JICF International Track Cup

【概 要】

JICF International Track Cup/JICF国際トラックカップ(通称:International cup、国際トラック)の第一回は、2014年7月4日から6日の3日間、「寬仁親王記念ワールドグランプリ国際自転車競技大会」として伊豆ベロドロームで開催されました。

第1回および第2回大会までは上記名称・同会場で実施され、第3回大会以降は「JICF International Track Cup/JICF国際トラックカップ」と名称を変え、会場を松本市美鈴湖自転車競技場に移して、コロナ禍で中止された年を除き、継続して開催されています。

また、第3回からは、学生連盟の選手権大会である「全日本学生自転車競技選手権 オムニアム大会(通称:学生選手権オムニアム)」と併催となっています。この学生選手権オムニアムが開催されるようになったのは2017年からであり、第2回全日本学生自転車競技選手権 オムニアム大会と第3回JICF国際トラックカップが併催されたということになります。

【学生連盟唯一の国際トラック競技大会】

この大会は、日本学生自転車競技連盟が主催する大会としては、唯一の国際トラック競技大会となっています。第1回および第2回はUCIトラック国際大会・クラス3としての開催でしたが、第3回以降はUCIトラック国際大会・クラス2となりました。UCIチーム、ナショナルチーム、クラブチームを含むすべてのチームが参加可能で、毎年複数国からの選手を迎えて、ハイレベルな争いが繰り広げられています。

【実施種目の変遷】

2022年現在、UCIクラス2競技として、オムニアム、スプリント、マディソン、ケイリン、タイムトライアルが実施されています。

現在行われている競技種目(第8回・2022年度大会開催種目) ※数字は最大参加人数

Elite Men Elite Women
Omnium オムニアム 2 2
Madhison マディソン 1 team 1 team
Sprint スプリント 2 2
Keirin ケイリン 2 2

第1回はオムニアム、スプリント、1km・500mタイムトライアル、個人追い抜き、チームスプリント、チームパーシュートの実施でした。第2回で個人パーシュートを除いてマディソンとスクラッチを加え、第3回でケイリンを加え、第4回では個人パーシュートを復活させてタンデムスプリントを加えました。第5回ではタンデムスプリントが除かれ、個人パーシュート、チームスプリント、チームパーシュートが国内大会扱い、タイムトライアルは国際大会・国内大会両方での実施とされていました。このように、実施種目はさまざまな変遷をたどっています。

【インカレ前最後のトラック競技大会】

大学自転車競技としては、最も参加人数・注目が集まるのが「インカレ」となりますが、学生連盟主催の大会としては、インカレ前最後のトラック競技大会がこの国際トラックです。

【新記録にも期待】

2018年度に行われたJICF International Track Cup 5th Edition / 第5回JICF国際トラックカップでは、Women Elite Sprint Qualification 200FTTで、Hong Kong Cycling TeamのLee Wai Sze選手がアジア新記録となる10.571というタイムを記録しました。

日本選手にとっても、学連記録や日本記録の更新に期待が高まります。

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