂やトイレ、キッチンは共用。
役職も階ごとにあって、おれは保安委員。B棟2階の治安はおれが守っとる(笑)

新田「お隣さんともよくあいさつするし、ほかの部活の人たちと一緒なので楽しいです。」

中井「女子寮では『4階会』とか称して、みんなでおでんや鍋したりとか!」

堀、新田「男子はそういう女子力ないわー(笑)」

自転車部内では、ちょくちょく鍋パやタコパを開催しているようです。

Q.大学について教えてください。

堀「練習環境はもう最高。田舎だから信号ないしロード環境がいい。バンクも近いし、雪も降らんしな。あとは、大学から20kmちょっとでバンクにも行ける。」

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バンク行き放題、練習し放題!

中井「女子は男子に混ぜさせてもらって練習です。ロード練習では、ちぎれては男子に背中を押してもらって集団復帰の繰り返しで…、申し訳なさと不甲斐なさで心も身体もボロボロになります(泣)。
でもカフェや足湯で休憩したりして、オンとオフというか、厳しい中にも束の間の休息というか、だから頑張れるというか。」

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足湯さえあれば、疲れもスッキリ取れちゃいます

新田「勉強面では、保健体育の教職科目だけでなく、スポーツ科学やスポーツ栄養学などといった専門知識が学べます。競技に生かせるので授業がとても楽しいです!
高校の知識で言ったら、物理や生物がつながっていますね。授業数は一年生は多いです。空きゴマ(授業がないこと)がほとんどないけど、最大4限(15:50)までだから、練習時間には困りません。

堀「3年生になると授業数も減って、1日1.2時間くらい。あ、単位とらんと減らんよ?(笑)」

中井「施設については、倉庫の50m圏内にウェイト場、保健管理センター、トレーニングセンター、図書館、学食、教室。500mで学生寮だからほんとにコンパクトで便利。
歩いて5分で、『アス食(鹿屋アスリート食堂)』もあるし。ここも自転車部が誰かしらいるから寂しくなくていいなぁ。」

昼は11:30〜夜はなんと23:00まで営業している『アス食』は、遅くまで練習する体大生の味方。自然と自転車部が集まります。

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お昼の時間です♪

Q.最後に高校生をはじめ、全国の自転車競技のファンの皆様にメッセージをお願いします!

新田「ゼロからのスタートでしたが、先輩や同期に優しく教えてもらっています。
トップレベルの選手と一緒に練習ができ、スポンサー様のおかげで競技に集中できます。自転車を始めるには最高の環境です!」

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部員一同、鹿児島でお待ちしています!

中井「ここの部は男女分け隔てなくみんな仲が良くて、練習面でも生活面でも、いい意味で女子として特別扱いされない。女子選手大募集です♡
友達も体育会系でサバサバしているし、元気で面白い人ばかり。授業もすべて競技につながります!」

堀「高校生の皆さんへ、自転車はやった分だけ強くなります。世界を目指す集団へ、ぜひきてください!部員一同お待ちしております!」

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鹿屋体育大学自転車競技部
公式ホームページ
http://people.nifs-k.ac.jp/bicycle/
部ログ
http://bu-log.nifs-k.ac.jp/bicycle/new_items/1.html
公式Facebook
https://www.facebook.com/NIFS-K-Blue-Sky-178674372213516/
公式Twitter
https://twitter.com/nifsk_bluesky

文武の道にいばらあり!① ガリ勉小僧、水も滴るマッスル中学生になる

こんにちは!慶應義塾大学の大前翔です。
この度3回にわたって、文武両道について、語らせていただくことになりました。
拙い文章ですが、どうかお付き合いくださいませ。

16RCS#8(浮城行田ラウンド)クラス2Bで優勝しクラス1に昇格した

私にとって文武両道とは、人生の全てであり、今も意識している座右の銘のようなものです。
そこで、初回の今回は、自己紹介も兼ねて、私の文武両道のコンセプトが確立された、幼少期から少年期までの人生について、早送りで振り返って綴らせていただこうと思います。

1997年、東京で生を受けた私は、4歳当時、大量の計算プリントを毎日せっせと片付ける勉強小僧でした。「くもん、いくもん♪」でおなじみの、公文式の塾に通い、算数と英語を学習していたのです。解き終わったプリントが山になっていくのが嬉しくて、「公文式に熱中」していたのを覚えています。

公文式というのは一風変わった塾で、自分の学年の学習範囲が終われば、すぐに次の学年の勉強を始める、いわゆる「先取り学習」を推進し、より先取りをしている生徒がより優秀、というコンセプトを採用している塾でした。
先取り度合いが3学年を超えると表彰を受けられ、そこで貰えるオブジェが素敵で(今もリビングに飾ってあります)、私の学習意欲をかきたてました。小学校も中学年になる頃には高校数学を学習し、基本的な微積分の計算まで解いていた記憶があります。

素敵なオブジェのコレクション。今から10年以上前のもの。

一方で、私は5歳の頃、小児科喘息の克服のため、水泳を習い始めました。人一倍負けず嫌いだった私は上達し、1年で選手コースに招待され、これ以降9年間にわたり、週6日、8回、一回2時間~2時間半の練習をこなす生活を送ることになります。

努力の甲斐もあり、小学校中学年の頃には、初めてJOCの参加標準記録を突破し、年齢別の全国大会に参加することができるようになりました。

全国大会の舞台を経験してさらに燃え、公文式を続けながらも、日常のほとんどを水泳に捧げて血の滲む努力とともに迎えた小学4年生の終わりの春、私は年齢別カテゴリで快挙を成し遂げました。
JOCジュニアオリンピックカップの3種目でそれぞれ優勝、3位、4位に入り、年齢別優秀選手にも選ばれたのです。10歳のガキンチョだった私にはこの刺激は鮮烈で、暫くの間、私を有頂天にさせました。

50m背泳ぎで優勝しガッツポーズをする

JOCでの活躍の後、私は現在も通う慶應義塾大学の一貫中学校を受験する為、少し日常における水泳の比率を落として、受験勉強を開始したのでした(思い出すと、慶應義塾を志望校としたのも、その頃完成したてだった学内の室内プールで部活ができるという環境に憧れたからでした)。

2年間に渡り、勉強、水泳と2足のわらじで、母が作成してくれた分刻みのスケジュール表に従って多忙を極める生活を送り、無事合格。入学した慶應義塾の中学校で、この上ない幸運に恵まれることになります。

それは、水泳部に入部した同期のうち3人が、JOCに出場できるレベルの泳力を持っていて、リレーでの成績が期待できる、というものでした。このチャンスをものにした私たちは、1年生の頃に全国中学出場、2年でリレー優勝、3年で連覇&2種目リレー制覇という快挙を成し遂げました。私にとってみれば、人生2回目の快挙でした。

最後の全中で快挙を達成し、観客席からの声援に応える

また一方、中学入学後の成績は良好でした。私の学校は中学校にして留年制度があった為、それに怯えて勉強して、最初の定期試験で学年2位の点数をとってしまったのを手始めに、その成績をキープするように、勉強にも力を注いでいました。

ここまでの私にとって、水泳と勉強は人生の全てであり、どちらも欠かすことのできないものでした。また、いままでに語った通り、努力に伴う結果も、表面上はついてきていました。
しかし、実は中学校時代は、私にとっては、あまり華々しくはないものでありました。

さて、中学3年生までの私の人生を、早送りで振り返って参りました。今回はもう長くなってしまいましたので、次回、中学校時代の水泳に対する心情の変化から、お伝えしようと思います。
現在取り組んでいる自転車競技を私が始めるルーツともなる話題ですので、ぜひご一読ください!

ぶらり部室と寮の旅【⑤大阪経済大学編】

全国の学生自転車競技部の皆さん、自転車競技ファンの皆さん、こんにちは!
日本学生自転車競技連盟学生委員長の方山堯です。

全国の学連に登記する自転車競技部の部室や寮を訪ねていくコラム第5弾、今回は大阪経済大学にお邪魔して来ました!!

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】
ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】
ぶらり部室と寮の旅【③京都産業大学編】
ぶらり部室と寮の旅【④同志社大学編】
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立派な校舎の大阪経済大学、正門の前でパシャリ

部室を案内していただいたのはこちらのお三方!
栗田龍之介選手、金井克磨選手、熊谷直己選手です!

金井「ようこそ、大阪経済大学へ!今日は僕たち三人が皆さんをご案内致します!」

阪急・地下鉄上新庄駅から徒歩約15分、大阪経済大学は閑静な住宅地の中にあります。最近新設された校舎を抜け、私たちは静かな部室棟の中に位置する部室にたどり着きました。

部室の大きな扉を開けると、そこには沢山の部員の皆さんが私たちを暖かく迎えて下さいました。

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部室取材があると聞いて大慌てで片付けをする部員の皆さん

部室兼倉庫と言ったら正しいかもしれませんが、多くの部員を抱える大阪経済大学にはなくてはならない場所です。それだけ、自転車以外にも多くの物が置かれているようですね。
また高さを生かして自転車を上に吊り下げられるようにしてあるみたいです。スペースの有効活用が垣間見られます。

熊谷「奥の方にテレビをはじめ冷蔵庫や電子レンジ、たくさんのソファーが置かれています。部員にとってはなくてはならない最高の快適空間ですね。」

そして忘れてはならない、大学構内には那須ブラーゼンに加入された大阪経済大学OBの下島将輝選手のポスターが。
部員の皆さんにとってはそれは偉大なOB。口を揃えて目標にしていると答えてくれました。

2014 湾岸クリテリウムでの下島将輝選手(現那須ブラーゼン所属)

~~〜

ここからは、先ほどのお三方にインタビューに答えていただきました。

Q.学校について教えてください。

栗田「とにかく大学が本当に綺麗だと思います。他の大学と比べても、近代的な校舎で清潔感のあるデザインに造り上げられているのが特徴です。他校の友人にも綺麗なキャンパスで羨ましいと言われたんですよ。」

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大学の校舎とは思えない清潔さ

金井「大阪経済大学のマスコットキャラクターである、はてにゃん!大経大の生徒にはかなり親しまれている存在になっています。可愛いですよね!」

熊谷「「つながる力、大阪経済大学」というスローガンがあるように、団結力を重視している校風です。その校風は部内にも非常に関係があり、部員みんなでミーティングをして物事を決め、一緒に目標に向かっていっています。」

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大学のマスコットキャラクターにもなっている「はてにゃん」。ブログも開設しているそうなので、興味のある方は是非。

Q.初めて部室に来た時の印象を教えてください。

金井「僕はオープンキャンパスの時に初めてこの部室を訪ねたのですが、元々自転車競技をやっていたためか豊富な機材と十分に整備ができるスペース、そして部員たちが集って和気藹々と話し合ったりすることができる場があることにとても惹かれました。あと、クーラーがあるので夏の暑い時期の練習後には涼むこともできます。」

熊谷「本当に思い描いていた部室だった印象があります。漫画に出て来そうな…。」

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最高のサポート陣が大阪経済大学チームを支える

Q.チームについて教えてください。

熊谷「大阪経済大学の自転車部は二つの班によって構成されます。そのうち一つはレース班であることは容易に想像していただけるかと思います。
では、もう一つは何かと言うと……なんとサイクルサッカー班が存在するのです!」

栗田「サイクルサッカーって何?という人のために説明すると、サッカーと似たルールで行われる屋内自転車競技になります。2014年度には全日本学生室内自転車競技選手権大会で優勝していて、なんと日本代表も輩出しているんですよ!僕たちレース班も負けていられませんが、是非サイクルサッカーにも注目していただきたいです。」

金井「レース班は現在全部で14人。そして、それをサポートするのが2名のメカニックとマネージャーの方々です。2名のメカニックの方は本当に自転車に詳しく、独学と自転車屋さんでアルバイトをすることで整備の知識を身につけたそうです。
またマネージャーの人材も豊富なので、困ったことがあったら日々助けてもらっています。」

熊谷「バンク練習は関西サイクルスポーツセンターで行なっています。トラック競技はまだまだ力不足ではありますが、もっと練習をして他校に追いつきたいと思っています。」

 

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レース班も負けれられない!

Q.全国の学連選手に一言どうぞ!

栗田「今はなかなか結果を出せていませんが、これから羽ばたいていきますので、全国の皆様応援よろしくお願いいたします!」

今回の取材は以上になります。
大阪経済大学の皆さん、ご協力ありがとうございました!

~編集後記~
大阪経済大学、その裾野の広さに筆者は大変驚かされた。レース班の強さもさることながら、サイクルサッカー班があることや選手のサポート体制が充実していることなど、他の大学では真似できないような部としての成熟度を垣間見ることができた。
部としての組織がしっかりし、かつ目標とすべき大きな存在であるOBがいることは彼らの今後の自転車競技生活に大きな支えとなることだろう。今後も大阪経済大学から強い選手が育っていくのを楽しみに待つばかりである。(慶應義塾大学 方山 堯)

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大学のシンボルマーク・ユニフォームに採用されているマゼンタは、情熱と若いエネルギーの色を表している
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2016TRSを終えて(後編)

こんにちは!日本学生自転車競技連盟広報委員会です!

今回、先月に今シーズンのシリーズ戦が終了したTRS(トラック・レース・シリーズとは?)について、今シーズンの振り返る記事の後編です。

前編はこちらから!:http://jicf.info/officials/2302

2017年1月15日に開催された全日本TRS第6戦をもって、2016年度のTRS(トラック・レース・シリーズとは?)はすべての大会を終えました。

トラックレース競技のシリーズ戦であるTRSは2013年から始まり今年で4年目を迎え、着実に学連、日本の中でのトラックレース競技力の向上を目的とした効果がでてきています。

本連盟で来年度(2017年度)も引き続きTRSを継続していくにあたって、今年度の結果をどのように振り返るべきか、また来年度以降にTRSをどのように位置付けていこうと計画しているのか、日本学生自転車競技連盟の三宅秀一郎強化普及委員長に聞きました。


Q.今年は小林泰正選手が全日本オムニアム選手権で優勝するなど、学連選手が学連外のレースでも目立った一年でした。

三宅強化普及委員長「先ほど申し上げた倉林選手の例と同様、学連選手全体的に言えることは数年前と比べて絶対的なスピードが上がり、上位レベルでも競争相手が多くなってきたことにより練習効果が高まったということでしょう。

小林選手は倉林選手と同様一年生の頃から積極的にTRSに出場してきている印象が強いです。今後、他の中長距離の選手も相乗効果となってますます全体的なレベルが上がって行くことを期待します。」

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全日本オムニアム優勝の小林泰正選手(日本体育大学)

Q.女子選手の強化に関して、今後どのようにお考えですか?

三宅強化普及委員長「まずは、女子TRS優勝の伊藤選手、おめでとうございます。彼女は今シーズン積極的にレースに参加されていたことが非常に印象的でした。女子については学連全体を通して女子選手が少ない中、さらにトラック競技に取り組んでいる選手が少ないのが大きな課題ですね。TRSに関してはこれまで通り、学連以外の参加者も参加できるようにして広く募集し、毎回多くの女子選手に積極的に参加してもらいたいと思います。

幸い、高校生の女子選手は増加傾向にあるので、そう言った選手にも大学でも競技を続けてもらえれば今後の女子選手の強化につながると思います。

UCIでは年齢でカテゴリーが分かれますが、女子に関しては年齢制限を設けないで参加してもらうということも考えられます。
実際、今年度女子3kmIPで日本新記録を出した梶原選手については特例措置で、男子のクラス2に参加を認めるなど実力に合わせて対応し、強化に対し良い環境づくりが柔軟にできると思います。」

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梶原悠未選手(筑波大学)は男子クラス2に出場している(TRS第5戦 ポイントレース)

Q.話は変わり、2017年度から学連における選手権大会参加基準が変更されます。これにはどういった意味やねらいがあるのでしょうか?

三宅強化普及委員長「やはり全体の水準が上がったからです。目標誘導の意味合いもあるので、誰でもちょっと頑張れば達する基準ではあまり価値がないというのが私の本音です。
ただし一方で、これからトラック競技を始めようとしている選手にとっては入り口のハードルが高くなるため、学連選手内のバランスを考えて来年度の基準を決めました。

具体的には、A基準に関してはこれまで以上に高い目標を持ってもらえるように設定し、逆にB基準に関してはこれからトラック競技を始める人にも頑張れば手が届くレベルで設定してあると思います。
最近は昔に比べて初心者でもDHバーやディスクホイールを使うようになり、またタイムが出やすい競技場(伊豆ベロドローム、美鈴湖自転車競技場など)が増えてきていることも理由のひとつとして挙げられますね。」

Q.来年度からはオムニアムを選手権大会として正式に開始する予定です。学連で今後オムニアム競技はどのように位置付けられていくのでしょうか?

三宅強化普及委員長「TRSがある程度うまく出来てきたことにより、JCFの中距離強化指定選手には学連出身者が多く在籍しています。日本の強化に非常によく貢献できていると言えます。

オリンピックの種目としてオムニアム競技が採用されており、そこへの出場のみならず上位を狙う選手を輩出したいのです。そのためにはもっと多くの選手にオムニアムに取り組んでもらいたいという趣旨からオムニアムを選手権大会として正式にスタートさせることにしました。

これまでオムニアムをやったことない選手にとっても一つのターゲットになるでしょうし、下位の選手にも挑戦する良い機会を与えられると思います。
オムニアム選手権はB基準で参加できるため、是非多くの人に参加してもらいたいと思います。オムニアムの中ではポイントレースは経験する機会が多くなっていますが、テンポ・レースエリミネーション経験する機会が少ないです。オムニアムのみならずマディソンもオリンピックに採用される可能性が出てきましたので、もっとこれらの種目を練習できる機会を増やし、経験を積んでもらいたいと思います。」

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TRS総合第2位 渡部選手コメント:今シーズン一番印象に残っているレースはTRSのオムニアムです。 オムニアムはルールが大きく変更され、TT種目がなくなりテンポレースが加わったことや、ポイントレース最終ポイントが倍点になったりと、初めてのレースで新鮮でした。(写真は2016年11月開催の全日本オムニアム)

Q.これまでの質問をふまえて、三宅委員長が現在注目している選手はいらっしゃいますか?

三宅強化普及委員長梶原選手(筑波大学)はもちろんですが、沢田選手(日本大学)今村選手(中央大学)は来年度の更なる飛躍に期待したいと思います。

そして古山選手(日本体育大学)は梶原選手に匹敵するような日本を代表する選手になれるか、注目しています。」

Q.最後に、4月から学連の選手として走る新入生や、これから自転車競技を始めようと思っているクラス3の人たちへコメントを頂けますか?

三宅強化普及委員長「これは自転車競技経験者・未経験者関係なく、今の学生のトップは前よりレベルが上がっているもののまだ十分手が届く範囲だと思います。

自分で最初から水準を決めつけずに、上位を狙って取り組んでほしいと思います。練習の方法を間違えずに努力を重ねれば誰でも日本を代表する選手になれる可能性があります。

またロードも共通してクラス3の選手は、例えばパワーがない人はパワー系の練習を嫌がる傾向があります。
私はまずはそれなりのパワーを身につけるべきだと思います。

低学年のうちに基本的な体力を身に付けることは必須であり、特に体幹系の筋肉をつけるためにウエイトを行うことは重要です。

体幹がしっかり出来れば他の筋肉は自転車に乗ることでもついてきます。まずは体づくりから始めることを考えてください。

50km/hで巡行出来るパワーがないとロードもトラックでもクラス2でも完走すら難しいと思います。」

三宅強化普及委員長、ありがとうございました!

2016TRSを終えて(前編)

こんにちは!2016−17シーズンも残すところ、あとRCS2戦で学連の今シーズンは終了となります!

■今シーズンの最終戦!2017/03/12(日)■
2016RCS最終戦 第11回 明治神宮外苑⼤学クリテリウム大会概要ページはこちら!

先月に今シーズンのシリーズ戦を終了したTRSについて今シーズンの振り返る記事を作成致しましたので、是非、ご覧下さい!

 

【インタビュー】2016TRSを終えて(前編)
2017年1月15日に開催された全日本TRS第6戦をもって、2016年度のTRS(
トラック・レース・シリーズとは?)はすべての大会を終えました。

トラックレース競技のシリーズ戦であるTRSは2013年から始まり今年で4年目を迎え、着実に学連、日本の中でのトラックレース競技力の向上を目的とした効果がでてきています。

今シーズンは男子は荒井佑太選手(法政大学)が史上初のシリーズ年間優勝を二連覇達成、続いて2位に同じく法政大学の渡部将太選手、3位に森口寛己選手(日本大学)となりました。

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女子は伊藤真生選手(日本体育大学)が初優勝、2位に同じく日本体育大学の谷伊央里選手、3位に福田咲絵選手(慶應義塾大学)という結果となりました。15974850_1283397688418029_1908378747167011530_o

本連盟で来年度(2017年度)も引き続きTRSを継続していくにあたって、今年度の結果をどのように振り返るべきか、また来年度以降にTRSをどのように位置付けていこうと計画しているのか、日本学生自転車競技連盟の三宅秀一郎強化普及委員長に聞きました。


Q.今年のTRSを振り返えると全体的にどのようなものでしたか?

普及委員長「まず言えるのは、全体的に走り方が上手くなって来たと思います。250m走路に慣れたということもありますが、明らかにスキルが上がり落車が減少し、発送機を使ったスタート時のトラブルやフライングも減りました。
かつてはオフという感覚だった冬期の参加者が数年前に比べて非常に増えました。
そして少し遠方に所在地を置く学校も積極的に参加してくれるようになり、今年度のTRSポイントリーダー争いは過去に比べて混戦だったと思います。
強化面での目的は果たせつつあると感じます。

一方、普及というTRSのもう一つの目的は達成できていません。最近トラック競技を始めた、または始めようとしている選手が対象のクラス3の参加者が少ないままなので、もっと積極的に出場して欲しいと思います。

伝統的にトラック競技に参加している大学や高校からのトラック競技に取り組んでいる選手とは大きな差があると感じてしまい、今更始めてもと感じてしまうのかもしれませんが、伝統校の中にも大学入学後から始めた選手がトップレベルに十分に追いついていますので、是非クラス3の選手にもっと参加してもらいたいと考えています。

もう一つ参加者の話でいうと女子の参加者が少ないことも大きな課題です。
これまで通り学連登記者以外にも広く参加者を募集し、女子選手の強化にも積極的に取り組んでいきたいですね。
来年度以降も開催コストの問題や競技役員の負担が大きいことから簡単にはTRSを増やせませんがトラック競技に参加する機会は増やしていきたいと思います。他連盟の記録会も積極的行われ、そこにも学連選手が出場するようになって来ていますので、役割を補完しながらもっとトラックレースができる環境を提供していきたいですね。」

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<TRS総合第3位 福田咲絵選手コメント> 今シーズン一番印象に残っているレースは最終戦のPRです。 ずっと苦手だと思っていたスプリントで初めて差すことができ、新たな勝ち方を見つけられたとともに、自信になりました。 ※写真はTRS第5戦
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<TRS女子総合第2位 谷伊央里選手コメント> 今シーズン一番印象に残っている自分のレースとその時に感じた事は? 3km個抜きがこのシーズンで安定して走れるようになってきたように思います。この調子を崩さないように来シーズンも頑張りたいです。
Q.今シーズンの荒井選手は二連覇については?

普及委員長「荒井選手は元々力のある選手ですが、誰よりも積極的にTRSを始めとする大会に出場し続けて来たことによる練習効果が挙げられるでしょう。そして荒井選手はJCFの中距離強化指定に入りました。

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<TRS男子総合優勝 荒井佑太選手コメント> 今シーズン1番印象に残っているレースは全日本学生選手権です。レースの中で「自分の展開」というものを作れたと思います。 ※写真は全日本学生選手権トラック ポイントレース
そう言った意味で、他の選手はもっと積極的にTRSに参加してもらい、選手同士で互いに切磋琢磨してほしいと思います。

この機会にTRSの趣旨をお話しすると、250mという周長の短い木製バンクでは同じ種目でも他の競技場とはレース内容が異なって来ますし、タイム種目でもコーナーの走り方を覚えさえすれば好タイムが出ます。

強化のためには250m走路を多く経験してもらう必要があります。短距離系の種目に関しては、世界はもちろん日本国内でも競輪選手に遠く及ばず、基礎的なパワーが足りていないと感じていたので、250mでの走行スキル向上以前の問題が大きいためTRSでは強化の効果が薄いと考えました。

一方ポイントレースならば周回数が多いだけではなくスプリント回数も多いためバンク内の様々な部分を様々なスピードで走る事になります。また展開も様々経験することが出来ます。中距離強化には効果的です。

ポイントレースの展開はロードレースの縮図であると思っていますのでロード選手の展開経験値が上がり、またスピード強化になりますので、本当はロード選手にこそ多く参加してもらいたいのです。
JCF強化指定になっている日本体育大学OBの倉林選手積極的にTRSを活用し、学連を代表する選手に育ちました。

倉林選手の走り方は積極的に逃げるという非常に苦しいレースを展開し、他の選手を圧倒していこうというものでした。それは倉林選手にとってもそうですし、周りの選手にとっても逃げを追わなければならないため、常にハイスピード巡行を続けなければならないという、大変厳しい良い練習になっていたことでしょう。実際当時でもクラス1は50km/h位の平均速度だったのではないでしょうか。

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2012年 東日本トラック 男子ポイントレース表彰式 このレースでも倉林選手(写真中央)の積極的な逃げが見られた。
選手の皆さんには是非、TRSは大会ではなく練習会として位置付けてほしいと思います。 荒井選手のいるクラス1の層は厚くなってきましたが、私はまだまだ伸び代があるように感じます。そしてこれに影響されるかのようにクラス2のレベルも確実に上がって来ており、先ほど申し上げた通りベロドロームにも選手全体が慣れて来たように感じるのは確かですね。」

<TRS男子総合3位 森口寛己選手コメント>TRSの総合順位については「あまり意識していなかった」と語る。 今シーズン終わってみての感想は「まだまだ課題が多いな!」とのこと。
後半へ続く

 

【雨垂れ石を穿つ①順天堂大・原裕紀選手】~東大マネージャーが見た初心者からの挑戦・後編~

こんにちは。東京大学自転車部競技班でマネージャーを務めております、3年の植田瑞貴です。

東大自転車部の練習日記を読んだ学生委員長の方山さんからのご指名で始まったこの企画。テーマは「大学から自転車競技を始めることについて」。
高校以前に競技に触れたことがなかった選手たちは、何を感じ、どうやって上を目指しているのか、その心境に迫ります。

東京大学自転車部競技班の練習日記はこちらから!
http://d.hatena.ne.jp/ut-br/

初となる今回、インタビューに応じてくれたのは、順天堂大学・主将の3年生、原 裕紀(はら ゆうき)選手!

1年生の7月、大町美麻ロードレースでレース初出場。同年度の1月に全日本学生RCS第13戦・埼玉クリテリウム行田第3ラウンドでクラス2へ、そして3年生の4月、第18回全日本学生選手権クリテリウム大会にてクラス1に昇格しました。

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2016年度個人ロードレース大会では16位完走
原 裕紀(はら ゆうき):順天堂大学

競技開始:大学1年4月
大学以前の運動歴:サッカー(小学校1年~高校3年)+ 柔道(初段)
得意種目:ロードレース
主な戦績:2016年白馬クリテリウム1位 2016年度個人ロードレース大会16位 2016年度チームTT5位
愛称:「原ちゃん」「原坊(はらぼー)」
これまでの連載はこちらから!
【雨垂れ石を穿つ①順天堂大・原裕紀選手】-前編-

それでは原選手のインタビューの後編をお届けいたします。ぜひご覧ください!

***

―うーん、せっかくの機会だし選手っぽい質問しようかな。得意な展開とかコースとかはある?

原●結構自分にあった戦い方とかは考えてるんだけど、ゴリゴリのスプリントが得意でもないし、TTスペシャリストでもなくて、最初にスピードが速い巡行中に抜け出すのはきつくて…うーん(笑)
だから、じりじり人数が減っていって、最後まで粘って勝負みたいなほうが得意かな。長距離ロードレースで、中途半端にインターバルがかかるみたいな。

(クラス1に昇格したときの)全日本クリテも横風が強すぎて15人くらいしか完走しなかったし、サバイバルでみんなが我慢してる中自分は最後まで絶対残るぞ、っていう展開が好き。
あ、だからCSC好き (笑) 短い登りで、ちょっと下って、を繰り返すコースだからねー。

―なるほど、我慢が好きなのか(笑) 走っている最中はなにを考えてるの?

原●サッカーやってた時の精神がもとになってるんだよね。一人じゃ結果を出せないチームスポーツの経験は大きい。自分が結果を出したいと思って、というよりは、同じチームの選手がいるから、チームメイトのために、って思っているかもしれない。
自分が勝つことだけを考えるっていう精神が足りないのは弱みかもしれないけど、例えばチームメイトのために役割を背負って前の逃げを追っている、みたいな場面では、俺は強いと思う。

…2016年のチームTTで、前主将の重田さんがTTメンバーに対して、「この4人に託した」って送り出してくれたんだよね。重田さんが待っているから、頑張らなきゃって思った。その経験も大きいなー。
インカレでも、一緒に頑張ってきた先輩たちのために集団を牽いた。個人競技でも、仲間の存在が心の支えなんだよね。それがロードレースかなって、3年競技やって思い始めた。

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心の支えはチームにあり(16年度アジア大学選手権にて)

―じゃあ自分自身の目標は?

原●目標は、やっぱりインカレロード優勝だな。始めたときから、ずっと。個人ロードでも結果を残したいし、四年生だから結果を残すことは使命みたいな感じだけどね。

―うんうん、やっぱりインカレは大きいよね。引退はインカレ?

原●うーん、RCSシリーズ戦も狙いたいって思ってるから、まだ決まってない(笑) 自転車以外のことを考えないわけにもいかないけど、来年は結果を残したい。海外でも走ってみたいし。

―そっか、そしたらまだまだ原ちゃんが走ってるのが見られるね!
一度聞いてみたいと思ってたんだけど、主将になって数か月経って、競技に向かう姿勢とか選手として担うものは変わってきたって感じてますか?

原●部活をまとめなきゃいけないっていうのもあるし、法政大・前主将の青野さんみたいに、主将として結果を出さなきゃいけないなと思ってて、主将任命されてすぐはプレッシャーだったねー。
朝起きて、考え込んじゃったりとかした。だけど最近はプレッシャーはあるけど割り切れてきて、順天堂大・前主将の重田さんの話を聞いたりしながら、一歩踏み出したかなと思ってる。

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16年度個人トラック大会で原選手とともにマディソンを走る重田選手(右)。前主将として目標となる存在だ

―いつか、私に「ちゃんと練習してるよ!」って言い切ったことあったじゃん?

原●あったなー、ナルシストだったわ(笑)

―えー?(笑) それってすごいことだと思うんだ、自分がやってることに対して胸を張れるというか。だから原ちゃんは自分の姿で引っ張っていく主将になるのかなあって思ってるよ。

原●主将として俺ができることっていうとなー…。口はあんまり上手くなくて、言いすぎてうまく伝えられなくて上から目線みたいになっちゃうから(笑)、自分の中で淡々と練習していって、その姿で部を引っ張っていく、みたいなのが自分の理想の主将像かな。
本当に勝ちたいなら自分で考えて行動しないと強くはなれないから、後輩とかにアドバイスはするけど、まずは自分が練習して結果を出して引っ張っていく、みたいなところを目指してる。

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自転車競技を初めて1年弱、14年度RCS#13行田第三ラウンドでクラス2に昇格

―それでは最後に、大学から競技を始めようと考えている人に向けて、目標の立て方とか頑張り方みたいなことについて、メッセージをもらってもいいですか?

原●自転車を始めるとき、親を説得するのが大変だったんだ。でも、東京オリンピックが決まって、衝撃で、出たい!って思って…。『弱虫ペダル』で自転車競技を知って、これをやって新城選手みたいに強くなったらオリンピックに出たいんだ、って説得して、納得してもらったんだよね。

宣言しちゃったからには後に退けないみたいな支えはあったんだけど、それでも目標が遠く感じちゃうときもあったかな。そういうときは距離目標を決めて、ノートに今日何キロ乗った、っていう記録を残して、目標に対して残り何キロだ、みたいな感じでやってた。ちょっとずつ近づいている感じがあって良かったよ。

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いつも見ていてくれる仲間がいるから、いつも頑張ることができる

最初は気持ちがきつかったりしたら休むことも大事で、無理して踏ん張って心が折れるよりは、ちょっとずつ積み上げていくことが大事だと思うんだ。今日10やったけどそのあと0になっちゃうよりは、十日間1ずつ続けていくほうがいいから。
さぼっちゃったこともあったけど、自転車は目標を決めやすいタイムとかワットみたいな指標があって、それに向かって練習できるから、自分に合った目標を見つけて続けていくのがいいんじゃないかな。

あと、経験を積むっていうか、距離をいっぱい走ることは大事だと思う。落車することもあるかもしれないけど、それを乗り越えなきゃいけないし。下りとかは危ないから最初は無理しないでちょっとずつ、そのうえで経験を積んでいけば、楽しさも増えていくんじゃないかな。

―おお…。ありがとう、いいインタビューになりました…!
また試合会場ではよろしくね!

原●うん、よろしくー!

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学連80周年記念祝賀会にて。秋山選手(東京大学・中央)と筆者(右)。

***

いつも試合会場で、いろんな選手と明るく話している原選手。

チームの選手のために走る、と言ったときの言葉にこめられた思いが印象的で、だからこそ彼は主将なのだろうと思わされました。今後の活躍にも期待です。

次回は慶應義塾大の福田選手。今年度、初参加のインカレで優勝という驚くべき戦績を残した彼女も、競技を始めたのは今年度に入ってからでした。

その強さの秘密に迫りたいと思います。お楽しみに!

ぶらり部室と寮の旅【④同志社大学編】

全国の学生自転車競技部の皆さん、自転車競技ファンの皆さん、こんにちは。
日本学生自転車競技連盟学生委員長の方山堯です。

この企画は、全国の学連に登記する自転車競技部の部室や寮を訪ねていき、普段レース会場では見られない選手たちの生活をお伝えしていくコラムです。
そういえば、最近「いつも見てます!更新楽しみにしています!」といった励ましの声を頂くようになりました…。少しずつ学生委員ブログの存在を知ってもらえるようになって本当に嬉しいです!

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】
ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】
ぶらり部室と寮の旅【③京都産業大学編】

さて、前回の京都産業大学に続きご紹介させていただくのはこちら!同志社大学です!

言わずと知れた関関同立に数えられる関西屈指の名門校。
2016年度インカレロードで中西健児選手が4位完走を果たしたり、16年度RCS第6戦けいはんなラウンドで宇佐美元基選手がクラス1に昇格したりするなど、学業だけでなく自転車競技でも好成績を残す秘訣とは何なのか。その秘密に迫ります。

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4回生・中西健児選手は16年度個人ロード選手権で5位、インカレで4位と安定して好成績を残した

お邪魔させていただいたのは自転車競技部の部室がある京田辺キャンパス。
学術研究都市の一環として開発されたキャンパスです。なだらかな丘陵地に広がる広大なキャンパスには、レンガ調で統一された学舎と自然が融合し、活気と自由な気風に満ちています。キャンパスの中にチャペルがあることも、国際色豊かな同志社大学らしさなのではないでしょうか。

そんな京田辺キャンパスにはスポーツに真剣に取り組む体育会所属生徒にとっては嬉しいものが揃っています。
なんと健康のバランスが考えられているアスリート食堂、無料のトレーニングルーム、その他様々なスポーツ施設が完備されているのです!
そして、キャンパスが山の上にあることを考えると…自転車競技の選手にとっては最高の練習環境が整っていると思います!

さて。今回、部室を案内していただいたのはこちら。
2回生・文化情報学部の中野雄太選手です!

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初めての取材に緊張の面持ちの中野選手

中野「ようこそ同志社大学へ!今回は、私が同志社大学をご案内致します。わざわざ東京から来ていただき、本当にありがとうございます!」

さてさて、中野選手に案内され自転車競技部の部室に入ると…

自転車を多数保管できるだけでなく、ローラーや扇風機を置けるだけの広いスペースが確保されていました!もちろん、機材も非常に充実しているみたいです。

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ローラーあり、扇風機ありの充実した環境

この部室なら全部で11名いる選手も時間帯を気にすることなくメニューができるとのこと。ローラー練習を室内で、しかも複数人でできるのは恵まれた環境だと思います。

Q. 結構部室が綺麗に整理整頓されていますよね。掃除当番などがあるんですか?

中野「そうなんですけど…良く僕が部室の掃除をしています。部員の皆さん、ちゃんと感謝してくださいよ!」
部屋の乱れは、心の乱れ。中野選手が心をこめて部室を守っているのが強く感じられました。

ちなみに、部室には達筆で熱い想いを綴った一語達が掲げられていました。

少しご紹介したいと思います。

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疾きこと風の如く。自転車でもそうありたいものです
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「必勝」「勝負」今年の同志社大学は、まさにこんな一年でした

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ここからは、中野選手にインタビューに答えていただきました。

Q. 学校について教えてください。

中野「学校では多様性を感じることが多いです。田舎で都会(?)で留学生が多いのが魅力だと思います。一歩キャンパスに入ると、一気に自分の世界が広がる気がしますね!」

そして、校風は「何とかなる」という自由な雰囲気なのだとか。同志社大学の創立者が大切にしていた、一人ひとりの個性や人格が十分に尊重されていることは、中野選手もそれを強く感じているようです。

中野「そして、忘れてはいけないのはこの景観の良さです。レンガ造りで統一された建物、チャペル、そして自然はどこの大学にも負けない私たちの自慢ですね。」

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川元優佑選手(左から三人目)は15年度学連団抜き選抜入り

Q.チームについて教えてください。

中野「部員はみんな本当に仲が良いです!!常にコミュニケーションをとる場があり、練習も全員で行うので必然的に仲は良くなるんです。
そして、活動は選手の自主性に重きが置かれています。練習メニューは皆で相談した上で内容を決め、またそれについて監督に意見を求めればしっかりアドバイスが頂けるので、大学から自転車を始めた僕のような初心者には大変ありがたい環境だと思います。」

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16年RCS第6戦けいはんなラウンドでは中西健児選手(中央)・宇佐美元基選手(左)がクラス1+2でワンツーフィニッシュ。地元でその強さを見せつけた

特にバンク練習、合宿時には各々がやりたいメニューを提案しあうのだとか。仲が良く、そして全員が強くなろうとするからこそだと思います。

中野「合宿は主に年に3回あって、5月のGW合宿、8月のインカレ前の合宿、そしてシーズン前の春休み合宿があります。合宿の中で衣食住を共にすることで、チームが団結していくのだと思います。」

Q.チーム自慢を教えてください。

中野「現役のみならず、OBの方とのつながりが他校に比べて強いのも特徴だと思いますよ!OBの方同士の横のつながりはもちろんのこと、選手たちとの距離も近く、遠征時の支援などOBの方が積極的に助けて下さいます。
是非結果でそのご恩をお返ししたいと思います!」

卒業しても部と関わっていくことができる、素晴らしいチームですね!

最後に、先程の写真でお気づきの方もいるかもしれませんが、同志社大学では自転車レースの他にもサイクリングやトライアスロン競技にも参加しているそうです。

Q.全国の学連選手・高校生にひとことお願いします。

学連選手へ
中野「今は全国で結果が出ている選手は数名しかいないのが現状ですが、これからしっかり練習して、全国の他の大学が意識するような強いチームになりますので応援よろしくお願いします!」

同志社大学に興味のある高校生へ
中野「同志社大学は選手のほとんどが大学から競技を始めています。その中で結果を出していこうというチームなので、どんな人でも活動していける部だと思います。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!」

(おまけ)
取材を終えた私たちに、中野選手にこんなことを言われました。

中野「部室だったら、ぜひ今出川キャンパスにも足を運んでみて下さい!また一風違った雰囲気を味わって頂けると思います!」

「そこまで言うなら」と私たちは同志社大学今出川キャンパスへ。
中野選手の言う通り、平地に位置する今出川キャンパスは、京田辺キャンパスとは一味違った気風を感じました。

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赤レンガで統一された学舎(左)と今出川キャンパス部室


今回の取材は以上になります。
同志社大学のみなさん、ありがとうございました! 

~編集後記~

校風による影響か、様々な個性が結集している同志社大学。中野選手だけでなく、他の部員の皆さんにも会うことが出来たが皆個々人の個性を持っており、自覚を持って自転車競技に向き合っていることはこの大学の魅力として数えられる。
学生を心から包み込むかのような学び舎が同志社らしい「伝統」を作り上げ、その上個性を重視し部員が一丸となって一つの「同じ志(同志)」に向かうその姿は、まさにこれからの同志社大学チームがその強さを全国に見せつけていくであろうと感じさせられた。これからの同志社大学チームの活躍が非常に楽しみである。(慶應義塾大学・方山堯)

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サポート陣は毎年インカレの時に全員分のお守りを作るのだとか。
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