2023RCS第1戦レースレポート 瀬戸口 瑛選手(同志社大学)

前日TRS第1戦とは打って変わって晴天となったRCS。
5kmサーキットを10周する男子Class3レースは75選手が出走し完走25選手。
京都産業大学 小栗選手とのフィニッシュ前スプリントを制し優勝した瀬戸口瑛選手(同志社大学)にお話を聞きました。


■レース前の気持ちや準備したこと

レース前の準備としては去年競技を一時中断していた時期があったので、まずは基礎体力の回復を目標として3~5時間のエンデュランス走を中心にトレーニングを行ってきました。
レース前の気持ちとして、今年は尊敬する先輩で新4回生の天野先輩とインカレに出場する最後のチャンスなので何としてもクラス2に昇格し、出場権を得ようとかなり気合を入れていました。

■レース展開、レース中に心がけたこと

レース展開としては、様々な大学の選手が逃げようと常に誰かが集団から飛び出している状態でした。
レースの序盤~中盤に通しては、有力そうな動きに反応したり、私自身も積極的に登りでペースなどを上げていました。
そして5名ほどの強力な逃げに乗ることができましたが、かなりペースが速かったのでドロップし、集団にいったん戻りました。(その逃げのうち2名は終盤にかけて逃げ続けることになったので、結果的にその2名の選手はかなり足を使ったと思います。)
集団に戻った後しばらくは足を回復させるために最小限の先頭交代や強力なアタックのチェックはするものの、効率的に走ることに集中しました。その間逃げ続ける2名に追い付こうとジャンプを試みる選手も多くいましたが、ほとんど集団に吸収されていました。
終盤にかけて足もだいぶ回復してきたので、3名ほどがジャンプに成功し5名ほどになった逃げ集団に追い付こうとバックストレート前の登りでアタックし、半周かけて追い付きました。結果的にはこの逃げも吸収され、集団は一つになりましたが、逃げを追いかける段階で集団は体力を使い、逃げのメンバーもかなり体力を使っていたので最終周回はペースもかなり落ちました。
そして、最後の秀峰亭の登りで京都産業の小栗選手がロングスパートをかけたのでそれに反応し、ホームの立ち上がりで彼をかわし、優勝することができました。
レース中意識したこととしては、全選手の中で5番目くらいに積極的に動くことです。5番目というのはあくまで目安ですが、積極的すぎず、消極的すぎない走りをしたいと考えながら走っていました。基本的には他の選手のアタックに反応し、自分から強力なアタックはしませんが、集団のペースが落ちたり、他の選手のアタックが予想される場面では自分で集団のペースを上げ、レース展開に乗り遅れないよう意識して走っていました。

西日本学連校によるトップ争いとなったClass3表彰式

■今シーズンの抱負や目標など

今回のレースは皆積極的に動いていたので、このような走り方で良かったと思いますが、出場選手やコース、天候などによっては自分から積極的にレース展開を作る必要もあると思うので、臨機応変に戦術を考えることができる選手になりたいです。
今シーズンの目標は、クラス1に昇格すること、怪我をしないこと、そして、レースを安全に楽しんで走り切ることです。

レースを終えてチームメンバーと。写真中央が瀬戸口瑛選手。

Photo&編集  Fumihiro Fukai