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文武の道にいばらあり!① ガリ勉小僧、水も滴るマッスル中学生になる

こんにちは!慶應義塾大学の大前翔です。
この度3回にわたって、文武両道について、語らせていただくことになりました。
拙い文章ですが、どうかお付き合いくださいませ。

16RCS#8(浮城行田ラウンド)クラス2Bで優勝しクラス1に昇格した

私にとって文武両道とは、人生の全てであり、今も意識している座右の銘のようなものです。
そこで、初回の今回は、自己紹介も兼ねて、私の文武両道のコンセプトが確立された、幼少期から少年期までの人生について、早送りで振り返って綴らせていただこうと思います。

1997年、東京で生を受けた私は、4歳当時、大量の計算プリントを毎日せっせと片付ける勉強小僧でした。「くもん、いくもん♪」でおなじみの、公文式の塾に通い、算数と英語を学習していたのです。解き終わったプリントが山になっていくのが嬉しくて、「公文式に熱中」していたのを覚えています。

公文式というのは一風変わった塾で、自分の学年の学習範囲が終われば、すぐに次の学年の勉強を始める、いわゆる「先取り学習」を推進し、より先取りをしている生徒がより優秀、というコンセプトを採用している塾でした。
先取り度合いが3学年を超えると表彰を受けられ、そこで貰えるオブジェが素敵で(今もリビングに飾ってあります)、私の学習意欲をかきたてました。小学校も中学年になる頃には高校数学を学習し、基本的な微積分の計算まで解いていた記憶があります。

素敵なオブジェのコレクション。今から10年以上前のもの。

一方で、私は5歳の頃、小児科喘息の克服のため、水泳を習い始めました。人一倍負けず嫌いだった私は上達し、1年で選手コースに招待され、これ以降9年間にわたり、週6日、8回、一回2時間~2時間半の練習をこなす生活を送ることになります。

努力の甲斐もあり、小学校中学年の頃には、初めてJOCの参加標準記録を突破し、年齢別の全国大会に参加することができるようになりました。

全国大会の舞台を経験してさらに燃え、公文式を続けながらも、日常のほとんどを水泳に捧げて血の滲む努力とともに迎えた小学4年生の終わりの春、私は年齢別カテゴリで快挙を成し遂げました。
JOCジュニアオリンピックカップの3種目でそれぞれ優勝、3位、4位に入り、年齢別優秀選手にも選ばれたのです。10歳のガキンチョだった私にはこの刺激は鮮烈で、暫くの間、私を有頂天にさせました。

50m背泳ぎで優勝しガッツポーズをする

JOCでの活躍の後、私は現在も通う慶應義塾大学の一貫中学校を受験する為、少し日常における水泳の比率を落として、受験勉強を開始したのでした(思い出すと、慶應義塾を志望校としたのも、その頃完成したてだった学内の室内プールで部活ができるという環境に憧れたからでした)。

2年間に渡り、勉強、水泳と2足のわらじで、母が作成してくれた分刻みのスケジュール表に従って多忙を極める生活を送り、無事合格。入学した慶應義塾の中学校で、この上ない幸運に恵まれることになります。

それは、水泳部に入部した同期のうち3人が、JOCに出場できるレベルの泳力を持っていて、リレーでの成績が期待できる、というものでした。このチャンスをものにした私たちは、1年生の頃に全国中学出場、2年でリレー優勝、3年で連覇&2種目リレー制覇という快挙を成し遂げました。私にとってみれば、人生2回目の快挙でした。

最後の全中で快挙を達成し、観客席からの声援に応える

また一方、中学入学後の成績は良好でした。私の学校は中学校にして留年制度があった為、それに怯えて勉強して、最初の定期試験で学年2位の点数をとってしまったのを手始めに、その成績をキープするように、勉強にも力を注いでいました。

ここまでの私にとって、水泳と勉強は人生の全てであり、どちらも欠かすことのできないものでした。また、いままでに語った通り、努力に伴う結果も、表面上はついてきていました。
しかし、実は中学校時代は、私にとっては、あまり華々しくはないものでありました。

さて、中学3年生までの私の人生を、早送りで振り返って参りました。今回はもう長くなってしまいましたので、次回、中学校時代の水泳に対する心情の変化から、お伝えしようと思います。
現在取り組んでいる自転車競技を私が始めるルーツともなる話題ですので、ぜひご一読ください!

大前翔(慶應義塾大学)

2016/11月:RCSクラス1在籍の1年生選手紹介

Q:大学生になって初めてのシーズンですが、学連レースの印象は?
高校のレースよりも、平均的にスピードが一段階速い印象です。毎戦発見があり、多くのことを学んで、昨年より上手くレースを進められるようになったと思います。

Q;現在、1年生ながらRCSクラス1に在籍していますが、RCSを走ってみて感じたことはありますか?
高校の頃は全国大会でしかレースを共にしなかった他校の友人達が、関東の大学に進学して、RCSという場で毎戦顔を合わせることができるのが良いと感じています。
RCSのレースを走ってみて「勝てる」と確信できた試合は一戦もなく、毎レースともに走りごたえのある印象です。

Q:今シーズン一番印象に残っているレースは?
つい先日行われたRCS第8戦浮城のまち行田ラウンドのクラス2ですね。
2日後に生物学の大事な試験を控えており、あまり練習できていなかったのですが、スプリント前の位置どりが上手くいき、優勝することができました。

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RCS8戦 行田ラウンドClass2Bで優勝しClass1に昇格 (2016.11.13)

余談ですが、5周目に長い釘が刺さってパンクし、後から確認したところリムを縦に貫通していました。ホイールを一枚犠牲にした以外は、良い思い出です。

Q:他大学で交流のある選手はいますか?
武山選手(日大)、沢田選手(日大)、神田選手(東海大)などとは高校時代から交流がありました。
大学生になってから仲良くなったのは石原選手(順天堂大)です。
インターハイで後半の勝ち逃げを共にしたのに、初めて話したのは大学入学後の6月くらいでした。

Q;大前選手は医学部に在籍されていますね?キャンパスライフはどうですか?
室内練しかできないようなスケジュールを覚悟していましたが、実際は、部活の全体練などにも活発に参加でき、予想より自由に動けて助かっています。
医学部生は、通常の体育会とは別に設けられた医学部体育会に加入する人がマジョリティーなので、学部の友達よりは部活の先輩や同期と過ごす時間が長いです。

一年生では基礎生物学と医療倫理学が医学と関連する学問になりますが、一般教養科目が多くてつまらないですね。来年度から本格的に始まる分子生物学が楽しみです。

Q;大学での平日の自転車競技の練習について教えてください。平日は6時半に集合して朝練をします。
内容は、3分半くらいの坂でのインターバル。水曜日、金曜日にバンク練習がある以外は、午後は予定がなく、自由に練習できるのが良いです。私の場合、自転車にかかる費用はアルバイトで捻出しているので、午後は基本的に塾講師をしています。自主練は、ローラー上での20分走や、5分のインターバルを行います。
それだけでは足りないので、通学中にペース走やスプリント練習を行って補っています。ここまで書くと相当練習できているように感じられますが、天候により練習が中止になったり、自走できなくなったりするため、時期によっては全然練習できないこともあります。

Q:チーム内で一押しの同級生はいますか?
マネージャーの蔭山です。私のトラック競技でのタイム読みは基本的に彼女にお願いしているので、正確無比なラップ計測に御刮目ください。

Q:来シーズン、高校生から学連に加入する選手たちにアドバイスできることはありますか?
高校生はトラックでの使用ギアが軽すぎるような印象があります。あとは、ベロドロームで走ったことのない選手が多くいます。学連はベロドロームでのレースが多い印象があるので、冬の間にベロドロームなどで行われる試合を沢山走り、予めベロドロームの走行感に慣れておくと、危険回避や早い段階でのTRSの昇格に繋がると思います。

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TRS第1戦 1kmTTに出場中の大前選手(2016.4.10)。 高校生の頃からウィンタートラック(静岡県車連)レースなどに出場し、ベロドロームに走り慣れていた。

ロードについては、ベルと反射板が及ぼす空気抵抗増大に早めに慣れておくと良いでしょう。これはジョークです。

最後に一言メッセージを
日頃の応援が力になっています。ありがとうございます。

選手プロフィール
大前翔 おおまえかける 
慶應義塾大学1年 /慶應義塾高等学校(神奈川県)

主な戦績
2016 RCS第8戦クラス2 優勝
JBCFいわきクリテリウム2016 E2クラスタ 優勝
2015 高校総体個人ロード 2位

福田咲絵(慶應義塾大学)

2016/06月:全日本学生選手権個人ロードレース出場選手紹介

第32 回 全日本学生選手権個人ロードレース大会

選手コメント
今年が学連登記1年目なので、何も気負うものはありません。ただ、日に日に走れるようになってきているので、レースがすごく楽しみです。

今回は初めての学生選手権大会個人ロードなので挑戦者として思いっきり走り、全日本選手権やインカレに繋げられるような走りをしたいと思います!

今シーズンの個人としての目標はインカレロードで優勝することです。
昨年、大学の自転車サークルの新歓で初めてロードバイクに乗り、あのなんともいえないスピード感に惹かれ、自転車サークルに入りました。
月に数回のサイクリングを楽しんだり、夏には自転車に荷物やテントを積んで、みんなで北海道を1周しました!ツーリングも楽しかったのですが、もっと速く走りたいと思い、今年の2月~練習を始め、3月~レースに出始めました。サークルでロードバイクの楽しさを知っていなかったら、今自転車競技をやっていないと思うので、ロードバイクの楽しさを教えてくれたサークルの先輩や同期には本当に感謝しています。

4ヶ月という短い期間でここまで走れるようになったのは、一から走り方を教えてくれたり、お荷物にもかかわらず一緒に練習してくださる方々や、応援、サポートしてくださる方々のおかげです。いつもありがとうございます。結果で恩を返せるように精一杯頑張ります。応援よろしくお願い致します!

選手紹介
福田咲絵 ふくださえ 
慶應義塾大学2年/神奈川県立湘南高校

主な戦績
2016 修善寺カップ 女子オープンロード 2位
2016 全日本学生個人ロードTT 4位