全日本学生選手権個人ロードレース(個人ロード)

・2019年学生選手権個人ロードのみどころは?!
今年の学生選手権個人ロードは6/8(土)に群馬県・群馬サイクルスポーツセンターの1周回6kmのサーキットコースで、男子168km(6km×28 周) 女子90km(6km×15 周)で行われます。

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女子8時競技開始、男子11時競技開始予定です。

昨年は、静岡県・修善寺の日本CSCで開催され、男子は石井選手(鹿屋体育大学)、女子は福田選手が優勝を飾っています。今大会には2名ともエントリーしており、連覇への注目が集まります。

・20年ぶりの開催となる群馬CSC!
今回のコースとなっている群馬サイクルスポーツセンターは1999年度の学生選手権個人ロードレースが行われて以来、20年ぶりの学生選手権個人ロードレース開催地となりました。コースの特徴として、1周回6kmのサーキットコースで高低差は40mと、日本CSCの5kmサーキットと比較して起伏は少ないものの、男子28周回(168km)、女子15周回(90km)と長丁場となるためスピード、持久力が必要なコースとなっています。

・女子レースの注目は!?
女子のレースは8時スタート予定で、オープン参加の選手もエントリーして90kmで行われます。
注目は昨年度、学生選手権個人ロード優勝で、先週の学生選手権個人TTでも優勝している福田選手(慶應義塾大学)は大会連覇を目指します。この10年、大会連覇は2013年-2014の合田選手(早稲田大OG)のみで男女通しても非常に少ないです。

昨年、学生選手権個人ロード優勝の福田選手(慶應義塾大学)

その他には2018年度インカレロード2位・菅原選手(八戸学院大学)、2018インカレ3位・吉田選手(同志社大学)などが実績のある選手もエントリーしています。

2018年インカレロード2位の菅原選手(八戸学院大学)
2018インカレロード3位・吉田選手(同志社大学)

また今年大学に入学した1年生でも今年度の学生選手権クリテリウムで優勝を果たした中川選手(日大)、昨年、高校生ながら修善寺カップロードで優勝した石上選手(鹿屋体大)もJr時代から実績がある選手がエントリーしています。

今年度最初の学生選手権となったクリテリウムで1年生ながら優勝した中川選手(日本大学)

そして女子はオープン参加可能大会で、学連OGで個人ロード優勝経験のある樫木選手(Team illuminate)、西選手(Luminaria)など、強力な選手もエントリーしており、例年以上に激戦が予想されます。

・男子の注目大学・選手は?!
チームとしては今シーズンも強力なロードメンバーが揃っている日本大は最多人数がエントリーしており、2017インカレ優勝/2017個人ロード優勝・武山選手(日大)は今シーズンのRCS第3戦・修善寺オープンロードで優勝、2位には片桐選手(日大)が入っており、ロードでの活躍が光る選手が多く在籍しています。

ロードに強いメンバーが揃っている日本大学チーム。武山選手・片桐選手はRCS第3戦修善寺ロードで1・2フィニッシュを飾っている

また、今シーズン、JICFチームロードランキングで現在1位の中央大学もロードで強力な選手を揃えています。前週の学生選手権個人TT優勝・今村選手(中央大学)、前々週の学生選手権クリテリウムで1年生ながら優勝した中村選手、学連レース以外でも活躍が目立つ尾形選手、奥村選手などが有力です。

2019年学生選手権個人ロードTT優勝の今村選手(中央大学)

その他にも前回の学生選手権個人ロード優勝の石井選手(鹿屋体育大学)、インカレロードでも活躍、2019年学生選手権個人TT3位の中川選手(早稲田大)、昨年の個人ロード4位、竹村選手(明治大学)、今シーズンのRCSリーダー鈴木選手(明星大)、ロードでの活躍が目立っている吉岡選手(京産大)など、どの選手が優勝してもおかしくない混戦です。

昨年の学生選手権個人ロード優勝の石井選手(鹿屋体育大学)
今シーズン、RCSリーダーを維持している鈴木選手。学生選手権クリテリウムでも表彰台に上がっている

今までの経験があるコースレイアウトとは違うため、どのチームのどの選手にもチャンスがあります。

天候がレースの展開を左右するか?
梅雨入りの時期に行われることが多く、悪天候に見舞われることも多い本大会。2018年度も大雨のもと行われ、男子の完走者はわずか21人という過酷なレースとなりましたが、2019年度の開催地、群馬CSCは標高900mの山中にあり天候も急変しやすいコース。どんなドラマが生まれるのでしょうか?!

昨年度も雨の中でのレースとなった。天候や気温などが選手の体力を奪い、サバイバルレースとなる可能性がある

令和元年、最初の個人ロードチャンピオンに注目が集まります。


学生選手権個人ロードとは?
第1回大会は1985年に静岡県で開催
昭和60年から始まった全日本学生選手権個人ロードレース。第1回大会は静岡県浜松市浜名湖周辺コース(74km)で開催され、近嵐選手(日本大学)が初優勝を果たしました。

学連の中でもロードレースの最高峰の競技大会
学生選手権個人ロードはインカレのロードレースと並ぶ、学連のロードレースの中でも最高峰の競技大会と言えます。距離も近年は男子180km、女子100km近いコース設定で行われ、優勝者には学連チャンピオンジャージが与えられます。

近年は長野県奥木曽湖のダム周辺コースで開催も2017年以降は様々なコースで開催
近年は長野県奥木曽にあるダム周辺コースで開催されています。非常に過酷なコースで例年の完走率は30%程度の選手のみです。以前は前半から逃げて優勝する選手もいましたが、現在は大学生の競技レベルやチームとして組織的な動きや戦略・技術も上がり、終盤までコントロールされ、選手が少しずつ減りながら強い選手のみが残り勝敗が決まるような展開が増えています。

2017年以降は奥木曽湖周辺道路のがけ崩れにより、2017年は岩手県紫波町の佐比内サイクルパーク公道周回コースで、2018年は日本CSC5kmサーキットで行われましたが、2019年度は20年ぶりに群馬CSC6kmサーキットで開催されます。

直近10年の優勝者一覧
男子成績

回数 開催年度 開催場所 距離 順位 氏名 大学名 記録
22 2006 長野県奥木曽湖 181 km 1位 三瀧光誠 鹿屋体育大学 4:33’32”
23 2007 長野県奥木曽湖 181 km 1位 角令央奈 鹿屋体育大学 4:36’16”
24 2008 長野県奥木曽湖 181 km 1位 辻本翔太 順天堂大学 4:36’10”
25 2009 長野県奥木曽湖 181 km 1位 木守望 京都産業大学 4:53’07”
26 2010 長野県大町市美麻 163.8km 1位 内間康平 鹿屋体育大学 4:32’12”
27 2011 長野県奥木曽湖 181km 1位 山本元喜 鹿屋体育大学 4:27’29”
28 2012 長野県奥木曽湖 181km 1位 木村圭佑 京都産業大学 4:36’24”
29 2013 長野県奥木曽湖 181km 1位 辻本尚希 順天堂大学 4:40’47”
30 2014 長野県奥木曽湖 181km 1位 秋田拓磨 朝日大学 4:36’11”
31 2015 長野県奥木曽湖 181km 1位 浦佑樹 東京大学 4:34’16”
32 2016 長野県奥木曽湖 181km 1位 徳田優 鹿屋体育大学 4:32’05”
33 2017 岩手県紫波町 141km 1位 武山晃輔 日本大学 3:29’36”
34 2018 日本CSC 140km 1位 石井駿平 鹿屋体育大学 4:18’19”
35 2019 群馬CSC 168km  

 

 

女子成績

回数 開催年度 開催
場所
距離 順位 氏名 大学名 記録
22 2006 長野県奥木曽湖 100km 1位 萩原麻由子 鹿屋体育大学 2:58’59”
23 2007 長野県奥木曽湖 100km 1位 和田見里美 中京大学 2:58’51”
24 2008 長野県奥木曽湖 100km 1位 萩原麻由子 鹿屋体育大学 2:56’41”
25 2009 長野県奥木曽湖 100km 1位 川又千裕 鹿屋体育大学 2:59’10”
26 2010 長野県大町市美麻   開催
中止
     
27 2011 長野県奥木曽湖 100km 1位 田中まい 日本体育大学 3:04’57”
28 2012 長野県奥木曽湖 100km 1位 上野みなみ 鹿屋体育大学 3:02’38”
29 2013 長野県奥木曽湖 100km 1位 合田祐美子 早稲田大学 3:02’40”
30 2014 長野県奥木曽湖 73km 1位 合田祐美子 早稲田大学 2:06’51”
31 2015 長野県奥木曽湖 100km 1位 樫木祥子 駒澤大学 2:59’05”
32 2016 長野県奥木曽湖 100km 1位 梶原悠未 筑波大学 2:57’09”
33 2017 岩手県紫波町 66km 1位 谷伊央理 日本体育大学 1:50’39”
34 2018 日本CSC 60km 1位 福田咲絵 慶應義塾大学 2:09’43”
35 2019 群馬CSC 90km  

 

     

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