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2018チャレンジロード A-U優勝選手

いよいよ2018年度シーズンスタート。
さっそく4月初旬(4/7~8)にTRS第1戦とチャレンジロードが開催され、新たな学連加盟選手たちも両レースに多数出場していました。

A-Uクラス表彰。全員が学連登録選手

チャレンジロードA-Uクラスの優勝は昨年の雪辱を晴らした中井唯晶選手(京都産業大学)。さっそく中井さんよりコメントをもらいました。


■レースについての感想
勝ててとても嬉しいです。自分の思い描いていた展開で、有力選手をメイン集団に残して単独で逃げにブリッチを成功させ、最後は小集団のスプリントで勝つことができました。

フィニッシュ前スプリントを制し優勝を決める中井選手

去年はあと1歩という結果が多くてチャレンジも2位、学生ロードも2位と本当にあと1歩という感じでした。それでも優勝したくてそのために練習も欠かさずしてきました。
その結果、全日本学生トラックのマディソン、オムニアムで優勝することができましたが、ロードでの優勝がなく、咋シーズンの終わりからチャレンジロードで勝ちたいという気持ちが強くなりました。そしてしっかりと今回の勝つことができて本当によかったです。

■チャレンジロードの雰囲気
4月から学連選手になった選手が居たりしてこの大会は毎年新しい雰囲気になると思います。

■今シーズンの意気込み、チーム紹介
今年は学連最後の年なので勝てるレースは全部勝っていくつもりです!
今年の京都産業大学は新入生が男女で5人加入しました。高校時代から力のある選手ばかりなのです。
それ以外にも4月TRSの4㎞IPで4分40秒台が多くいて確実にチーム全体の力が上がってきています。今年の京産には期待してほしいです。

秋田監督が率いる2018年度 京都産業大学自転車競技部。OBメンバーと共に。

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
昨年ロードレースではあと1歩で優勝を逃したことが何度もあり悔しい思いをしていた中井選手。同校自転車競技部 山岸コーチがそんな中井さんに送った祝福メッセージを見て、うるっときたのでご紹介します。

京都産業大学自転車競技部 山岸コーチtwitterより(山岸様より許可を得て掲載しています)https://twitter.com/masanoriymg/status/982961106678267909

 

ちょっと珍しい?学連レース

学連では毎年、約30もの自転車レースが開催されています。ロードレースやクリテリウム、ヒルクライムは様々な場所で実施されていますし、時どきレアなレースが開催されることもあります。

■全日本学生シクロクロス大会
私の知る範囲では2011年から2013年までAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)レースと併催で実施されていました。

こちら写真は2012年12月、朝霧高原ふもとっぱらで開催された第二回のスタート直後。時おり雪の舞う寒い日だったと記憶しています。

優勝は中根英登選手(中京大学)でした。

自転車を担ぐ中根英登選手の貴重な1枚。
第1位:中根英登選手(中京大学)・第2位:加賀雄大選手(立命館大学)・第3位:羽根田将直選手(中京大学)

■箱根ヒルクライム
2つ目は正式名「RCS第9戦 箱根TOYO TIRES ターンパイクヒルクライム大会」。同じく2012年12月、神奈川県小田原市の有料道路「ターンパイク」をコースとして開催されました。一般向け自転車レースイベントとしての箱根ヒルクライムはその後も継続されていますが、学連レースとして開催されたのは2012年だけと記憶しています。
ちなみにこの時はClass1~3と女子が開催され、Class1では森田雅士選手(立教大学)が優勝しています。

ヒルクライムがカメラマン的につらいのは撮影場所が一か所に限られること。このときはフィニッシュ地点で待ち構えていて、次々とフィニッシュしてくる選手を追っていました(ヒルクライムレース感の伝わらない写真ご容赦ください)。

Class1表彰。第1位:森田雅士選手(立教大学)・第2位:大田口凌選手(東北学院大学)・第3位:大中巧基選手(早稲田大学)

学連では2018年度も様々なレースが予定されています。
間もなく始まる新シーズン。これからも各地で多くの選手達とその場を共有できるのを楽しみにしています。

photo&txt : F.Fukai

RCS守山野洲川クリテと優勝選手

3月18日、滋賀県守山市で開催された本レースは1周2.2キロを10周し、2周ごとに設定されたポイント周回の総得点で勝負を決めるクリテリウム形式。瀧一真選手と岡崎陸登選手(ともに朝日大学)の獲得ポイント数は15ポイント。フィニッシュ順位で先行した瀧選手の優勝となりました。

Class3選手にとっては今年度中に昇格できる残り少ないレース。序盤より全ポイント周回を朝日大学選手がトップ通過し、 入賞8位までのうち同校選手が5名。Class2への昇格者4名も全員が朝日大学選手でした。
入賞した朝日大学選手。向かって左から上杉選手・岡崎選手・瀧選手・志田選手・岡本選手

優勝した瀧一真選手より、今回の結果とレースを終えた気持についてコメントをもらいました。


瀧一真選手コメント
今回の守山クリテは前半ペースが速く後方まで下がってしまったためこのままではポイントが取れないと思い、残りの周回で挽回しようと考えていました。スプリント力はない自分ですが位置取りで何とかポイントを稼ぐ事ができました。
最後の周回は牽制でペースが落ちゴール前に脚が回復したので勝つことができました。

最終ポイントを3位で通過する瀧一真選手(写真中央)

今までロードは完走することもできなかったので優勝できて嬉しかったです。クラス2ではもっとペースが速くなるので練習をして強くなっていきたいと思います。


守山市の一般公道を利用して開催された本レースは「エールコーポレーションカップ第6回守山野洲川クリテリウム」との併催であり、会場は多くの選手、観客でにぎやかな雰囲気。来賓として来場されていた守山市長 宮本和宏様は東京大学自転車部OBです。

守山市長 宮本和宏様(写真中央)はじめ来賓の方々と記念撮影

<速報>
本日3月23日、栃木県で開催された「RCS 普及大会 渡良瀬遊水池タイムトライアル」は今年度最後となるClass2への昇格チャンス。
こちらの昇格は高岸昌平選手(高崎経済大学)、金子征誉選手(立教大学)となりました。
金子選手は守山クリテにも出場し果敢な走りを見せてくれていました。おめでとうございます。

守山クリテ レース序盤で集団から飛び出す金子征誉選手

photo&txt:F.Fukai

外苑クリテリウム 学連最速選手

神宮外苑クリテリウム グループ1で学連選手最速の座を獲得した渡邉慶太選手(明治大学)。招待チームDerk Abel Beckringh選手(アムステルダム大学)に続き第2位でフィニッシュしました。

グループ1表彰式。学連登録選手として渡邉選手が最速の第2位となった。

渡邉さんは外苑クリテ後すぐ大学合宿に出かけていたとのことで、戻ってからていねいなメッセージをくれました。


Q1:今回の成績について、RCSを終えた気持ちを教えてください。
今年は総合3位以内を目標にしていました。年間を通して走るRCSは風邪をひいてしまい思うように走れなかったレースもあり体調管理の難しさを感じました。神宮前には総合3位に上がらなければ厳しいと思っていたのですが上がれず最終戦で滑り込む事が出来て良かったです。

Q2:今年の外苑クリテの雰囲気はどうでしたか?
去年は熱を出してしまいLIVE配信でレースを寮で見ていました。ですが小さいスマホ画面からも伝わる盛り上がりに神宮クリテリウムを走ってみたいと憧れを持ちました。実際走ってみて歓声がとてもすごくいつも以上に楽しく走れました。

外苑クリテ レース中の渡邉選手 Photo by 米倉朱音(駒澤大学)

Q3:来シーズンにむけ意気込みやチームの紹介を。
明治大学には日本一になった主将、副将がいるので先輩方から沢山学んでインカレで学校対抗に貢献出来るように頑張りたいです。

Q4:他にもメッセージがあったらお願いします。
同県埼玉で日体大の安彦君にいつも負けているので勝てるようになりたいです。笑

安彦統賀選手とはよきライバル?関係 ※2018年1月TRS第4戦にて (写真コラージュ)

<編集後記:学連ウォッチャー深井>
浦和工業高校時代から面識があり個人的にも注目していた渡邉慶太さん。2017年4月の学連登録後も順調に成績を上げ、11月RCS第6戦(浮城のまち行田ラウンド)Class2で優勝してClass1に昇格していました。
外苑クリテのリザルトを反映した2017年度RCS総合成績では1年生にして第3位を獲得しています。来シーズンもますますの活躍が楽しみな選手です。

RCS第6戦Class2でトップフィニッシュする渡邉慶太選手。Class1への昇格を決めた(2017.11.19)

 

外苑クリテリウム女子 優勝選手

神宮外苑クリテリウム 女子は学連登記選手+JCF登録選手の21名が出走。先行5選手によるスプリントを制した橋本優弥選手(鹿屋体育大学)が優勝し、昨年の雪辱を果たしました。

写真提供:橋本一二三様

橋本選手コメント
今シーズンは国内レースでは思ったような結果もでず、この神宮クリテが今年度国内初勝利となりました。長期遠征後ということもあり、疲労などもありましたが勝ててほっとしています。

神宮クリテは毎年たくさんの声援が聞こえて来て、走っている側としてもとても楽しいレースです。また今レースは個人的にも応援してくださる方々が多く、改めてたくさんの方々に支えられていることを感じました。

来シーズンは今シーズン以上に世界に着目をおき、国内だけでなく世界でも活躍できる選手を目指して、日の丸を背負って走ることに責任と自信を持っていきたいと思います。

レース中の橋本優弥選手 写真提供:橋本一二三様

優勝おめでとうございます。
当日の写真はお父様の橋本一二三様よりご提供いただきました。

<編集後記:学連ウォッチャー深井 >
ちなみに2012年度 外苑クリテリウムにはお兄さんの橋本英也選手がグループ2で出場、優勝しています。表彰式の写真を見つけました。

2012年度 神宮外苑クリテリウム グループ2A表彰式(2013.2.17)Photo by F.Fukai

 

今年度のRCSチャンピオン決定

3月11日(日)、今年度RCS最終戦となった神宮外苑クリテリウムでRCSチャンピオンが決定しました。

岡部祐太選手(日本体育大学)は今年度RCS第4戦 山形村ヒルクライムラウンドにてリーダージャージを獲得。以後、最終戦までRCSリーダーを守り通しました。

岡部さんよりコメントをもらいましたので紹介します。


岡部選手コメント
昨年の神宮で来年はRCSリーダーになろうと決めてから最後までやり切れて良かったです。RCS後半のクリテでミスを重ねてしまい少し焦りました。

外苑クリテレース中の岡部選手 Photo by 米倉朱音さん

今年の神宮は逃げを見送ってしまいました。集団スプリントが理想でしたが、逃げが決まった際は見送ることも決めてました。後輩の勝利の可能性と大学総合成績の2つを犠牲にしてRCSジャージを守りに行ったような気がします。両親だったり、お婆さんだったり初レース観戦のガールフレンドが来てくれましたがあまり良いところは見せられませんでしたね。

あの選択が正しかったのか間違っていたのか分かりませんが、RCSリーダーを守りきったことは誇らしく思います。来年は後輩達がもっと正しい選択をして良い結果を残してくれると信じています。
来シーズンは個々の力とチームワークを強化してインカレ優勝したいと思います。

最後にRCSは地域の方々の協力で成り立ってるんだなと強く感じた一年でした。特に白馬村や山形村、伊豆大島では美味しい食事や温泉、地域の方々に癒されてきました。また行きたいです。本当にありがとうございました!

白馬村はじめレースに出かけた各地の自然や食事、温泉などを堪能することもできた。写真は白馬クリテに参加したチームメンバーと。

<岡部さんから追加メッセージ>
深井さんも一年間お疲れ様でした!
また来年度以降も学連を宜しくお願いします。
僕もどうしたらカッコ良く写るか研究しながら走りたいと思います(嘘)
身体には気をつけて下さい!
選手を代表して 岡部


<編集後記>
学連ウォッチャー(深井)は体調を崩し、肝心の外苑クリテに出向くことができませんでした。そのため当日の写真は駒澤大学の米倉朱音さんと学連iさん撮影の写真を使わせていただいています。

岡部さん、追加メッセージありがとうございます。来年度もさらに選手たちをカッコよく撮れるようがんばります!笑


 

明治神宮外苑クリテリウム&大学自転車競技フォーラム

週末はいよいよ第12回 明治神宮外苑大学クリテリウム。
この大会は2007年の学連70周年記念行事で54年ぶり都心部サーキットロードレースとして開催が始まり、以後、多くの方々が観戦可能な都心部での大会として継続開催されています。

外苑クリテリムは「ロードレースカップ(RCS)」として今年度開催された11戦の獲得ポイントランキングを争うシリーズ最終戦でもあります。
現時点で首位を走る岡部祐太選手(日本体育大学)と2位の野本空選手(明治大学)の差は24点。
今回最終戦のグループ1クラス優勝ポイントは60点!2位が48点、3位が40点と通常RCSの2倍の配点となっています。順位次第では野本選手が逆転する可能性もあり、その場合は2年連続RCSリーダーの座が確保できることになります。
もちろん昨年外苑クリテリウム大学対抗で優勝、2017年度学連ロードランキングで1位~3位を独占した日本大学選手たちも虎視眈々と首位を狙っていることでしょう。

現時点でRCSランキング首位の岡部祐太選手(日本体育大学) ※2016年度外苑クリテリウムにて
2016年度外苑クリテリウム大学対抗は日本大学が優勝。

個人的には、立哨として来場したトラック選手や学連OB、来春から学連加盟予定の選手達と思いがけず出会えるのも密かな楽しみだったりします。
学連レースとして唯一都心で開催される外苑クリテリウムにぜひ足をお運びください。

外苑クリテリウムの詳細はこちら(JICF公式サイト)


もう一つの注目はレース前日に開催される「大学自転車競技フォーラム」。今回は「2021年へむけて(その5)女性サイクリスト」がテーマです。
レース会場とはまた異なる雰囲気のなか、レアなスーツ姿の選手に会えるかもしれません!笑

2016年度の同フォーラムにてパネリストとして発言する野本空選手(明治大学)

大学自転車競技フォーラムの詳細はこちら(JICF公式サイト)

Photo&Text F.Fukai

 

学連外レースで活躍する選手たち

学連選手が出場するのはもちろん学連主催レースだけではありません。ロード&トラック、そして冬はシクロクロスに出場する選手も多いようです。

トラックレースでは伊豆ベロドロームで毎冬開催されている「ウィンターシリーズ戦(静岡県車連主催)」があります。現役学連選手とOB選手をあわせるとエリートクラスの8割以上となる時も珍しくありません。また、このレースの常連だった高校生が学連校に進学し、春から真新しい学連ウェアでデビュー!というのもよく見られるシーンです。
2月24日に開催されたシリーズ第3戦はオムニアム形式で行われ、学連選手がエリート表彰台を独占しました。

優勝の荒井佑太選手(法政大学)は福井県庁チームとして出場。第2位は山下祥平選手(日本体育大学)、第3位は近藤翔馬選手(法政大学)

その翌日25日にも伊豆CSCで「東京都ウィンターロード(東京都車連主催)」が開催され、こちらにも多くの学連選手が出場。普段とは異なる出場メンバーのレースを競い合っていました。

ウィンターロードでは日本体育大学の中村魁斗選手(向かって左)が第3位、岡部祐太選手が第4位に入賞。他カテゴリーでも学連選手が上位入賞している。

ウィンターシリーズ戦でよく見かけた選手が翌シーズン学連レース初戦でいきなり好タイムを記録する、というシーンにもよく出会います。
学連外レースについても目が離せません。

Photo&text F.fukai

伊豆CSC屋外トラック競技場の思い出

ご存知の方も多いと思いますが、ベロドロームができるまで伊豆CSCの学連トラックレースは屋外の北400m or 250m競技場で開催されていました。

2011年5月 雨のTRS第3戦 ポイントレース

北400m屋外トラックで開催されたTRSの写真を見つけました。
もちろん屋外ですからこの日のように雨が降ることもあります。撮影者にとっても天候に左右されないベロドロームはたいへんありがたい環境です。


もうひとつ、屋外250mトラックの方はベロドローム完成とともに役目を終えました。現在では路面も荒れてしまっているようです。
こちらも2011年撮影の懐かしい写真を見つけました。250mトラックで開催されたレース中に見かけた中央大学選手たち。壁はべニヤ張りだったので叩くことができました。

2011年5月 第52回全日本学生選手権(個人トラック)250m屋外トラックにて

個人的には屋外250mのこぢんまりとした雰囲気が好きでした。ただ、250mトラックからCSC入口までの帰途、いつも道に迷ったのは私だけでしょうか。木立の先に管理棟が見えているのに、なぜかたどり着くことができず…

photo&text F.Fukai

今年度のロードランキング トップ選手

たくさんの観客に見守られながらトップでフィニッシュする武山選手(2017年インカレロード)

「昨年度は、個人戦ロードやインカレロード優勝などの成績を挙げることが出来ました。本年度の目標は2つあります。一つ目はインカレロード2連覇を達成し、総合優勝に貢献すること。もう一つは自転車に真剣に向き合い、この先どのように関わっていくべきなのか、その答えを見つけたいと思っています。どちらも簡単な事ではないのですが、その想いを胸に今年度も走っていきます!」‬
と語る武山晃輔選手(日本大学)は学連ロードレースランキング1位を獲得。僅差で草場啓吾選手、岡本隼選手が続き、日本大学が3位までを独占して幕を閉じました。
※ロードランキングはインカレで最終順位確定

RCS最終戦となる神宮クリテリウムは岡本隼選手が2015~16年と2連覇を果たしています。今回の神宮は武山晃輔選手、沢田桂太郎選手、草場啓吾選手のチームでグループ1レースに出場予定。武山さんからは「ぜひ日大に注目していただきたいです! 今年は沢田が勝ちます!」とのこと。こちらのレースも楽しみです。

インカレロード終了後の日本大学メンバー。 学連ロードランキング首位の武山選手(向かって左から二人目)、ランキング2位の草場選手(右から三人目)、ランキング3位の岡本選手(右から二人目)が揃っている。

photo&txt F.Fukai