【みどころ】第32回全日本学生選手権個人ロードレース大会

2016年6月11・12日(土・日)に長野県木曽郡木祖村・奥木曽湖周回コース1周(9.0 km)【コース動画あり】で第32回全日本学生選手権個人ロードレース大会が開催されます。

2015学生選手権個人ロード男子スタート
2015学生選手権個人ロード男子スタート Photo by F.Fukai

今年、日本学生自転車競技連盟は80周年を迎えます。

優勝者の男女1名にチャンピオンジャージが与えられる
1985年(昭和60年)から始まった全日本学生選手権個人ロードレース第1回大会は静岡県浜松市浜名湖周辺コース(74km)で開催されました。今年で32回目を迎える大会は男子181km、女子100kmと学連主催競技大会としては長距離でのロードレースとなります。

6/11(土)女子13:00〜スタート
女子レースの中でも100km(9km×11周+1km登り区間頂上フィニッシュ)のレースは、新1年生や競技経験が浅い選手にとっては未経験の距離と強度となるコースレイアウトになっています。

Photo by F.Fukai
2015学生選手権個人ロード女子フィニッシュ Photo by F.Fukai

登記1年目の注目選手と4年生・学連OG選手との闘い
注目は2015世界選手権Jrロードで4位に入っている梶原悠未選手(筑波大)、学生選手権クリテリウム優勝の岡本二菜選手(日本体育大)、学生選手権個人TT優勝の古山稀絵選手(日本体育大)や本格的に競技を始めて4ヶ月で修善寺カップ女子ロードで2位に入った福田咲絵選手(慶應義塾大学)など学連登記1年目から既に結果を残している選手達が多くいます。

1年生ながら今年の学生選手権クリテリウムを制した岡本選手(日体大) Photo by F.Fukai
1年生ながら今年の学生選手権クリテリウムを制した岡本選手(日体大) Photo by 西日本学生自転車競技連盟

そして、昨年度女子ロードランキング1位でWUC(世界大学選手権)代表のメンバーの齋藤望選手(日本体育大)、2015学生選手権個人TT優勝の江藤里佳子選手(鹿屋体育大学)と今シーズンが最終登記年度となるメンバーに加え、オープン参加で昨年度学生選手権個人ロード優勝、2015インカレロード優勝の駒澤大学OGの樫木祥子選手(NEILPRYDE-南信スバル)、2014インカレロード優勝の早稲田大OGの合田祐美子選手(BH ASTIFO)もエントリーリストに名前を連ねています。

例年にないハイレベルなレースが予想されます。登りに強い選手が有利なことと、長距離に耐えるスタミナなどペース配分と脚質に合わせた戦略が必要になります。総合力では日本体育大学がメンバーを揃えており、組織的な走りをしてレースをコントロールできるかがみどころとなります。

6/12(日)男子8:00〜スタート
男子は181km(9km×20周+登坂区間1km)で開催されます。昨年は残り4周回から逃げた浦 佑樹選手(東京大学)は最終周回を前に一度は集団に吸収されるかと思われましたが、最後まで踏み続け逃げ切り初優勝を飾りました。

レースをコントロールできるチーム現れるか
過去の個人ロードでは、早い段階で少数名が大逃げを決めて、そのまま優勝者が決まるレースもありましたが、近年は、各大学の有力選手の逃げが決まった時点で、集団をコントロールできる選手が複数いる大学がありました。
今年は、各大学に2−3名の強豪選手を揃えており、上位を狙える大学に差があまりないため、各大学の所属選手の脚質により、どのようなレースになるのか予想がつきません。

2016シーズン序盤から活躍する選手たち
今シーズン、学生選手権クリテリウムでチャンピオンに輝いた岡本隼選手(日本大学)は、ツアーオブジャパンにナショナルチームのメンバーとしてステージレースを経験してきました。
他にも2015全日本選手権U23チャンピオンの中井路雅選手(京都産業大学)は実業団チームのメンバーとして、2015学生選手権スクラッチ優勝の間瀬勇毅選手(京都産業大学)、ネイションズカップなどの国際大会を経験している孫崎大樹選手(早稲田大学)などもTOJを走っていました。

例年の完走率は30%程度  Photo by F.Fukai
学生選手権男子ロードの例年の完走率は30%程度  Photo by F.Fukai

また、過去にインカレロードで2連覇していて、学生選手権チームTT4連覇を達成した鹿屋体育大学の徳田優選手(鹿屋体大)、2016RCSポイントリーダー(RCS第2戦目終了時)の野本空選手(明治大学)、2016WUC(世界大学選手権)大学日本代表で、2016RCS第1戦クリテリウム1位の伊藤宏人選手(順天堂大学)などが今シーズン序盤から活躍をしています。

現在、RCSポイントランキングリーダー 野本選手(明治大学) Photo by F.Fukai
現在、RCSポイントランキングリーダー 野本選手(明治大学) Photo by F.Fukai

強い者のみが残っていくサバイバルレース
昨年の学生選手権個人ロードも残り1周回を迎えた時点で逃げている選手を集団が捕らえかけて、誰が優勝するのか分からない、最後の最後まで展開が読めないレースとなりました。

結果、最後まで諦めずペダルを踏み続けた浦 佑樹選手(東京大学)が逃げ切り、初優勝を飾りました。
個人ロードレースなので、全てのエントリー選手にチャンスがありますが、例年30%程度の完走率のコースで非常にハードで距離も長いため、強い選手のみが残っていくサバイバルレースとなります。

また、9月に開催される予定のツールド北海道の推薦枠を決定する選考レースでもあるので、出場を目指すチームは上位に多くの選手をゴールさせることは必要になります。

最後の最後まで目が離せない混戦必至なレースが予想されますので、是非、会場(コース会場情報はこちらから)にてご観戦いただければと思います。

日本学生自転車競技連盟
公式サイト:http://jicf.info/
特設情報サイト:http://jicf.info/officials/

大会概要ページ:http://jicf.info/2993/

また、競技速報Twitterにて、テキストLIVE配信を行う予定です。
競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku