インカレを終えた4年生:竹村拓選手(明治大学)

インカレを終えた4年生シリーズ
10回目は明治大学主将としてインカレに臨んだ竹村拓選手です。


竹村拓選手(明治大学)メッセージ

インカレトラック後、学連競技生活を共に過ごしてきた同期メンバーと。

■インカレ振り返り
昨年、明治大学は学校対抗2位を獲得することができました。今年はそれを超える総合優勝を目標に練習に励み、インカレに臨みました。
先に行われたトラックでは、田川・甲斐ペアが個人戦の雪辱を晴らすタンデムスプリント優勝、団体追い抜きにおいても初の3位入賞など、全種目入賞を果たし総合2位でロードに繋いでくれました。

中央大学との厳しい戦いを制したタンデムスプリント
初の3位入りを実現した団抜き

しかし、ロードでは他大学に比べ実力が不足しており、かつ展開的にも後手に回ってしまったことから20位以内に1人しか送り込めず、総合順位を落としてしまいました。
結果、総合3位で今年のインカレを終えました。 私はこの1年ロード班のリーダーとして率いてきた為、ロードで結果を残せなかったことは非常に悔しく後悔している点です。
今後、ロード班リーダーとなる花田には今年の失敗を生かして、来年のロードで結果を残してもらいたいと強く願っています。

悔しい思いをしたインカレロード。フィニッシュを迎える竹村選手
来年のインカレロードリベンジはロード班リーダー花田選手に託した。

■学連レースや4年間の思い出
大学入学後、様々なレースに参加させていただきました。その中でも特に思い出に残っているのは、3年時にCSC5kmサーキットで行われた個人ロードです。

雨中の厳しいレースとなった2018個人ロード(2018.6.10)

表彰台に立つことはできませんでしたが、大学入学後初めて全国大会で入賞することができました。 このレースに臨むにあたって、自分の中では1年時のインカレのリベンジという思いを持っていました。当時のロード班は小林さん、松本さん、野本さん、自分の4人で先輩方はそれぞれの役割を果たし野本さんが優勝しましたが、自分は何もできずリタイアとなってしまいました。そんな弱かった自分が2年経って入賞できたことに成長を感じることができたレースでした。レース後、小林さん・松本さんからメッセージをいただき嬉しかったです笑

2018個人ロード表彰式。全国大会で入賞できたのはうれしかった。

また、大学在学中に数多くのUCIレースにも参加させていただきました。明治大学としてツール・ド・北海道とツール・ド・とちぎにそれぞれ2回。学連選抜として、おおいたアーバンクラシックに2回。目立った成績を残すことはできませんでしたが、学年が上がるにつれてUCIレースでも完走することができ、自分の成長を都度確認することができました。
普段、プロの方々と走る機会はないのでこういったレースに参加できたことは非常に良い経験になりました。こういった機会を数多く設けていただき、ありがとうございました。
今後も学連レースのみならず、他のレースに参加できる機会があれば更に学連選手のレベルアップにも繋がると思うので、是非継続していただきたいです。

■今後の自転車との関わり
今後、どういった形でレースに参加することになるかは未定ですが、どの道に行っても自転車には乗り続けます!!
また、明治大学チームのサポートにも出来る限り行きたいと思っています。自分が経験してきた良かった点・失敗した点などを還元して、後輩たちには更に良い結果を残してもらいたいです。
どこかの会場で見かけたら是非声をかけてください!笑

今年のインカレにもたくさんの学連OB選手が応援に駆け付けていた。

■学連を目指す選手達へ
月並みな言葉ではありますが、学連で走ることのできる4年間はあっという間です。4年次のインカレをラストと考えると、実際には3年半ほどしかありません。
「大学生=自由」というイメージを持っている高校生は多くいると思いますが、本質的には全て自分で考えて行動しなければいけないということです。 練習だけでなく学業面でもそうです。1年からしっかり考えて単位を取っておかないと、ラクをできる3・4年生でも単位に追われることになり、練習時間の減少という深刻な事態につながります。自分の周りにはそういった人が数多くいました。笑
このようなこと事態に陥らないよう、常日頃から「考えて行動する」習慣をつけておくと、結果的に競技成績も向上すると思います。 と偉そうに言っている自分も、今までを振り返ると数多くの失敗だらけです笑

それでも学連で走った4年間にはとても満足しています。高校時代、大した成績もなかった自分を明治大学に入学させていただき、さらに最後の年には主将を任せてもらいました。
さらにレースを重ねることで他大学の選手達とも仲良くなり、レース中にはたくさんの応援をしてもらいました。 この「他大学との繋がり」というのも学連の魅力だと感じています。先日のインカレで撮影した4年生の集合写真を見ていただければ、その様子がよくわかると思います。

インカレ閉会式で毎年恒例となっている4年生の集合写真

今後、学連で走る選手には日々の練習・生活・出会いを大切にし、引退時に後悔しない競技生活を送ってもらいたいです。 自分にアドバイスできることがあればいつでもしますので、どこかでお会いした際には是非話しかけてください!
4年間本当にありがとうございました!

明治大学体育会自転車部 竹村拓

インカレトラック後、チームメンバーと。

インカレを終えた4年生シリーズ2019 バックナンバー
・武山 晃輔選手(男子ロード優勝)
・古山稀絵選手(女子総合優勝 日本体育大学キャプテン)
・福田咲絵選手(女子ロード優勝)
・小嶋健太選手(男子ロード総合優勝 日本大学主将)
・山根将太選手(男子総合優勝 中央大学主将)
・五味田奈穂選手(順天堂大学)
・上野恭哉選手(法政大学)
・橋本優弥選手(鹿屋体育大学)
・橘田和樹選手(立教大学)

photo&編集 深井文浩