第39回 西日本学生選手権トラック大会(前編)

令和初の学連レースとなった西日本トラック大会。
今回は西日本学生委員長の木下晴音さんに協力いただき、各校主将や出場選手からコメントをもらいました。
本記事(前半編)では出場選手コメント、後半記事で主将メッセージを紹介します。

※後編(主将メッセージ)はこちら

編集&写真撮影:深井文浩


西学トラック総括レポート
大阪経済大学 真部拓海選手

53()4()に和歌山競輪場で西日本学生選手権トラック自転車競技大会が行われた。

各校選手が揃って並ぶ開会式

男子は計10校が出場した中、特に目立っていたのは朝日大学と京都産業大学だ。

朝日大学はチームスプリントでの優勝を始め、4kmIP1kmTT、スプリントで1位の成績を残した。特にケイリンでは決勝に出場した6人全員が朝日大学の選手という層の厚さが目立ったレースとなった。

朝日大学選手のみで争われたケイリン決勝フィニッシュシーン

京都産業大学はチームパーシュートやポイントレースで優勝の成績を残した。チームパーシュート決勝は朝日大学とのデッドヒートが会場を沸かせた。

その2校以外で唯一優勝を飾ったのはスクラッチに出場した大阪産業大学の村上翔馬選手だ。残り6周で集団からアタックをして単独で逃げ切った姿は圧巻だった。

女子は同志社大学の松井優佳選手が500mTTとスプリントで2冠を達成した。また女子チームスプリントが2015年大会以来に出場するなど、女子の自転車競技発展も進んでいるのではないだろうか。

500mTTとスプリントで2冠を達成した松井選手(同志社大学)

西日本学生選手権は終了したが、まだ2019年度は始まったばかり。いい結果を残せた選手もそうでなかった選手も含めて今後どのような成長をするのか注目だ!

真部選手は4kmTPと1kmTTに出場した。写真4kmTPで先頭を走る真部選手。

■続いて出場選手コメントです。

大阪産業大学 村上翔馬選手(スクラッチ優勝)

西学トラック振り返り
今回の西日本学生トラック選手権は個人種目で優勝者、またタイムトライアルでは自己ベスト更新した者もいてチームのレベルが上がってきていることが結果で現れてきていると思った大会でした。
これからはもっとチーム一丸となってインカレ等の大会で活躍できるように競い合い、高め合っていけるチームを目指して頑張りたいと思います!

大阪産業大学チームメンバーと

スクラッチレースレポート
今回のスクラッチは最近トラック競技の調子が良く優勝を狙っていました。

レース中盤で先頭を走る村上選手

レース中は終始有力選手の逃げには注意をしつつ自分から動いて後手を踏まないように立ち回り最後のゴールスプリントに持ち込もうと考えていました。しかし残り6周に単独で逃げる事になってしまいどうなることかと思いましたが何とか逃げ切り優勝することが出来て良かったです。
これから先の全日本学生トラックやインカレトラックなどでもこの調子で上位入賞目指して頑張りたいと思います。

 

後続を引き離しフィニッシュを迎える村上選手

大阪大学 野崎翼選手

阪大でトラックをやっているのは自分だけで、今大会も周りの大学には大変お世話になりました。学連最後の1年となりましたが、トラック競技で表彰台に立てるように努力していきます。

スクラッチレース中の野崎選手(14番キャップ)

龍谷大学 河地拓巳選手

初めての学連の大きなトラックの大会でした。
まだケイリンを始めて間も無い中、ほとんど朝日大学の人たちで不安しかありませんでした。

「不安しかなかった」と河地選手が語るケイリンスタート(写真は敗者復活戦)

脚力、走力がまだまだ未熟なので少しでも良い結果を残せたらと思い挑みましたが、なす術なく全敗に終わってしまいました。

しかし、この大会はすごく良い経験となったと思うので、この悔しさを次に繋げるため練習したいと思います。

2日間ありがとうございました。

今回、単騎で出場していた大阪大学 野崎選手(写真左)と龍谷大学 河地選手(写真右)

学生委員長 木下晴音さん

大阪経済大学のマネージャーで、今年度の西日本学生自転車競技連盟の学生委員長を務めさせていただきます、木下です。

今年度になって初めての西での大会で、事前の準備設計段階から運営に携わったのは今回が初めてです。自身が深く運営に携わった大会で、選手の皆様が一生懸命に走り、自己ベストを更新したり、一丸となってチームの目標を達成したり、そのような姿を見ることができて本当に幸せな気持ちになりました。選手の皆様、暑い中2日間お疲れ様でした。

また、多くの関係者の方々のご協力があり、初めて大会が成り立つのだと改めて実感いたしました。お忙しい中ご尽力くださった審判団・各関係者の皆様、本当にご協力ありがとうございました。

今シーズンは始まったばかりです。これから1年間、安全で快適なレース運営に努めて参りますので、学生の皆様・審判団の皆様、これからもご協力お願い申し上げます。

レースを終えて審判団、学生委員とともに。