2018全日本クリテ優勝選手

4月28日、滋賀県東近江市にて開催された第20回全日本学生選手権クリテリウム大会は男女とも京都産業大学の選手が優勝を果たしました。
優勝選手からのコメントとあわせレースの様子をご紹介します。


男子優勝:中井唯晶選手(京都産業大学)

男子決勝表彰式。京都産業大学は3選手が入賞した。

レースの感想
スプリントが苦手なので逃げて勝負すると決めていました。思い描いた通りにレース中盤に順天堂大学の石原選手と抜け出すことができました。

中井選手は序盤より何度か逃げを試み、数周で吸収されていた。こちらは開始約9分後。
開始後30分後。中井選手が集団から飛び出し、すかさず石原選手が後を追う。堀込選手(法政大学)がいち早く気づき反応するも追い切れず、二人の独走が始まる。

集団には鹿屋体育大学や日本大学が数を残していたので、追ってきているのはわかっていましたが、集団内でチームメイト、特に曽我部、吉岡がうまく機能して、石原選手ともうまく協調して逃げることが出来ました。

後半の30分間は先頭2選手で交互にポイントをとりあうレース展開となった。S字カーブにて撮影。

最後のスプリントはゴールした後もどっちが勝ったかわからずに深井さんの写真を見て勝ったことがわかり、ホットしました。

僅差となったフィニッシュシーン。

今年の全日本クリテについて
シーズン最初の学生チャンピオンを決める大会なので、特別な雰囲気だったと思います。
京都産業大学の中冨とレース前にアベック優勝しよう!と話をしていて、男子決勝の前に女子のレースで中冨が優勝したのを見て自分も頑張るしかないと思い、頑張りました。
そしてアベック優勝できてとても嬉しいです!

男女そろってチャンピオンジャージを着ることができた。 Photo by 山岸正教(京都産業大学自転車競技部コーチ)

 


女子優勝:中冨尚子選手(京都産業大学)

レースの感想
6人での出走だったため抜け出すことは難しく、ちぎるためにアタックを何度もしました。

女子の出走は6名。当初は集団でのレースが続いたが、中冨選手が繰り返すアタックにより徐々に集団がばらけ、数名ずつのグループに分かれてのレース展開となった(写真は開始後約13分後の集団走行時)

苦手な平坦でしたが2人で抜け出し、最後のゴールスプリントでは1年の時の高校選抜大会のロードレースでゴールスプリント勝負で負けた選手に勝つことができて嬉しかったです。

今回の全日本クリテについて
初めての全日本学生選手権クリテリウム大会でしたが、思ったよりもピリピリした雰囲気ではなく、全日本の大会という実感があまり湧きませんでした。
高校時代には全国優勝を1度しかできなかったので、大学では今回袖を通せたJICFのチャンピオンジャージをたくさん着れるように頑張っていきます。

好調が続く京都産業大学メンバー。秋田監督、山岸コーチと共に。

男子クラス3(普及大会)
2組の決勝が行われ73名の選手が出走しました。

1組目表彰。優勝は山田康太選手(京都産業大学)

 

2組目表彰。優勝は大関一樹選手(明星大学)

 


<編集後記:学連ウォッチャー 深井>
中井さんにはチャレンジロード優勝選手紹介に引き続き本コラムに登場いただいています。
男子決勝は本当に僅差で自分でもどちらが勝ったかわからなかったとのこと。フィニッシュシーンをカメラの液晶画面で拡大して確認し、ようやく安心された様子でした。

滋賀県出身の中井さんは瀬田工業高校時代から練習でこのあたりを走っており、全日本クリテ翌日開催のWORLDCYCLE BECKON FESTAにも高校の頃から出場。コースも知り尽くしている由です。地元での勝利おめでとうございます!