2019年6月1日~2日、埼玉県利根川上流河川敷特設コースにて全日本学生選手権 チーム・ロードTT&個人ロードTTが開催されました。
【チーム・ロードTT】
日本大学が11年ぶりの優勝。中央大学はレース終盤のパンクが響き、13秒87差で3連覇を逃す結果となりました。
【個人ロードTT】
大学選手権においては男子は今村駿介選手(中央大学)が優勝。
女子は福田咲絵選手(慶應義塾大学)が2連覇を果たしました。
普及大会を制したのは中山和輝選手(京都府立医科大学)でした。
各レースの優勝選手からコメントをもらいましたので写真と共に紹介します。
■チーム・ロードTT
優勝:日本大学チーム コメント
チームタイムトライアルはロード・チームランキングを大きく左右する大会であるためチームとして力をいれてきました。
今大会を日本大学としては、11年ぶりに、個人としては、4年生の年に、優勝という形で終われたことをとても嬉しく思います。
個人タイムトライアルの結果を見て分かる通り、私たちは、他の大学よりも個々の能力が長けていた訳ではありません。
チームでいかに速く走るか、準備の段階で、思考を凝らしたことが、今回の結果に繋がったと思っています。
チームとしては、今後も重要度の高い大会が続きます。今回の結果に慢心することなく、インカレを最終目標に、取り組んでいきます。
日本大学自転車部 主将 小嶋 健太
■個人ロードTT男子選手権
優勝 今村駿介選手(中央大学)コメント
自身として大学選手権の優勝がなく、勝てればいいなと考えていました。
チーム内の山本選手が強いのはわかっていたので、彼に負けないようにと意識していました。
前日に(日本大学チームに)負けてしまったので、悔しさはありましたが、疲れがあるのは分かっていたのでトレーニングと思ってエントリーしていました。
全力で出し切れれば勝てるかなと思っていましたが、うまくペースを刻めたので良かったです。
最後のタイムトライアル大会でチームでは勝てませんでしたが、個人で勝てた事に嬉しさがあります。
来年からの記録更新されないためにもう少しタイムを伸ばしたかったなと振り返れば思います。
全日本選手権に向けてコンディションを上げてU23で勝ちたいです。
【学生選手権表彰】
第2位の大前翔選手はオープン参加のため、学生選手権としては1位 今村駿介選手(中央大学)、2位中川拳選手(早稲田大学)、3位矢部駿人選手(法政大学)です。
■個人ロードTT 女子選手権
優勝 福田咲絵選手(慶應義塾大学)
2連覇することを目標にしていました。
ただ前日まで就職活動をしており、正直練習する時間がなかなかとれない日がずっと続いていて不安になることもありましたが、出来る範囲で練習をしてきました。
前日に1年弱やってきた就職活動を無事に終えることが出来たので、気持ちの面ではスッキリとした気持ちでレースに臨めました。また、今出来る精一杯のことをやろうと思えたところが、あえて緊張しすぎず良かったのかも知れません。
レース中は、今年は路面に石がかなり落ちていたので、パンクをしないように路面を選びながら慎重に走りました。他の人とのタイム差などは気にせずに、自分の走りに最後まで集中して走れました。去年よりも1分以上タイムを縮めて優勝することが出来て、良かったです。
このような結果を残すことが出来たのは、日頃よりご支援していただいているOB、OGの皆様、タイムトライアル用スーツを作ってくださったビオレーサー様、パイオニア様、夜遅くまで完璧に自転車を組んでくださり、ホイールを貸してくださったBicicletta SHIDOの安藤さんなど、本当に多くの方々のおかげです。ありがとうございました。
就職活動が終わり、やっと自転車に乗れる時間を確保出来るようになったので、ここから最後のインカレに向けて調子を上げていきます。
でもまずは、来週の全日本学生選手権個人ロードで2連覇できるように頑張ります!応援よろしくお願い致します。
■普及大会
優勝 中山和輝選手(京都府立医科大学)コメント
今回の大会はテスト真っ只中での参加で、あまりまとまった練習時間が取れず、少し不安を抱えた中での参加でした。
しかし、今年は非常に好調な状態が続いており、昇格は出来るかもしれないとは思っていました。
僅差ではありましたが、1位という予想外の結果で、自分でもとても驚いています。
個人TTは孤独な自分との戦いですが、一人ではここまで来ることは出来ませんでした。様々な人のサポート、練習を共にする仲間にとても感謝しています。
インカレを目指してここまで頑張ってきたので、念願のクラス2に良い形で昇格することができ安堵しております。
まだまだ十分な実力があるとは全然言えないので、これからも引き続き選手として成長していきたい所存です。
編集&写真撮影 深井文浩