2025インカレロード レースレポート 佐藤后嶺選手(中央大学)

2025年9月7日、群馬サイクルスポーツセンターにて開催された男子インカレロード。25周、150キロの厳しい戦いを制したのは佐藤后嶺選手(中央大学)でした。

■佐藤后嶺選手(中央大学)レースレポート

■レース前の気持ちや準備したこと

全日本選手権ではDNFに終わり、とても悔しい思いをしました。その経験をバネに、インカレまでの約2ヶ月間は「とにかく一生懸命練習する」という気持ちで取り組みました。加えて減量や体調管理にも細心の注意を払い、レース当日を迎えるまで徹底的に準備を重ねました。その分、レース前は大きなプレッシャーを感じていました。

■レース展開、レース中に気をつけたこと

作戦は、序盤はチームメイトに逃げに乗ってもらい、自分は最後の集団スプリントで勝負するというものでした。前半は仲間が作戦通りに動いてくれて、とても助けられました。
後半は脚の余裕を感じられたので、大集団でのゴールスプリントではなく、少人数でのスプリント勝負に持ち込みたいと考え、有力選手たちと一緒にアタック合戦から抜け出すことに成功しました。結果的に自分の得意な形に持ち込むことができ、優勝につなげられたのは理想的な展開だったと思います。

残2周時の先頭メンバー

レース中に意識していたのは「落車回避」と「こまめな補給」です。当日は極端な暑さではなかったものの、オーバーヒートを防ぐためにスタート前からレース中まで常にクーリングを行い、最後まで集中力を切らさないように心がけました。

レース中に意識していたのは「こまめな補給」
優勝したらこのポーズ、と寮の同期と約束していた

■今後のレースについての抱負や目標
今後は、まずは来年のインカレでの2連覇を目指します。そして全日本選手権でもタイトルを狙いにいきたいです。学連に限らず、より高いレベルで戦える選手になれるよう、これからも努力を積み重ねていきたいと思います。

レースを終えてチームメイトと

<編集後記>

佐藤后嶺選手は5月の全日本学生選手権クリテリウム大会でも2位に入賞していました 。これからの活躍も楽しみな2年生です。

Photo&編集 Fumihiro Fukai