【広報】外苑クリテリウムここに注目!vol.02

こんにちは!学連広報委員会です!まもなく、今年度の最終レースとなる第11回明治神宮外苑クリテリウムが開催になります!

今年の外苑クリテリウムではパラサイクリング・ロードレースの開催します!

パラスポーツで、未来を変えよう。
東京2020年大会
、そしてその後に向け、オリンピックとパラリンピックを融合した新たなシステムの構築が日本のスポーツ界には大きく求められています。

その中でも、障がい者と健常者がともに参加でき、かつ競技ルールに則った公式の競技大会の開催が特に重要となります。
私たち日本学生自転車競技連盟では、パラスポーツを通してみんなが個性を発揮できる未来を目指すチーム「TEAM BEYOND」に参加し、障がいのある人もない人も、誰でもいきいきと生活できる社会を作り上げることを目指しています。

そこで、明治神宮外苑クリテリウム大会では健常者レースと同日に、タンデム自転車(二人乗り用自転車)を使用した障がい者向けのパラサイクリング競技大会を開催いたします。

「パラサイクリング」とは
UCI(国際自転車連合)の規定する競技規則のもと行われる障がい者の自転車競技です。
選手は障がいの種類と使用する自転車により4つのカテゴリーに分けられ、さらに障がいの度合いにより分類されます。
競技にはロード競技とトラック競技があり、健常のルールがほぼ同様に適用されます。

視覚障がいの選手が参加するBカテゴリーは、タンデム自転車(二人乗り用自転車)を使用して競技を行います。視覚障がいの選手は後ろに乗り、前には「パイロット」と呼ばれる晴眼の選手が乗ります。
視覚障がいタンデムは、2人の選手のお互いの息をぴったり合わせることで、1+1が2以上になる力を出すことができます。
2人の選手のペアリングが生み出すそのスピード迫力は、通常の1人乗り自転車とは違う魅力があります。

昨年度行われたリオデジャネイロパラリンピックでは、視覚障がいBクラス・女子・ロードタイムトライアルで鹿沼由理恵選手(パイロット:田中まい選手)が銀メダルを獲得するなど、このカテゴリーでは日本の選手が国際的に活躍しています。

本大会のパラサイクリング・ロードレース(タンデム)は、国際自転車競技連合(UCI)公認C1グレードレースとして国内外の選手が集まり、白熱したレースを繰り広げます。

写真は鹿沼由理恵&和地恵美ペア@2015UCIパラロード世界選手権@スイス・ノットヴィル

学連によるパラサイクリングへの貢献
現在、日本国内開催で本格的にタンデム競技を実施しているのは「全日本大学対抗選手権(インカレ)」と「全日本学生選手権自転車競技トラック大会」といずれも学連主催の2大会のみとなっていますが、このタンデムの経験を生かしてパラスポーツ大会で視覚障害選手のパイロットを務める学連選手も多くいます。
先述のリオオリンピックでパイロットを務めた田中まい選手は日本体育大学在学中にインカレ等学連主催大会で活躍し、卒業後は競輪選手として成績を残す一方、タンデム競技のパイロットとしても日本を代表する選手となっています。
本大会では国際競技日程に登録されたパラリンピックにつながるランキングポイント獲得可能な本格的なタンデム大会を実施し、競技と振興の両面からこれをサポートしていきます。

第36回アジア自転車競技選手権大会パラサイクリング 個人追抜きでは大城竜之選手(東京都立文京盲学校)のパイロットとして照井拓成選手(日本大学)が優勝    ※写真は2016年 学連TRS第2戦より
パラサイクリングレース出場選手紹介


大城 竜之選手
 2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドンの3回のパラリンピックに出場。全ての大会で入賞を果たしている(最高位4位)。飛躍的に国際レベルの上がるBカテゴリーの中で、日本のエースの1人として、パラサイクリングを牽引している。 


葭原 滋男選手
1996年アトランタパラリンピック・陸上競技で銅メダル(走高跳)を獲得。その後、自転車に転向し、2000年シドニー、2004年アテネの両パラピンピックで金メダルを含む3個のメダルを獲得するなど、日本を代表するパラリンピック選手である。現在はブラインドサッカーも行なっている。 


柳川 春己選手
 1992年バルセロナ、1996年アトランタ、2000年シドニーの3回のパラリンピックに出場。特にアトランタ大会では陸上競技・マラソンで金メダルを獲得した。現在はトライアスロンも行なっている。