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[みどころ]文部科学大臣杯 第74回全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレース競技

2017インカレロードレースで個人では武山選手が優勝、チームとしても団体優勝を果たした日本大学

大学No1を決めるワンデイロードレース!
大学自転車競技のビックイベントである文部科学大臣杯第73回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称:インカレ)のロードレース競技が9月2日(日)に長野県大町市美麻地区 公道周回コース 1周 13.4 kmで開催されます。

大会関連情報
公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8233/
昨年度大会の競技結果:http://jicf.info/5960/

この1日で総合優勝が決まる戦い!
近年はトラック・ロード競技を連続して近接会場で実施することが恒例になっていましたが、後楽園競輪場でトラックを、富士スピードウェイでロードレースを開催した1972年以来、46年ぶりのトラック・ロード分離開催となります。

各大学とも、トラック競技を走ってロードレース競技もエントリーする選手にとっては例年よりも休養期間がありコンディション良い状態でロードレースに臨むことできます。

インカレの総合優勝に向けて、チーム一丸となり勝負を決める総力戦となります。
また、個人としても学生選手権個人ロードレースと並ぶ大学日本一を競うトップレベルの学生選手のみが選ばれて走ることができるレースであるため、最高峰の熱戦が期待できます。

舞台は長野県大町美麻地区!周回コース!
今回のインカレロードの決戦の舞台となるのは長野県大町市美麻地区の公道を利用した一周13.4kmの周回コースです。
距離は男子は174.2km(13周)、女子は67.0km(5周)で実施予定です。

一周の距離があるため、日本CSC5kmサーキットのような激坂はないものの、緩やかな登り坂の距離が長く、各選手は知らないうちに脚を消耗してしまいます。
下り坂はテクニカルなコーナーが少なくトップスピードを維持しやすいため、いい脚を長く使うことも要求されます。よって、生粋のクライマータイプではスピードが足りず、スプリンターのスピードだけでは押し切ることが難しい、総合力が試されるコースです。

トラック競技終了時の各大学状況
8/17-19まで文部科学大臣杯第73回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称:インカレ)のトラック競技が伊豆ベロドロームで開催されました。男子トラック競技の総合成績は全種目で確実に得点を獲得した日本大学が75点で1位を獲得しています。
2位には56点で明治大学はが入り、3位早稲田大学53点、4位法政大学45点と続いています。ロードレース競技で多くの選手が上位でゴールできるかで得点が加算され総合優勝できるが関わってきます。
また、女子トラック競技はマディソン、チームスプリントで1位を獲得した日本体育大学44点で1位を獲得しており、2位には鹿屋体育大学が39点で追っています。こちらは接戦となっており、ロードレースの展開次第で総合優勝どのようになるのか?気になるところです。

男子注目大学・選手紹介
注目大学はトラック競技終了時点でトップに立っている日本大学は昨年同様に強力なメンバーで連覇に向かって戦いで臨んできます。
草場選手や武山選手という個人としても優勝を狙える選手とチーム戦でも有利に展開できるメンバーが揃っているチームです。

2017インカレロード優勝の武山選手(日本大学)2017全日本学生選手権個人ロードも優勝を果たしている

その日大を追う明治大は過去にインカレロードで優勝している野本選手が4年生最後のインカレで2回目のインカレロード制覇となるのかにも注目があつまります。
現在RCSリーダー孫崎選手を擁する早稲田大学も、過去のインカレで3位に入っている中川選手とともに上位を狙える力を持っています。

2018RCSの現在、リーダージャージを着る孫崎選手(早稲田大学)

西日本学連所属の京都産業大学と鹿屋体大なども今年の学生選手権でタイトルを獲得しているメンバーを揃えています。
京都産業大学は全日本学生選手権クリテリウム優勝の中井選手、鹿屋体育大学は全日本学生選手権個人ロード優勝の石井選手を擁するチームです。

2018全日本学生選手権クリテリウムで優勝した中井選手(京都産業大学)写真左

他にも学生レースやU23カテゴリで活躍する岡部選手(日体大)、佐藤選手(法政大)、尾形選手(中央大)などのメンバーにも注目があつまります。

女子注目大学・選手紹介
昨年同大会2位の中井選手(鹿屋体育大学)が中心となり展開次第では誰が勝ってもおかしくない混戦模様です。
大学対抗成績をも関係してくるため、トラック競技を終えて現在トップに立っている日本体育大学と2位につけている鹿屋体育大学の総合優勝をめぐる戦いにも注目が集まります。

2017インカレロード2位の中井選手(鹿屋体育大学)写真右端

今シーズン、1年生ながら学生選手権クリテリウムや修善寺カップで優勝を果たしている中冨選手(京都産業大学)など、若手の選手たちがどこまで上級生を追い詰めることができるか期待が高まります。

1年生ながら全日本学生選手権クリテリウムと修善寺カップで優勝している中冨選手(京都産業大学)

インカレロードに高木秀彰賞の新設
本年度のインカレロードの覇者を擁するチームには、サイクルフォトジャーナリストとして学生自転車界に多大なご貢献をされた 故 高木秀彰氏を顕彰し「高木秀彰賞」が授与されることとなりました。

高木秀彰賞の創設について

栄誉ある初代受賞チームがどの大学になるのか、こちらにも注目です。

過去から現在まで、インカレロードのチャンピオンは例外なく日本のロードレース界を背負う選手として羽ばたいてきた歴史があります。

2016インカレロードで優勝している野本選手(明治大学)直近、RCS白馬ラウンドではクラス1のレースで1位となっている

2020年東京五輪のスターが日本屈指の難コース、美麻の地で生まれるかもしれません。
大学の威信、仲間の期待を背負いつつ、己の誇りもかけた、選手たちのそれぞれの熱い戦いを、是非、ご注目ください。

 

■関連情報サイト・SNS■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
JICF情報系HP officials:http://jicf.info/officials/
JICF競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku
JICFFacebookページ:https://www.facebook.com/jicfjoho/

世界大学自転車競技選手権(WUCC)特設ページ

世界大学自転車競技選手権とは?

ユニバーシアードなどの主に大学生を対象とした国際競技大会を主催・統括する国際大学スポーツ連盟(Fédération internationale du sport universitaire、略称FISU)が主催する国際競技大会です。

自転車競技はユニバーシアードでも実施競技種目になることが少なく、そういった競技種目で主にユニバーシアードに含まれていない競技を対象として偶数年に開催する国際競技大会が世界大学選手権です。主催は各国際競技連盟が運営を行っています。

世界大学自転車競技選手権(WUC)

2018年大会はポルトガル・ブラガで開催!
世界大学自転車競技選手権(WUCC)は2018年大会はポルトガル・ブラガで開催されました。
開催競技種目はロードレース競技とMTB競技。ロード競技は個人ロードタイムトライアル、個人ロードレースが開催されました。大学日本代表チームは、学連からロード選手が派遣され形で、女子2名、男子6名がが派遣されました!

大会関連ページ
大会概要ページ:http://jicf.info/8256/
過去概要ページ:http://jicf.info/2009/
大会公式HP(英語サイト):
https://wuccycling2018.uminho.pt/
大会公式Instagram:https://www.instagram.com/2018wuccycling/

[みどころ]世界大学自転車競技選手権

[レポート]世界大学自転車競技選手権その1

[レポート]世界大学自転車競技選手権その2


2016年大会はフィリピン タガイタイで開催!

 

2016世界大学自転車競技選手権(WUC)

【レポート】世界大学選手権2016

 

 

[レポート]世界大学自転車競技選手権その2

世界大学選手権 ロードレースレポート その2

・8/4 土曜日 個人ロードレース

8:55~ 女子個人ロードレース(89.3km)

【結果】 
1位 Marta Lach(ポーランド) 2時間54分57秒 
2位 Karolina Sowa(ポーランド) 2時間54分57秒 
3位 Jaqueline Dietrich(ドイツ) 2時間56分23 

7位 福田咲絵(慶應義塾大) 3時間01分57秒
10位 中井彩子(鹿屋体大) 3時間03分42秒

近年まれに見る猛暑が予報されたため、午前中のレースながらも距離が5km弱短縮されたコースで総勢23名が争うこととなった。

コースは3カ所の登坂を含む大周回コースを回った後、5kmの登坂がある17kmの小周回を1周回るレイアウトとなっており、6名のエントリーをしてきたオランダや強豪オーストラリア、またタイムトライアル優勝者を擁するチェコチームを中心にレースが展開することが予想された。

暑さによる消耗を懸念してか、序盤はオランダ勢がコントロールしながら一つの集団で落ち着いたペースで走行。大周回最後のもっとも険しい登りでTTチャンピオンのTereza Korvosová選手(チェコ)がペースアップしたことで集団が一気に絞られる。

一時は先頭の7名に日本チームの2名が残るも、登坂をクリアする前に2人同時にドロップを余儀なくされる。

こぼれてくる選手を捉えようと、福田、中井両選手は追い上げを図るも、小周回で後方の選手に捕まり、スプリントのすえ、福田選手が7位、中井選手は最後の下り坂でコースアウトしてしまうトラブルもあり、10位でフィニッシュした。

14:00~ 男子個人ロードレース(105km)

【結果】 
1位 Ande Van Engelen(オランダ) 2時間56分33秒 
2位 Jacob Mathijs(オランダ) 2時間57分35秒 
3位 Liam Magennis(オーストラリア) 2時間57分35秒 

12位 冨尾大地(鹿屋体大) 3時間01分01秒 
15位 石原悠希(順天堂大) 3時間03分46秒 
完走 西尾憲人(明星大)  
完走 重満丈(鹿屋体大) 
DNF 川嶋祐輔(中京大) 
DNF 石井駿平(鹿屋体大)

男子も同様に猛暑の影響で後半の小周回が3周から2周回に短縮されてのレースとなった。スタート前から氷や水をかぶる選手が多くみられ、異常な暑さを物語っていたものの、女子とは対照的にリアルスタートからハイペースな展開となった。

日本チームからは序盤のアタック合戦に冨尾、石井、重満選手を中心に参加し、積極的な動きをみせていた。15km地点あたりで冨尾が単独で飛び出し、そこに先日のTTチャンピオンであるLiam Magennis選手(オーストラリア)含む3名の選手が合流し、逃げが形成される。

徐々に集団との差を広げていくが、強力な引きと急勾配の坂によって冨尾選手は逃げグループからドロップしてしまう。どうにか体制を立て直したい日本チームであったが、下り区間で石井が単独落車によってDNFとなり、主力を欠く中での戦いを強いられてしまう。気温がさらに上昇し、ばらばらとメイン集団から選手がドロップしていき、川嶋選手もその一人となってしまうも、石原選手はメイン集団で冷静に展開し、重満、西尾選手の献身的なサポートの動きが見られた。

小周回に差し掛かったあたりでメイン集団が活性化し、日本チームの選手も統率がとれなくなってしまうが、冨尾選手がそこから5,6名で抜け出すことに成功し、9位集団のスプリントで4着、12位でフィニッシュし、日本チーム最上位となった。

学生レベルとはいえ、レベルの高いレースをこなす他国の選手を相手にどう立ち向かうかが試された今大会。レース戦術のみではなく、自国とは異なった気象や文化、環境の中でいかに順応して戦っていくかという総合的な能力が問われていたようにうかがえた。2年後のオランダ大会では、より選手として多角的な能力が試される世界大学選手権へのチャレンジ精神を抱いた多くの学生が名乗りを上げてくれることを期待したい。

本遠征にご支援いただいた関係者の皆様に、心から御礼申し上げます。

TEXT:橋本直(鹿屋体育大学)

第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会

断続的に降る雨と風、そして気温も低めに推移した6月10日、静岡県 伊豆CSC 5kmサーキットにて2018年の個人ロードが開催されました。
男子140 km(5km×28 周)、女子60 km(5km×12 周)はインカレロードよりも長く学連で最長距離となるレースです。しかも従来開催地の味噌川ダム周回や岩手県紫波町に比べ勾配差が大きく「登りと下りしかない」と評される伊豆CSC。厳しい天候の中を4時間以上走り続けた選手、そして残念ながら完走が叶わなかった選手たちに観客も熱い声援を送っていました。
そしてこのような悪条件下で1人の落車もなくレースを終えることができたのが、運営関係者にはなによりの朗報だったかと思います。

厳しい天候下でのレースとなった2018年 個人ロード

女子は出場12名のうち10選手が完走、そして先頭より約7分で失格とされる男子は出場121名のうち完走わずか21選手。そんな厳しいレースを勝ち抜いた優勝選手にコメントをもらいました。


■男子優勝:石井駿平選手(鹿屋体育大学)コメント

この学生選手権ロードでの優勝は鹿屋にとって久しぶりの優勝だったのでとても嬉しかったです。
レースでは、鹿屋としては僕、冨尾さん、重満が勝ちに行くため、他のメンバーでアタックや逃げをする予定でいました。
しかし、普段から逃げに乗りたい自分がいたので「決まるっ!」と思った逃げにはすぐ飛びついてしまいチームメイトにちょっと心配されてました笑

3周目の先頭集団。石井選手は序盤から終始逃げ集団に位置した。

そこからは常に逃げに入ることができたのできつい反面、ペースで行けたので、ペースなら強い方なのでしっかり最後まで行けました。最後のゴールスプリントでは、ラスト500mで牽制状態になり、孫崎さん、大前は二人とももがける人だと知っていたので半分諦めかけていました。なので先にかけないとまくりきれないと思い、ラスト200mで先にかけ、後ろを気にせずまくられてもいいぐらいの気持ちでスプリントしました。最後まで誰も横に来なかったので、後ろを確認するとちぎれていたのでそこでやっと勝利を確信しました!

後方を確かめ勝利を確信する石井選手。

鹿屋らしい走りができ、鹿屋の悪い流れを断つことが出来たのでとても良かったです!
ここまで走れたのは、一緒に走ったチームメイトの献身的なサポート、補給などしてくれたスタッフの方々、応援してくださった方々、そして何よりスポンサーの皆様のおかげだと思います!
本当にありがとうございました!

表彰式後、チームメンバーと共に。

 


■女子優勝:福田咲絵選手(慶應義塾大学)コメント


今週末から全日本選手権が始まるので、まずは安全にトラブルなく走りきること、そして勝って良い形で全日本選手権に繋げようと思って走りました。

雨+風という悪コンディションだったこともあり、リスクを負わずに確実に勝てる方法を考えて走りました。

3周目の時点で先頭は4名まで絞られていた。

周りの人の息遣いや脚を見ながら、終始冷静にレースを進め、1人ずつ人数を減らしていき、最後は独走でゴールすることができました。

徐々に雨が強くなるレース後半。11周目は西選手と2名で先頭に。

勝つことが出来て嬉しいというよりは、正直ホッとした気持ちの方が大きいです。
雨の中、たくさんの方々が応援してくださり、とても力になりました。ありがとうございました!

いよいよ今週末から全日本選手権が始まります。この2週間よりずっと厳しいレースになると思いますが、この勢いのまま思い切って走ります!


<編集後記 学連ウォッチャー:深井>

女子優勝の福田選手は前週の個人ロードTTでも優勝して本コラムに登場いただいています。
そして迎えた男子のラスト1周。この時点で先頭は3名に絞られていました。もしここで大前選手が優勝したら先週と同じペアになるかも、とふと思いながらレースを見ていました。

ラスト1周を迎える男子先頭グループ

その約1分後に4位通過する竹村拓選手。いつも優しい表情の竹村さんはご本人がツイートされていたように「大学での全国大会初入賞」とのこと、おめでとうございます。

ラスト1周を単独4位で迎える竹村選手。フィニッシュまで順位を維持した。

 

[みどころ]第34回全日本学生選手権個人ロードレース大会

学生ロードレースの頂上決戦!
日本学生自転車競技連盟は2018年6月10日(日)、静岡県伊豆市大野 日本サイクルスポーツセンター / 5kmサーキット(左まわり・秀峰亭スタート・ゴール個人ロードレース 男子 140 km(5km×28 周) 女子 60 km(5km×12 周)) で全日本学生選手権個人ロードレース大会を開催いたします。
学生選手権個人ロードレースはインカレのロードレースと並ぶ、学連のロードレースの中でも最高峰の競技大会と言えます。
男女ともに優勝者には学連チャンピオンジャージが与えられます。

公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8240/
昨年度大会の競技結果:http://jicf.info/5944/

今年のコースは修善寺CSC・サイクルスポーツセンター
昨年は、岩手県紫波町で公道周回のサーキットコース(1周=9.4 km)で開催され、男子は日本大学・武山晃輔選手が、女子は日本体育大学・谷伊央里選手が学生選手権個人ロード初優勝を飾りました。

今年のコースは日本サイクルスポーツセンター5kmサーキットです。
毎年本連盟では修善寺カップおよび修善寺オープンロードが行われ、2000年以降のインカレもたびたび、このコースで開催されています。

選手の間でも非常に馴染みあるコースですが、伊豆の急峻な地形を利用したコースは、平地区間が全くないタフなコースとして恐れられており、坂を苦手とする選手は容赦なく振り落とされてしまいます。
1周5kmと短めなので先頭から6分程度遅れるとおろされてしまうため完走者が少なくなりやすいコースです。
スタート/フィニッシュ地点前は最大勾配12%の激坂です。

男子はWUC出場資格がかかる戦い
このレースの男子本戦は7/30-8/4にポルトガル・ブラガで開催される2018世界大学自転車競技選手権(WUC)の出場資格の獲得がかかる選考レース(大会詳細ページ:http://jicf.info/8256/)です。
また、9月に行われるツールド北海道国際レース(UCI2.2)へのチーム推薦順位へのポイントにも関係するレースです。

注目の選手は?
男子は昨年大会、日本大学が圧倒的な強さをみせ、武山選手が個人ロードを制し、勢いそのままにインカレロードも優勝し、学生ロードレースの二大タイトルを獲得する強さをみせました。
今年も日本大学は咋年優勝した武山晃輔選手をはじめ、草場啓吾選手も(昨年度4位)ナショナルチームのメンバーとして出場したツアーオブジャパンで2日間山岳賞ジャージを着用するなど海外含めU23日本代表選手としてレースなどで活躍しており注目です。

[2017年インカレ]多くの観客から祝福を受けながらトップフィニッシュする武山選手

そして今シーズン、序盤から活躍をみせている京都産業大学・中井唯晶選手(昨年度2位、全日本チャレンジロードA-U優勝、今年度学生選手権クリテリウム優勝)、修善寺のコースでの優勝経験が多いクライマー中央大学 尾形 尚彦選手(2017全日本チャレンジロードA-U優勝、RCS第2戦修善寺オープン)、積極的なレース運びで展開をリードする走りの順天堂大学・石原悠希選手(RCS第2戦修善寺オープン2位)、2017ツールド北海道で山岳賞を獲得した鹿屋体育大学・冨尾大地選手、慶應義塾大学・大前翔選手(学生選手権個人TT優勝)、日本体育大学・岡部祐太選手(昨年度RCS年間総合優勝)、早稲田大学・中川拳選手等がレースの中心となるでしょう。

[2018年 チャレンジロード]優勝の中井選手
[2018年 修善寺ロード]優勝の尾形選手

前述のように登りと下りのこのコースで28周(獲得標高4200m)は消耗戦でもあります。大会は個人選手権ですが、ロードレースはチームでの動きが勝敗に影響します。
チーム力がある日本大学・京都産業大学・日本体育大学あたりがレースを有利にすすめ、個の力で戦わなければならない選手たちがそれを見てどう動くかが興味のポイントです。

[2018年 全日本選手権個人TT]女子クラス優勝の福田選手

女子では唯一ナショナルチームのメンバーで海外遠征をこなし、フランスのクラブチームでも走る慶應義塾大学・福田咲絵選手(学生選手権個人TT女子優勝)が本命ですが、レースを動かすもう一人としてオープン参加の西加奈子選手がいます。昨年岩手で行われたこの大会では経験豊富に集団をコントロールして福田選手の逃がさない動きを作り出しました。
今大会も西選手の動きに日本体育大学・伊藤真央選手や京都産業大学・中冨尚子選手(学生選手権クリテリウム優勝)が協力すれば、集団でのサバイバルレースになる可能性もあります。

[2018年全日本クリテ]スプリントを制しトップでフィニッシュする中冨選手

観戦のポイント・注意点
スタート/フィニッシュ地点となる秀峰亭の手前の激坂はコース最大の難所かつ補給区間でもあり、サポートの学生の声援も多い一番の観戦スポットです。
脚に余裕のある選手とない選手を最も見分けやすいところであるだけでなく、展開によっては補給の隙をついて勝負を仕掛ける選手もしばしば見かけます。
ただし、道幅が最も狭い区間でもあるため、選手の走行や補給の妨げにならないような観戦をお願いいたします。
また、秀峰亭を過ぎたあたりの場所は、コントロールタワー前の下り坂を時速70~80キロものスピードで疾走する選手の姿を確認することができ、天気が良ければ霊峰富士を拝むこともできるでしょう。
5kmサーキットの入り口から秀峰亭までは徒歩で約1.5kmの距離がありますが、選手の走行に注意しつつ、コースの端を歩いて到達していただければと思います。

 

■関連情報■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
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