RCS最終戦 第13回 明治神宮外苑クリテリウム

2019年3月10日、東京都 明治神宮外苑周回コースにてRCS最終戦となる外苑クリテリウムが開催されました。
2007年の学連70周年記念行事として始まった本レースも13回目、多くの方が観戦できる東京都心部の競技大会として貴重なイベントです。
今年は当初心配されていた雨にも降られず、比較的過ごしやすい気候のもとで開催されました。

沿道を埋め尽くす観客と応援団の華やかなコールで走りにも熱がはいる外苑クリテリウムは都心で開催できる貴重なレース。

本コラムでは学連カテゴリーで表彰台に立った選手を紹介します。グループ1&2、女子クラスについては優勝選手からインタビューをもらっています。
またオーストラリア メルボルン大学の招待選手からのメッセージもご紹介します(選手にメッセージ依頼中)

■グループ1
第1位 沢田桂太郎選手(日本大学)
第2位 孫崎大樹選手(早稲田大学)
第3位 大前翔選手(慶應義塾大学)

優勝:沢田桂太郎選手(日本大学)コメント
1年生の時は岡本先輩のアシスト、2年生では勝ちに行ったが思うように走れずDNF。今年はどうしても勝ちたかったレースだったので本当に嬉しいです。
前半は全体の動きをみて足を極力使わないように走りました。

レース序盤で集団の中ほどを走る沢田選手

後半は大きな逃げは作らないように走り最後のヘアピンまでに位置取りをして最終コーナーを4番手で通過しました。
できれば3番手がベストでしたが、コーナー立ち上がりでもがき始めてすぐに1人かわすことができたのでそのまま先頭に立ち優勝することができました。応援ありがとうございました。

今年も昨年に続きナショナルチームでの活動が多くなると思いますが、出場できるレースには出場して行きたいと思いますので応援よろしくお願いします。

レースを終えてチームメンバーと。

■大学対抗レース結果
出場選手3名の合計得点で争う大学対抗結果は2位、4位、12位と3選手とも上位を占めた早稲田大学が優勝。続いて日本大学、法政大大学の順となりました。
第1位 早稲田大学
第2位 日本大学
第3位 法政大学

■RCS総合優勝は孫崎大樹選手
本レースは日本学生自転車競技連盟が主催する「全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(通称:RCS)」最終戦でもあります。
シーズン1年間を通して毎年10戦前後のレースを各地で開催し、獲得ポイントをランキングで争うシリーズ戦形式のRCS。
今シーズン全13戦で行われた年間王者を獲得したのは孫崎大樹選手(早稲田大学)でした。

孫崎大樹選手(早稲田大学)コメント
年間通して安定した成績を残すことができました。それも、チームの雰囲気、サポート体制が良く、いつも良い状態でレースに挑めた事が大きいと思います。チームメイトに感謝したいです。最終戦では、六大学に続き大学対抗優勝、個人でも優勝し有終の美を飾るべくいつも以上に気合いを入れて挑みました。
大学対抗では圧倒的な力で勝てましたが、個人では惜しくも勝てず悔しいです。
今後も競技を続けていきます。安定した調子を武器に勝利を量産していきたいと思います!!引き続き応援よろしくお願いします!!

レース序盤の孫崎選手
レースを終えてチームメンバーと。

■メルボルン大学チーム
今年はオーストラリアよりメルボルン大学チームが招待選手として来日。グループ1&女子レース出場のほか、レース前日に開催された大学自転車競技フォーラムでも同国自転車事情などを解説いただきました。
※ 選手コメントを別記事に掲載しました(2019.3.19公開)
こちらよりご覧ください。

大学自転車競技フォーラム(3月9日開催)にて

■グループ2
 グループ2は2レースを開催。各組ともクラス2最上位選手1名がクラス1に昇格しました。
※2Aは小嶋健太選手がクラス1のため2位の成海選手が昇格。

・グループ2A
第1位 小嶋健太選手(日本大学)※幸手クリテでクラス1昇格済
第2位 成海大聖選手(鹿屋体育大学)※クラス1昇格
第3位 花田凱成選手(明治大学)
2A優勝 小嶋健太選手(日本大学)コメント
今回は残り2周回で良い形で逃げれましたが最後は飲み込まれながらのゴールでした。僅差でしたが勝てて良かったです。
今年は学生最後の年となるのでクリテリウムだけでなくロードレースでも結果を出せるように頑張りたいと思います。

フィニッシュ目前で後続をかわすべく全力疾走する小嶋選手(フィニッシュまで約70m地点)

・グループ2B
第1位 清水貴梨選手(日本大学)※クラス1昇格
第2位 佐々木洸太選手(明星大学)
第3位 河藤相真選手(鹿屋体育大学)
2B優勝 清水貴梨選手(日本大学)コメント
ラスト1周の180度カーブで前に出ることができ得意のスプリント勝負で勝つことができてよかったです!
今年はインカレトラック、ロード共に結果が残せるように精進します。 

 

開会式前、偶然にも撮影していたグループ2優勝選手ペア(小嶋選手&清水選手:写真左側)

■女子

第1位 中村愛花選手(日本体育大学)
第2位 岡本二菜選手(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)
第3位 EmmaChiltern選手(メルボルン大学)
優勝 中村愛花選手(日本体育大学)コメント
応援してくださったみなさま、ありがとうございました。
久しぶりの学連のレースだったため、スタート前にとても緊張していました。実際にスタートしてみるとリラックスした状態で走れて、優勝することができ、とても嬉しく思いました。
これからも練習を積み重ねて、強い選手になれるよう頑張って行きます!

レース序盤の中村愛花選手

■グループ3
グループ3は3組のレースを開催。上位2選手がクラス1に昇格しました。
・グループ3A
第1位 岡田俊平選手(筑波大学)※クラス2昇格
第2位 田仲駿太選手(鹿屋体育大学)※クラス2昇格
第3位 藤原遼祐選手(東海大学)

・グループ3B
第1位 東矢圭吾選手(中央大学)※クラス2昇格
第2位 岸田剛選手(鹿屋体育大学)※クラス2昇格
第3位 依田淳之介選手(東京大学)

・グループ3C
第1位 坂野匠選手(東京大学)※クラス2昇格
第2位 山本耀介選手(北海道大学)※クラス2昇格
第3位 三浦隆也選手(東海大学)


■マスターズ
第1位 小川恵佑選手(なるしまフレンドレーシングチーム)
第2位 小畑郁選手(なるしまフレンドレーシングチーム)
第3位 高岡亮寛選手(Roppongi Express)


<編集後記>学連ウォッチャー 深井
本レース前の段階で孫崎選手はRCSランキング1位を維持しており、2位の 渡邉慶太選手(明治大学)との差は76ポイント。外苑クリテで獲得できるのは最大30ポイントですから、仮に出場しなくても孫崎選手のRCS優勝は確定していました。
レース前は周りから「とにかく落車しないことだけ気を付けて」と声をかけられていましたが笑、そこは孫崎選手、(学連競技として)有終の美を飾る走りを見せてくれました。4年間おつかれさまでした。

都心で行われる本レースは華やかさも迫力もひとしおです。広い公有地を利用するための関係者の地道な準備活動は普段にもまして大変だったと思います。なかなか目にとまりにくい部分でありますが、大会準備と運営おつかれさまでした。