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2016TRSを終えて(前編)

こんにちは!2016−17シーズンも残すところ、あとRCS2戦で学連の今シーズンは終了となります!

■今シーズンの最終戦!2017/03/12(日)■
2016RCS最終戦 第11回 明治神宮外苑⼤学クリテリウム大会概要ページはこちら!

先月に今シーズンのシリーズ戦を終了したTRSについて今シーズンの振り返る記事を作成致しましたので、是非、ご覧下さい!

 

【インタビュー】2016TRSを終えて(前編)
2017年1月15日に開催された全日本TRS第6戦をもって、2016年度のTRS(
トラック・レース・シリーズとは?)はすべての大会を終えました。

トラックレース競技のシリーズ戦であるTRSは2013年から始まり今年で4年目を迎え、着実に学連、日本の中でのトラックレース競技力の向上を目的とした効果がでてきています。

今シーズンは男子は荒井佑太選手(法政大学)が史上初のシリーズ年間優勝を二連覇達成、続いて2位に同じく法政大学の渡部将太選手、3位に森口寛己選手(日本大学)となりました。

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女子は伊藤真生選手(日本体育大学)が初優勝、2位に同じく日本体育大学の谷伊央里選手、3位に福田咲絵選手(慶應義塾大学)という結果となりました。15974850_1283397688418029_1908378747167011530_o

本連盟で来年度(2017年度)も引き続きTRSを継続していくにあたって、今年度の結果をどのように振り返るべきか、また来年度以降にTRSをどのように位置付けていこうと計画しているのか、日本学生自転車競技連盟の三宅秀一郎強化普及委員長に聞きました。


Q.今年のTRSを振り返えると全体的にどのようなものでしたか?

普及委員長「まず言えるのは、全体的に走り方が上手くなって来たと思います。250m走路に慣れたということもありますが、明らかにスキルが上がり落車が減少し、発送機を使ったスタート時のトラブルやフライングも減りました。
かつてはオフという感覚だった冬期の参加者が数年前に比べて非常に増えました。
そして少し遠方に所在地を置く学校も積極的に参加してくれるようになり、今年度のTRSポイントリーダー争いは過去に比べて混戦だったと思います。
強化面での目的は果たせつつあると感じます。

一方、普及というTRSのもう一つの目的は達成できていません。最近トラック競技を始めた、または始めようとしている選手が対象のクラス3の参加者が少ないままなので、もっと積極的に出場して欲しいと思います。

伝統的にトラック競技に参加している大学や高校からのトラック競技に取り組んでいる選手とは大きな差があると感じてしまい、今更始めてもと感じてしまうのかもしれませんが、伝統校の中にも大学入学後から始めた選手がトップレベルに十分に追いついていますので、是非クラス3の選手にもっと参加してもらいたいと考えています。

もう一つ参加者の話でいうと女子の参加者が少ないことも大きな課題です。
これまで通り学連登記者以外にも広く参加者を募集し、女子選手の強化にも積極的に取り組んでいきたいですね。
来年度以降も開催コストの問題や競技役員の負担が大きいことから簡単にはTRSを増やせませんがトラック競技に参加する機会は増やしていきたいと思います。他連盟の記録会も積極的行われ、そこにも学連選手が出場するようになって来ていますので、役割を補完しながらもっとトラックレースができる環境を提供していきたいですね。」

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<TRS総合第3位 福田咲絵選手コメント> 今シーズン一番印象に残っているレースは最終戦のPRです。 ずっと苦手だと思っていたスプリントで初めて差すことができ、新たな勝ち方を見つけられたとともに、自信になりました。 ※写真はTRS第5戦
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<TRS女子総合第2位 谷伊央里選手コメント> 今シーズン一番印象に残っている自分のレースとその時に感じた事は? 3km個抜きがこのシーズンで安定して走れるようになってきたように思います。この調子を崩さないように来シーズンも頑張りたいです。
Q.今シーズンの荒井選手は二連覇については?

普及委員長「荒井選手は元々力のある選手ですが、誰よりも積極的にTRSを始めとする大会に出場し続けて来たことによる練習効果が挙げられるでしょう。そして荒井選手はJCFの中距離強化指定に入りました。

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<TRS男子総合優勝 荒井佑太選手コメント> 今シーズン1番印象に残っているレースは全日本学生選手権です。レースの中で「自分の展開」というものを作れたと思います。 ※写真は全日本学生選手権トラック ポイントレース
そう言った意味で、他の選手はもっと積極的にTRSに参加してもらい、選手同士で互いに切磋琢磨してほしいと思います。

この機会にTRSの趣旨をお話しすると、250mという周長の短い木製バンクでは同じ種目でも他の競技場とはレース内容が異なって来ますし、タイム種目でもコーナーの走り方を覚えさえすれば好タイムが出ます。

強化のためには250m走路を多く経験してもらう必要があります。短距離系の種目に関しては、世界はもちろん日本国内でも競輪選手に遠く及ばず、基礎的なパワーが足りていないと感じていたので、250mでの走行スキル向上以前の問題が大きいためTRSでは強化の効果が薄いと考えました。

一方ポイントレースならば周回数が多いだけではなくスプリント回数も多いためバンク内の様々な部分を様々なスピードで走る事になります。また展開も様々経験することが出来ます。中距離強化には効果的です。

ポイントレースの展開はロードレースの縮図であると思っていますのでロード選手の展開経験値が上がり、またスピード強化になりますので、本当はロード選手にこそ多く参加してもらいたいのです。
JCF強化指定になっている日本体育大学OBの倉林選手積極的にTRSを活用し、学連を代表する選手に育ちました。

倉林選手の走り方は積極的に逃げるという非常に苦しいレースを展開し、他の選手を圧倒していこうというものでした。それは倉林選手にとってもそうですし、周りの選手にとっても逃げを追わなければならないため、常にハイスピード巡行を続けなければならないという、大変厳しい良い練習になっていたことでしょう。実際当時でもクラス1は50km/h位の平均速度だったのではないでしょうか。

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2012年 東日本トラック 男子ポイントレース表彰式 このレースでも倉林選手(写真中央)の積極的な逃げが見られた。
選手の皆さんには是非、TRSは大会ではなく練習会として位置付けてほしいと思います。 荒井選手のいるクラス1の層は厚くなってきましたが、私はまだまだ伸び代があるように感じます。そしてこれに影響されるかのようにクラス2のレベルも確実に上がって来ており、先ほど申し上げた通りベロドロームにも選手全体が慣れて来たように感じるのは確かですね。」

<TRS男子総合3位 森口寛己選手コメント>TRSの総合順位については「あまり意識していなかった」と語る。 今シーズン終わってみての感想は「まだまだ課題が多いな!」とのこと。
後半へ続く

 

【雨垂れ石を穿つ①順天堂大・原裕紀選手】~東大マネージャーが見た初心者からの挑戦・後編~

こんにちは。東京大学自転車部競技班でマネージャーを務めております、3年の植田瑞貴です。

東大自転車部の練習日記を読んだ学生委員長の方山さんからのご指名で始まったこの企画。テーマは「大学から自転車競技を始めることについて」。
高校以前に競技に触れたことがなかった選手たちは、何を感じ、どうやって上を目指しているのか、その心境に迫ります。

東京大学自転車部競技班の練習日記はこちらから!
http://d.hatena.ne.jp/ut-br/

初となる今回、インタビューに応じてくれたのは、順天堂大学・主将の3年生、原 裕紀(はら ゆうき)選手!

1年生の7月、大町美麻ロードレースでレース初出場。同年度の1月に全日本学生RCS第13戦・埼玉クリテリウム行田第3ラウンドでクラス2へ、そして3年生の4月、第18回全日本学生選手権クリテリウム大会にてクラス1に昇格しました。

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2016年度個人ロードレース大会では16位完走
原 裕紀(はら ゆうき):順天堂大学

競技開始:大学1年4月
大学以前の運動歴:サッカー(小学校1年~高校3年)+ 柔道(初段)
得意種目:ロードレース
主な戦績:2016年白馬クリテリウム1位 2016年度個人ロードレース大会16位 2016年度チームTT5位
愛称:「原ちゃん」「原坊(はらぼー)」
これまでの連載はこちらから!
【雨垂れ石を穿つ①順天堂大・原裕紀選手】-前編-

それでは原選手のインタビューの後編をお届けいたします。ぜひご覧ください!

***

―うーん、せっかくの機会だし選手っぽい質問しようかな。得意な展開とかコースとかはある?

原●結構自分にあった戦い方とかは考えてるんだけど、ゴリゴリのスプリントが得意でもないし、TTスペシャリストでもなくて、最初にスピードが速い巡行中に抜け出すのはきつくて…うーん(笑)
だから、じりじり人数が減っていって、最後まで粘って勝負みたいなほうが得意かな。長距離ロードレースで、中途半端にインターバルがかかるみたいな。

(クラス1に昇格したときの)全日本クリテも横風が強すぎて15人くらいしか完走しなかったし、サバイバルでみんなが我慢してる中自分は最後まで絶対残るぞ、っていう展開が好き。
あ、だからCSC好き (笑) 短い登りで、ちょっと下って、を繰り返すコースだからねー。

―なるほど、我慢が好きなのか(笑) 走っている最中はなにを考えてるの?

原●サッカーやってた時の精神がもとになってるんだよね。一人じゃ結果を出せないチームスポーツの経験は大きい。自分が結果を出したいと思って、というよりは、同じチームの選手がいるから、チームメイトのために、って思っているかもしれない。
自分が勝つことだけを考えるっていう精神が足りないのは弱みかもしれないけど、例えばチームメイトのために役割を背負って前の逃げを追っている、みたいな場面では、俺は強いと思う。

…2016年のチームTTで、前主将の重田さんがTTメンバーに対して、「この4人に託した」って送り出してくれたんだよね。重田さんが待っているから、頑張らなきゃって思った。その経験も大きいなー。
インカレでも、一緒に頑張ってきた先輩たちのために集団を牽いた。個人競技でも、仲間の存在が心の支えなんだよね。それがロードレースかなって、3年競技やって思い始めた。

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心の支えはチームにあり(16年度アジア大学選手権にて)

―じゃあ自分自身の目標は?

原●目標は、やっぱりインカレロード優勝だな。始めたときから、ずっと。個人ロードでも結果を残したいし、四年生だから結果を残すことは使命みたいな感じだけどね。

―うんうん、やっぱりインカレは大きいよね。引退はインカレ?

原●うーん、RCSシリーズ戦も狙いたいって思ってるから、まだ決まってない(笑) 自転車以外のことを考えないわけにもいかないけど、来年は結果を残したい。海外でも走ってみたいし。

―そっか、そしたらまだまだ原ちゃんが走ってるのが見られるね!
一度聞いてみたいと思ってたんだけど、主将になって数か月経って、競技に向かう姿勢とか選手として担うものは変わってきたって感じてますか?

原●部活をまとめなきゃいけないっていうのもあるし、法政大・前主将の青野さんみたいに、主将として結果を出さなきゃいけないなと思ってて、主将任命されてすぐはプレッシャーだったねー。
朝起きて、考え込んじゃったりとかした。だけど最近はプレッシャーはあるけど割り切れてきて、順天堂大・前主将の重田さんの話を聞いたりしながら、一歩踏み出したかなと思ってる。

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16年度個人トラック大会で原選手とともにマディソンを走る重田選手(右)。前主将として目標となる存在だ

―いつか、私に「ちゃんと練習してるよ!」って言い切ったことあったじゃん?

原●あったなー、ナルシストだったわ(笑)

―えー?(笑) それってすごいことだと思うんだ、自分がやってることに対して胸を張れるというか。だから原ちゃんは自分の姿で引っ張っていく主将になるのかなあって思ってるよ。

原●主将として俺ができることっていうとなー…。口はあんまり上手くなくて、言いすぎてうまく伝えられなくて上から目線みたいになっちゃうから(笑)、自分の中で淡々と練習していって、その姿で部を引っ張っていく、みたいなのが自分の理想の主将像かな。
本当に勝ちたいなら自分で考えて行動しないと強くはなれないから、後輩とかにアドバイスはするけど、まずは自分が練習して結果を出して引っ張っていく、みたいなところを目指してる。

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自転車競技を初めて1年弱、14年度RCS#13行田第三ラウンドでクラス2に昇格

―それでは最後に、大学から競技を始めようと考えている人に向けて、目標の立て方とか頑張り方みたいなことについて、メッセージをもらってもいいですか?

原●自転車を始めるとき、親を説得するのが大変だったんだ。でも、東京オリンピックが決まって、衝撃で、出たい!って思って…。『弱虫ペダル』で自転車競技を知って、これをやって新城選手みたいに強くなったらオリンピックに出たいんだ、って説得して、納得してもらったんだよね。

宣言しちゃったからには後に退けないみたいな支えはあったんだけど、それでも目標が遠く感じちゃうときもあったかな。そういうときは距離目標を決めて、ノートに今日何キロ乗った、っていう記録を残して、目標に対して残り何キロだ、みたいな感じでやってた。ちょっとずつ近づいている感じがあって良かったよ。

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いつも見ていてくれる仲間がいるから、いつも頑張ることができる

最初は気持ちがきつかったりしたら休むことも大事で、無理して踏ん張って心が折れるよりは、ちょっとずつ積み上げていくことが大事だと思うんだ。今日10やったけどそのあと0になっちゃうよりは、十日間1ずつ続けていくほうがいいから。
さぼっちゃったこともあったけど、自転車は目標を決めやすいタイムとかワットみたいな指標があって、それに向かって練習できるから、自分に合った目標を見つけて続けていくのがいいんじゃないかな。

あと、経験を積むっていうか、距離をいっぱい走ることは大事だと思う。落車することもあるかもしれないけど、それを乗り越えなきゃいけないし。下りとかは危ないから最初は無理しないでちょっとずつ、そのうえで経験を積んでいけば、楽しさも増えていくんじゃないかな。

―おお…。ありがとう、いいインタビューになりました…!
また試合会場ではよろしくね!

原●うん、よろしくー!

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学連80周年記念祝賀会にて。秋山選手(東京大学・中央)と筆者(右)。

***

いつも試合会場で、いろんな選手と明るく話している原選手。

チームの選手のために走る、と言ったときの言葉にこめられた思いが印象的で、だからこそ彼は主将なのだろうと思わされました。今後の活躍にも期待です。

次回は慶應義塾大の福田選手。今年度、初参加のインカレで優勝という驚くべき戦績を残した彼女も、競技を始めたのは今年度に入ってからでした。

その強さの秘密に迫りたいと思います。お楽しみに!

ぶらり部室と寮の旅【④同志社大学編】

全国の学生自転車競技部の皆さん、自転車競技ファンの皆さん、こんにちは。
日本学生自転車競技連盟学生委員長の方山堯です。

この企画は、全国の学連に登記する自転車競技部の部室や寮を訪ねていき、普段レース会場では見られない選手たちの生活をお伝えしていくコラムです。
そういえば、最近「いつも見てます!更新楽しみにしています!」といった励ましの声を頂くようになりました…。少しずつ学生委員ブログの存在を知ってもらえるようになって本当に嬉しいです!

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】
ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】
ぶらり部室と寮の旅【③京都産業大学編】

さて、前回の京都産業大学に続きご紹介させていただくのはこちら!同志社大学です!

言わずと知れた関関同立に数えられる関西屈指の名門校。
2016年度インカレロードで中西健児選手が4位完走を果たしたり、16年度RCS第6戦けいはんなラウンドで宇佐美元基選手がクラス1に昇格したりするなど、学業だけでなく自転車競技でも好成績を残す秘訣とは何なのか。その秘密に迫ります。

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4回生・中西健児選手は16年度個人ロード選手権で5位、インカレで4位と安定して好成績を残した

お邪魔させていただいたのは自転車競技部の部室がある京田辺キャンパス。
学術研究都市の一環として開発されたキャンパスです。なだらかな丘陵地に広がる広大なキャンパスには、レンガ調で統一された学舎と自然が融合し、活気と自由な気風に満ちています。キャンパスの中にチャペルがあることも、国際色豊かな同志社大学らしさなのではないでしょうか。

そんな京田辺キャンパスにはスポーツに真剣に取り組む体育会所属生徒にとっては嬉しいものが揃っています。
なんと健康のバランスが考えられているアスリート食堂、無料のトレーニングルーム、その他様々なスポーツ施設が完備されているのです!
そして、キャンパスが山の上にあることを考えると…自転車競技の選手にとっては最高の練習環境が整っていると思います!

さて。今回、部室を案内していただいたのはこちら。
2回生・文化情報学部の中野雄太選手です!

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初めての取材に緊張の面持ちの中野選手

中野「ようこそ同志社大学へ!今回は、私が同志社大学をご案内致します。わざわざ東京から来ていただき、本当にありがとうございます!」

さてさて、中野選手に案内され自転車競技部の部室に入ると…

自転車を多数保管できるだけでなく、ローラーや扇風機を置けるだけの広いスペースが確保されていました!もちろん、機材も非常に充実しているみたいです。

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ローラーあり、扇風機ありの充実した環境

この部室なら全部で11名いる選手も時間帯を気にすることなくメニューができるとのこと。ローラー練習を室内で、しかも複数人でできるのは恵まれた環境だと思います。

Q. 結構部室が綺麗に整理整頓されていますよね。掃除当番などがあるんですか?

中野「そうなんですけど…良く僕が部室の掃除をしています。部員の皆さん、ちゃんと感謝してくださいよ!」
部屋の乱れは、心の乱れ。中野選手が心をこめて部室を守っているのが強く感じられました。

ちなみに、部室には達筆で熱い想いを綴った一語達が掲げられていました。

少しご紹介したいと思います。

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疾きこと風の如く。自転車でもそうありたいものです
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「必勝」「勝負」今年の同志社大学は、まさにこんな一年でした

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ここからは、中野選手にインタビューに答えていただきました。

Q. 学校について教えてください。

中野「学校では多様性を感じることが多いです。田舎で都会(?)で留学生が多いのが魅力だと思います。一歩キャンパスに入ると、一気に自分の世界が広がる気がしますね!」

そして、校風は「何とかなる」という自由な雰囲気なのだとか。同志社大学の創立者が大切にしていた、一人ひとりの個性や人格が十分に尊重されていることは、中野選手もそれを強く感じているようです。

中野「そして、忘れてはいけないのはこの景観の良さです。レンガ造りで統一された建物、チャペル、そして自然はどこの大学にも負けない私たちの自慢ですね。」

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川元優佑選手(左から三人目)は15年度学連団抜き選抜入り

Q.チームについて教えてください。

中野「部員はみんな本当に仲が良いです!!常にコミュニケーションをとる場があり、練習も全員で行うので必然的に仲は良くなるんです。
そして、活動は選手の自主性に重きが置かれています。練習メニューは皆で相談した上で内容を決め、またそれについて監督に意見を求めればしっかりアドバイスが頂けるので、大学から自転車を始めた僕のような初心者には大変ありがたい環境だと思います。」

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16年RCS第6戦けいはんなラウンドでは中西健児選手(中央)・宇佐美元基選手(左)がクラス1+2でワンツーフィニッシュ。地元でその強さを見せつけた

特にバンク練習、合宿時には各々がやりたいメニューを提案しあうのだとか。仲が良く、そして全員が強くなろうとするからこそだと思います。

中野「合宿は主に年に3回あって、5月のGW合宿、8月のインカレ前の合宿、そしてシーズン前の春休み合宿があります。合宿の中で衣食住を共にすることで、チームが団結していくのだと思います。」

Q.チーム自慢を教えてください。

中野「現役のみならず、OBの方とのつながりが他校に比べて強いのも特徴だと思いますよ!OBの方同士の横のつながりはもちろんのこと、選手たちとの距離も近く、遠征時の支援などOBの方が積極的に助けて下さいます。
是非結果でそのご恩をお返ししたいと思います!」

卒業しても部と関わっていくことができる、素晴らしいチームですね!

最後に、先程の写真でお気づきの方もいるかもしれませんが、同志社大学では自転車レースの他にもサイクリングやトライアスロン競技にも参加しているそうです。

Q.全国の学連選手・高校生にひとことお願いします。

学連選手へ
中野「今は全国で結果が出ている選手は数名しかいないのが現状ですが、これからしっかり練習して、全国の他の大学が意識するような強いチームになりますので応援よろしくお願いします!」

同志社大学に興味のある高校生へ
中野「同志社大学は選手のほとんどが大学から競技を始めています。その中で結果を出していこうというチームなので、どんな人でも活動していける部だと思います。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!」

(おまけ)
取材を終えた私たちに、中野選手にこんなことを言われました。

中野「部室だったら、ぜひ今出川キャンパスにも足を運んでみて下さい!また一風違った雰囲気を味わって頂けると思います!」

「そこまで言うなら」と私たちは同志社大学今出川キャンパスへ。
中野選手の言う通り、平地に位置する今出川キャンパスは、京田辺キャンパスとは一味違った気風を感じました。

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赤レンガで統一された学舎(左)と今出川キャンパス部室


今回の取材は以上になります。
同志社大学のみなさん、ありがとうございました! 

~編集後記~

校風による影響か、様々な個性が結集している同志社大学。中野選手だけでなく、他の部員の皆さんにも会うことが出来たが皆個々人の個性を持っており、自覚を持って自転車競技に向き合っていることはこの大学の魅力として数えられる。
学生を心から包み込むかのような学び舎が同志社らしい「伝統」を作り上げ、その上個性を重視し部員が一丸となって一つの「同じ志(同志)」に向かうその姿は、まさにこれからの同志社大学チームがその強さを全国に見せつけていくであろうと感じさせられた。これからの同志社大学チームの活躍が非常に楽しみである。(慶應義塾大学・方山堯)

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サポート陣は毎年インカレの時に全員分のお守りを作るのだとか。
同志社大学体育会自転車競技部
公式ホームページ
http://dcrt.yamanoha.com
公式Twitter
https://twitter.com/dcrtyoroshiku?lang=ja
練習ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dcrtlog

 

【雨垂れ石を穿つ①順天堂大・原裕紀選手】~東大マネージャーが見た初心者からの挑戦・前編~

初めまして!
東京大学自転車部競技班でマネージャーを務めております、3年の植田瑞貴と申します。昨年から学生連盟にてたびたびお仕事を頂いているので、お会いしたことのある方も多いかと思います。

このたび、私が普段書いている東大自転車部の練習日記を読んだ学生委員長の方山さんからご指名をいただき、学生委員ブログに寄稿させていただく運びとなりました。

東京大学自転車部競技班の練習日記はこちらから!
http://d.hatena.ne.jp/ut-br/

私の所属する東大が初心者集団であることから、テーマは「大学から自転車競技を始めることについて」。
高校以前に競技に触れたことがなかった選手たちは、何を感じ、どうやって上を目指しているのか。いろいろな大学の選手と私との対談形式でお届けします!

***

初となる今回、インタビューに応じてくれたのは、順天堂大学・主将の3年生、原 裕紀(はら ゆうき)選手

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16年度RCS#2 修善寺オープンロードの原選手

 

原 裕紀(はら ゆうき)

競技開始:大学1年4月
大学以前の運動歴:サッカー(小学校1年~高校3年)+柔道(初段)
得意種目:ロードレース
主な戦績:2016年度白馬クリテリウム1位 2016年度個人ロードレース大会16位 2016年度チームTT5位
愛称:「原ちゃん」「原坊(はらぼー)」

1年生の7月、大町美麻ロードレースでレース初出場。同年度の1月に全日本学生RCS第13戦・埼玉クリテリウム行田第3ラウンドでクラス2へ、そして3年生の4月、第18回全日本学生選手権クリテリウム大会にてクラス1に昇格しました。
実は彼は大学から競技を始めた選手の一人。脅威の成長と言っても過言ではなく、一度話を聞いてみたいと思っていた方も多いのではないでしょうか。

個人的に1年のころから仲良くしてもらっていることもあって、自然体で今考えていることを話してくれました。

それでは前置きはこれくらいにして、対談を始めたいと思います。ぜひご覧ください!

 

***

―今回は引き受けてくれてありがとう~。じゃあさっそく、インタビューを(笑)

原●ほかの選手もインタビューするんでしょ?俺、必要? (笑)

―えっ、だってほかの人にも「大学から始めた強い選手って誰がいるかな」って聞いてみたら原ちゃんの名前が挙がったもん。知られてるってことですよ。

原●なんか嬉しいな(笑)

―最近自転車競技のすそ野が広がって、そういう選手って増えてきたんだとは思うんだけど、もう一歩のところで届かないっていう人もいっぱいいると思うんだよね。だからそういう話を聞けたらいいなと思ってます。
ちなみに、なんで大学から始めたのが自転車だったの?

原●自転車競技自体は『弱虫ペダル』で知ったんだよね。サッカーをやってたころから自分は瞬発力で勝負するというよりは長距離向きなのかなと思ってたから、超単純に、自転車なら頑張れば活躍できるんじゃないかなって思って。
あとこれは入ってから思うことだけど、高いレベルの人とも近いっていうのがすごいよね。だって世界で活躍しようとしている人が同じ会場にいるとかも普通にあるもん。サッカーでは絶対そんなことないからねー(笑)

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16年度個人トラック大会では重田選手とともにマディソンに出場

―はらちゃんは基本的にロードをやってるけど、トラックっていう選択肢もあった?

原●弱虫ペダルがきっかけだったから、もう始めるときにはロードやろう、と思ってたなー。もともとケイリンは知ってたけど、部活で扱ってるかわからなかったし。
うちの二年生には初心者からトラック始めた人もいるし、短距離の方が早く結果が出るよってコーチには言われたけどね(笑)

―そういえば順天堂大学は推薦で入ってくる選手が多い大学だよね。その環境についてはどうだった?プレッシャーじゃない?

原●何にも知らないから逆に、先輩にも同期にもいろいろ教えてもらえて楽しいなって思ってた。力の差はあったけど、初心者だから当然って開き直ってたくらいだもん(笑)
監督やコーチからも3年生以降で力を出せるように、って言ってもらってたし。強いて言えば大学の部活がこんなに練習するものとは思ってなかったから、びっくりしたかな(笑)

―なるほど… (笑) 初心者って、当たり前だけど最初、ある程度のレベルに到達するまでがかなり大変だよね。特に周りのレベルが高いと追いつくまでに時間がかかると思うんだけど、その間ってどうしてたの?

原●もともと長距離志望だったんだけど、最初に落車してからは短距離班に混ざってやってたんだよね。長距離班だと練習してる間に置いて行かれちゃってどんどん距離が開いて困る、とかあるけど、短距離班なら練習場所自体がそんなに遠くには移動しないから。最初はギアとかかけずに回転練習とかもしてたなー。
力が付いてきたら中距離班に行って、長距離班に行って、みたいな段階を踏めたのは順大だからだし、ありがたかった。

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東京大学との合同合宿。浦選手(東京大学OB)の存在は大きいようだ

―まわりがみんな強いだけに、大変そうではあるけど…順大はそういう工夫してたんだねえ。

原●力の差はあったけど、筋力とか、ポテンシャルみたいなのは俺の方がある!って思い込んでた(笑) トレーニングしていけば追いつけるなって思ってたから続けられたのかもしれない。
あ、東大の浦さんの存在も大きかったなー。あの人は運動経験があるわけじゃないのに、自分が入った年に見たインカレで4位を取ってて、すげえ!って思って。その次の2015年の個人ロードレース大会では優勝してたし…同じ大学から始めた選手が優勝してるんだ、だったら自分だっていけるだろう、みたいな。

―とにかく迷いはなかった?

原●自分がどこまで伸びるかわかんないから不安っていうのはあったけどね。早稲田の4年の金子さんが初心者で始めた人なんだけど、仲良くしてもらって目標にしたりとかしてたなー。
心の励みになってた。スタートは一緒、って勝手に思い込んで、モチベーションの維持に…。今でも仲良くて、今度会う約束してるよ(笑)

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早稲田・金子選手(右)は同じ初心者出身として仲良し。左は重田選手(順天堂)

 

―仲いいんだね(笑) それでも続けていくのって大変だよね…。何を心の支えにしてた?

原●自転車は成長を実感できるスポーツだと思うんだよね。ワット数だったり、スプリントで差せるようになったことだったり。例えば俺が一番うれしいのは、前に走ったコースが楽になってることかな。特に美麻は最初に走ったコースだったから、一年後のインカレで走ったら前に比べて楽になったなー、とか…。それが続けてこられた理由の一つかもしれない。

***

まずは自分が自転車競技を始めた時のことを振り返ってくれた原選手。前向きな姿勢がとても印象に残ります。

後編では、今見つめている目標について話してもらいました。どうぞ次回更新にご期待ください!

ぶらり部室と寮の旅【③京都産業大学編】

全国の自転車競技部、自転車競技のファンの皆様、こんにちは!
同志社大学体育会自転車競技部の高村です。

恒例の部室訪問企画、今回は京都産業大学体育会自転車競技部の取材をさせていただきました。

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】
ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】

幅広く活躍されている京都産業大学の皆さんの生活をお伝えいたします(^.^)

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西日本のみならず、全国でもその強さを見せる京都産業大学

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京都産業大学前でバスを降りると、出迎えてくれたのは………

16年度全日本学生トラック・マディソン優勝の樋口峻明選手(経営3年)です!

樋口「今日はよろしくお願いします!」

GARNEAUを片手に部室へと案内していただいている途中に、

これまでの大学にはない驚愕のものが………

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これさえあれば、長い階段があっても問題ない

なんと、“エスカレーター”が!!!
樋口選手は慣れた様子で自転車とエスカレーターに。

方山「エスカレーターあるなんて、すごいね!?」

樋口「山の中に立っていますから~」

とさわやかな笑顔で答える樋口選手。

部室までの間に、京都産業大学の広大さと建物のデザインの新しさに圧倒される取材陣。

あれこれと建物の質問をしながら歩くと、あっという間に部室に到着しました。。

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今回は案内をしてくださった樋口選手、主将の中井唯晶選手、松下綾馬選手、山田康太選手、曽我部厚誠選手、藤田俊輔選手にインタビューをしました。

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山田選手、練習中にごめんなさい…。後ろの方にはひょこっと顔をのぞかせる松下選手たちが…


Q.部室のアピールポイントを教えてください。

樋口「人数に見合った広さで、自転車を上に吊り下げることができるため、広々と使えています。ビーチチェアもありますし。寝ることもできます(笑)」

中井「真下に食堂がありカツや丼などのガッツリ系なので体育会系の我が部に嬉しいですね!」

松下「エアコン施設やPCも備え付けられているので快適です。空き時間があると自然にみんな部室に集まっています。」

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取材中、絶えず部員が出入りしながら会話を弾ませていました。一番雑談と人の出入りがあった取材です(^^)


Q.初めて部室に来た時の感想をお願いします!

樋口「入るのは緊張しました。入ったら床が硬くて感動していましたね!」

方山「えっ?床の硬さ??」

樋口「はい…横浜高校時代に部室が野球部のブルペンを改良したものだったため、下が土で……w」

山田「部員みんな仲良くて、部室に行けば誰かいるという環境にびっくりしました。」

曽我部「お昼ごはんも、下の食堂で買って部室まで持って来て食べるくらい仲良しですよ~」

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外からはわからない、内の仲の良さ。京産は本当に部員みんな仲良しの様です

 

Q.学校自慢をしてください。

樋口「全学部が一つのキャンパスに集まっていることです。みんなすぐに集まれるし、練習もしやすいので便利です。
あとは立地的に、山の中にあるので練習がしやすいことも自慢ですね。」

Q.チーム自慢をしてください。

中井「監督とコーチが元プロなので、経験や知識が豊富で的確なアドバイスをいただけます!」

山田「和気あいあいとしています。」

中井「チームが目標に一致団結して向かっています!」

樋口「ハイエースがあり、機材もスポンサー様から提供されています!」

チーム自慢の項目はたくさんの意見があり、京産のチーム愛を感じました(*^^*)
海外で活躍できることや、海外でのレース経験なども伺い、非常に多面的なチームの一面を知ることができました。

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秋田監督と安田選手(左)、山岸監督と選手達&マネージャー(右)

監督・コーチへの信頼は厚く、マネージャーやメカニックのやりがいなど、チームとしてのまとまりを感じさせられました!

Q.学連、全国の高校生へのメッセージをどうぞ!

学連へ

樋口「いつも運営ありがとうございます!出場の際には皆全力の走りを見せることができるように頑張りますのでよろしくお願いします!」

高校生へ

樋口「京都産業大学自転車競技部は選手・マネージャーともに仲が良いチームです。皆個性豊かで楽しい人ばかりなので、見かけた際にはぜひ声をかけてみてください。
京都産業大学を目標としてくれている選手の皆さん、高校の時にあまり強くない選手でも京産大に入学後に成績が伸びる人が多いことから分かるように、選手育成の環境は非常に整っています。やる気のある選手、待っています!」

~京都産業大学の皆さん、ご協力ありがとうございました!~

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京都産業大学メンバーの集合写真。ご協力ありがとうございました!

 

【編集後記】
学連のレースだけではなく、海外のレースでも活躍する選手が多い京都産業大学チーム。外からでは分からないチーム愛を感じる取材でした。
取材中も、お構いなしで部員が出入りしたり会話を挟んだりと本当に自由な雰囲気で、和気あいあいとしていました。また、選手としてのお話だけではなく、監督やコーチはもちろんマネージャーさんやメカニックの方についても聞くことができ、京産のチーム力を見せられた気がしました。
終始協力的で、お写真も選りすぐりのものを多数提供してくださいました!来年の活躍を楽しみにしております!
(同志社大学 高村れん)

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胸に描かれている学章の星座はサギタリウス(射手座)。新しい時代に、世界へ雄飛する若者への希望を表している
京都産業大学体育会自転車競技部
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ぶらり部室と寮の旅【②龍谷大学編】

全国の学生自転車競技部、自転車競技ファンの皆さま!
こんにちは。同志社大学の高村れんです。

今回、8校の西日本の大学の取材を学生委員長の方山さんとさせていただきました。

過去の「ぶらり部室と寮の旅」はこちらから!
ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】

その8大学巡りの1校目として、龍谷大学を紹介させて頂きます!!

深草駅からも近く、アクセス○
京阪本線・深草駅からも近く、アクセス◎
とても開放的なキャンパスで、入ってすぐ右手には、某人気コーヒー店があり、とてもオシャレ!
とても開放的なキャンパスで、入ってすぐ右手には、某人気コーヒー店があり、とてもオシャレ!

門をくぐって、校内を少し歩いていると……

木全「はじめまして!木全です!よろしくお願いします。」

と、とても朗らかな笑顔で私と方山さんを出迎えてくれました!

木全「部室へ案内しますね!けっこう近いと思いますよ~」

とぼとぼ歩き、本当にものの5分ほどで部室へ……

私達「え!!!!!!!!!広いっっっ!!!!!!」

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もともと航空部が飛行機の保管に使用していた倉庫を部室として使用。写真では伝わりにくいが、かなりの広さ

木全「あ、暑いですね、シャッター開けますね!」

取材時の京都は真夏日だったが、シャッターを開けるととても風通しがよく、夏の日差しが差し込んできて、部室が一気に明るくなりました。

~~~

今回は、木全俊貴選手にインタビューさせていただきました。

Q.この部室を存分にアピールしてください!
木全「そうですね…、やっぱりなんといってもこの持て余す広さですね!! ローラーし放題です。
冷房はないですけど、シャッター開けたら通気性は抜群で、過ごしやすいですね。部員がたくさんいても、ソファーも十分にありますし!」

Q.初めて部室に来た時、どんな印象を持ちましたか?
木全「んー、本当に広いなぁ…という感じですね。天井が高い分、なんか物悲しいというか、ちょっと寂しかったですね。
シャッター閉まると薄暗いですし。今は部員も増えて、部室が賑やかになって、そんなこと感じませんが!」

Q.部室にある、“我が部の一品”はなんですか?
木全「えっ!? なんかありますかね……あ、それ、かわいい系でも大丈夫ですか?」

と言って、席を立ち、棚をゴソゴソと漁って持ってきたのが…

木全「これ、ウォームアップ前に使うスポンジラケットです!かわいいでしょ!!」

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高村「……。」方山「……。」

Q.“龍谷大学”自慢をどうぞ!
木全「そうですね…。たぶんうっすらと感じていると思いますが、本当に校風からおっとりしていて、各々が過ごしやすい大学だと思います。
留学のサポートも手厚いです。あと、学校全体が広々とした空間で、公園のような感じですね!のんびりしています。」

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ソファーがふかふかで座り心地○。写真奥にはロッカーが並べられており、様々なものが……

Q.“チーム”自慢をどうぞ!
木全「平日は個人練習、週末は全体練習、と決まっているので、ひとりひとりが自分のペースで活動できます。
また、スポーツ推薦がなく未経験者が多いですが、競技を始めるには十分な環境が整っていることも、このチームのいいところだと思います。
例えば、ロードで練習しやすい立地や、遠征における大学の資金援助がしっかりとしているところです。バイトで忙しくて練習ができない、遠征に行けないとかはならないです!」

Q.全国の学連選手にひとことお願いします!
木全「龍谷は初心者がほとんどで、レース慣れをしていません。
レース中の罵声が怖いので、もっと優しくしてください!!!」

Q.これから大学で競技をしようと考えている高校生たちにメッセージをお願いします!
木全「このチームの強みは自主性です。部活に全力を打ち込む人、留学やゼミなど勉学に懸命に取り組みながら競技をする人、いろんな人がそれぞれ頑張りたいことを頑張れる環境が整っています。
部員同士でも、お互いに応援しあっています。チャレンジできる土壌とサポートできる体制があり、自分なりに競技を楽しめる環境です!ぜひ龍大にきてください!」

~~龍谷大学の皆さん、取材のご協力、ありがとうございました‼~~

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2015年度シーズンから使用している龍谷大学ユニフォーム。ロゴマークと合わせたデザインは、その力強さが非常に印象的です。

~編集後記~
龍谷大学は、部員の雰囲気がとても朗らかなイメージを持っていました。取材を経て、この雰囲気はチームとしてのカラーであるのはもちろん、大学のカラーでもあるということが分かり、このチームの魅力とともに大学の魅力を見せられた気がしました。
終始笑顔を絶やさず、どの質問に対しても、愛校心・チーム愛を感じる温かい答えばかりで、こちらが恥ずかしくなるくらいでした。これからもこのチームの良さを生かしながら、ロードを中心に活躍の場を広げてほしいです!(同志社大学 高村れん)

龍谷大学学友会体育局自転車部
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ぶらり部室と寮の旅【①早稲田大学編】

全国の学生自転車競技部の皆さん、自転車競技ファンの皆さん、こんにちは。

日本学生自転車競技連盟学生委員長の方山堯です。

突然ですが、今回より全国の学連に登記する自転車競技部の部室や寮を訪ねて行き、普段レース会場では見られない選手たちの生活をお伝えしていこうと思います。

〜〜〜

トップバッターはこちら!

日本が誇る私学の雄、早稲田大学です!

「稲魂」が彼らの強靭な肉体とマインドを作り上げている
「稲魂」が彼らの強靭な肉体とマインドを作り上げている

西武多摩湖線武蔵大和駅の長い階段を降りると、そこには何やらガタイの良いお兄さんがママチャリに乗って颯爽と現れました。

中井「こんにちは!早稲田大学自転車部の中井です。今日はよろしくお願い致します!」

なんということでしょう。16年度全日本大学対抗選手権(インカレ)タンデムスプリント5位の中井琢選手(3年)が笑顔で私を迎えてくれました。

中井「お待ちしておりました。ここから徒歩5分くらいです。早速行きましょう!」

歴史ある表札が我々を迎えてくれる
歴史ある表札が我々を迎えてくれる

しばらく歩くと、住宅街の中に忽然と大きな建物が現れました。早稲田大学自転車部の寮、稲輪館です。扉を開けると、練習中にも関わらず、部員の皆さんが私を暖かく迎えてくれました。

みなさん「こんにちは!ようこそ早稲田大学自転車部へ!」

〜〜〜

今回は、前主将の森選手、中井選手、岩田選手、八田選手にインタビューに答えていただきました。

Q.寮について、簡単に教えてください。

中井「早稲田大学自転車部の寮は西武園競輪場にほど近い東京都東大和市にあり、名前を稲輪館(とうりんかん)といいます。「早稲田」の「稲」から取った名前ですね。」

森「一階が倉庫兼練習場、二階が生活スペースになっています。築30年と聞いたことがありますが、設備には何も問題がなく、個性溢れた部員に囲まれて毎日楽しく過ごしています。家賃に関しては変動しますが4万円前後(食費、光熱費込み)とかなり安いです。」

一階のトレーニングスペースには、十分すぎるほどの設備とスペースが用意されている
一階のトレーニングスペースには、十分すぎるほどの設備とスペースが用意されている

Q.寮を存分にアピールしてください。

森「トイレが三つもあることかな。今の部員数を考えても多すぎるくらいで、トイレ以外にも生活用品が不足することがないことは良いことだと思います。」

中井「そうそう、過去の先輩のサインや写真がたくさんあるのは見ていて面白いかな。」

岩田「一人一部屋与えられていてプライバシーも守られているのがいいですね。」

 

Q.寮でよく見られるあるあるを教えてください。

中井「僕がトイレに入っているときに、二つ空いているのに森先輩がずっとノックし続けることです。トイレくらいホッとさせて下さいよ……森先輩(泣)」

岩田「朝集合(7時)で誕生日の選手がいたら大声で歌ってこの上なく祝福すること。あとは、森先輩の気分で突然校歌の抜き打ち検査が始まります。」

 

岩田さん、冷凍品が届いてますよ
岩田さん、冷凍品が届いてますよ

 

Q.初めて寮に来たときの印象を教えてください。

中井「僕が初めて来た時一階の練習スペースが汗で床が汚かったのですが、最近リフォームして本当に綺麗になって、練習にも集中できるようになりました。あとは先輩が普通に住んでいて緊張したことかな。」

岩田「僕も中井と同じく、先輩が普通に住んでいてかなり緊張した覚えがあります。あちこちに扉があって、どこから出てくるのか分からずずっと気が抜けない、というか。というか中井そのものもガタイが良くて緊張した(笑)。」

八田「イメージとのギャップがかなり大きかったです。寮、って聞くと広い田んぼの中にぽつんとあるボロボロの建物、というイメージがあったのですが、普通に住宅街の中に、しかも鉄筋で造られていたから驚きました。」

森「俺は「とうりんかん」って読めなかった。(笑)」

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モナリザは、常に早稲田大部員の生活を見守っている

Q.一つだけ寮にある面白いものを紹介してください。

八田「ズバリこれ!リビングの柱に掛かっているモナリザの絵です。朝集合の時も、朝食時も、練習後も、遠征後も、どんな時でもその温かい眼差しで部員たちを見守ってくれています。」

中井「僕も練習後どんなに疲れていても、このモナリザの絵を見れば疲れが吹き飛ぶ気がします。と思うようにしています(笑)」

Q.最後に、全国の学連選手に一言どうぞ!

森「来シーズンに向けて、寮で育まれた絆でもって部員一同邁進して参ります。是非見ていて下さい!!!」

早稲田大学のみなさん、取材のご協力ありがとうございました!

 

〜編集後記〜

歴史、伝統、そして実力を兼ね備えた早稲田大学チーム。そのイメージからか、筆者にとってなかなかそう簡単に声をかけられない存在でもあった。しかし今回取材に快く応じて下さり、実際に生活の場に足を踏み入れ、生活そのものを見ることができた。その姿は非常に印象的であり、部員間で協力して自炊や洗濯をする姿は、もはや一つの大家族のように感じた。今後の早稲田大学チームの活躍を楽しみに待つばかりである。(慶應義塾大学・方山堯)

 

早稲田大の皆さん、ありがとうございました!(左から八田選手、後藤選手、手嶋選手、岩田選手、森選手、中井選手、合田選手)
早稲田大の皆さん、ありがとうございました!(左から八田選手、新たに主将になった後藤選手、手嶋選手、岩田選手、森選手、中井選手、合田選手)
早稲田大学自転車部
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学生委員blog、始めます!

学連登記選手の皆さん、学連OB・OGの皆さん、監督・コーチの皆さん、選手父兄の皆さん、そして日々学連選手を応援して下さっている全国の自転車ファンの皆さん、初めまして!

日本学生自転車競技連盟・学生委員長の方山堯と申します。

初投稿ながらブログを読んで下さり、本当にありがとうございます!

このブログでは
・ レース会場で見るあの選手は、普段どんな生活を送っているんだろう?
・ 学校・チームでどんな面白い文化や伝統はあるんだろう?
・ 学生委員ってどんな活動しているの?誰がやっているの?

というような、普段リザルトを見ているだけでは絶対に分からない学連の様々な面を、このブログを通してご紹介していきたいと思います。

是非皆さん、定期的にご覧頂けると学生委員一同、嬉しく思います。 よろしくお願い致します!

2016TRS第5戦:TRSランキング上位選手紹介

今シーズンのTRSも残り2戦!
現在のトラックレースシリーズランキングは6位まで10P差にひしめく混戦です。TRS第5戦:伊豆ベロドローム12月ラウンドに出走予定の上位3名の選手紹介をしたいと思います!

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2016TRSランキング6位 32P
森口寛己 もりぐちひろき
日本大学 3年/和歌山県立和歌山北高等学校

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全日本オムニアム ポイントレース中の森口選手(2016.11.20) Photo by F.Fukai

今回は、とりあえず来シーズンに向けてレース感覚をつかんでいきたいというところが目標です。 今シーズンは岩手国体でスクラッチで入賞出来たことが印象的な大会でした。 自分が得意なトラック競技は4km個人追い抜きです。速い速度で一人で走れたりするのが良いところだと思います。
来シーズン飛躍出来る年にしたいので応援よろしくお願いします。


 

2016TRSランキング1位 42P
渡部 将太 わたなべ しょうた
法政大学2年 /岡山県立岡山工業高等学校

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全日本オムニアム ポイントレース中の渡部選手(2016.11.20) Photo by F.Fukai

現在、同じ法政大学で尊敬している荒井佑太先輩とTRSランキングポイントが同じです。
その荒井先輩や他の選手に負けないようTRSランキング総合1位目指して残り2戦を戦っていきたいと思います。
自分が得意なトラック競技は4km団体追い抜きです。4名の選手の息が合えば、どんどん記録を伸ばしていくことができるのがこの競技の魅力だと思います。
また一緒に切磋琢磨して競い合っていた仲間たちと、個人では味わえない喜びや感動を味わうことができます。
応援や支えてくださっている方々のためにも今後の競技生活を悔いのないよう全力で取り組み、結果で恩返ししていきたいと思います。


 

2016TRSランキング1位 42P
荒井佑太 あらいゆうた
法政大学3年/仙台商業高校

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全日本オムニアム スクラッチレース中の荒井選手(2016.11.20) Photo by F.Fukai

まず、部の中で(法政2年 渡部と)ランキングトップを争えている事が嬉しいです。
残り2試合、ランキングを意識しながらも更に成長するキッカケ掴める様、積極的な走りをしたいと思います。

自分の得意なトラック競技はポイントレースです。
ポイント周回時の脚質が違う選手同士による点数の奪い合いは様々な駆け引きがあり面白いと思います。
また、大学生のトラック競技がもっと盛り上がるようにするためにTRS年間チャンピオンにもチャンピオンジャージを用意し、RCS年間チャンピオンと扱いを同様にすべきだと思います。このようなことをモチベーションに今よりもTRS年間チャンピオンを目指す選手が増え、結果的には大学生のトラックレース全体も盛り上がるのではないかと思っています。

トラック競技がこれからも盛り上がるために 今後も自分が積極的なレースをするのでぜひ、大学トラック競技にご声援よろしくお願いします!

 

沢田桂太郎(日本大学)

 


2016/11月:RCSクラス1在籍の1年生選手紹介 

 Q:大学生になって初シーズンですが、学連レースの印象は?
僕の脚質的に学連レースとして行われる静岡県修善寺CSCや長野県木祖村のようなコースではついて行くことすら厳しかったんですが、行田のようなクリテリウムなら戦っていけるかなと感じました。
ただ次戦以降、走る事になるクラス1は見るからにスピード感が違うので、走ってみないとわからないです。

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RCS第8戦 行田ラウンド クラス2Aで先頭をひく沢田選手(2016.11.13)

Q:授業やキャンパスライフはどうですか?
僕が入った日本大学のスポーツ科学部は今年からできた新学部で将来スポーツ選手になる人やスポーツに携わる仕事がしたい人のための学部です。
校舎も新設された新校舎で最新のトレーニング器具や研究機器もあります。1年生の間は授業が忙しくなかなか使える機会は少ないですが、2年以降は時間ができると思うので有効活用していけたらいいなと思います。
正直遠征や合宿が多かったので今のところ部活動以外の交流はほとんどありません笑
今後交流を増やしていけたらなと思います!

Q:平日の練習内容について教えて下さい。
今はオフトレ期間なのでプールやウエイト、パワーマックスを使った練習を主にしています。

Q:今シーズン印象に残っているレースは?
クラス1昇格を決めた行田のRCS第8戦 浮城のまち行田ラウンドです。
しばらく勝てないレースが続いていたので久々に勝ちの気持ち良さを感じることができました。

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RCS第8戦 行田ラウンド クラス2Aフィニッシュシーン(2016.11.13)
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RCS第8戦 行田ラウンド クラス2Aで優勝(2016.11.13)

Q:チーム一押しの同級生は?
山崎嵩浩選手です。
彼は高校までラグビーをしていて大学に入ってから自転車を始めたのですが、人一倍の頑張り屋さんで今では他の1年生と同等に走れるレベルにあると思います。

今後レースの経験が増えればもっと伸びる選手だと思うので今後の伸び代に注目です。

Q:他大学の選手と交流はありますか?
大会などでフラフラ歩き回っていていろんな人とよく話すので仲良くしている選手は挙げだしたらきりがないんですが、高校から変わらず仲がいいのは中央の今村選手です。それと明治の田川選手も寮が隣なので一緒にご飯を食べに行ったりします。

Q:来年度、学連に加入する高校生に何かアドバイスを
大学で自転車を続ければ強くなれると思う人はい多いと思いますが、現実は違います。
高校ではやらなければいけない環境の中でやっているので伸びる選手は伸びると思います。
しかし大学は部の練習+αを自分で考えてトレーニングしなければ強くはなれないと思います。
大学に入るならまずはどんな練習をするかではなく、どんな心構えを持って大学に入学するするかということが大切だと思います。

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トラックレースでもTRSクラス1選手として活躍中 (2016.11.20 全日本オムニアム ポイントレースにて撮影)
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入学早々の2016年4月。全日本トラック団抜きで日本大学チームとして優勝している。

Q:最後に一言メッセージを
いつも応援ありがとうございます!
最近は勝てないレースが続いていますが、ここからまた頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします!”

選手プロフィール
沢田桂太郎 さわだけいたろう 
日本大学1年/東北高校(宮城県)

主な戦績
2016RCS第8戦浮城のまち行田ラウンド クラス2 優勝
2016UCIジュニアネイションズカップ ナショナルチーム

 

2016/07月:全日本学生選手権個人トラック出場選手紹介

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選手コメント
今回の学生選手権個人トラックは、スプリントとマディソンに出場する予定です。

高校時代は主にタイムトライアル系種目を中心に走っていたので、レース系種目が苦手でした。今後はタイム系、レース系どちらも強い選手になりたいです。

スプリントは初めての出場ですが、自分の可能性を見出せるように頑張ります。マディソンは全日本選手権トラックの雪辱を晴らせるよう頑張りたいと思います!

大学に入学して、環境の変化があったためか、まだあまり調子は上がっていません。ただ、短距離種目のタイムはそこそこ出ているので状態は悪くはないと思います。

今シーズンはインカレの団抜きで優勝して日本大学のインカレ総合優勝に貢献すること、去年果たすことができなかったJr世界選手権でメダルを取るという目標を果たしたいと思っています。

多くのひとに自転車競技を楽しんで見てもらえるように頑張りたいと思います。ご声援よろしくお願いします!

選手プロフィール
沢田桂太郎 さわだけいたろう 
日本大学1年/東北高校(宮城県)

主な戦績
16全日本選手権トラック TP 優勝
16Jrアジア選手  1kmTT  2位
15Jr世界選手権オムニアム  6位