大前翔(慶應義塾大学)

2016/11月:RCSクラス1在籍の1年生選手紹介

Q:大学生になって初めてのシーズンですが、学連レースの印象は?
高校のレースよりも、平均的にスピードが一段階速い印象です。毎戦発見があり、多くのことを学んで、昨年より上手くレースを進められるようになったと思います。

Q;現在、1年生ながらRCSクラス1に在籍していますが、RCSを走ってみて感じたことはありますか?
高校の頃は全国大会でしかレースを共にしなかった他校の友人達が、関東の大学に進学して、RCSという場で毎戦顔を合わせることができるのが良いと感じています。
RCSのレースを走ってみて「勝てる」と確信できた試合は一戦もなく、毎レースともに走りごたえのある印象です。

Q:今シーズン一番印象に残っているレースは?
つい先日行われたRCS第8戦浮城のまち行田ラウンドのクラス2ですね。
2日後に生物学の大事な試験を控えており、あまり練習できていなかったのですが、スプリント前の位置どりが上手くいき、優勝することができました。

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RCS8戦 行田ラウンドClass2Bで優勝しClass1に昇格 (2016.11.13)

余談ですが、5周目に長い釘が刺さってパンクし、後から確認したところリムを縦に貫通していました。ホイールを一枚犠牲にした以外は、良い思い出です。

Q:他大学で交流のある選手はいますか?
武山選手(日大)、沢田選手(日大)、神田選手(東海大)などとは高校時代から交流がありました。
大学生になってから仲良くなったのは石原選手(順天堂大)です。
インターハイで後半の勝ち逃げを共にしたのに、初めて話したのは大学入学後の6月くらいでした。

Q;大前選手は医学部に在籍されていますね?キャンパスライフはどうですか?
室内練しかできないようなスケジュールを覚悟していましたが、実際は、部活の全体練などにも活発に参加でき、予想より自由に動けて助かっています。
医学部生は、通常の体育会とは別に設けられた医学部体育会に加入する人がマジョリティーなので、学部の友達よりは部活の先輩や同期と過ごす時間が長いです。

一年生では基礎生物学と医療倫理学が医学と関連する学問になりますが、一般教養科目が多くてつまらないですね。来年度から本格的に始まる分子生物学が楽しみです。

Q;大学での平日の自転車競技の練習について教えてください。平日は6時半に集合して朝練をします。
内容は、3分半くらいの坂でのインターバル。水曜日、金曜日にバンク練習がある以外は、午後は予定がなく、自由に練習できるのが良いです。私の場合、自転車にかかる費用はアルバイトで捻出しているので、午後は基本的に塾講師をしています。自主練は、ローラー上での20分走や、5分のインターバルを行います。
それだけでは足りないので、通学中にペース走やスプリント練習を行って補っています。ここまで書くと相当練習できているように感じられますが、天候により練習が中止になったり、自走できなくなったりするため、時期によっては全然練習できないこともあります。

Q:チーム内で一押しの同級生はいますか?
マネージャーの蔭山です。私のトラック競技でのタイム読みは基本的に彼女にお願いしているので、正確無比なラップ計測に御刮目ください。

Q:来シーズン、高校生から学連に加入する選手たちにアドバイスできることはありますか?
高校生はトラックでの使用ギアが軽すぎるような印象があります。あとは、ベロドロームで走ったことのない選手が多くいます。学連はベロドロームでのレースが多い印象があるので、冬の間にベロドロームなどで行われる試合を沢山走り、予めベロドロームの走行感に慣れておくと、危険回避や早い段階でのTRSの昇格に繋がると思います。

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TRS第1戦 1kmTTに出場中の大前選手(2016.4.10)。 高校生の頃からウィンタートラック(静岡県車連)レースなどに出場し、ベロドロームに走り慣れていた。

ロードについては、ベルと反射板が及ぼす空気抵抗増大に早めに慣れておくと良いでしょう。これはジョークです。

最後に一言メッセージを
日頃の応援が力になっています。ありがとうございます。

選手プロフィール
大前翔 おおまえかける 
慶應義塾大学1年 /慶應義塾高等学校(神奈川県)

主な戦績
2016 RCS第8戦クラス2 優勝
JBCFいわきクリテリウム2016 E2クラスタ 優勝
2015 高校総体個人ロード 2位