【Melbourne大学 招待選手編】第13回 明治神宮外苑クリテリウム

外苑クリテリウムでは毎年、海外の大学から選手を招待しています。今回来日したのはオーストラリア メルボルン大学の3選手。

写真左よりMr.David Randall、Miss EmmaChiltern、Mr.Tom Benton

レース出場のほか、前日開催の大学自転車競技フォーラムでもDavid Randall選手がパネラーとして登壇し同国の自転車レース環境などを聞くことができました。

メルボルン大学は2016年度(2017年3月)外苑クリテでも来日しています。パネラー登壇のDavid Randall選手は2回目の参加でした。

第11回 外苑クリテ出場中のメルボルン大チーム(中央がDavid Randall選手、前方奥がBarnden Samuel選手)2017.3.12

滞在時に3選手をアテンドした星野 琢彦さん(筑波大学)より、メルボルン大選手からのメッセージと日本語大意訳を頂きました。英語メッセージと星野さんによる大意訳を併記します。


Miss EmmaChiltern
“I knew there were two Japanese track riders on the start line who would be dangerous, especially in a sprint finish, so was pretty keen to break away if I had an opportunity. Unfortunately it stayed together and I followed the sprinter Aika Nakamura and finished 3rd in the final sprint. Racing overseas is always a great experience and it was a great race!”

EmmaChiltern選手
レース前から2人のトラック選手が出走することは知っていたからなるべくスプリント勝負はしたくなかった。出来ればアタックを仕掛けようと思っていた。残念ながらアタックを仕掛けることができず、中村愛花選手をずっと追っかける展開になり3位でレースを終えた。
海外でのレースはいつもいい経験で、今回のレースはとってもいいレースだった!
(日本語大意訳:星野琢彦さん)

EmmaChiltern選手は女子クラスで3位に入賞

Mr.David Randall
“Two years ago I missed the top 10 and I wanted to get there this time around. Unfortunately Tom had a flat tyre early in the race so I had to cover any dangerous moves and try to position myself in the finish. The strongest teams in the race, especially Nihon, Waseda, Keio, and Chuo University, were organised and looked after their sprinters for the finish, with Nihon’s Keitaro Sawada (the kilo sprint record holder) taking the win while I finished 8th. I was pretty happy with that given the strength of the field!”

David Randall選手
2年前のレースではトップ10に入ることができなかったので、今回はそこには絶対入りたかった。
トムがレース序盤でパンクしてしまい、それからは1人でゴールまで対応しないといけなかった。
日大、早稲田、慶応、中央大がレースコントロールし、ゴールスプリントに備える中、1人で8位まで食い込めた。集団の強さから見ると嬉しい結果だよ。
(日本語大意訳:星野琢彦さん)

Mr.Tom Benton
“I was super disappointed to flat and miss out on racing for the win in the Gaien Criterium.
After only a short ride, I had energy to burn the day after and suggested we go do a scenic ride outside of Tokyo. Our host, Tak, came up with a route and we rode up an absolutely brutal climb. Thankfully, the views at the top were stunning, and made the effort worthwhile.”

Tom Benton選手
レース早々にパンクしてしまい優勝を逃したのは残念だよ。
(日本語大意訳:星野琢彦さん(レース感想部分))

写真中央奥がTom Benton選手、前面右側がDavid Randall選手。Tom Benton選手は序盤でパンクし無念のリタイアとなった(写真はレース2周目)

星野琢彦さん(海外選手アテンドスタッフ)コメント
3年目のアテンドをさせてもらい非常に嬉しい限りです。デービッドは2回目という事で今回のアテンドは非常にやりやすかったです。前日のフォーラムではメルボルンと東京都の圧倒的な自転車の施設の差、自転車意識の差を通訳を通して感じさせられました。
アテンドは毎年海外の選手の日頃の考え方、自転車への姿勢、自転車事情の意見交換ができる素晴らしい時間だと思います。メルボルン大学には是非次回優勝を成し遂げて欲しいです。

前日フォーラムでは星野さんが即時通訳としてデービッド選手をサポートした
レースを終えてサポートスタッフと。

<編集後記>学連ウォッチャー 深井
学連組織の多彩な人材はレース出場や運営に限らず、海外選手のアテンドまで自前で実現できています。今回記事はそんな星野さんに全面協力をいただき作成しました。ご多忙のところありがとうございました。

※日本人選手の活躍は本編「RCS最終戦 第13回 明治神宮外苑クリテリウム」ページをご覧ください。