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[レポート]世界大学自転車競技選手権その2

世界大学選手権 ロードレースレポート その2

・8/4 土曜日 個人ロードレース

8:55~ 女子個人ロードレース(89.3km)

【結果】 
1位 Marta Lach(ポーランド) 2時間54分57秒 
2位 Karolina Sowa(ポーランド) 2時間54分57秒 
3位 Jaqueline Dietrich(ドイツ) 2時間56分23 

7位 福田咲絵(慶應義塾大) 3時間01分57秒
10位 中井彩子(鹿屋体大) 3時間03分42秒

近年まれに見る猛暑が予報されたため、午前中のレースながらも距離が5km弱短縮されたコースで総勢23名が争うこととなった。

コースは3カ所の登坂を含む大周回コースを回った後、5kmの登坂がある17kmの小周回を1周回るレイアウトとなっており、6名のエントリーをしてきたオランダや強豪オーストラリア、またタイムトライアル優勝者を擁するチェコチームを中心にレースが展開することが予想された。

暑さによる消耗を懸念してか、序盤はオランダ勢がコントロールしながら一つの集団で落ち着いたペースで走行。大周回最後のもっとも険しい登りでTTチャンピオンのTereza Korvosová選手(チェコ)がペースアップしたことで集団が一気に絞られる。

一時は先頭の7名に日本チームの2名が残るも、登坂をクリアする前に2人同時にドロップを余儀なくされる。

こぼれてくる選手を捉えようと、福田、中井両選手は追い上げを図るも、小周回で後方の選手に捕まり、スプリントのすえ、福田選手が7位、中井選手は最後の下り坂でコースアウトしてしまうトラブルもあり、10位でフィニッシュした。

14:00~ 男子個人ロードレース(105km)

【結果】 
1位 Ande Van Engelen(オランダ) 2時間56分33秒 
2位 Jacob Mathijs(オランダ) 2時間57分35秒 
3位 Liam Magennis(オーストラリア) 2時間57分35秒 

12位 冨尾大地(鹿屋体大) 3時間01分01秒 
15位 石原悠希(順天堂大) 3時間03分46秒 
完走 西尾憲人(明星大)  
完走 重満丈(鹿屋体大) 
DNF 川嶋祐輔(中京大) 
DNF 石井駿平(鹿屋体大)

男子も同様に猛暑の影響で後半の小周回が3周から2周回に短縮されてのレースとなった。スタート前から氷や水をかぶる選手が多くみられ、異常な暑さを物語っていたものの、女子とは対照的にリアルスタートからハイペースな展開となった。

日本チームからは序盤のアタック合戦に冨尾、石井、重満選手を中心に参加し、積極的な動きをみせていた。15km地点あたりで冨尾が単独で飛び出し、そこに先日のTTチャンピオンであるLiam Magennis選手(オーストラリア)含む3名の選手が合流し、逃げが形成される。

徐々に集団との差を広げていくが、強力な引きと急勾配の坂によって冨尾選手は逃げグループからドロップしてしまう。どうにか体制を立て直したい日本チームであったが、下り区間で石井が単独落車によってDNFとなり、主力を欠く中での戦いを強いられてしまう。気温がさらに上昇し、ばらばらとメイン集団から選手がドロップしていき、川嶋選手もその一人となってしまうも、石原選手はメイン集団で冷静に展開し、重満、西尾選手の献身的なサポートの動きが見られた。

小周回に差し掛かったあたりでメイン集団が活性化し、日本チームの選手も統率がとれなくなってしまうが、冨尾選手がそこから5,6名で抜け出すことに成功し、9位集団のスプリントで4着、12位でフィニッシュし、日本チーム最上位となった。

学生レベルとはいえ、レベルの高いレースをこなす他国の選手を相手にどう立ち向かうかが試された今大会。レース戦術のみではなく、自国とは異なった気象や文化、環境の中でいかに順応して戦っていくかという総合的な能力が問われていたようにうかがえた。2年後のオランダ大会では、より選手として多角的な能力が試される世界大学選手権へのチャレンジ精神を抱いた多くの学生が名乗りを上げてくれることを期待したい。

本遠征にご支援いただいた関係者の皆様に、心から御礼申し上げます。

TEXT:橋本直(鹿屋体育大学)

[レポート]世界大学自転車競技選手権その1

世界大学選手権 レースレポート1

・7/31 火曜日 個人タイムトライアル

12:00~ 女子(8.63km×2周=17.26km)
出場選手:福田咲絵(慶應義塾大学)中井彩子(鹿屋体育大学)

14:00~ 男子(8.63km×3周=25.89km)
出場選手:石原悠希(順天堂大学)、冨尾大地(鹿屋体育大学)

今大会の最初の種目である女子個人タイムトライアルは正午12時から行われた。
コースはほとんど直線でテクニカルなコーナーはないものの、1周で獲得標高が134m、スタートから上り基調で、ペーシング戦術が鍵を握るコースレイアウトとなっていた。

勢いよく加速する福田選手(慶應義塾大)

女子の最初の出走選手は今年度の全日本学生個人タイムトライアルでの優勝者でもある福田選手。
スタートからものの5分で1分前を走る中国の選手をパスする好ペースを刻み、26分46秒73(+58秒35、平均38.7km/h)の6位でフィニッシュした。

発送台に付く中井選手(鹿屋体大)

続く中井選手は29分02秒59(+3分14秒21、平均35.7km/h)の13位でレースを終えた。

優勝はチェコのTereza Korvosová選手であった。

続いて14時から男子のレースがスタートした。この頃には日差しも照っており、気温は30℃を超えていたため、猛暑の中厳しいレースになることが予想された。

スタート前の冨尾選手(鹿屋体大)

男子は昨年度のツールド北海道における山岳賞獲得の活躍が記憶に新しい冨尾選手からスタート。後半にかけて後続の選手を引き離す走りをみせるも、38分40秒68(+4分48秒17、平均40.2km/h)で課題の残る結果となった。

コース上には芸術的なモニュメントも 石原選手(順天堂大)

個人タイムトライアルを得意とする石原選手は最後から6番目スタートで、ある程度他国の選手タイムを把握できる位置で出走した。1周回目で好タイムを記録し、そのまま維持できれば上位入賞が狙えるくらいの勢いであったものの、後半での失速を余儀なくされ、35分55秒57(+2分03秒06、平均43.2km/h)の10位でフィニッシュした。

優勝はオーストラリアのLiam Magennis選手であった。

石原選手のゴールを迎え入れるMTBの選手たち

・8/1 水曜日 クロスカントリー

10:30~ 女子(4.19km×5周=20.95km)
出場選手:山田夕貴(松本大学)

レーススタート前の山田選手(松本大)

14:30~ 男子(4.19km×7周=29.33km)
出場選手:上野蓮(日本経済大学)、江越昇也(桐蔭横浜大学)、穴田玖舟(札幌大学)、黒瀬文也(東海大学札幌キャンパス)、松田賢太郎(慶應義塾大学)、松本佑太(法政大学)

男子MTB・XCOのスタートに備えるMTB大学日本代表チーム
レース中の山田選手(松本大学)の様子

大会2日目はクロスカントリー競技が行われた。
午前中の女子の部には日本チームから唯一のエントリーである山田選手が出場。スタート直後の位置取りが重要となるため、選手達はUCIランキング順にスタート位置に並ぶ。

山田選手は18人中8番目の位置からのスタートであった。スタート早々有力選手が数名飛び出し、追う展開に。

段々と気温も上がり、レースを降りる選手も出る中で、山田選手は力を振り絞り1時間15分44秒62(+13分02秒38)の9位でフィニッシュした。

優勝はドイツのFelicitas Geiger選手、ランキング上位の選手を振り切る力強い走りであった。

現地では14時から16時にかけて気温がピークに達するため、暑さとの戦いもハードなレースになることが確実であった。
日本チームの中では先日行われた全日本選手権のU23において最上位であった上野選手の入賞に期待がかかった。

男子MTB・XCOスタート前 有力選手が前に並ぶ

男子のレースも女子と同様にスタート直後から数名の有力選手が飛び出し、 後続がばらばらと続く展開になるものの、期待のかかる上野選手が5、6番手の好位置で最初のフィーディングゾーンを通過した。

9位に入った上野選手(日本経済大)

今回のコースでは1周回の内に2回、同じゾーンでのフィーディングを行う形式であったため、出走していないロード選手も総出でサポートにあたった。上野選手が9位と健闘し、その他の5名の選手も全員無事完走することができた。

チーム内のランキング上位選手の黒瀬選手(東海大学札幌)

競技結果
1位 Erno Mccrae(ベルギー) 1時間17分04秒

9位 上野蓮(日本経済大学) 1時間24分23秒
13位 穴田玖舟(札幌大学)   1時間27分36秒
14位 江越昇也(桐蔭横浜大学) 1時間28分28秒
15位 松田賢太郎(慶應義塾大学) 1時間29分09秒
16位 黒瀬文也(東海大学札幌) 1時間29分34秒
17位 松本佑太(法政大学)   1時間30分29秒

白馬クリテリウムラウンド2018 &学連新規加盟校(長野大学)

台風の通過が心配された7月28日から29日、幸いにも長野県白馬村では大きな影響がなく、二日間ともレースを開催することができました。
毎年、本レースはClass3選手にとってインカレロード前の昇格ラストチャンス。今年も多くの選手たちが真摯な表情でレースに臨んでいました。

本コラムでは各クラスのフィニッシュシーンと表彰式の様子をダイジェストでお知らせします。
Class1で総合優勝しRCSリーダーの座を維持した孫崎大樹選手(早稲田大学)にはコメントをお願いしました。

また、本レースでは今年度学連新規加盟の長野大学選手が出場していました。こちらもあわせてご紹介します。


■RCS第4戦Class1総合優勝
 孫崎大樹選手(早稲田大学)コメント
2日間ともに優勝し、総合成績優勝を取る予定で挑みましたが、4年間RCSでも何度も戦ってきた野本選手に阻止されてしまいました。2日間総合成績では勝てましたが、とても悔しい気持ちでいっぱいです。 インカレでは負けないよう頑張ります!

第1日目Class1。チャンピオンジャージでレースに臨む孫崎選手(写真中央)

 

  ■第1日目 

Class1

Class2A

Class2B

Class3A

Class3B 

Class3C

Class3D


■第2日目

Class1

Class2A

 

Class2B

Class3A

Class3B

Class3C

Class3D

 

■女子クラス

女子クラスは池田ゆめこ選手(早稲田大学)のみの出走。男子Class3との混走となった。
二日目、強い雨の中を走る池田ゆめこ選手

 

RCSリーダージャージは2日間とも孫崎大樹選手(早稲田大学)が維持

Class1総合第1位の孫崎大樹選手と早稲田大学チーム
Class1総合第2位の野本空選手と明治大学チーム
Class1総合第3位の山本哲央選手と中央大学チーム

■学連新規加盟校(長野大学)

本コラムでは今年度の学連新規加盟校をご紹介していますが、今回は長野大学選手に初めて出会うことができましたのでご紹介します。今年長野大学に入学した橋本嶺登選手です。

1日目出走前に。写真右が長野大学 橋本嶺登選手。

 

表彰式にて。2日目Class3Dで5位に入賞。

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は台風接近により開催が危ぶまれましたが幸いにも大きな影響なく開催されました。気候の変動が大きいなか、選手、関係者、応援のみなさまおつかれさまでした。

2日目Class3Dにちょうど雨が強くなり厳しい環境下でのレースとなった。先頭が上欄で紹介した橋本嶺登選手。

白馬会場は個人的にも大好きな場所です。これからも変わらぬ風景に会えますように。
本レースは今年も長野県白馬村の皆様のご理解とご協力で無事開催することができました。ありがとうございました。

[みどころ]世界大学自転車競技選手権

2018年7月31日-8月4日にポルトガル・ブラガで開催される2018世界大学自転車競技選手権(WUC)に日本学生自転車競技連盟は、選手派遣を行い、大会へ臨みます。

大会公式HP(英語サイト):https://wuccycling2018.uminho.pt/
大会公式Instagram:https://www.instagram.com/2018wuccycling/
公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8256/
前回大会の競技結果:http://jicf.info/2009/

世界大学自転車競技選手権とは?
ユニバーシアードなどの主に大学生を対象とした国際競技大会を主催・統括する国際大学スポーツ連盟(Fédération internationale du sport universitaire、略称FISU)が主催する国際競技大会です。


自転車競技はユニバーシアードでも実施競技種目になることが少なく、そういった競技種目で主にユニバーシアードに含まれていない競技を対象として偶数年に開催する国際競技大会が世界大学選手権です。主催は各国際競技連盟が運営を行っています。

2000年以降は開催が増えている
2006年に急遽、開催1ヶ月前に大会情報が周知され、派遣団を編成し、大学日本代表チームを派遣しました。
基本的に偶数年に開催が行われ、最短でも2年ごとの開催になっており、2000年以降は大会開催が増えています。

直近の大会:2016年 第7回大会
フィリピン・タガイタイで開催された第7回大会では、ロードレース競技の他、マウンテンバイクの大会も開催されました。

競技結果はロードレース競技は女子クリテリウムでは樫木祥子選手(駒澤大学)が4位、個人ロードでは男子は伊藤宏人選手(順天堂大学)が9位、女子は斉藤望選手(日本体育大学)が8位となりました。

マウンテンバイク競技ではクロスカントリー・エリミネーター(XCE)では相野田静香選手(松本大学)、クロスカントリー・オリンピック(XCO)では前田公平選手(法政大学)が銅メダルを獲得しました。

JICF情報系サイトofficials
紹介ページ:http://jicf.info/officials/jicf_wuc

今大会のみどころは?
開催種目はロードタイムトライアル、個人ロードレース、MTBクロスカントリー、MTBダウンヒルです。

すでに開催地入りしている大学日本代表メンバー
現地からの情報では開催地のポルトガルのブラガは首都リスボンから北に400km弱、バスで4時間北上したあたりに位置する街でブラガの街の中心には近代的な建物が建ち並ぶものの、見渡すと伝統的な建物がうかがえるような町並みだそうです。

大学日本代表チームの様子は積極的に他国の大学生選手とコミニュケーションを取ろうとする様子があり、工具や空気入れを他大学チームに貸したり、ロードチームはチェコの代表チームと一緒にコース試走に行き英語での意思疎通を行いながら交流を深めているそうです。

大学生選手の国際競技大会ということで、毎回、他チームの戦力の状況がわからない中でも開催国のポルトガルや強豪国のオーストラリアチームなどが有力なチームといえます。

大学日本代表チームの注目選手
タイムトライアルは学連でも存在感のある石原選手(順天堂大学)が男子個人TTに出走します。
ロードレースでは例年、チームごとの連携がうまく取られず、強力な選手が逃げきってしまう展開が多いため、個々の能力が試させる展開が予想されます。
積極的な逃げを持ち味とする冨尾選手(鹿屋体育大学)などに期待があつまります。

女子ロードも国際大会でのレース経験もある福田選手(慶應義塾大学)、中井選手(鹿屋体育大学)が積極的にレースをすすめることで、メダルが期待されます。

MTBの選手たちも、前回大会ではメダルを獲得しており、今大会もメダルが期待されます。お互いのレース以外のサポートに入り交流を図りながら、大学生として良い経験を積んできてもらいたいと思います。

レースは31日個人TTよりスタートします!

 

派遣選手一覧

ロード男子
石井駿平 鹿屋体育大学

石原悠希 順天堂大学

川嶋祐輔 中京大学

重満 丈 鹿屋体育大学

冨尾大地 鹿屋体育大学

西尾憲人 明星大学ロード
女子
中井彩子 鹿屋体育大学

福田咲絵 慶應義塾大学

MTB・XCO 男子
穴田玖舟 札幌大学
上野 蓮 日本経済大学
江越昇也 桐蔭横浜大学

黒瀬文也 東海大学札幌キャンパス
松田賢太郎 慶應義塾大学
松本佑太 法政大学
MTB・XCO

女子
山田夕貴 松本大学

 

■関連情報サイト・SNS■
日本学生自転車競技連盟公式HP:http://jicf.info/
JICF情報系HP officials:http://jicf.info/officials/
JICF競技速報Twitter:https://twitter.com/jicf_jimukyoku
JICFFacebookページ:https://www.facebook.com/jicfjoho/

[JICF国際トラック]韓国チームインタビュー

JICF国際トラックレースはその名称通り海外からも多くの選手が参加していました。
海外チームのうち韓国から来日の「韓国体育大学」と「蔚山市チーム」にコメントを頂きましたのでご紹介します。


■韓国体育大学

韓国体育大学チームメンバー。写真奥の左から2人目が李ヨンウ監督

韓国体育大学 李ヨンウ監督コメント
今回、今まで経験したこともない暑さもあり、韓国体育大学の選手が思うような成績を残すようなことができなかったことは少し残念でしたが、各選手にとっては日本の大学生や実業団のエリート選手、海外の猛者と相まみえることができたのはよい経験となったと思います。韓国では年間の試合数が少なく、試合の中で経験を積むのが難しいので、こういう機会がもっと増えればと思います。

また、今回の試合を通じて競技以外の部分でも、韓国が見習わないといけない部分が多いと思いました。
学生が大会の運営に参画していること、女子学生のマネージャーが選手をサポートしていること、先輩や部の自転車や部品を大切に使用していることなど、限られた資金の中で様々な工夫をして大会運営が行われていること、自発的にかつ規律正しく部の運営が行われていることは非常に参考になったと同時に、うらやましくも思いました。日本と韓国では、スポーツに対する考え方やシステム、大会の参加者数や競技人口も違うので単純にどちらがよいかを比較することはできませんが、よいところはこれからも貪欲に吸収していきたいです。

私は韓国大学自転車連盟の会長も兼任していますが、「日本で感じたこと、日本のよいところを韓国での大会に活かす」という宿題が課されたと感じています。実は、2年前に終了した日韓対抗戦を将来的に復活させることを模索しているのですが、お互いに切磋琢磨しながら両国の競技力の向上につなげるような大会にできればと考えていますし、韓国で開催する際には、精一杯のおもてなしができればと思います。

機会があればまた参加させていただきたいと思います。最後になりますが、本大会の開催のために様々なご尽力をいただいた皆様に改めて感謝いたします。ありがとうございました。

マディソン決勝に出場中のLEE Hong Jun選手&KIM Dong Min選手(韓国体育大学)
1kmTTに出場中のPARK Sung Min選手(韓国体育大学)


■蔚山市チーム

蔚山市チームメンバー

蔚山市チーム 朴イルチャン監督コメント
まず、日本学生自転車競技連盟の皆様、今回は本当にお世話になりました。
限られたリソースの中で試合の事前準備から運営までご苦労が多かったと思います。
雨続きの天候や猛暑もあり、この試合に向けてのコンディション調整は難しかったですが、長野での一週間は私にとっても、そして選手たちにも良い経験になりました。
普段私たちは韓国内の実業団レースに参加しているので、日本の学生選手や実業団の選手と走れたことは新鮮でしたし、世界的に知られている有名な選手の走りを間近で見ることができたのは本当によかったと思います。
また、美鈴湖のバンクですが、あのような高地にある自転車競技場は韓国にはなく、非常にスピードに乗りやすく、とくにタイム系の種目で好記録が狙える競技場だと思いました。
今後も日本で行われる競技については、Japan Track Cupなど多くあるので、機会が合えば積極的に参加することで一つ一つ経験を積み上げ、それが日韓の選手がよい意味で切磋琢磨することにつながればと考えています。


■1kmTT 第3位 KIM JI HUN選手

KIM JI HUN選手コメント
ほかのチームよりも早目に松本入りしたのですが、天候に恵まれず思うように乗り込めなかったので、調整が難しかったです。
その状況の中で自分なりに最善を尽くし表彰台に乗ることはできたので、自分としては最低限の仕事はできたと思っています。ただ上位2人は本当に強すぎましたね。
私自身、国際試合の経験は多くあるのですが、大学生の自転車選手がこれだけ多くいることに驚きました。大会役員のサポートも非常に献身的で素晴らしかったですし、貴重な経験をさせていただきました。今後も機会があれば参加できればと思います。

1kmTT表彰式にて。写真右側がKIM JI HUN選手

<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
本記事は韓国に造詣の深い学連理事 井上武夫様より両チームにコメントをお願いし、寄稿頂いたものです。
コメントの日本語訳とトップに表示される画像作成(↑こちら)は井上様に対応いただきました。

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝選手

7月14~15日、長野県松本市美鈴湖自転車競技場で開催されたレースはJICF国際トラックカップ&全日本学生選手権オムニアム、更にはTRS第3戦を兼ねたものとなっていました。
全日本学生選手権オムニアムについて、現学連登記選手で最上位となった男女2選手にコメントをもらいましたので紹介します。

なおJICF国際トラックカップのレース総括は学連 三宅秀一郎様寄稿のレポートをご参照ください。
http://jicf.info/officials/5231

全日本学生選手権オムニアム表彰式(男子学連選手の部)
全日本学生選手権オムニアム表彰式(女子学連選手の部)

■男子優勝
安彦統賀選手
コメント
今回の大会では国内外で強い選手が出場しており予選を通過することすら厳しかったのですが、強い選手相手に積極的に仕掛けることができたのでこのような結果になれたのだと思います。
しかし、まだまだ上位の選手との力の差は大きくあるので練習して縮めていけるように頑張ります。

ポイントレース後半、先頭集団に残る学連選手は安彦選手のみという状態が続いた。

 

レース外ではいつも気さくな笑顔を見せてくれる日本体育大学メンバー。

■女子優勝
古山稀絵選手コメント
今年度に入ってからあまり参加できていなかった学連のレースは、灼熱の太陽の下、暑さに負けないくらい楽しむことができました。
今大会のちょうど1週間前に行われたジャパントラックカップでは思うように走ることができなかったので、今回学連選手で優勝できたことを嬉しく思います。
いよいよインカレに向けてラストスパートとなります。日体大らしい元気な走りができるように頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します!

ポイントレースにてアタックをかけ後方から一気に先頭に出た古山選手(写真最左)

2018全日本学生選手権オムニアム学連優勝は男女とも日本体育大学が獲得した。

<編集後記:学連ウォッチャー深井>
ちなみにオムニアム女子の総合優勝は橋本優弥選手(鹿屋体育大学)です。橋本選手は今年度は学連登記をしておらず、学連総合優勝は古山選手となっています。

レース後に橋本選手と2ショット。

本レースが開催された週末は全国的に暑さが話題となった日でもありました。海抜1100mの高地である美鈴湖自転車競技場も昼間はとても暑い状態となりました。選手、関係者、観戦のみなさまおつかれさまでした。

[レースレポート]JICF International Track Cup 5th Edition 第5回JICF国際トラックカップ

表記大会が2018年7月14・15日、長野県松本市の美鈴湖自転車競技場において行われた。この大会はUCIクラス2のトラック競技大会であり、上位者にはUCIランキングポイントが付与される。日本の学生競技者の強化策の一つとして・かつ全日本学生選手権オムニアムを兼ねた日本学生自転車競技連盟が主管する低予算大会にも拘らず、国外選手約40名・総勢200名に上る選手が参加した。

 

女子200mでアジア記録・1分00秒台の男子1㎞TTなど高次元の戦い。

女子スプリントで優勝した香港のLee Wai Sze選手は、予選200mフライングでアジア記録である10“571をマーク。

200mFTTフィニッシュを迎えるLee Wai Sze選手

 

また1㎞TTではオランダのBuchli選手が1‘00“581、Bos選手が1’00”847という素晴らしいスピードを観客や学生参加者に披露してくれた。

1kmTT中のBÜCHLI Matthijs選手
1kmTT中のBOS Theo選手

 

Bosはケイリン予選でも最後の200mを9“97。1/2決勝ではこのBosと競って日本大学の中島選手が1位となった。3位以上が決勝に進むためそのまま順位通りの評価にはならないが中島選手の挑戦的な走りは観客から喝さいを浴びることとなった。

ケイリン1/2決勝でトップフィニッシュする中島詩音選手(日本大学)

 

男子スプリントは新田選手が優勝、予選の200mが10”044とこれも好記録であった。

スプリント1-2位決定戦で連勝し優勝を決めた新田祐大選手

 

最多表彰台の橋本英也選手
2日間のうちにマディソン2位、オムニアム2位、ケイリン3位を獲得した。中でも2日目はオムニアムの合間に1㎞TT,ケイリン1/2と決勝を合間無く、また、どのレースにおいても積極的に先頭を走り上位を獲得した。大会前日まで競輪に出場していたと聞いてさらに驚かされた。

多くのレースで上位を獲得した橋本英也選手(写真はマディソン決勝戦)

世界でもトップレベルの選手の参加により、高いスピードの見ごたえのある競技となるとともに大学生選手にとって良い刺激となった。

日本学生自転車競技連盟 三宅秀一郎

写真撮影:深井文浩

[みどころ]JICF International Track Cup 5th Edition 第5回JICF国際トラックカップ

今年で5回目を迎えるJICF主催の国際トラックカップ
日本学生自転車競技連盟は、2018年7月14−15日(土・日)に長野県松本市美鈴湖自転車競技場にて第5回JICF国際トラックカップを開催いたします。

公式HP大会概要ページ:http://jicf.info/8263/
昨年度大会の競技結果:http://jicf.info/6555/

TRS、学生選手権オムニアムと同時開催!!
ワールドカップ出場に必要なUCIポイント獲得大会として日本学生自転車競技連盟主催によるUCI国際トラック大会クラス2の競技大会です。
実施種目はUCIクラス2競技としてオムニアム、スプリント、マディソン、スクラッチ、ケイリン、国内競技としてタイムトライアル、個人追抜、団体追抜、チームスプリントを実施予定です。

松本市美鈴湖自転車競技場のポイント・特性
長野県松本市美鈴湖自転車競技場は、浅間温泉国際スケートセンターの跡地に2015年6月に開場した周長333mの「日本一高い」自転車競技場です。
標高1100mの高地にあり気圧が低く空気抵抗が少ないことがこの競技場ではタイムトライアル系の種目で学生新記録や大会記録が多くでています。

注目の海外選手紹介!
オランダより2004年アテネ五輪スプリント銀メダリストのテオ・ボス(Theo Bos)選手、2016年リオデジャネイロ五輪ケイリン銀メダリストのマティエス・ブフリ(Matthijs BUCHLI)選手が日曜日に開催される1kmTTに出場します。
マティエス・ブフリ(Matthijs BUCHLI)は7/6-7で伊豆ベロドロームで開催されたジャパントラックカップのスプリントで優勝を飾りました。
また、テオ・ボス選手は2005年世界選手権の1kmTT優勝、今年3月に開催された世界選手権では1kmTT59秒.955というタイムで銅メダルを獲得しています。
他にもニュージーランドから、また香港からはナショナルチームを含む2つのチーム、韓国のクラブチームの参加もあり、非常にレベルが高い戦いが予想されます。

活躍が予想される学生トラック競技選手紹介
注目競技の男子オムニアムにはTRSで活躍している渡部選手(法政大)、今シーズンの学生選手権個人トラックポイントレース2位の曽我部選手(京都産業大)、ナショナルチームのメンバーとして海外のトラックレースの経験もある松本選手(鹿屋体大)、ロード・トラック競技で強さを見せる草場選手(日大)などが出場予定です。

女子オムニアムでは昨シーズンから海外遠征でメダルを獲得するなど、ナショナルチームとして活動を通して成長している古山選手(日本体育大)、橋本選手(鹿屋体育大)と、今シーズンから学連登記しすでに学生選手権チャンピオンになっている中冨選手(京都産業大)などに注目が集まります。

国内のトップレベルのトラック競技選手も参加
今大会には国内のトラック競技でも多くの成績を残している学連出身選手も出場します。大学時代にTRSで年間総合2連覇を達成した荒井選手(福井チーム/法政大学OB)国際大会でも活躍する近谷選手(ブリヂストン・アンカーチーム/日本大学OB)、橋本選手(ブリヂストン・アンカーチーム/鹿屋体育大学OB)など、大学時代に多くのトラックレースで成績を残して現在も日本のトップレベルで活躍する選手たちも大会に参加します。
また、国内トップレベルの日本短距離界を代表するオリンピアンでもある新田祐大選手(Dream Seeker)の出場も追加で決定しており、こちらにも注目が集まります。

 

学連注目選手(男子選手)
法政大学
渡部将太選手 WATANABE Shota
2017年JICF/トラック・レースカップシリーズ年間総合優勝

法政大学
近藤翔馬選手 KONDO Shoma
2017年全日本大学対抗選手権インカレ男子スクラッチ優勝

京都産業大学
曽我部厚誠選手 SOGABE Atsunori
2018年全日本学生選手権個人トラック男子ポイントレース2位

松下 綾馬選手 MATSUSHITA Ryoma
2017年全日本大学対抗選手権インカレ男子4kmIP優勝

明治大学
隈園 郷史 選手KUMAZONO Satoshi
2018年全日本大学対抗選手権インカレ男子1kmTT優勝

鹿屋体育大学
長松大祐選手 NAGAMATSU Daisuke
2018年全日本学生選手権個人トラック 男子ポイントレース優勝


日本大学
貝原涼太選手 KAIHARA Ryota
2018年全日本学生選手権個人トラック男子4kmIP優勝

草場 啓吾選手 KUSABA Keigo
2018年ツアー・オブ・ジャパン ナショナルチームメンバー

早稲田大学
中野 慎詞選手 NAKANO Shinji
2018年全日本学生選手権個人トラック男子スプリント優勝

孫崎 大樹選手 MAGOSAKI Daiki
2018年JICF/RCSランキング1位(第3戦まで終了時/平成30年7月1日現在)

学連注目選手(女子選手)
日本体育大学
古山 稀絵選手 FURUYAMA Kie
ナショナルチームトラック強化指定選手
2017年UCIワールドカップ第2戦・第4戦女子4kmTP3位・銅メダル獲得

鹿屋体育大学
橋本優弥選手 HASHIMOTO Yuya
ナショナルチームトラック強化指定選手
2017UCIワールドカップ第2戦・第4戦女子4kmTP3位・銅メダル獲得

京都産業大学
中冨尚子選手 NAKATOMI Shoko
2018年全日本学生選手権クリテリウム優勝
2018年全日本学生選手権個人トラック女子ポイントレース優勝

学連OB選手紹介
愛三工業レーシングチーム AISAN RACING TEAM
渡邊 翔太郎選手 WATANABE Shotaro(朝日大学OB)

福井チーム Fukui
荒井 佑太選手 ARAI Yuta(法政大学OB)

福井チーム Fukui
寺崎 浩平選手 TERASAKI Kohei(法政大学OB)Photo by F.Fukai

TEAM BRIDGESTONE Cycling
近谷 涼選手 CHIKATANI Ryo(日本大学OB)2014年チャレンジロードU23でトップフィニッシュする近谷選手(2014.4.6) Photo by F.Fukai

TEAM BRIDGESTONE Cycling
原田 裕成選手 HARADA Hiroaki(鹿屋体育大学OB)2014年度神宮外苑クリテClass2Bでトップフィニッシュする原田選手(2015.3.8) Photo by F.Fukai


TEAM BRIDGESTONE Cycling
橋本 英也選手 HASHIMOTO Eiya(鹿屋体育大学OB)
2015年西カレ ポイントレースにて(2015.8.15)Photo by F.Fukai

 

■関連情報サイト・SNS■
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第59回全日本学生選手権トラック(女子優勝選手&初参加校)

男子優勝選手を先行紹介した第59回全日本学生選手権トラック大会結果、続いては女子優勝選手のコメントです。
また、本レースにはトラックレース初参加の新潟食料農業大学、約30年ぶり復活という明治学院大学も参加していました。こちら2校の選手にもコメントをお願いしました。


【1.女子優勝選手コメント】

■女子スプリント
優勝 平井杏奈選手(順天堂大学)
今大会はインカレに向けて自分がどれだけ走れるのか確かめるためのレースでした。
大学に入学してから悔しい思いしかしていなかったので、今回やっと結果を残すことができて素直に嬉しいです。タイムや内容は満足できるものではなかったですが、ずっと応援してくれていた人たちの喜ぶ顔を見ることができたことが1番の喜びです。
スプリントは苦手意識があったのですが、たくさんの人にアドバイスを頂き、リラックスしてレースに臨めたのがよかったのかなと思います。また、高校の同期や後輩の頑張り、声援も大きなパワーになりました。
そして暑い中ずっとサポートしてくれたチームメイトにも感謝しています。
インカレまでまだ少し時間があるので、今回見つかった自分の課題を克服するために、トレーニングを積んでいきたいと思います。


■女子500mタイムトライアル
優勝 小泉夢菜選手(早稲田大学)37秒966
この試合に合わせて気持ちを持ってきました。試合当日はとても暑かったので、身体を冷やすことだけを考えていました。本番もたくさんの方々のサポート、応援で頑張れました。インカレもタイトル獲りにいきます!


■女子ポイント・レース
優勝 中冨尚子選手(京都産業大学)
今回の大会は毎週連戦の中でまたJCFの合宿のまま直行できたため全く調整せずに挑みました。
1日目は合宿を優先したため欠場して、2日目の朝の周回でバンクの感触を急ピッチで掴んでいきました。 4月に学生チャンピオンジャージを1枚獲っていたのでそのままの勢いで獲ろうと思いました。
ポイントレースは目標としては最低限逃げてラップすること、優勝すること。この2つを最低限の目標としていました。 しかし走ってみると意外と前半から中途半端なアタックを何度もしてしまって無駄足ばかりを使ってしまいました。 私の得意とする展開に持って行けず焦りましたが、4回目のポイント周回でスプリントで1着を獲ったそのままの勢いでアタックしていき集団をバラバラにして日体の2人の選手と逃げてラップすることができてよかったです。
自分から動き、自分がレースを展開していくことを意識していきました。 結果、2位と20点の差をつけれたのでよかったですがまだまだ弱いのでインカレに向けて強くなります。
周りの方々からの声援がたくさん聞こえてとても力になりました。ありがとうございました。 もっともっと応援される、愛される選手になっていきます。


■女子3kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 菅原朱音選手(八戸学院大学)4分04秒413
3キロでは優勝を狙っていたのでとても嬉しいです
予選タイムはコンマの差だったので決勝戦では緊張したのですが、逆に緊張感がいい刺激になったんじゃないかと思います
この調子でインカレのトラック、ロードどちらも頑張ります!!


【2.学連トラックレース初参加校コメント】
今年度に学連新規加盟(再加盟)した2校は今回が初(久方ぶり)の学連トラックレースとなりました。

■新潟食料農業大学
西村剛選手コメント
今回の全日本学生選手権トラックは大学としても私個人としても初めて出場する大会でした。 まずは無事に、この大会を終えることができよかったです。
出場したポイントレースではレースの展開に上手く乗れなかったり自分の力不足、強豪チームとの力の差を大きく感じました。 また今回の大会では全国の場でどれくらい自分が走れるかという事も知ることができ収穫が沢山ある大会となりました。
最後にインカレまでにしっかりと今回の反省点を修正し、高い目標を持って結果に結びつくよう部員一同練習に励みたいと思います!

ポイントレース中の西村剛選手(写真提供:西村剛様)

■明治学院大学
麦野一希主将コメント
明治学院チームのデビュー戦、個人的には2年ぶり、1年ぶりのレースになり、全く戦うことができませんでした。力不足がわかったのでこれからより一層練習を重ねて、学連で戦うことができるレベルまでチーム全体でレベルアップしていきます!

明治学院大学自転車競技班メンバー。麦野主将によれば、同校としての学連トラックレース出場は約30年ぶりとのこと(写真提供:麦野一希主将)

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
女子クラスには10校の選手がエントリー。うち6校から1年生選手が出場するなど、新鮮なメンバーでのレース展開となりました。女子ポイントレース出場全選手が写っている写真を明治学院大学より提供いただきました(本記事トップ部分に表示されるバナー写真もこちら)
学連女子レースの益々の隆盛を楽しみにしています。

フレッシュメンバー含め開催された女子ポイントレース。(写真提供:明治学院大学自転車競技班マネージャー 林様)

※本文中の表彰式写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て転載しています。

第59回全日本学生選手権トラック(男子優勝選手編)

6月30日から7月1日にかけ福島県 泉崎国際サイクルスタジアムで開催された第59回全日本学生選手権トラック大会は全国から27校、300名以上の選手がエントリー。インカレのトラック競技メンバー決定の重要材料ともなる本大会に選手達は全力を尽くし臨んでいました。
各レースを勝ち抜いた優勝選手からコメントをもらいましたので紹介します。まずは男子選手から。


■男子スプリント
優勝 中野慎詞選手(早稲田大学)
大学に入学して初の全国大会で緊張しましたが優勝できて嬉しかったです。
今後は9秒台で走ることと、対戦の精度を上げていくことを目標に頑張っていきます。


■男子1kmタイムトライアル
優勝 鈴木陸来選手(法政大学)1分05秒481
東日本に引き続き個人戦でも優勝することができました。
とてもバンクが重たく感じ、東日本ほど調子がいいわけでもなかったので不安が多かったですが、アップをいい感じに調整できたのが良かったと思います。
タイム的に見るとまだまだなのでインカレまでに仕上げていきたいと思います。


■男子ケイリン
優勝 甲斐俊祐選手(明治大学)
ケイリンは高校以来久しぶりに走ったんですけど、まさか自分が優勝できると思ってなくてビックリしました。
レース前は悔いのないように力を出し切れる走りをしようと思って特に作戦などは考えてなかったです。
今回の結果に満足する事なくこれからも精進して行きたいと思うので応援よろしくお願いします。


■男子4kmインディヴィデュアル・パーシュート
優勝 貝原涼太選手(日本大学)4分41秒580
自分はそろそろタイトルが欲しいと思っており、1ヶ月前から個人戦に向けてきっと誰よりも頑張ってきました!
自信もあって1週間前から優勝宣言もしてたので勝てて本当に良かったです!
今自分がカッコよくしか見えないのでそろそろ現実に戻って天狗にならないようにインカレも勝ちに行きます!


■男子スクラッチ
優勝 遠藤拓巳選手(日本大学)
周りの人も驚いていると思いますが、優勝した自分自身が1番驚いています。同期が活躍していたので少しは追いつけて良かったです。
今後は、自分からレースを展開しても勝てる選手になれるよう頑張ります。


■男子タンデム・スプリント
優勝 田川翔琉選手/甲斐俊祐選手(明治大学)
田川翔琉選手コメント
今年はタンデムであまり練習はせずに個々の力を伸ばす為に単車やウエイトトレーニングをメインに練習をしてました。
去年からタイムは出ていたので後は対面技術の問題だったのでレース当日甲斐とどのようなレース展開にするかなどを話して対面に望みました!
タンデム決勝前に甲斐がケイリン決勝で優勝したのでお互い勢い付いてタンデム決勝に望むことができ優勝する事ができました。
今年の明治は短距離で荒川、甲斐、隈園さん、中距離で渡辺、梅本、長距離で野本さん、竹村など優勝することが可能なメンバーが多い為インカレ個人で優勝以外に総合にも絡める可能性が高いため楽しみです!
—–
甲斐俊祐選手コメント
タンデムスプリントは先輩の田川さんと一緒に走りました。とにかく先行することだけを考えてレースに臨んで自分たちが思う展開に持っていけたのが今回の勝因だと思いました。
インカレでもしっかりと気を緩めることなく走って行きたいと思います!
今回二冠できたことは日頃から自分を支えてくれている親や先輩後輩、監督、OBの方達の支えがあってのことだと思うのでしっかりと結果で恩返しをすることができてとても良かった大会になったなと思いました!
これからも感謝の気持ちを忘れずにしっかりと練習に励んで行きたいと思うのでこれからも応援よろしくお願いします!


■男子ポイント・レース
優勝 長松大祐選手(鹿屋体育大学)
大学に入って、初めての優勝なのでとても嬉しいです。この日はとても調子が良く、レースも得意な展開になったので勝てたのだと思います。
ですが、まだまだ自分より強い選手はたくさんいると感じたので、気を抜かずに鍛錬を続け精進していきたいです。
インカレでは団体種目、個人種目共に優勝目指して頑張ります。


■男子マディソン
優勝 中井唯晶選手/吉岡衛選手(京都産業大学)
中井唯晶選手コメント
今回の個人トラックの1週間前に全日本選手権がありました。その後体調を崩してしまい、個人トラック出場出来るか怪しい状態でした。
ですがマディソンは京産で3連覇、僕自身も2連覇懸かっていたので万全ではありませんが、出場を決めました。
マディソン決勝は最終日で予選走った感覚も体調が悪いなりにはよかったので、大丈夫と自分に思い込ませて決勝はモチベーションを保ちました。
レースは前半はとにかくポイントを取り、後半に抜け出し、ラップまたは大量得点を取るという作戦でした。
予想通り前半パートナーの吉岡とうまく連携に確実にポイント周回に前に残りポイントを稼いでいきました。
そして後半、暑さで疲れが見えた集団から吉岡が上手く抜け出すことに成功しました。
ラップ狙いで抜け出しましたが、そのまま逃げきり優勝することができました!
年々レベルが上がっている学生のマディソンで3連覇することができ、個人でも2連覇がすることができてとても嬉しいです。
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吉岡衛選手コメント
今回のマディソンは3連覇がかかっていたので、無事に勝つことができてホッとしています。
個人種目では2人とも残念な結果となってしまい、マディソンでは優勝しようという強い気持ちで終始走りました。
逃げている最中にチームメイトの応援が聞こえ、ペダルを踏み込む力になりました。
この勢いでインカレのマディソンでも優勝して、華麗にウィニングランをします!
殺気、強気、やる気で頑張ります!


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
今回は私の方で出向くことができず、写真は学連twitterに掲載されたものを許可を得て借用しています。写真が少なめとなっていますがご容赦のほどお願いします。
現地はとても暑かったとのこと、選手、関係者のみなさま二日間おつかれさまでした。

※女子選手編も近日中に公開予定です。