ポイントレース

ケイリンスクラッチに比べるとルールはやや複雑ですが、トラック競技で最も面白い競技のひとつであることは間違いありません。
インカレなどの選手権大会では男子は30km(または40km)、女子は16km(または20km)で行われます。
長丁場の戦いの中で、2kmに1回「ポイント周回」が設けられており、ポイント周回を最も早く通過した選手から、5点、3点、2点、1点が与えられますが、最終周回の得点は2倍(1着から順に10点、6点、4点、2点)で計算されます。得点が同じ場合は、ゴール着順の早いほうが上位となります。

ポイント周回間際の各選手の熾烈な競り合いは見所の一つです。また、走っている選手は自分が何点取ったか、相手との差は何点かを走りながら計算しなければならないので、単純に走力がある選手が有利とも限りません。インカレやトラック個人戦などでは最終のダブルポイントでの一発逆転も発生しており目が離せません。

とくに、伊豆ベロドロームのような小回りトラックで行われる場合は、「ラップ(相手を1周遅れにさせること)」が発生する確率も高くなります。ラップを達成した選手には20点が与えられ、勝利に大きく近づくことができるので、出し抜けをうまく喰らわせて逃げる選手がいるかどうかも大きなポイントになります。

※資料出典:JCF201703 日本自転車競技連盟「ルールが判るともっと楽しく、もっと面白くなる自転車競技」から引用
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